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『薬屋のひとりごと』燕燕が嫌いと感じるのはなぜ?姚への執着と言動を考察

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『薬屋のひとりごと』燕燕の姚への執着を考察する記事タイトルと、洗い場の水盤や畳んだ布を描いた淡い水彩背景。

『薬屋のひとりごと』(薬屋)の燕燕(エンエン)が苦手に感じられるのは、姚(ヤオ)を大切にする気持ちが強く、周囲への圧や本人の希望とのずれになって表れるからです。

猫猫(マオマオ)への冷たさに加え、姚の困り顔を眺める場面もあります。守りたいのか、困らせたいのか。頼れる侍女のはずなのに、そこで手が止まるのが引っかかる。

ただし、「燕燕は嫌われている」と一括りにはできません。一途さを面白がれるか、相手の自由を狭めるようで苦しくなるか。同じ言動でも、受け取り方が分かれる人物です。

※この記事は燕燕の言動に関するネタバレを含みます。具体的な場面はWeb版(小説家になろう)の「砂欧編」「壬氏編2」「疱瘡編」に基づき、書籍版などとは区別して扱います。

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燕燕が嫌いと感じるのは、姚への好意が周囲への圧に変わるから

燕燕の言動で引っかかるのは、姚に一途なこと以上に、その気持ちを優先したときの人との接し方です。丁寧な口調でも、相手が入り込めない強さがあります。

好意の大きさと、相手を尊重できているかは別。燕燕を読むときは、この二つを分けると苦手な理由がはっきりします。

引っかかるところWeb版の具体的な場面苦手に感じる理由
猫猫への距離の取り方「九、燕燕」で、菓子の暗号の件を猫猫が上司へ報告しないようそばについて働く普通の同僚になれたと思う前に、監視される窮屈さがある
姚への過保護「三、抜けた数字 前編」で、姚の料理の手伝いを断る世話をする側の判断で、参加したい気持ちが置き去りになる
困り顔を楽しむ態度「十七、点心と異国の娘 後編」で、困っている姚にすぐ助け舟を出さない助けられる人がそばにいるのに待つ、という意地悪さが見える
燕燕の「一途さ」が引っかかりへ変わる主な場面

三つを並べると、単に無愛想だから嫌なのではないと気づきます。誰を優先するかが、会話や手助けのタイミングにまで出てしまうんです。

親しい人に世話を焼いてもらって、ありがたいけれど、そこは自分で決めたいと思ったことがあれば、この窮屈さは想像しやすいかもしれません。姚も常に受け身ではありません。

燕燕を頼れば用事は進む。けれど姚のことになると、用事よりお嬢さまの表情が優先される。燕燕、お嬢さまを眺めている場合ですか。

まず気になるのは、猫猫へどこまで意地悪をしたのかという点でしょう。初めの職場の空気は悪い。ただ、その中の行動を全部燕燕へ集めると、本人の癖がかえって見えなくなります。

猫猫への冷たさはどこまで?初期の職場で燕燕がしていたこと

燕燕は初めから猫猫に親しいわけではありません。ただ、猫猫へ露骨に突っかかる人物や、仕事を軽んじる官女とは、分けて読む必要があります。

  • Web版「三、仕事初日」:猫猫は同じ部署の集団と接した際に転ばされ、冷たい職場の空気に迎えられる。
  • 「五、縁故採用」:会話の乏しい状態が続く一方、姚と燕燕は医官手伝いの仕事をこなしている。
  • 「九、燕燕」:二人きりで洗濯をする中、猫猫と燕燕は少しずつ話すようになる。
  • 同じ「九、燕燕」:燕燕は姚の態度を取りなすが、猫猫を見張る目的も残っている。

最初の転倒は、集団への嫌な印象を強く残します。けれど、その場面だけで実行者を燕燕と決めることはできません。後の会話には、はっきり違う役割が出てきます。

「洗濯は下女の仕事」と言ったのは誰か

このやり取りは大きい。燕燕は不愛想でも、必要な仕事を一緒にしています。嫌な集団にいた印象だけを残すと、その手つきまで見落としてしまう。

ただ、猫猫を一人で働かせずそばにいるのは、菓子の暗号の件を上司へ報告されないよう見張るためでもあります。仲良くなれた、と喜ぶにはまだ早い。

仕事は半分引き受けてくれるけれど、目は離してくれない。燕燕、その親切には見張りも付いてくるんですね。

猫猫が平気でも、冷遇が軽くなるわけではない

この強さが痛快な一方、読む側まで同じ気分になれるとは限らない。職場で必要な会話がないだけでも、そばで見ていて嫌になるのは自然です。

燕燕自身の無愛想さと、周りの官女の加害的な行動は同じではない。苦手な部分を絞って見ると、燕燕の問題は、むしろ距離が近くなってからも残る偏りにあります。

原作小説7巻の新しい職場では、猫猫が誰と働き、どこから会話が増えるのかも気になります。謎解きの腕だけでなく、同僚との付き合い方を追う入口です。

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守るつもりでも姚の希望を聞き損ねる。世話焼きが苦手になる場面

