『アオのハコ』の猪股大喜は、高校2年でインターハイに初出場し、全国の初戦で敗れます。高校3年の最後の大会では全国ベスト4まで進みました。
初出場を決めた針生健吾戦は第142話。初の全国大会での敗戦は第154話、最後の全国成績は第247話です。
針生に勝ったのは県予選、初の全国大会は1回戦敗退。同じ夏の出来事でも、結果は分けて読む必要があります。
針生との21対19、遊佐柊仁との21対19。同じ数字なのに最後の一球はまるで違う。その変化も、試合順に追っていきましょう。
「針生に勝った!」で終わらず、全国ではすぐ負ける。それでも次の夏にベスト4まで行くんです。大喜の3年間、勝敗だけでも忙しいですよ。
※原作漫画第247話までの試合結果に触れます。アニメSeason1以降のネタバレを含みます。
大喜のインターハイ結果一覧|初出場は2年、最後は全国ベスト4
大喜は1年時に県予選敗退、2年時に初出場して全国1回戦敗退、3年時に全国ベスト4です。「県予選優勝」は3年時の結果で、全国優勝を指しません。
針生に勝った第142話も、遊佐を破った第246話も県予選。そこで手にした切符を持って全国へ行くのですが、待っていた結果はそれぞれまったく違いました。
| 学年 | 県予選・主な対戦 | 全国大会 | 原作の節目 |
|---|---|---|---|
| 1年 | 遊佐柊仁に敗れる | 出場できず | 第23~24話 |
| 2年 | 針生に勝ち出場決定。決勝は遊佐に敗れて準優勝 | 初出場、1回戦敗退 | 第142・145・153~154話 |
| 3年 | 晴人と柊仁に勝ち優勝 | ベスト4 | 第240・246~247話 |
2年は針生に勝った勢いのまま全国初戦で止まり、3年は遊佐を倒した先でその遊佐に全国優勝をさらわれる。勝利が次の悔しさを連れてくるので、表の一行だけでは収まらない夏ばかりです。
しかも最後の全国ベスト4は、試合の長い実況ではなく第247話の会話から知ります。あれだけ県予選の一球を追った後に、結果だけがふっと届く。この落差も大喜の最後の夏です。
高校1年の県予選|遊佐柊仁に初戦で敗れた第23~24話
高校1年の大喜は、県予選の男子シングルス初戦で佐知川高校の遊佐柊仁に敗れました。原作は第23~24話・単行本第3巻、アニメではSeason1の第8~9話に当たります。
千夏と同じインターハイの舞台に立ちたかったのに、大喜は県予選の最初の試合で止まります。千夏と針生は全国へ。毎日近くで練習していた二人が先へ行くのを見送るのは、相当つらい。
負けた相手の遊佐が同級生なのも厄介です。この夏だけの強敵では終わらず、次の年も同じ県予選にいる。大喜が一歩進むたびに、また遊佐の名前が現れるんです。
TBSのアニメ第9話「応援するよ」の紹介にも、遊佐への大敗と千夏のインターハイ出場が並びます。千夏を応援したい気持ちと、自分だけ進めなかった悔しさが同じ夏に来るんですよ。
ただし、ここで遊佐に届かなかった大喜は、のちに佐知川との練習試合でもう一度対戦します。初戦の敗北だけで二人の力関係は固まりません。最後の県予選まで、勝負は続きます。
アニメでこの夏を見直すなら、第2話でインターハイを願った二人から、第9話の敗戦までつなげると、目標がどれだけ遠かったかが分かります。
第9話の大喜を見てから針生戦へ進むと、全国出場が決まる一球の重さが変わります。最初に負けた遊佐が、最後の夏まで待つことも思い出します。
インターハイ初出場を決めたのは16巻142話|針生との準決勝
大喜が初めて全国大会への出場権を得るのは、高校2年の県予選準決勝。針生健吾に勝つ単行本第16巻・第142話「ファイナルゲーム」です。
集英社の第16巻紹介と目次でも、針生との準決勝と第142話の収録が確認できます。第138話から読むと、同じ部で積んだ練習が、出場権を争う試合へ変わるまでを追えます。
21対19の最後の一球は、針生のスマッシュがアウト
大喜は針生とダブルスを組み、練習ではその球を追いかけてきました。今はネットの向こう側に針生がいる。しかも先輩には、もう次の夏がありません。どちらが勝っても片方が泣く試合です。
互いに1ゲームずつ取り、最終ゲームは19対19まで競ります。針生のスマッシュ、ドロップ、クリアに大喜が食らいつき、先輩に鍛えられた足でラリーを切らさない。
決着は21対19。針生のスマッシュがアウトになり、大喜の勝利が決まります。派手な決勝打で倒したわけではありません。最後の最後まで先輩の攻撃を受け切った先に、全国への切符が落ちてきた。
「やった、初出場だ!」と喜びたいのに、針生の最後のシングルスを止めたのも大喜です。この勝利は、先輩の時間まで背負って進む勝利。胸が熱くなるのに、少し苦しい。
針生は全国へ行けなかった?ダブルスで西田と出場
針生が失ったのは男子シングルスの出場権です。西田諒介と組む男子ダブルスでは全国大会へ進み、大喜と同じ会場に立ちます。
