『アオのハコ』で千夏と大喜が初めて唇を重ねるのは196話「大好き」。最初のキスは160話ですが、その時に触れたのは頬です。
169話では千夏から大喜の手へ。そして220話、最終250話にもキスがあります。たった一つの仕草なのに、誰から、どこへ、どんな時にで、二人の関係がまるで違って見えてきます。
海では頬に触れただけで真っ赤だった千夏が、卒業の日には体育館で自分からキスするんですよ。196話だけを拾って終えるには、もったいなさすぎる。
長野で恋人になった104話から、海、文化祭、千夏の新居、そして最後の体育館まで。あの二人がどこまで近づいたのか、原作の話数と一緒に追いかけます。
※この記事には原作漫画103~104話、および160~250話の恋愛・最終回に関するネタバレを含みます。
この記事でわかること
千夏と大喜のキスは何話?160・169・196・220・250話を一覧で確認
唇への初キスなら196話・単行本22巻。一方、口づけそのものを初めて交わした回なら、千夏の頬へ大喜がキスする160話・18巻です。
169話は千夏からのキスですが、唇ではなく大喜の手。「160話」「169話」「196話」は、キスした場所も、動いた側も違います。
| 原作話数・収録巻 | 誰から誰へ/場所 | 場面・意味 |
|---|---|---|
| 103~104話/12巻 | 告白・交際開始/キスなし | 長野の湖で気持ちを伝え合い、恋人になる |
| 160話「願い事」/18巻 | 大喜→千夏の頬 | 夏の海。千夏の誕生日の贈り物に続く、最初の口づけ |
| 169話「スタンプ」/19巻 | 千夏→大喜の手 | 文化祭。赤くなった手を気遣う口づけ |
| 196話「大好き」/22巻 | 唇同士・互いに | 千夏の新しい部屋。初めて唇を重ね、キスを返す |
| 220話「インターハイ行きます」/25巻 | 大喜と千夏・唇 | 大喜の不安に千夏が寄り添う夜 |
| 250話「このハコに」/連載最終回 | 千夏→大喜・唇 | 大喜の卒業式。出会いの体育館に戻る |
なお、218話で大喜の頬にキスするのは千夏ではなく雛。大喜がキスされた場面をすべて二人の恋愛場面へ数えると、雛の気持ちまで見失ってしまいます。
そもそも二人が恋人になったのは104話「1月4日」。103話で大喜が長野の湖へ駆けつけて告白し、その思いに千夏が応えます。キスはまだ、しません。
長野の湖で始まった二人の交際を思い返すと、迎えの車でこっそり手をつないだだけでも精いっぱいだったんですよね。そこから唇まで、92話。
雪の湖で思いを伝え合い、迎えの車で手をつないだ二人が、最後は出会いの体育館でキスする。表の最初と最後には、恋人として過ごした高校生活が丸ごと挟まっています。
160話「願い事」|海で千夏の頬に初キス。唇へ行かなかったのがいい
160話「願い事」(18巻)で、大喜が千夏の頬にキスします。初キスと言っても唇はまだ先。あの二人、恋人になっても本当に一歩ずつなんです。
大喜たちの海への旅行と、千夏たちバスケ部の合宿。忙しい部活の時間を抜けて、千夏の誕生日の夜に二人だけで海へ出ます。
海に浮かんで星を見上げる千夏は、大喜とこれからも一緒にいたいと願います。いつもはゴールやインターハイを追いかける二人が、この夜は同じ未来を欲しがっている。
その千夏が、キスしてみたい気持ちまで口にする。大喜が慌てるのも分かる! 去年なら「先輩の願い事」を聞ける距離にいるだけで大事件でしたよ。
アンクレットを贈ったあと、大喜が頬へ一歩踏み出す
海から上がった大喜が差し出す誕生日の贈り物は、足につけるアンクレット。千夏のウインターカップへの願いを思って選んだものです。
キスをしたいと言われてすぐ唇へ突進、とはならない。千夏の目標へ贈り物を渡し、そのあとで頬へ。大喜の恋は、先輩がバスケにかける気持ちと切り離せないんですよ。
キスしたいと言ったのは千夏なのに、いざ頬へ触れられたら顔を真っ赤にしてしまう。いや、言い出した本人までそんなに照れるのかよ! 大喜も驚きますよね。
