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『薬屋のひとりごと』猫猫の調合書とは?収録レシピ23品と短編6編を解説

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『薬屋のひとりごと』猫猫の調合書とは?収録レシピ23品と短編6編を解説

『薬屋のひとりごと』の「猫猫の調合書」は、猫猫(マオマオ)が扱う薬の資料ではありません。作中の料理を家庭で作れるようにした、原作者監修の公式レシピ本です。

収録は全23品。しかも日向夏さんのショートストーリーが6本入ります。料理名だけで「あの場面だ」と顔が浮かぶ人には、レシピの横に新しい物語があるのがたまらない。

たとえば壬氏(ジンシ)に頼まれたチョコレートと、小蘭(シャオラン)・子翠(シスイ)と分け合った氷菓。同じ「食べ物」でも、思い出す場面の温度がまるで違う。その差まで台所へ持ち込めるのが面白い。

ただ、短編6本が全部新作というわけではありません。そこは買う前に知りたいですよね。料理と物語の中身を、一品ずつ見ていきましょう。

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『猫猫の調合書』は原作の料理を作れる公式レシピ本

2026年5月13日に発売された『薬屋のひとりごと 猫猫の調合書』は、原作に登場した料理や収録短編に結びつく菓子を、現代の台所で作れる形にした本です。薬の調合方法や毒の作り方を載せた本ではありません。

原作者の日向夏さんが完全監修し、料理・レシピ考案は真楠ヨウさん。物語の中で名前や様子を知っていた一皿に、材料と手順が与えられました。「どんな味だろう」で止まっていたものが、急に台所の話になる。

発行元のイマジカインフォスは、未公開分を含む全23品を工程写真付きで紹介すると案内しています。名前だけ知っている料理を、いきなり勘で作るのは難しいですから。

装丁画は、しのとうこさんによる描き下ろし。猫猫が氷菓を作り、壬氏が待つ。あの三人で食べた氷菓を、今度は壬氏のために作る表紙だと思うと、一枚の絵だけで話が続いてしまう。

『猫猫の後宮謎解き手帳』は漫画の別シリーズ。名前に猫猫が入っていても、今回の調合書は漫画版でも小説の続巻でもありません。迷ったら「料理:真楠ヨウ」とISBNを見れば早い。

漫画2種類の違いが気になるなら、『猫猫の後宮謎解き手帳』の解説をどうぞ。本を探す時の混同をほどいておくと、次の収録内容がすっきり見えます。

収録レシピは23品|チョコレート・氷菓から粥まで

23品の面白さは、珍しい料理名の数だけではありません。猫猫が誰と、どんな距離でその食べ物に関わったかを思い出せること。壬氏へのチョコレートと、友人たちとの氷菓では、同じ甘味でも読後感が違います。

まずは収録品を食べ方ごとに見てみましょう。分類は探しやすくするための整理で、正式な章立てではないのでご注意を。

種類収録品
甘味・菓子猫猫の“媚薬”チョコレート/園遊会のみかん生姜飴/見送りの青薔薇菓子/月精の夜空ゼリー/友情の氷菓/暗号の運命饼干/水蓮(スイレン)の西方風焼き菓子/大理石模様の可可阿菓子/やぶ医者の甘藷菓子
飲み物・軽食麦稈の二層モクテル/爸爸の葡萄果実水/街歩きの串焼き/狐の里の油条
料理・副菜青魚と野菜の鱠/上級妃の柑橘蜂蜜煮/滝壺の蕗煮/燕燕(エンエン)の乾焼蝦仁/訪問の夜の豚角煮
汁物・粥恍惚の毒見スープ/壬氏の疲労回復スープ/水蓮の鮑粥/体調確認の鶏粥/猫猫のかさ増し粥
発行元が公開した23品を食べ方で整理。表記は読みやすさを優先。

甘味を追って表を見ていたら、最後に粥が三つも並ぶ。毒見や宴の華やかさだけではなく、体を気遣って温かいものを食べる日もあるんです。猫猫たちが食卓の向こうでちゃんと暮らしている、と急に感じられます。

壬氏へのチョコレートと、三人の氷菓は何が違う?

