『アオのハコ』の大喜と針生がインターハイ県予選で戦うのは、原作第16巻の第138~142話です。第142話「ファイナルゲーム」で大喜が最終ゲームを21対19で制し、初めての全国出場を決めます。
ただし、針生の夏がそこで終わるわけではありません。敗れたのは男子シングルスで、第144話では西田諒介とのダブルスで全国への切符をつかみます。
最初は針生に歯が立たなかった大喜が、教わった技まで使って先輩を追い詰める。やっと勝ったのに、同じ一球で針生のシングルスの全国が消える。喜びだけで叫べない決着なんですよね。
千夏の声援が飛ぶ第141話から、針生のスマッシュが外れる第142話、試合後のデコピンへ。アニメ第3話で負けた大喜が、どんな球を返せるようになったのかも重ねて見ていきます。
※ここから先は原作漫画第16巻・第138~144話の勝敗と、アニメSeason1の内容に触れます。
大喜と針生の対決は原作何話?第138~142話・16巻に収録
二人の県予選準決勝は第138話から始まり、第142話で決着します。試合後の針生との会話を読みたいなら第143話、針生のダブルスまで確かめたいなら第144話です。
「何話で勝つの?」への答えは142話。でも138話から読むと、コートへ入る前の大喜が針生をどう見ていたかまでつながり、最後の21対19がまるで違って見えます。
| 原作話数 | サブタイトル | 追う場面 |
|---|---|---|
| 第138話 | バドミントンの日 | 準決勝で大喜と針生が向き合う |
| 第139話 | やってきたこと | 大喜が第1ゲームを先取 |
| 第140話 | 先輩としての想い | 針生の回想と第2ゲームの反撃 |
| 第141話 | がんばれっ | 針生が第2ゲームを取り、千夏が声援 |
| 第142話 | ファイナルゲーム | 大喜が21対19で勝利 |
| 第143話 | デコピン | 決勝の遊佐戦と針生との会話 |
| 第144話 | 上書きしよっか | 針生・西田ペアも全国へ |
第142話で針生が負けても、第144話には西田と全国へ進む知らせが待っています。先輩の夏をシングルスの敗北だけで閉じず、そこまで読み届けたいです。
大喜と針生の準決勝から試合後まで、第16巻の目次には第138~144話が並びます。勝った日の会話と、針生が別の種目で前へ進むところまで一冊で続きます。
なぜ準決勝の相手が針生なのか|追いかけた先輩と全国枠を争う
大喜が高校2年生、針生が3年生になった県予選。男子シングルスで全国へ進めるのは上位2人なので、同じブロックで勝ち上がった二人は準決勝で出場枠を争います。
二人とも栄明高校の選手です。練習では味方で、針生は大喜を厳しく鍛えてきた。その先輩に勝たなければ、大喜の初めての全国はない。組み合わせ表が容赦ない。
最初は部内戦で完敗、のちにダブルスで同じ側へ
アニメSeason1第3話「ちー」の部内戦では、大喜は針生との実力差を思い知らされます。しかも当時は、針生が千夏を「ちー」と呼ぶことまで気になっていた。競技でも恋でも、先輩の存在が大きすぎた時期です。
針生には花恋という恋人がいますが、大喜の競技上の目標であることは変わりません。高校1年の予選では、今度はダブルスのペアとして同じコートに立ち、針生の猛特訓についていきます。
第2巻でダブルスを組んだ二人が、第16巻ではネットを挟む。針生の強打を横で見ていた大喜が、今度は正面から拾わなければなりません。
大喜の足を作ってきた先輩が、その足で追いつかれる相手になる。針生にはうれしさもあるだろうけど、試合中は「育ててよかった」で済ませられません。
第138話で二人の応援席まで割れる
第138話では、勝ち上がった大喜と針生が対戦します。針生の恋人である花恋も、大喜を見守る千夏も会場にいる。仲が良いからこそ、誰に声を掛けるかまで簡単ではありません。
針生は前年、シングルスで全国大会へ出ました。大喜は前年の県予選で遊佐柊仁に敗れ、シングルスで全国へ届かなかった。二人が背負う時間は違っても、この準決勝で欲しい席は同じです。
ここで針生が失う可能性があるのは、まずシングルスの出場権です。ダブルスの予選は別に残っており、針生の高校最後の夏そのものが準決勝で終わるわけではありません。
作品公式Xも、第16巻の発売記念告知で大喜と針生の対戦を取り上げています。二人を知ってからこの告知を見ると、「いよいよ始まる」がずいぶん重く響きます。
第16巻を開くなら、対決の直前から。大喜が追いかけてきた背中を思い出してから、第138話のコートへ入ると、最初の一球から緊張感が違います。
第139~140話|大喜が先手、針生も「やってきたこと」で返す
第139話で大喜が第1ゲームを奪い、第140話で針生が反撃します。後輩だけが強くなっていたわけじゃない。先輩もまた、何度もシャトルを追ってきた選手です。
兵藤に見抜かれた大喜の強みと弱み
大喜の強みはフットワークと体力。兵藤将太から見れば、技術や戦術では針生の方が幅広い。だから、先輩の作るペースにただ付き合えば、大喜の足まで削られてしまいます。