僕はこの頬キスを「唇まで行けなかった回」とは呼びたくない。好きな人に触れた自分の行動で、二人ともこんなに照れる。160話には、そのままの二人がいます。
「願い事」は口に出すだけでは終わりません。千夏の競技を応援するアンクレットと、大喜が勇気を振り絞った頬へのキス。どちらも彼なりの返事なんです。
18巻の「#160 願い事」へ戻るなら、海で星を眺めるところからぜひ。キスの直前に千夏が何を願ったかで、大喜の贈り物まで違う顔を見せます。
ここで渡したのが単なる恋人向けの飾りではなく、千夏のバスケを応援するアンクレットなのが好きです。憧れの先輩を、恋人になってからも憧れたまま応援している。
169話「スタンプ」|文化祭では千夏が大喜の手にキスする
169話「スタンプ」(19巻)では、今度は千夏からキスします。頬の次だから唇? ……と思ったら、大喜の手。ここの選び方が千夏らしい。
文化祭の最中、大喜は体育館倉庫に閉じ込められ、出ようと扉を叩いて手を赤くします。ようやく会えた千夏の目が向くのは、その傷んだ手です。
千夏は文化祭のスタンプラリーに重ねて、大喜の手へ口づけする。遊びの延長に見えて、手を痛めた彼をちゃんと気にしている。この小さな仕草がたまらない。
海では大喜が千夏の頬へ一歩踏み出した。今度は千夏が自分から手を取る。近づきたいのは、大喜一人じゃなかった。その答えを文化祭の真ん中で見せてくれます。
しかも、きれいな手に記念のキスをしたんじゃない。扉を叩いて赤くなった手ですよ。千夏が最初に見つけたのがそこだと思うと、冗談めいた「スタンプ」が急にやさしくなる。
169話は手、唇同士の初キスは196話。この違いを押さえれば、千夏が自分から気遣いを口づけに変えた場面も、後の初キスも、それぞれのまま味わえます。
19巻の「#169 スタンプ」では、倉庫に閉じ込められた大喜と再会する流れから読めます。千夏が手を見た時点で、あのキスはもう始まっているんです。
頬から手へ「進化」したというより、大喜の勇気に、千夏のいたわりが加わったという感じ。キスする場所を変えて、二人とも相手を大切にしたいと見せてくる。
160話の海では、千夏が願いを話し、大喜が行動した。169話の文化祭では、傷ついた大喜の手を見て千夏が動く。この二つが並ぶと、196話の「互いに」が待ち遠しくなります。
196話「大好き」|約1年越しの唇キスは「罰ゲーム」から始まった
大喜と千夏が初めて唇同士でキスするのは196話「大好き」(22巻)。104話で付き合ってから92話後、作中でも交際から約1年。長い! でも、そこがいい。
「大好き」というサブタイトルが、今回はとんでもなく似合います。ずっと「千夏先輩」と呼んできた大喜が、彼女の名前と好きな気持ちを口にする回なんです。
千夏はウインターカップを終えてバスケ部を引退。二人が付き合って1年の記念日を迎えた頃、彼女は新しく一人暮らしを始める部屋へ大喜を誘います。
同じ家で暮らしていた頃は、家族の生活も一緒にありました。でも今度は千夏自身の部屋に、彼女が大喜を招いている。「同居していた二人」から「会いに行く二人」へ。その変化がまずうれしい。
写真を印刷するプレゼントが「過去」と「これから」をつなぐ
大喜の贈り物は、スマホの写真を印刷できるミニプリンターとアルバム。大喜が選ぶプレゼント、どうしてこうも相手との日々を大事にする物ばかりなんだ。
二人は昔の写真を一枚ずつ見返します。付き合う前、文化祭、部活の仲間たち。写真に写っている頃は言えなかった「好き」を、今は二人で笑いながら思い出せる。
さらにアルバムには、これからの写真を貼るページもあります。昔の二人を並べて懐かしむだけなら、そこで完成でいい。でもこのプレゼント、まだ一緒にいたい未来のために空いているんです。
先に部活を引退する千夏と、まだインターハイを目指す大喜。朝練でいつでも顔を合わせた頃とは生活が変わる。でも写真なら、別々に頑張った日も「一緒の思い出」に増やせるんですよ。
ああ、もうアルバムの時点で胸がいっぱいです。まだキスをしていないのに! 千夏と大喜の一年をここまで見せてから、ようやく次の一歩へ進むんです。
