『薬屋のひとりごと』の猫猫(マオマオ)と壬氏(ジンシ)は、原作小説5巻の終話で直接キスをします。アニメ第1期12話の指を介した間接キスとは別の場面です。
小説9巻では猫猫が壬氏の頬へ、12巻では眠る彼の唇へ自分から近づきます。あれほど壬氏を避けていた猫猫が、今度は自分の足で距離を詰める。ここまでが長い!
ただし、キスは「交際開始」の合図ではありません。壬氏は7巻で妻にする意思を告げますが、既刊16巻までに正式な交際や結婚は明示されていません。
キスまでしたなら付き合ってる? そう聞きたくなりますよね。答えはまだ単純じゃない。でも猫猫の返し方が変わったのは、もう見なかったことにできません。
※ここからはアニメ第2期の終盤と、未アニメ化の原作小説5・7・9・12巻の展開に触れます。
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猫猫と壬氏のキスは何巻・何話?まず「何を数えるか」で分ける
二人の唇が直接重なる最初の場面を探しているなら、原作小説5巻の終話です。アニメ第1期12話を「キス回」と呼ぶ場合は、壬氏が猫猫の唇に触れた指へ口づけする間接キスを指します。
第12話の指先にドキッとした人へ「初キスは5巻」とだけ言うと、あの場面が消えてしまいます。間接キス、救助の人工呼吸、唇へのキス。それぞれ別の意味を持つんです。
| 場面 | 確認する媒体・位置 | 二人の関係での意味 |
|---|---|---|
| 指を介した間接キス | 原作小説1巻終盤/アニメ第1期12話 | 再会した壬氏に、猫猫が思わず反応する |
| 救助のための人工呼吸 | 原作小説3巻の狩りの場面/アニメ第2期35話 | 命を助ける行為。恋愛のキスとは分ける |
| 唇への直接のキス | 原作小説5巻終話 | 壬氏の感情が強引な形で表に出る |
| 猫猫から頬へのキス | 原作小説9巻「壁凸」 | 心配する側へ回った猫猫の変化が見える |
| 猫猫からの口づけと船上のキス | 原作小説12巻 | 受け止め方が序盤とは変わる |
第2期35話の滝壺も、顔が近いから数えたくなる場面です。でも溺れた相手への人工呼吸と、気持ちを伝える口づけは違う。あの緊迫した救助を甘い一回に数えるのは惜しいです。
最初の直接のキスは小説5巻。アニメ第2期までで見られるのは間接キスと救助の場面までです。
小説の巻数だけ先に知りたい人は、ここが答え。けれど5巻の場面は、ロマンチックな一行で済ませられるようなキスではありません。そこに進む前に、アニメが二人の距離をどう積み上げたかを見ておきたいです。
アニメの間接キスは第1期12話|第2期48話までの距離も見直したい
アニメ第1期12話「宦官と妓女」では、後宮に残りたい猫猫と、彼女の意思を知りたい壬氏が言葉を交わしながら、うまく通じ合えません。猫猫は解雇され、花街での宴で二人が再会します。
壬氏は猫猫の唇に指を触れ、その指へ口づける。猫猫は思わず反応してしまう。甘い言葉を重ねるより、いつも相手をかわす猫猫の表情が一瞬崩れるほうが効くんですよ。
アニメ第1期の制作インタビューでも、第12話は壬氏の視点から猫猫の視点へ移り、二人の現在地を示す回として語られています。あの指先は、ただの気障な仕草では終わりません。
公式の「猫猫&壬氏編」PVは、二人の関係を振り返る入口にちょうどいい映像です。第12話そのものの全場面を見せる動画ではないので、指先の場面は本編で確かめてください。
公式Xには第12話のピックアップシーン紹介も残っています。花街での再会と指先のやり取りは、本編の流れに沿って見ると二人のすれ違いまで伝わってきます。
第2期の終盤、顔に傷を負った壬氏へ猫猫は「男前になったではないですか」と返します。美しい顔に傷が残った本人へ、その傷ごと肯定する。壬氏が聞きたかったのは、きっとこういう言葉なんでしょうね。
第48話を振り返る公式イベントレポートでは、猫猫役の悠木碧さんがこの場面を選び、二人の関係を語っています。直接のキスがまだなくても、猫猫の見ている壬氏は確かに変わりました。
第12話は指先にドキッとする。第48話は、猫猫のたった一言にぐっと来る。派手な接触がなくても関係が進んだと分かるのが、この二人らしいんですよね。
アニメで二人の距離がどう縮んだかを追ってから原作5巻へ進むと、壬氏の行動が単純な「ご褒美のキス」に見えなくなります。第3期の放送予定と視聴先はアニメ第3期の放送・配信情報で確認できます。
原作小説5巻の直接キス|壬氏の焦りが甘さを壊す
原作小説5巻の終話。妻選びの場で猫猫は別の相手と踊り、壬氏には別の女性を勧めます。壬氏からすれば、いちばん見てほしい猫猫が自分から離れていく。そこで踏み出した一歩は、あまりに荒い。
壬氏は猫猫へ強引に迫り、唇を重ねます。首を圧迫する描写もあり、「ついに結ばれた!」とは喜びにくい。余裕ありげだった壬氏が、猫猫には余裕をなくす。怖さが残ります。
