『ダンダダン』37話「大蛇伝説ってこれじゃんよ」は、ジジの家の床が流砂になって全員が地下へ落ち、鬼頭家の拝んできた大蛇様の正体が明かされる回です。
正体は大蛇ではありませんでした。ターボババアが「くらがり」と呼び、オカルンが名前を言い当てたのは、ゴビ砂漠のUMA・モンゴリアンデスワームです。
いちばん効いてくるのは、35話で「ツチノコのいない神社」を見せた作品が、37話では本物のUMAを地下から出してくるところ。いないと思ったら、いた。しかも別のやつが。
200年拝んできた大蛇様、ふたを開けたら巨大ミミズ。サブタイトルの「これじゃんよ」、だいぶ投げやりな発見です。
※原作漫画第37話までのネタバレを含みます。第38話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
| 人物 | 36話までの状況 | 37話での関わり |
|---|---|---|
| 綾瀬桃(モモ) | 鬼頭家のババアに壁ごと吹き飛ばされ、お札の部屋へ | 流砂に沈みかけ、地下ではジジをつかもうとする |
| オカルン | 鬼頭家に殴られ、床に倒れていた | 起き上がって鬼頭家を押し返し、モモへ手を伸ばす |
| ジジ | オカルンと一緒に倒れていた。片目が腫れたまま | 地下でさらに下へ落ち、大蛇様のすぐそばへ |
| ターボババア | リュックから飛び出し、モモに加勢した | 地下の巨大な生き物を「くらがり」と呼ぶ |
| 鬼頭家のババア | 200年続く大蛇様への供物と、祭壇の話をした | 流砂ごと地下へ落ち、大蛇様と向き合う |
『ダンダダン』37話のあらすじ|お札の部屋の流砂から、地下の「くらがり」まで
37話は、36話で鬼頭家のババアが祭壇の話を終えた直後から始まります。舞台はお札だらけの部屋、そしてその真下です。
- お札の部屋の床が流砂に変わり、モモが沈み始める。部屋から出ようとしても、鬼頭家の男たちが出口をふさぐ
- 起き上がったオカルンとジジが、テーブルや椅子を手に後ろから鬼頭家へ突っ込み、男たちとババアを流砂の部屋へ押し込む
- オカルンがモモへ手を伸ばした瞬間、流砂が一気に動いて床が抜け、全員が地下へ落ちる
- 落ちた先には、何軒もの家が沈んだ巨大な空間。屋根の縁にぶら下がっていたジジは、モモの超能力が届く前にさらに下へ落ちる
- そこにいたのは巨大な生き物。ターボババアはそれを「くらがり」と呼び、オカルンはモンゴリアンデスワームだと言い当てる
- 鬼頭家は大蛇様の前でかしこまるが、男たちは飲み込まれていく
- 隠れようと言うジジの横で、モモとオカルンが頭を抱えてうずくまる
鬼頭家のババアに吹き飛ばされ、祭壇の正体を聞かされるまでは36話のネタバレ感想・考察で振り返れます。
第37話「大蛇伝説ってこれじゃんよ」は2021年12月21日に少年ジャンプ+で公開され、単行本では5巻に入っています。
アニメでは第2期の初回、通算第13話にあたります。放送回のサブタイトル「大蛇伝説ってこれじゃんよ」は、この37話の話名そのものです。
鬼頭家を押し返したオカルンとジジ|36話で倒れていた二人が、今度は後ろから
流砂に足を取られたモモが部屋を出ようとしても、鬼頭家の男たちは通しません。モモを大蛇様の側へ置いておきたい、という動きです。
担当編集の林士平さんは配信当日、闇からうごめき出たものが「モモの背後から迫る」と37話を予告していました。
ただ、背後から迫ったのは闇の何かだけではありません。後ろから突っ込んできたのは、オカルンとジジ。テーブルと椅子を抱えて、鬼頭家の男たちとババアを流砂の部屋へ押し込みます。
| 比べる点 | 36話 | 37話 |
|---|---|---|