「千夏先輩」禁止、復唱の罰ゲーム。そして二人からのキス
千夏は、敬語も「千夏先輩」呼びもやめてほしいと言い出します。間違えたら罰ゲーム、しかも三回で発動。付き合って一年でも抜けない呼び方に、二人で挑むんです。
大喜は案の定、うっかり「先輩」に戻ってしまう。千夏の罰ゲームは、最初はくすぐり。それから自分の言葉を繰り返してもらう作戦へ切り替えます。
相手に言ってほしいのは、千夏の名前と、好きだという気持ち。普段なら照れて言わせづらいことを、罰ゲームに乗せて大喜の口から引き出す。千夏、考えたなあ。
でもこれ、罰になっているのか? 千夏の名前を呼んで、好きと言う。照れくさくても、言う方も言われる方もうれしい。真顔でゲームを続ける二人が、もうかわいくて仕方ない。
すると今度は千夏が「大喜くん」と呼んでしまう。大喜が選んだ罰ゲームは、彼女の唇へのキスです。千夏もキスを返す。片方だけが勇気を振り絞った160話とは、ここが違う。
160話は頬に触れた瞬間、二人とも大騒ぎでした。なのに今度は、名前で呼び合おうと試していた二人が、唇を重ねて、相手からも返ってくる。ここまで来たのかよ……!
初キスを「先輩を攻略した大喜の勝ち」にしたくありません。キスを選んだ大喜も、それに応えた千夏も、自分から相手を好きだと言えるようになった。僕はそこがたまらなくうれしい。
初キスを遅くした理由は、恋愛以外の時間を二人が生きていたから
104話で付き合い、160話では頬、169話では手。唇までの約90話には、試合の勝敗も、先輩の引退も、進路も、家族のこともあります。キス待ちだけの90話じゃない。
千夏が先輩として朝練にいる日々は、卒業とともに終わります。大喜だって、恋人を追いかけるだけではなく自分のバドミントンを続けていく。
そんな二人が新しい部屋で「これからの写真」を増やそうとする。同じ体育館にいなくなっても、一緒にいたい。その気持ちがあるから、唇への初キスが単なる通過点に見えません。
思い出を一度アルバムへ収めたあと、今度は呼び方を変え、触れ方も変える。写真の中にいた「先輩と後輩」が、目の前で「千夏と大喜」へ変わっていくんです。
22巻「#196 大好き」は、交際1周年のデートと千夏の新居へ向かう話の続き。写真を見返す時間から読みたいなら、前の話も一緒にめくってほしいです。
220話「インターハイ行きます」|苦しい夜のキスは、前へ進むための支え
220話「インターハイ行きます」(25巻)でも二人はキスします。でも196話のように、照れて遊びながら距離を縮める夜ではありません。大喜が泣いてしまう夜です。
高校最後のインターハイを前に、大喜には試合の重圧と母親の入院が重なります。いつもなら練習で気持ちを立て直す彼が、千夏の働く定食屋で涙をこぼしてしまう。
大喜が苦しいのは、負けるのが怖いだけじゃない。傷つかないために、負けても仕方ない理由を探してしまう自分にも気づいてしまうんです。バドミントンが好きだから、ここが痛い。
千夏はそこで「こうすれば勝てる」とは言いません。泣いた大喜を受け止めて、彼の家へ一緒に帰り、その夜は猪股家に泊まることにします。以前は千夏も暮らした家です。
着替えに大喜の服を借り、ベッドを譲り合った末に二人で横になる。大喜が願うのは、苦しい今だけじゃなく、次はうれしい時にも千夏に隣にいてほしいということ。そのあと唇を重ねます。
196話でキスしたのは、写真を見返し、名前で呼び合うことを覚えた二人。220話では、泣き顔を見せても、まだ隣にいてほしいと伝えられる二人なんです。同じ唇なのに、重さが違う。
大喜はその夜、自分でインターハイへ行く意思を口にします。千夏はバドミントンの答えを渡せません。けれど、負ける言い訳を探していた彼が、また自分の目標を選べるところまで戻ってきた。
そして翌朝、退院した母親が家に帰ってきています。昨夜のキス一つで問題が全部消えたわけではない。でも、千夏も家族もいる日常へ戻れた朝の安心感が、静かに大きい。
なお25巻には、直前の218話「思い出の場所」も収録。大喜の頬にキスするのは、千夏ではなく雛です。彼を支えたい気持ちは似ていても、二人の口づけは同じ意味にはなりません。