第139話で大喜は、相手の球を見極めて流れを崩し、自分の持ち味を出します。そして第1ゲームを先取。第3話の部内戦を思い出すと、先に一本取っただけでも胸が熱い。
針生についていくだけだった後輩が、針生に自分の試合をさせないよう戦っている。変化が点数以上にはっきり出ます。
第140話の回想で見える、先輩も積み上げた時間
第2ゲームでは針生が主導権を取り返します。ここで針生の視点から、まだ技術が足りなかった大喜との日々が挟まるのが効くんです。
かつてダブルスで強い相手に苦戦したとき、大喜は先輩についていくから本気で戦ってほしいと求めました。足を引っ張っている自覚があっても、手加減は望まない。厄介なくらい真っすぐです。
針生は、その後輩が遊佐との練習試合に勝つまで成長したことも知っています。それでも県予選のコートでは相手。第1ゲームを取られた先輩にも、ここまでやってきたことがある。
第1ゲームを取った大喜に、第2ゲームの針生は遠慮なく攻め返します。よかった、針生は強いままだ。だからこそ、大喜がここから勝つには、先に取った一ゲームでは足りません。
第141話|第2ゲームを落としても追う大喜、千夏が名前を呼ぶ
針生が第2ゲームを取り、試合は最終ゲームへ。大喜は劣勢でも目の前の球を追い続けます。その足元のミサンガが、客席の千夏の応援を変えました。
次のゲームに備えて体力を残す手もある。それでも大喜は、いま打ち返せる一球を簡単に諦めません。部員たちが体力を心配するのも分かるし、同時に「そういう大喜だからここまで来た」とも思わされます。
第2ゲームの粘りは美しいだけでは済みません。針生との長い試合で使った体力は、第143話の遊佐との決勝にも持ち越されます。
靴ひもを直す一瞬が、千夏の声援につながる
最終ゲーム中、大喜が足元を気にして靴ひもを直します。千夏の目に入ったのは、以前自分が贈ったミサンガ。ずっと身につけていたことが、こんな試合の途中で見えるんです。
千夏は針生とも親しく、花恋は親友。応援席には複雑な関係があります。それでも、ミサンガを見た千夏の口から大喜の名前が飛び出す。静かに見守るだけではいられなかったのでしょう。
強いショットで試合が動く場面に、靴ひもと小さな糸を差し込むのがもう、ずるい。大喜が積んだ練習と千夏と過ごした時間が、同じ足首にあるんですよ。
千夏の声は届きます。でも次にネットを越えて来る針生の球を拾うのは大喜です。応援が熱いほど、その先のラリーから目を離せなくなります。
千夏が贈ったミサンガの意味を追うと、なぜこの小さな糸が二人にとって大事なのかも見えてきます。
第142話|最終ゲーム21対19、針生のアウトで大喜が勝つ
第142話「ファイナルゲーム」の勝者は大喜です。最終ゲームは21対19。20対19から針生のジャンピングスマッシュがアウトになり、大喜が初のインターハイ出場権を得ます。
最後の一球だけ知ると、針生のミスで決まった試合に見えるかもしれません。けれど、その前に大喜がどんな球を返して19対19までたどり着いたかを読むと、結末の重みが変わります。
- 最終ゲーム中盤:針生が11対10でリード。強打と球種の変化で大喜を揺さぶる
- 大喜の対応:スマッシュを拾い、針生から学んだヘアピンも使って追い上げる
- 19対19:両者が譲らず並び、大喜が20対19のマッチポイントへ進む
- 最後の一球:針生のジャンピングスマッシュがアウトとなり、21対19で決着
教えたヘアピンまで使われる、針生には厳しいラリー
針生はスマッシュだけで押し切りません。ドロップやクリアも交えてコースを変え、大喜の足と判断を試します。大喜はそのたびに追い、拾い、次の球へつなぐ。
そこで効くのが、一緒に練習してきた経験です。大喜は針生から教わったヘアピンショットも生かす。ネット際へ小さく返すその技が、今は教えた本人への得点になるんです。
兵藤からは相手の流れを見極めることを学び、針生からは球を覚えた。大喜のプレーの中に、別々の先輩が残っている。それを全国出場の懸かった一戦で使い切るのがたまりません。
届かなかったのに勝った――最後のスマッシュが残すもの
20対19、針生が跳んでスマッシュを打つ。大喜は追いますが、ラケットは届きません。そこでシャトルがラインの外へ落ちる。勝ったのは大喜でした。
最後に大喜が鮮やかな決定打を返したわけではないのが、この試合の痛いところです。針生には、なお大喜を振り切る力がある。それでも、スコアをここまで競らせて最後の一点を取ったのは大喜。
針生の一球がアウトになった瞬間、大喜の全国が決まり、針生のシングルスの全国は消えました。同じ一点を二人は別の重さで受け取ります。
針生も戦いながらバドミントンの楽しさを感じていました。だからといって悔しくないはずがない。好きな競技を全力で楽しんだ先に、後輩に負ける。ここは本当に胸が詰まります。
大喜、ついに勝った! そう声が出た次の瞬間、針生の高校最後のシングルスを思い出す。喜びと悔しさが同じコートに残る決着です。