燕燕の過保護が気になるのは、姚を大事にしているのに、当の姚が望むことと噛み合わない瞬間です。危険を避けるだけでなく、姚の表情を楽しむ方へ寄ることもあります。

困っている姚を、すぐには助けない

  • 姚は異国の娘を助けようとし、名前や事情を聞こうとする。
  • 言葉が通じず、姚は猫猫と燕燕へ助けを求めるように目を向ける。
  • 燕燕はすぐに入らず、困っている姚の様子を観察する。
  • 猫猫が動こうとする頃、燕燕が前へ出て、異国語で話しかける。

燕燕の異国語は片言でも、相手には通じます。だから、そこで初めて助けに入るのか、と言いたくなる。姚はもっと前から助けを求めていたんですから。

姚は通訳待ち、燕燕は困り顔を観察中。同じ場所にいるのに、話を進めたい人と、その顔を見ていたい人に分かれてしまう。

もちろん、読む側には猫猫の視点を通して伝わる場面です。無表情の燕燕の内心がすべて直接語られるわけではありません。けれど、助ける前に待っていた行動は残ります。

この順序をいたずらとして笑えるか、身近な相手の困りごとを楽しむのはつらいと感じるか。好みが分かれるのは、まさにそこでしょう。

姚は、世話されるだけの人ではない

場面姚がしようとすること燕燕とのずれ
異国の娘とのやり取り相手を助け、話を通じさせたい困っている顔を見ていたい燕燕は、すぐには支援に入らない
台所での申し出料理の手伝いに加わりたい燕燕が先回りして断り、姚は参加できない
二人で働く日常猫猫を含めた同僚と関わる燕燕の望む二人きりの時間とは、いつも一致しない
姚のやりたいことと、燕燕が心地よいと思う距離は同じとは限らない

料理を任せた方がおいしく、早くできる。それはそうです。でも、姚は料理の完成だけでなく、手伝う時間にも加わりたかったのでしょう。断られてむくれる姿が、そこを伝えます。

「大切にしている」だけでなく、「本人は何をしたいのか」まで聞けるか。燕燕へのもどかしさは、この小さな返事の違いから生まれます。

姚には燕燕を止める強さも、仕事を褒める言葉もあります。世話をする役とされる役に分かれていても、言いたいことまでなくなってはいません。

手伝いたいという申し出を断る燕燕と、それでも新しいことを覚えようとする姚。台所の小さなすれ違いは、仕事の学び方にもつながっていきます。

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有能なのに姚が絡むと極端になる。仕事での落差も好みを分ける

燕燕は侍女として優秀です。ただ、仕事の評価より姚のそばにいることを選びたがる。周りが褒める場面ほど本人が嫌がるので、話がすんなり進みません。

同じ辞令を受けて見えているもの反応の違い
燕燕姚と離れて働くこと医官付きへ戻りたいと願い出る
姚燕燕の実力が認められたこと新しい仕事へ向かう燕燕を励ます
壬氏側安心して仕事を任せられる人材燕燕を手元に置きたいと考える
Web版「十八、選出の基準」で、同じ配置が三方向に違って見える

高く評価されるほど、燕燕のいたい場所からは遠ざかる。壬氏側にとっては適任で、燕燕にとっては困った人選。同じ能力の高さが、逆の結果を生んでいます。

燕燕は姚に引き止めてほしそうなのに、その姚からも励まされる。お嬢さま、そこは全力で送り出すんだ。燕燕の頼みの綱が、一番まぶしい笑顔で切れてしまう。

次は姚が、自分の力で進もうとする番です。燕燕は一緒にいたい。姚は新しいことを覚えたい。今度は学ぶ側と支える側で、歩調が合わなくなります。

包丁を握った姚の前では、教える側も慌てる

  • 姚は猫猫と同じように外回りへ加わりたいと考える。
  • 劉医官に、包丁や家畜の扱いの経験が足りないと指摘される。
  • その夜、姚は厨房で肉を切ろうとし、燕燕は危ない手つきに慌てる。
  • 燕燕が用意した海老料理につられ、猫猫が包丁の指導を手伝う。