25巻の218話から220話を続けて読むと、同じ大喜の弱さに触れた雛と千夏が、それぞれどんな位置から寄り添ったのかまで胸に残ります。
160話では千夏の願いを受け取った大喜が、220話では千夏の前で弱音をこぼす。恋人が「憧れの先輩」から「つらい夜を一緒に過ごせる人」になったのが、ここで分かります。
最終250話「このハコに」|卒業式の体育館で、千夏から自然にキス
連載は2026年7月13日発売の『週刊少年ジャンプ』33号、250話「このハコに」で完結。大喜の卒業式の日、千夏が体育館で彼にキスします。
卒業式を終えた大喜が体育館の扉を開ける。あの頃は朝練で千夏に会えるだけで一日が始まっていた場所へ、今度は卒業生として戻るんですよ。もう、この時点で胸がきつい。
すると飛んできたバスケットボールが、大喜の顔に直撃! おい、卒業の日まで体育館で何をしてるんだこの二人は。慌てて駆け寄る千夏が、そこにいるんです。
千夏は大喜の額を気遣い、今度は自分からキスする。160話では頬に触れられて真っ赤になった人が、最後には先に手を伸ばす。あの海の夜を覚えていると、たまらない。
第1話の朝練でも、千夏のボールが大喜の頭に当たり、お詫びにお菓子を渡していました。最終回で「今日はポケットにお菓子がない」と笑うのは、あの日を覚えているからです。
あの頃はお詫びのお菓子をもらえただけで舞い上がった大喜に、今度は千夏からキス。同じ体育館、同じボールなのに、二人の距離がまるで違う。最後に第一話を持ってくるなんて、反則ですよ。
最初の体育館と最後の体育館。変わったのは二人の立ち位置
最初の体育館で、大喜はバスケ部の千夏を遠くから見ていました。自分もインターハイへ行きたいと、彼女の練習姿から力をもらっていたんです。
その後は同居し、告白し、恋人になっても競技は別々。好きな相手の目標まで自分のものにしてしまわず、それぞれのコートで頑張ってきました。
卒業の日も、千夏はバスケットボールを持って体育館にいる。大喜は卒業生としてそこに来る。恋人同士になっても、最初に二人が惹かれた競技の風景は消えていません。
196話のキスは「呼び方を変えてみよう」から始まりました。250話にはもう罰ゲームも、何度も勇気を振り絞る前置きもない。二人の今の距離で、千夏が自然にキスできる。
そのあとも二人はボールをやり取りしながら、卒業を実感していきます。バスケのボールで会話を続けるのがいい。告白の湖ではなく、最後に選んだのは二人が朝を重ねた体育館でした。
最後には友人たちも合流し、二人は手をつないで体育館に礼をします。恋のゴールテープを切るのではなく、仲間と部活を過ごした場所を、二人で卒業する。これ以上『アオのハコ』らしい締め方、あるでしょうか。
最終話の題は「このハコに」。最後のキスのあと、視線が戻るのは体育館そのものです。二人の恋だけではなく、ここで打ち込んだ毎日まで一緒に残ります。
250話に結婚式や婚姻の確定は描かれません。二人が別れたわけでもありません。卒業の先の暮らしを全部見せずに、最後は今も一緒にいる二人を体育館から送り出します。
最終250話と最終巻28巻の発売予定は、読む媒体でも区切りが違います。2026年9月19日現在、28巻の発売は12月4日予定。今は最終話を単行本でまとめ読みできる段階ではありません。
キスの場所より、誰から触れたか。二人の恋を時系列で考察
海の160話で頬へ、文化祭の169話で手へ、そして196話で初めて唇へ。220話の夜を経て、250話では千夏の方からキスします。
ただ、「頬→手→唇」とキスの場所だけを順番に並べると、僕は大事なものを落としてしまう気がします。変わったのは場所よりも、誰が相手へ手を伸ばせるか。
160話で千夏が願いを口にした時、大喜はまだ慌てていました。それでも彼女が大事にするバスケへ贈り物を選び、最後に自分から頬へ触れる。
169話では、閉じ込められて赤くなった手を見逃さなかった千夏が動きます。唇へ行かなくても、彼の痛い場所を気遣うキスだからこそ、僕はあの場面を忘れられない。