壬氏が頼んだ「媚薬」に対し、猫猫が作ったのはチョコレート。大げさな依頼と、食べられる答えの落差がいかにも二人らしい。書名の「調合」に引っ張られて薬品を期待すると、ここで思わず笑います。

一方の氷菓には、猫猫と小蘭、子翠が一緒にいた時間が重なります。アニメでは第39話の題名にもなった料理です。甘さを再現するだけでなく、あの三人で食べたという記憶がついてくる。

しかも表紙では、猫猫が壬氏のために氷菓を作っています。同じ料理が、友人たちとの時間から壬氏を待たせる時間へ移る。料理名ひとつで人物関係の景色が変わるのが、この企画の好きなところです。

第39話を思い出してからレシピを見ると、ただの冷たい菓子に戻れません。氷と塩で冷やし固める仕組みまで知ると、あの場で「作る」と決めた猫猫の手際を違う角度から楽しめます。

猫猫の得意分野を料理だけで見直したい人は、薬師としてのできることも合わせて読むと楽しいです。知識が台所と事件の両方で働く人物なんですよね。

壬氏の大げさな依頼に猫猫がチョコレートで応じる場面は、原作小説で読むとずっと可笑しい。調合書とは別の本なので、二人のやり取りを読み返したい人へ。

原作小説をチェック

ショートストーリーは6本|新作5本と再録1本

本を「レシピ23品だけ」と思って見送るのは惜しい。日向夏さんのショートストーリーが6本入り、料理が物語の入口にもなっています。ただし内訳には、購入前に知っておきたい一点があります。

新たに書き下ろされたのは5本。「鱠」「二層の酒」「串焼き」「甘藷菓子」「角煮」です。6本目の「可可阿菓子」は、以前に特典として限定配布された作品の再録。合計6本をすべて新作と数えるのは違います。

  • 新作:「鱠」「二層の酒」「串焼き」「甘藷菓子」「角煮」
  • 再録:「可可阿菓子」
  • 合計:料理にまつわるショートストーリー6本

受け取り方が違うから、「6本すべて書き下ろし」と思って買うと惜しい。逆に、入手しそびれた特典がこの本で読めると知れば、うれしい人もいるはずです。

短編の題名を見るだけでも、食べる場面の前に人がいる。「串焼き」は壬氏との街歩きへ、「鱠」は園遊会へ戻る入口になる。完成写真だけでは見えない、誰とその一皿を囲むのかまで読みたくなります。

「可可阿菓子」は短編から生まれたレシピ

再録の「可可阿菓子」は、Webでも公開されています。水蓮に教わった菓子を、猫猫が自分の場で作る話。元の西方風焼き菓子に可可阿を加えるだけの単純な置き換えではありません。

料理を担当した真楠ヨウさんは、作中に「蒸す」とあるため、焼き菓子の配合をそのまま持ち込むと生地がうまく仕上がらなかったと明かしています。材料を混ぜる順序や油分を調整し、日向夏さんにも確認したそうです。

「蒸す」を見過ごせば、もっと簡単に作れたはず。でも、猫猫がそこにオーブンを持ち込むわけにはいかない。失敗した生地から作り直したと知ると、この菓子を一口で片付けたくなくなります。

猫猫の周囲の人間関係も一緒に追うなら、小蘭との友情を扱った記事から入ると、氷菓の場面がより近くなります。料理名が、友達の名前と結びつく瞬間があるんです。

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購入前に試すなら公式Webレシピを一品読んでみる

「23品を作れる」と聞いても、調理の難しさは気になりますよね。幸い、一部の公式レシピはWebで先行公開されています。まず一品を開けば、手順の書き方や必要な道具が自分に合うか判断できます。

氷菓、串焼き、粥、菓子では必要な道具も所要時間も違います。好みの味だけでなく「今日、台所で作れそうか」で選べるように、公開済みのレシピをご紹介します。

氷菓を選べば小蘭と子翠がいた日に戻り、串焼きを選べば壬氏との街歩きへ戻る。冷やすか、焼くか。今夜の手間を選んでいるつもりが、作品のどの時間をもう一度味わうかまで決めているんですよね。

Webで一品を試して気に入れば、本では残りのレシピや工程写真、短編をまとめて追えます。「無料で読める分がある」ことと「本にしか載らない分がある」ことを両方知って選べるのがいいところ。