勝った後輩と、負けた先輩がそれぞれ全国へ行く。種目が違うから成り立つこの並びがいいんですよね。針生の夏は、ここで終わっていません。
初出場までを漫画で追うなら、第138話から第142話へ。先輩の球を拾い続ける時間を読んでから、最後のアウトを見ると息が止まります。
高校2年の全国大会は1回戦敗退|17巻153話から18巻154話
大喜は県予選決勝の第145話で遊佐柊仁に敗れ、準優勝で初の全国大会へ向かいます。全国では第153話で始まる初戦を第154話で落とし、1回戦敗退でした。
前年は遊佐に県予選の初戦で負けた大喜が、2年では決勝まで行く。針生にも勝って初めて全国へ。それだけ進んだのに、遊佐には再び敗れ、全国でも一勝が取れません。うれしい夏だったはずなのに、悔しさが残る。
集英社の目次では、第145話「やっぱり強ぇ」と第153話「アイスを食べない」は第17巻、第154話「あの箱には」は第18巻です。第153話と154話は巻をまたぐので、試合の始まりだけで結果を判断しないでください。
初戦の相手は遊佐ではない|母・由紀子の回想が重なる
全国会場で遊佐とも顔を合わせますが、トーナメントは別の組み合わせ。大喜の初戦の相手は遊佐ではありません。対戦相手の名前は、第153~154話の試合描写では明らかになりません。
ここで試合に重なるのは、母・由紀子との時間です。大喜が小さい頃、自分のアイスを買わずに息子へお金を使い、バドミントンで落ち込む大喜にも付き合ってきた母。
集英社の第17巻特設サイトにも、由紀子が朝練へ行く大喜のため毎日早起きして弁当を作るとあります。千夏や針生だけではなく、家で支えてきた人の時間が全国初戦に流れ込むんです。
大喜は、ずっと我慢していた母にアイスをごちそうしたいと思います。そう決めてファイナルゲームまで粘るのに、最後は負ける。勝って伝えたかった「ありがとう」が、試合結果に追いつかないんです。
初めて全国のコートに立った回で、勝利ではなく母のアイスの記憶を置く。大喜がここまで一人で来たわけではないと分かった直後に負けるんですよ。これはこたえます。
針生・西田のダブルスはベスト8|同じ会場で別の結末
大喜が敗れた後も、針生と西田のダブルスは勝ち進みます。準々決勝で敗れ、全国ベスト8。針生はシングルスで大喜に負けても、最後のインターハイで結果を残しました。
準決勝で大喜に敗れた針生が、ダブルスでは最後の夏をベスト8まで伸ばす。一方の大喜は初戦敗退でも、翌年にもう一度全国を目指せます。同じ会場なのに、二人に残された時間は違うんです。
大喜の夏は終わっても、針生の試合を見届ける時間が残る。準決勝でぶつかった二人が、全国では同じ栄明の選手として立っているんですよね。
高校3年の県予選|晴人を破り、246話で柊仁に勝って優勝
高校最後の県予選で、大喜は準決勝の遊佐晴人戦を第240話で制し、決勝では兄・遊佐柊仁に第246話で勝利します。県予選の男子シングルス優勝です。
晴人は栄明の後輩で、柊仁の弟。大喜は以前の対戦で晴人に敗れたこともあります。今度は先輩として追われる側になり、兄の柊仁に挑む前に、まず弟を越えなくてはいけません。
第240話|晴人のフェイントを拾い、決勝へ
晴人はネット際に落とすと見せて奥へ打つ。嫌なフェイントです。でも大喜はその変化を読み、ラリーを続けます。最後はスマッシュで第2ゲームを21対19で取り、ストレート勝ち。
朝練では針生の球に追いつくのが精いっぱいだった大喜が、後輩の仕掛けを読み、最後の一球を自分で決める。あの後輩が、今度は追われる先輩になりました。
晴人の背後には兄・柊仁がいます。ただ晴人は「決勝の前座」ではありません。兄と比べられるのを嫌って栄明へ来た、真剣な選手です。だから、この準決勝を飛ばして柊仁戦だけ読んでほしくない。
第246話|同じ21対19でも、針生戦とは決まり方が違う
決勝の柊仁は、1年時には県予選の初戦、2年時には県予選決勝で大喜を倒した相手です。3年目にして、ようやく県予選の最後の試合で勝てる。
第245話から続くファイナルゲームは19対19へ。第246話、大喜はジャンピングスマッシュで21対19の勝負を決めます。
針生戦は相手のスマッシュがアウト。柊仁戦では大喜自身のスマッシュが入る。
同じ21対19でも、決着の一球を並べると大喜の3年間が見えてきます。拾って、拾って、相手のミスまで耐えた選手が、最後は自分から打ち抜く。こんな対比を見せられたら、そりゃうれしいですよ。
第246話の掲載時、作品公式Xも県予選決勝の決着を告知しました。短い「遂に決着」の文字を見ただけで、1年時の初戦からここまで来たのかと熱くなります。
勝った直後、大喜は千夏からもらったミサンガが切れているのに気づきます。入学前から抱いていた「千夏と同じ舞台へ」という願いが、ようやく県の頂点に立った瞬間とも重なるんです。