第142話を読むなら、11対10からの針生の攻撃と大喜の返球を続けて。最後のアウト一球だけでは、この21対19の熱さは収まりません。
第143~144話|デコピンの後、針生もダブルスで全国へ
第143話で大喜は県予選決勝の遊佐柊仁にストレート負けします。針生との試合後には、針生本人からデコピンを受ける。そして第144話、針生も西田とのダブルスで全国出場を決めます。
準決勝で先輩を倒して県の頂点へ――とは進まないのが『アオのハコ』です。大喜にはまだ遊佐という壁があり、針生にも残った種目で続く道があります。
遊佐との決勝はストレート負け。それでも全国出場は確定
別ブロックでは遊佐柊仁が弟の晴人に勝ち、大喜との決勝へ進みます。針生戦で消耗した大喜を、遊佐は左右に走らせる。大喜は食らいついても、2ゲームを続けて落としました。
大喜は県予選準優勝です。針生戦の勝利で上位2人に入り、全国出場はすでに決まっている。決勝に負けたから資格が消えるわけではありません。
前年に大喜を退けた遊佐が、また先にいる。針生を超えたら物語が終わるほど、バドミントンの道は甘くないんですよね。大喜と遊佐の対戦を追うと、この決勝が次へ続く理由も分かります。
うつむく大喜にデコピン、針生はまだ戦う
決勝を終えた大喜は、針生の前でうつむきます。勝ったことで先輩のシングルスの道を閉じた。どんな顔で話せばいいのか、言葉が出ないのも分かります。
そこへ針生のデコピン。ああ、いつもの先輩だ。負けた事実を消す言葉より、この距離の近さがずっと効きます。針生が大喜との関係を勝敗だけに閉じ込めないのがうれしい。
針生はシングルスでは敗退しても、西田と組んだダブルスの県予選で優勝します。第144話まで読むと、針生も大喜と同じ全国大会へ進むことが分かります。
負けた先輩を惜しんだ直後、西田と全国へ行く針生を見られる。これがうれしい。デコピンの軽さは悔しさを消したからではなく、針生がまだ次の試合を持っていたからこその強さにも見えます。
県予選の先には、二人それぞれの全国大会があります。大喜のインターハイでの戦いまで進むと、針生とつかんだ出場権の先に何があったかも追えます。
アニメでは何話?Season1第3話の部内戦と原作の準決勝は別
アニメSeason1で大喜と針生が対決するのは、第3話「ちー」の部内戦です。原作第138~142話の県予選準決勝はSeason1では描かれていません。
第3話は、大喜が針生の強さを知る出発点。全国出場をかけて大喜が勝つ試合とは、学年も大会も違います。同じ二人の「対決」を探すときは、ここを混ぜたくありません。
第3話「ちー」の部内戦では、大喜は針生に力の差を突き付けられます。原作第142話の勝利を知ってから見返すと、あの日の悔しさがきちんと先へ続いていたと分かります。
Season1第13話「ラリーしたいです。」では、大喜が花恋と針生を応援し、針生は全国大会で兵藤と戦います。後に大喜が奪う全国への席に、当時の針生はすでに立っていたんです。
第13話で兵藤に挑む針生を、大喜は花恋と応援します。第3話では負けた相手を、今度は全国の客席から見上げる。この順番を知ると、第16巻の準決勝へ早くたどり着きたくなります。
Season2で第142話が何話になるかは未発表
TVアニメSeason2は2026年10月4日から放送予定です。2026年9月24日時点で、原作第142話の準決勝がSeason2の何話に当たるか、公式は発表していません。
続きの映像を待つのも楽しいですが、針生に勝つ試合をいま確実に追うなら漫画第16巻の第138~142話です。試合後の二人と針生のダブルスまでなら第144話まで。
アニメ公式サイトにはSeason2の放送開始日とメインPVが掲載されています。映像の大喜と針生を見ると、原作の21対19もいつか動くところを見たくなります。
放送日や配信先の更新は、アニメの放送・視聴情報で確認できます。原作の先を読むか、アニメで二人の再戦を待つか。どちらでも、第3話の完敗だけは覚えておいてほしいです。
まとめ|大喜と針生は第138~142話で対決、二人とも全国へ進む
大喜と針生の県予選準決勝は原作第16巻・第138~142話です。大喜が21対19で勝ってシングルスの全国出場を決め、針生も後に西田とのダブルスで全国へ進みます。
第3話では、先輩の強さをただ追いかけていた大喜。その後は針生に教わり、兵藤にも鍛えられ、全国の席を争う相手としてネットの向こうに立ちました。
最後の点は、大喜が届かなかった針生のスマッシュがアウトになって入ります。勝者の喜びも、敗者の悔しさも消さない決着です。それでも試合の後、先輩のデコピンが二人をまたつなぐ。
針生に勝って初めて全国へ行く大喜と、負けてもダブルスで全国をつかむ針生。どっちの夏もここで終わらなくてよかった。第144話まで読んで、ようやくそう言えます。
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