原作公式Xも、発売前から「薬屋レシピ」を一品ずつ紹介していました。街歩きの串焼きの投稿を見ると、書籍化より前から、料理が単発の話題ではなく連載として育ってきたことが分かります。

串焼きの次にチョコレートや氷菓を見れば、料理の幅の広さが一気に見えます。何を最初に作るか迷う時間まで、もう作品を読み返す時間とつながっている感じがして楽しい。

発売日・価格・特典は?購入前に確かめたいこと

紙の書誌情報は、発売日が2026年5月13日、定価が税込2,200円。発行はイマジカインフォス、販売元は主婦の友社です。

ISBNは978-4-07-463444-6。書店で探す時に一番確実な手掛かりです。題名に「レシピ」と付く案内もありますが、この番号なら同じ本へたどり着けます。

発行元はA5変判・160ページと案内しています。国立国会図書館の書誌では「159p・21cm」という記録です。数字が違って見えても、ISBNは同じ。別の本が二種類あるという意味ではありません。

紙の本に加えて電子版を扱う書店もあります。ただ、料理中にページを開いておきたいか、短編を端末で読みたいかで使いやすさは変わります。価格や配信状況も店ごとに確認してください。

発売時には店舗別の購入特典も発表されました。アニメイトは千社札、メロンブックスはポストカード、対象法人はトレカサイズカード、ヒーロー党書店はステッカーという案内です。

ここはレシピ本を探す人ほど注意したいところ。調合書を探すなら、書名とISBNで商品を確認する。直前の場面へ戻るなら原作小説を開く。役割を分けると迷いません。

壬氏の依頼から始まるチョコレートや、あとで氷菓に重なる時間を、料理の名前だけでなく会話ごと読み返したい時に。調合書の購入先は発行元の商品ページから確かめてください。

原作小説をチェック

よくある疑問|薬の本?短編は全部新作?

名前と収録内容の取り違えが起きやすい本なので、最後に答えを短く並べます。

薬の調合方法が載っている?

いいえ。猫猫たちの物語に登場する料理や菓子を家庭で作るための、公式レシピ本です。「調合書」という題名ですが、薬学の実用書ではありません。

収録されたショートストーリー6本は全部新作?

いいえ。新たな書き下ろしは5本です。「可可阿菓子」は過去に限定配布された特典の再録で、合わせて6本になります。

無料のWebレシピだけで全23品を読める?

発行元は一部をWebで先行公開し、本には未公開分を含む全23品を収録すると案内しています。まず公開分を試し、残りの料理や短編まで読みたいかで判断できます。

漫画や小説を読んでいなくても楽しめる?

料理の手順を知る目的なら読み始められます。ただ、チョコレートや氷菓の場面を知っているほど、一皿に乗る人物の距離が見えてきます。初見なら先にアニメで該当場面へ触れるのも手です。

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まとめ|猫猫の料理と物語を、同じ一冊で味わえる

『猫猫の調合書』は、原作の料理を現代の台所で作れるようにした公式レシピ本です。23品の工程を追えるだけでなく、日向夏さんの短編6本を読める。料理本と小さな番外編を一緒に開くような楽しさがあります。

猫猫の調合書の要点

  • 2026年5月13日発売の公式レシピ本。税込定価2,200円、ISBNは978-4-07-463444-6
  • 原作者・日向夏監修、真楠ヨウが料理を担当。全23品を工程写真付きで紹介
  • ショートストーリーは新作5本と「可可阿菓子」の再録1本
  • 氷菓や串焼きなど一部は公式Webで先に試せる
  • 店舗特典は条件と在庫を購入前に確認する

どこから入るか迷ったら、思い入れのある料理を一つ選んでください。氷菓なら友人三人の時間、チョコレートなら壬氏の無茶な依頼。食べ物の名前から、先に人物の顔が浮かぶ本ってなかなかない。

猫猫は薬師ですが、台所でも相手の顔を見て手を動かす。次に氷菓を見たら「食べてみたい」だけでは済まないかもしれません。あの三人の時間を思い出しながら、材料を買いに行きたくなる。

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年9月27日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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