敗れた柊仁は大喜を全国へ向けた練習に誘います。勝った側も負けた側も次の試合へ向かう。二人の勝負がまだ続くのが、たまらない。
ミサンガの約束や千夏との時間をたどるなら、千夏のミサンガの意味も一緒に読むと、切れた瞬間がさらに重くなります。
針生のスマッシュが外れた16巻と、大喜のスマッシュが入る最後の県予選。漫画でこの二つの21対19を並べると、勝利の手触りまで変わります。
高校最後のインターハイは全国ベスト4|247話で判明
大喜の高校3年のインターハイ全国大会はベスト4です。全国優勝は遊佐柊仁。第247話で、二人の最終成績が分かります。
県予選で遊佐を倒した大喜は全国ベスト4。敗れた遊佐は全国優勝。県でようやく勝って「届いた」と思った相手が、全国ではまた先にいる。悔しさをここで返してくるんですよ。
第247話で物語が移るのは、全国大会のコートではなく、8月26日に千夏と過ごす海です。針生との準決勝も遊佐との決勝もラリーを追えたのに、最後の全国大会は結果が先に届く。少し意地悪ですよね。
大喜の準決勝の相手やスコア、勝ち進んだ各試合の詳しい経過は、この結果報告からは分かりません。遊佐が優勝したからといって、大喜が準決勝で遊佐に負けたとは言えません。
それでも、初出場では一勝もできなかった大喜が、翌年には全国の準決勝へ進みました。かつては「立ちたい」だけで遠かった場所で、今は何試合も勝っている。ここまで来たんです。
一方で遊佐は頂点に立つ。県予選で勝っても、全国ではまだ先を行かれる。第247話の大喜がもう一度遊佐を超えようとするのは、勝負を続けてきた二人なら自然な流れです。
試合を全部見たかった気持ちは残ります。でも海で千夏と話す大喜から結果を知ると、「勝った」「負けた」の先にも競技が続いていると伝わってくる。あの一言で、次のラリーが見たくなるんです。
千夏自身のインターハイ結果は、千夏のインターハイの道のりで追えます。同じ大会を目指した二人でも、競技と学年が違うので、大会の進み方は分けて読むと分かりやすいです。
アニメは何話まで?Season1は1年時の県予選を描く
アニメSeason1で描かれた大喜のインターハイ挑戦は、高校1年の県予選までです。第8話「一本っ!」から第9話「応援するよ」で、遊佐との初対戦と敗戦を追えます。
第13話ではバドミントンの全国大会が始まります。コートへ出るのは針生で、大喜はまだ観る側。自分の初出場を決める第142話も、全国で敗れる第154話も、Season1の先にあります。
| 大喜に関わる出来事 | 原作漫画 | アニメSeason1 |
|---|---|---|
| 千夏とインターハイを目指す | 第2話 | 第2話 |
| 1年時の県予選で遊佐に敗れる | 第22~24話 | 第8~9話 |
| 針生に勝ち初出場を決める | 第142話 | 未放送 |
| 初の全国大会で1回戦敗退 | 第153~154話 | 未放送 |
| 最後の全国大会はベスト4 | 第247話 | 未放送 |
放送局TBSの各話紹介では、第8話が県予選当日、第9話が遊佐への敗戦です。第13話で全国へ行く針生を見る大喜は、まだ同じコートに立てない。この距離が第142話の勝利につながります。
Season2は2026年10月4日から放送予定です。針生との県予選準決勝や大喜の全国初戦がアニメの何話になるかは、放送内容が出てからのお楽しみです。
公式が公開したSeason2メインPVでまた動く大喜を見ると、針生との21対19も映像で見たくなります。ただ、PVから試合の放送話数までは読み取れません。
まず原作の続きへ進むなら、アニメSeason1と漫画の対応範囲から。針生戦はさらに先の第16巻にあるので、巻を飛ばさず読むと大喜の強さの変化がつながります。
まとめ|大喜は初出場で敗れ、最後は全国ベスト4へ
大喜のインターハイは、高校2年の初出場で全国1回戦敗退、高校3年の最後の大会で全国ベスト4です。全国優勝は、最後の県予選決勝で大喜が倒した遊佐柊仁でした。
針生との準決勝は相手のスマッシュがアウトで21対19。最後の県予選決勝は、大喜のジャンピングスマッシュで21対19。数字は同じなのに、コートに立つ大喜はもう同じ選手じゃありません。
初めて全国へ行った夏、母にアイスをごちそうしたかった大喜は初戦で敗れました。それでもまた一年積み上げ、全国のベスト4へ。結果だけ追っても十分すごいけれど、そこへ至る一球ずつを読むと、もっと熱い。
県で遊佐に勝っても、全国優勝は遊佐。だから二人はまた練習する。最後の勝敗まで知ったあとに最初の県予選へ戻ると、大喜の「もう一本」がずっと遠くまで響きます。
※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年9月24日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。