この場面は壬氏の強い気持ちを示す一方、猫猫の意思を尊重した愛情表現とは言えません。キスをした事実と、二人が対等な関係になれたかは別に見たいところです。
猫猫は、ただ押し切られて終わる娘ではありません。花街育ちの手札で壬氏を切り返す。守られるヒロインの顔だけを期待していたら、ここでひっくり返されます。そこは痛快です。
そして、壬氏のキスを猫猫の「交際OK」の返事に変えることもできません。相手の感情を見ないまま距離だけ一気に縮めると、関係がかえって難しくなる。壬氏の不器用さがいちばん痛い形で出た場面だと思います。
原作小説5巻は、壬氏が皇弟として政務を担い始める巻です。後宮での立場が変わっても、猫猫との向き合い方まで急に大人になれるわけではない。その落差が、この終話に効いています。
Web版では「市井編1・二十二、噂と面倒事」|書籍と同じ場面として読まない
Web版にも直接のキスはありますが、書籍版の妻選びの宴とは経緯が違います。花街の薬屋で、猫猫が里樹妃(リーシュ)を大切にしてほしいと言い、会話が険しくなります。
壬氏は猫猫の髪をつかみ、壁際へ追いやって口づける。去り際に猫猫が渡すのは傷の軟膏。さっきまで手当てしていたのに、このぎこちなさ。「何をやっているんだ、壬氏」と言いたくなります。
Web版「二十二、噂と面倒事」では、猫猫は帰った壬氏の背中を見送り、唇に指を滑らせます。派手な告白はなく、残るのは「面倒くさい」という彼女らしい反応。この後味が好きです。
続く「市井編2・三、たからさがし」では、壬氏が馬閃(バセン)にキスした相手の無反応を相談します。本人も落ち着いていない。あの強引さは「両思いの確認」になっていません。
壬氏はキスしておいて、後から「どう思われた?」が気になる。そこまで気にするなら、先に猫猫の気持ちを聞いてほしかった……!
書籍版の5巻終話とWeb版の該当話は、直接のキスという到達点は共通でも、きっかけと周囲の出来事が異なります。巻数を探すなら書籍版、Webで場面を確かめるなら話タイトルでたどるのが確実です。
このぎこちなさを知ってから小説5巻を開くと、壬氏の美貌より「気持ちを伝えるのが下手な人」が前に出てきます。二人の会話がどこで噛み合わなくなるのか、前後を続けて読むと痛いほど分かります。
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猫猫からキスするのは小説9・12巻|「嫌ではない」へ変わるまで
5巻から先の面白さは、壬氏が何回迫ったかより、猫猫が何をするようになったかにあります。小説9巻では彼の頬に、小説12巻では眠る彼の唇に、猫猫のほうから口づける場面が生まれます。
9巻の頬へのキスは、傷を手当てする猫猫だからこそ効く
小説9巻で猫猫は、壬氏の秘密の傷を手当てします。彼の頼みで頬をたたいた後、赤くなったそこへ口づける。「痛いの痛いの飛んでいけ」という気遣いが、序盤の警戒心からは遠い。
薬師の猫猫なら、傷を手当てするのは自然です。でも頬へ口づけるところは薬の処方にない。壬氏が自分を傷つけたことへの怒りと心配が、猫猫らしい不器用な優しさになって出ます。
小説9巻の紹介にも、猫猫が壬氏の秘密の怪我を治療しに通う状況が示されています。人目を避けて会う時間は、華やかな逢瀬ではなく、傷の手当てから始まるのが二人らしい。
頬へのキスは、唇への直接のキスとは分けて数えます。それでも猫猫が自分から距離を縮めたという意味では、見逃せない転機です。
12巻では眠る壬氏へ猫猫から|船上でも拒まない
小説12巻で二人は西都の騒動に疲れ切り、互いを気遣いながら過ごします。眠る壬氏に猫猫からそっと口づける場面は、5巻の力任せのキスと並べると、同じ二人とは思えないほど静かです。
帰路の船上で壬氏から軽いキスを受けても、猫猫は拒みません。5巻のように相手を出し抜く必要もない。派手な告白より、この静かな返事に「やっと!」と言いたくなります。
小説12巻の紹介は、疲弊する壬氏を猫猫が気遣い、二人の関係をはっきりさせる時が来るのかと問いかけます。事件の後始末が続くなかで、恋愛だけがきれいに先へ進むわけではないのが悔しい。
なお、Web版の「三十二、安眠」は、猫猫が壬氏の執務室へ行き、抱き合ったまま眠る話です。そこを「Web版でも猫猫からキスした回」と紹介すると、書籍版の描写を混ぜてしまいます。
Web版「三十二、安眠」では、疲れ果てた猫猫が医務室ではなく壬氏のもとへ向かい、その体温のそばでようやく眠れます。口づけがなくても、ここまで来たんだなと思わせる場面です。
壬氏のところで眠れてしまう猫猫。序盤の「面倒な上司」と同じ相手なのに、もう安心できる場所になっている。この変化、キスの回数よりずっと刺さります。
猫猫が壬氏をどう見始めたかをもっと追うなら、猫猫の気持ちとデレ描写で、恋愛だけに収まらない彼女の反応も読めます。