ここ、燕燕が全部一人で片付けないところがいい。料理は得意でも、大切な人に初めての刃物を握らせて、失敗を見守る役は得意とは限りません。

助っ人を呼ぶのに、大声は要らない。海老料理を指せば猫猫が動く。燕燕、そっちの扱いは手慣れていますね。

軽いやり取りの後にも、姚が自分で覚えようとしていることは残ります。燕燕に切ってもらえば夕飯はできる。でも、それでは姚の経験にはならない。

世話を代わりにする力と、相手ができるようになるまで待つ力は違う。燕燕の弱さが見えるのは、後者を求められたときです。

壬氏の人選も、燕燕を一方的に振り回す命令だけでは語り切れません。壬氏の接し方が苦手に感じられる理由と並べると、頼む側の都合にも目が向きます。

事件を解く猫猫だけでなく、初めての仕事に向き合う姚と、それを支える燕燕も気になる。原作小説を読むときは、三人が誰に何を任せるかも追いたいところです。

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苦手なままでも見落としたくない、燕燕の頼れる一面

燕燕の行き過ぎたところが苦手でも、仕事や気遣いのすべてが姚だけに閉じているわけではありません。自身への無礼に対処し、猫猫へ食事を出し、後輩の無理を止める姿もあります。

Web版の場面燕燕の行動頼れるところ
壬氏編「十六、指の主」果実水をかけられても、表情を変えずに片付ける自身が不快な目に遭っても、場の仕事を続ける落ち着き
壬氏編「二十四、呼び出し」料理の腕で猫猫も食卓へ引き寄せる猫猫が材料費の負担まで考えるほどの料理の腕
疱瘡編「十六、女子会」疲弊した後輩に、休んで復帰に備える意味を伝える目先の頑張りだけでなく、続けて働く先まで見る判断
燕燕の偏りとは別に残しておきたい実務と気遣い

自身への無礼には、冷静に対応できる

自分への無礼には堪えられるのに、姚が絡むと判断が揺れる。ここは燕燕の方が気の毒です。仕事で杯を差し出しただけなのに。

その相手の前に姚を立たせなかったのも燕燕です。自分が受けた扱いを見れば、あの配置でよかったと思える。守る判断が働くときの、手際のよさもあります。

食卓には、姚以外の席もある

猫猫も食べる側に入り、食事の負担を気にするようになる。最初の冷たい職場から、食費をどうしようかと考える距離へ来ているのが、なんだかいい。

燕燕は、野菜が足りなければ猫猫を買い出しにも出します。食べるだけのお客さまではなく、台所仕事も振られる間柄になっている。猫猫、そろそろ材料費も出そう。

後輩には「休む」理由を伝えられる

この助言は、意欲そのものを否定していません。戻ってまた働けるよう、今は休む。させないことで終わらず、その先の道を残しています。

台所で姚の手伝いを断った場面とは、止める理由も、相手へ渡しているものも違います。何でも先回りが悪いのではなく、本人の目標につながる止め方かどうかが大切なのだと思います。

猫猫が「まともなことを言っている!」と驚くのは、ちょっと失礼なくらいです。姚が関係しなければ常識的だと、猫猫も分かってはいるのに。

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まとめ|燕燕への「嫌い」は、献身と行き過ぎの境目にある

燕燕が嫌い、苦手と感じられる理由は、姚への想いが大きいことだけではありません。その想いが、周囲の居心地や姚自身のやりたいこととぶつかるところにあります。

燕燕の言動を読むポイント

  • 苦手に感じられる中心は、姚への好意が周囲への圧や本人の希望とのずれに変わるところ
  • 初期の集団による嫌がらせと、燕燕自身の無愛想さ・監視は分けて読む
  • 困り顔を眺める場面や手伝いを断る場面には、献身だけでは済まないもどかしさがある
  • 侍女としての能力、料理、後輩への助言も確かで、欠点を感じることと両立する

苦手な気持ちを、長所で無理に上書きしなくていい。反対に、一度嫌だと思ったからといって、静かに仕事をしていた姿まで消さなくてもいいはずです。

次に姚が「手伝う」と言うときは、燕燕の返事が気になります。何をしてあげるかだけでなく、何を任せられるか。あの二人の距離は、その小さな返事にも出ています。

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年10月21日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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