| オカルンとジジ | 殴られて床に倒れたまま | 起き上がり、テーブルと椅子で突っ込む |
| モモ | 倒れた二人のために、先に蹴り込む | 流砂に沈みかけ、二人に助けられる側 |
| 鬼頭家 | 数とババアの強さでモモを圧倒する | 自分たちが流砂の部屋へ押し込まれる |
36話は、倒れた二人のためにモモが先に動いた回でした。37話はその二人が起き上がって、モモを返しに来る。助け合いの向きが、一話でちゃんと一往復しています。
しかも武器は家具です。ボロボロにされた男子二人が、借家のテーブルと椅子で一族ごと押し返す。
ジジ、自分ちの家具で家主を押してる。36話で壁に穴が増えたばかりなのに、家財の被害が止まりません。
コメント欄にも、二人がそろってモモを助けに来た場面がよかったという声が並びました。ジジの片目は殴られて腫れたまま。その顔で突っ込んでくるから、加勢に重みがある。
ただ、押し込んだ先が悪かった。オカルンがモモへ手を伸ばしたところで、流砂が一気に動いて床ごと抜けます。
落ちる途中のモモとオカルンが抱き合う形になっていたと、ページ数まで挙げて書き込む読者もいました。地下へ真っ逆さまでも、見るところは見ています。
大蛇様の正体はモンゴリアンデスワーム|ツチノコのいない神社と、本物のUMA
鬼頭家が200年供物を捧げてきた大蛇様は、蛇ではありませんでした。地下にいたのは、ゴビ砂漠に棲むといわれる人食いの巨大ミミズ、モンゴリアンデスワームです。
落ちた先は、ジジの家の地下とは思えない広さでした。何軒もの家が沈み、ジジは屋根の縁にぶら下がっています。モモの超能力が届く前に、手が離れました。
沈んだ家は下ほど古い造りに見える、という書き込みも複数ありました。「家に入った者を捧げる」と聞いた後だと、積み重なった家が200年の年表に見えてくる。
ジジが落ちた先には、巨大な生き物。ターボババアは「くらがり」と呼び、オカルンはモンゴリアンデスワームだと言い当てます。オカルトマニアの知識、地下で役に立ちました。
| 話数 | この土地の「いるはずのもの」 |
|---|---|
| 32話 | オカルンとジジが、地元のツチノコ神社の話で盛り上がる |
| 35話 | 神社にツチノコはおらず、観光客向けの名前だった。祀られていたのは大蛇 |
| 36話 | 鬼頭家が200年、大蛇様に供物を捧げてきたと語る |
| 37話 | 地下にいたのは大蛇ではなく、本物のUMAモンゴリアンデスワーム |
35話のモモは、ツチノコ神社でツチノコはいないと聞かされたばかり。37話のUMAは、探しに行く前からジジの家の真下にいた。
名前だけのツチノコで盛り上がった二人のことは35話のネタバレ感想・考察で振り返れます。あの時の肩透かしが、37話の見開きで倍になって返ってきます。
現実のモンゴリアンデスワームは、現地で「オルゴイ・ホルホイ」と呼ばれる伝説の生き物。長さ1メートルほどで暗い赤色、毒を吐き、離れた相手を感電させると言い伝えられています。
面白いのはその正体の説です。Live Scienceの解説では、目撃談の元は足のないトカゲの仲間か、スナボアという蛇ではないかとする研究者の見方が紹介されています。
作中では「大蛇」と呼ばれてきたものがミミズで、現実ではそのミミズの正体が蛇かもしれない。蛇とミミズが、作品の内と外で入れ替わっています。
鬼頭家の皆さん、呼び方だけはあながち間違ってなかったかもしれない。サイズは全然違いますけど。
ポーズも祈りも通じなかった鬼頭家|200年の信心と「クソが」
大蛇様を前にした鬼頭家は、怒らせないよう服従のポーズを取ります。200年拝んできた相手への、いつもの作法です。