9巻では傷のある頬へ、12巻では眠る壬氏の唇へ。原作小説を続けて読むと、「放っておけない」を言葉にしない猫猫が、行動でどこまで伝えたか見えてきます。
キスした二人は付き合う?壬氏の求婚と猫猫の返事は別の話
キスも猫猫からの口づけもあります。それでも、原作小説の既刊16巻までに「交際を始めた」「結婚した」と明確に区切られたわけではありません。気持ちは近づいた。でも、関係に名前を付ける話はまだ残っている。
壬氏は小説7巻で猫猫を妻にする意思を言い切ります。ここまで言われたら答えが出たように見えますよね。でも皇弟の結婚は、花街の薬師と二人で頷いて終われる約束ではありません。
猫猫にとっては、世話になった玉葉后(ギョクヨウ)やその子の立場も無関係ではありません。結婚が権力争いの火種になるなら、「好きだから」では飛び込めない。照れて逃げているだけではないんです。
壬氏の「妻にする」は結婚の意思表示であって、猫猫がその場で婚約を承諾した証拠ではありません。キスも同じ。相手の返事を飛ばして肩書を決められないのが、この関係の核心です。
5巻の強引なキスを見た後なら、壬氏が望むだけでは足りないと分かります。だから猫猫が自分の意思で近づく9巻や12巻が重い。壬氏の行動と同じくらい、猫猫の返事を見たいです。
小説16巻は猫猫の医官としての日常と流行病の問題を扱います。刊行済み巻の範囲を踏まえても、二人の結末を確定した話として扱う段階ではありません。
「両思いならもう付き合えば!」と言いたくなる。でも猫猫が壬氏の隣に立つ時、玉葉后や国のことまで背負わされる。その現実を知っているから、急かし切れないんですよ。
第48話で傷を見て「男前」と言った猫猫は、後の小説では自分から口づけます。顔や身分に惑わされず、壬氏という人を見てきた時間。その変化がたまらない。
漫画で第12話の頃の二人を読み返すと、猫猫は壬氏の美貌にちっともなびかない。なのに傷のある顔には「男前」と言う。何に心を動かされたのかを追うと、恋の進み方も違って見えます。
アニメ・漫画・小説のどれで読める?巻数の取り違えを防ぐ
漫画でキスを探す時は、表紙の作品名だけで巻を決めないでください。ビッグガンガン版とサンデーGX版は、同じ猫猫と壬氏でも進み方が違う。小説5巻は「漫画も5巻」ではありません。
2026年9月時点で、スクウェア・エニックスのビッグガンガン版17巻は原作小説4巻の砦編のクライマックスまで。つまり、小説5巻終話の直接のキスを、同版17巻で探しても見つかりません。
ビッグガンガン版17巻の書誌は、収録範囲を原作小説4巻と明記しています。ここは予想の対応表より、出版社の案内を頼りにしたいところです。
サンデーGX版は22巻まで刊行され、同巻では皇弟として表に出る壬氏から猫猫へ文が届きます。こちらも同じ数字の巻が同じ出来事を描くわけではありません。「どちらの漫画か」を先に確かめてから探してください。
サンデーGX版22巻の紹介を見ると、壬氏の身分が変わった後の流れに進んでいることが分かります。ただし、この紹介だけでキスの収録話を断定することはできません。
アニメは第2期48話までで、直接のキスはまだ映像化されていません。第3期は2026年10月2日放送開始予定ですが、原作小説5巻終話の場面を何話で描くかは、放送前の段階で確定できません。
アニメ公式の第3期告知は放送開始日を発表しています。キスの話数を楽しみに待つなら、確定している日付とまだ分からない話数を分けておきたいですね。
今すぐ直接のキスまで確実にたどり着くなら、原作小説5巻の終話を読むのが早いです。アニメ12話の指先から進むと、壬氏の焦りが予想以上に荒い形で出るので、先にその心づもりだけしておいてください。
第1期12話と第2期48話の猫猫を見比べると、原作の先の展開へ進む前から、彼女の返し方が変わったことに気づけます。漫画で今の二人を追い直すなら、まずこの間の時間を味わいたいです。
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まとめ|キスの回数より、猫猫が自分から近づくまでが大きい
猫猫と壬氏の最初の直接のキスは原作小説5巻終話。アニメ第1期12話は指を介した間接キスで、第2期までに直接のキスは描かれていません。
5巻では壬氏の気持ちが猫猫の意思を追い越してしまう。だから9巻、12巻で猫猫が自分から動いた時、うれしさと同時にほっとします。ようやく彼女の歩幅で近づけた。
第12話の指先から、12巻の猫猫の口づけまで。遠回りにもほどがある。でも、この二人にはその遠回りが要るんですよね。早く幸せになってほしい。急いで壊してほしくはない。
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※本記事の情報は2026年9月26日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。