196話では、互いに敬語や「先輩」「くん」を外そうとして、失敗して笑う。それでも最後はお互いからキスを返す。「好き」と言うのも触れるのも、片方だけの仕事じゃなくなった。
220話の大喜は、勝とうと頑張る姿だけを見せていません。負ける言い訳を探す自分まで千夏の前へ出して、それでも「喜ぶ時も隣に」と願えるようになった。
最後の体育館では、千夏が自分からキスして、二人でボールを交わします。告白前なら想像するだけで緊張したことが、卒業の日には二人の会話の一部になっている。
ここで千夏の存在を「大喜を支える恋人」だけに縮めたくありません。あのアンクレットを受け取ってウインターカップを目指し、卒業後は自分の部屋で暮らす彼女自身の時間がある。
大喜もまた、千夏に励まされながらバドミントンへ戻る。二人が自分の目標を持ったまま「一緒にいたい」と願うから、最終回のキスは相手に寄りかかりきった幸せではないと感じます。
初めはキスしたいと口に出すだけでも照れていた。それが最後には、ボールをぶつけてしまった相手を気遣いながら自分からキスする。キスで変わったんじゃない。二人が変わったから、キスまで自然になった。
よくある質問|初キスの巻数、218話の雛、アニメでの描写
最初の口づけ、唇への初キス、大喜が別の相手から受けたキス。話数が近くても、誰から誰へ、どこへの口づけかで場面を分けられます。
大喜と千夏が唇に初キスするのは何話・何巻?
196話「大好き」・22巻です。最初の口づけは160話「願い事」・18巻の頬、169話「スタンプ」・19巻は千夏から大喜の手へのキスです。
196話では千夏の新居で写真を見返し、敬語と呼び方をやめる罰ゲームを経て、初めて唇を重ねます。
218話でも大喜はキスされる? 相手は千夏?
218話「思い出の場所」で大喜の頬にキスするのは蝶野雛。二人は自然公園を訪れ、雛は父親との思い出を話して大喜を励ましたあと、思わず頬へ口づけします。
雛が見たのは、大喜の普段とは違う弱った表情でした。大喜には千夏という恋人がいる。それでもあふれた雛の気持ちは、220話で恋人同士が交わすキスとは切り離して読みたいです。
雛の失恋から218話までの心の動きには、親友として大喜を励ませるからこその苦しさもあります。彼女のキスを千夏との交際の進展に数えたくない理由は、そこです。
最終250話のキスは何巻? アニメで196話は見られる?
最終250話は最終28巻に収録される予定です。2026年9月19日現在、28巻は12月4日発売予定で、まだ刊行されていません。
アニメSeason1に原作160話や196話のキスは登場しません。Season2は2026年10月4日放送開始予定。この記事の160・196・250という数字は、すべて原作漫画の話数です。
TVアニメSeason2は2026年10月4日から放送予定。原作の196話を、アニメの第196話と取り違えずに、漫画22巻の初キスとして探してください。
まとめ|初めて唇を重ねた196話も、最後の体育館へ続いている
大喜と千夏の最初の口づけは160話の頬、初めて唇を重ねるのは196話「大好き」。169話の手、220話の夜、250話の体育館にも二人のキスがあります。
104話の湖では、車でこっそり手をつなぐのも照れくさかった。その二人が196話では互いにキスを返し、250話には千夏の方から自然に触れる。間に過ぎた時間まで思うと、胸がいっぱいです。
千夏の願いに大喜がアンクレットで応え、傷んだ手には千夏がキスし、弱った夜には隣に残る。どのキスも、ただ「恋人らしいこと」をした場面ではない。相手を見ていた二人の時間が残っています。
だから最終回の体育館のあとで160話の頬キスへ戻ると、真っ赤になった千夏が一段と愛おしい。彼女はまだ、卒業の日に自分からキスする未来を知らないんですから。
最初は朝練で千夏を見かけるだけだった大喜が、最後は彼女と手をつないで体育館へ礼をする。恋も部活も入っていた「ハコ」を、二人で出ていく。最後のキスを見ると、僕も第一話の体育館へ戻りたくなります。
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