ところが大蛇様は、そのポーズごと男たちを飲み込んでいきます。温泉でモモを囲み、オカルンとジジを殴り倒した、あの一族の男たちです。
拝んでいた鬼頭家のババアも、最後には大蛇様へ「クソが」。200年の信心が、一話のうちに悪態へ変わりました。
供物を捧げる側だった一族が、祭壇の下へ落ちて食べられる側に回る。供物の数が足りないと言っていた本人たちが、その数に入ってしまった。
コメント欄で1万7,000件を超える支持を集めたのは「絵に描いたような因果応報」。36話まで散々だった読者の溜飲が、ここでまとめて下がりました。
一方で、あのババアは無事なまま。読者の間でも、食べられたのが男たちだけだったことに引っかかる声がありました。
200年かけて身につけた服従のポーズ、大蛇様の側は一度も覚えてくれていなかったらしい。
頭を抱えるモモとオカルン|一人だけ平気なジジと、まだ出てこないあの霊
動き出す前に隠れよう、とジジが二人に声をかけます。ところがモモとオカルンは、頭を抱えてうずくまっていました。37話はそこで終わります。
超能力を持つ二人が倒れ、何の力もないはずのジジだけが立っている。いつもは守られる側のジジが、ラストでは一人だけ動ける。
ジジだけ頭を抱えていない、と指摘したコメントには7,000件超の支持。その書き込みが続けて名前を出したのが、28話でジジの家に出たブリーフ姿の悪霊です。
霊媒師が何人も命を絶った、あの霊。28話のネタバレ感想・考察で振り返れるあの姿は、37話の時点でもまだ出てきていません。
あの霊は供物から遠ざけるためにジジを追い出そうとしていたのでは、という読みまで出ていました。37話で答えは出ていませんが、大蛇様とは別に、この家にはまだ何かいる。
「隠れよう」と言った相手が、二人とも頭を抱えて動けない。ジジ、片目が腫れたまま一人で指示役です。
応援コメント欄の37話|「効果音なし」と「因果応報」
37話の応援コメントは2,000件を超えます。最も支持を集めたのは、展開ではなく絵そのものへの驚きでした。
| コメント | いいジャン |
|---|---|
| 毎回、効果音なしでここまで臨場感を出せるのがすごい | 3万3,000件超 |
| UMAのキャラデザが良すぎる | 2万4,000件超 |
| 怪物や不気味な生き物の表現力がすごい | 1万9,000件超 |
| 絵に描いたような因果応報 | 1万7,000件超 |
| コメントで初めて効果音がないことに気づいた | 1万5,000件超 |
| ジジだけ頭を抱えず、影響を受けていない | 7,000件超 |
上位5件のうち4件が、効果音とUMAの絵の話です。細かい擬音はあるが、大技の場面ではあえて入れていない、と指摘する書き込みもありました。
「コメントで初めて気づいた」に1万5,000件超のいいジャン。擬音に頼らず、巨大ミミズの見開きを絵だけで読ませていたわけです。
ほかにも、ジジが思ったより筋肉質だという声が何度も出てきます。大蛇様が出てきた回なのに、片目を腫らしたジジの体つきにも注目が集まっていました。
37話は単行本5巻に入っています。33話でジジが開けた壁の穴から、床が抜けて地下の大蛇様に出会うまでが、一冊の中で続けて読めます。
まとめ|37話は、大蛇伝説の底から本物のUMAが出てきた回
『ダンダダン』37話「大蛇伝説ってこれじゃんよ」は、オカルンとジジが鬼頭家を押し返した先で床が抜け、地下で大蛇様の正体モンゴリアンデスワームと出会う回でした。
ツチノコはいなかった。大蛇もいなかった。なのに地下には、いちばん会いたくないUMAがいた。この土地、看板と中身が毎回違います。
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