『無職転生』のゾルダート・ヘッケラーは、MFブックス版では原作小説7巻で本格登場し、アニメは第2期第2話「真夜中の森」が初登場です。
その後は小説9巻・23巻、アニメ第2期第3話・第4話・第10話へ。登場回だけなら、この数字を押さえれば追えます。
でもゾルダート、数字だけ拾って終えるには惜しいんです。2話ではあれだけ感じが悪いのに、気づけばルーデウスの一番みっともない時期を知る友人になっている。
「原作初登場」は媒体を分けて見ます。書籍7巻はWeb版で飛ばされた時期の書き下ろしですが、ゾルダート本人はWeb版にも登場します。書籍版だけの人物ではありません。
書籍では出会いから描くのに、Web版を開くともう知り合い。何だこの時間差は、となるんですが、その空白を後から丸ごと埋めたのが7巻なんです。
※この記事はアニメ第2期と原作小説23巻までの内容に触れます。23巻の具体的な結末は伏せています。
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ゾルダートは原作何巻・アニメ何話?登場箇所を先に一覧
ゾルダートを追う順番は、書籍なら7巻→9巻→23巻。アニメなら第2期2話→3話→4話→10話です。出会い、同行、再会まできれいにつながります。
| 媒体 | 登場箇所 | ゾルダートの主な動き |
|---|---|---|
| 原作小説 | 7巻 | 北方大地でルーデウスと出会い、衝突から同行へ関係が変わる |
| 原作小説 | 9巻 | シャリーアで再会。冒険者時代の縁が学園編へ戻ってくる |
| 原作小説 | 23巻 | 終盤で再登場。サラとゾルダートに関する話にも区切りがつく |
| Web版 | 第64話「泥沼の冒険者」 | すでにルーデウスの知人として登場し、何度もパーティーへ誘う |
| Web版 | 第85話「察しのいい鈍感」 | 手紙を送り、シャリーアで久しぶりにルーデウスと会う |
| アニメ第2期 | 第2話「真夜中の森」 | アニメ初登場。ルーデウスたちへ荒っぽく絡む |
| アニメ第2期 | 第3話「急接近」 | サラとの一件で崩れたルーデウスと深く関わる |
| アニメ第2期 | 第4話「推薦状」 | ルーデウスと意気投合し、一緒に行動する関係になる |
| アニメ第2期 | 第10話「この気持ち」 | ラノア魔法大学編でルーデウスと再会する |
入口だけ知りたいなら、小説7巻/アニメ2期2話。再会は小説9巻・アニメ2期10話で、その縁は23巻まで残ります。
表だけ見ると登場箇所の一覧です。でも実際に続けて追うと、2話の「感じ悪いな」が4話ではもう崩れる。巻数より先に、こちらの評価が動かされる男なんですよ。
原作小説7巻で本格登場|Web版との違いがいちばん重要
MFブックス版でゾルダートを追うなら、まず第7巻です。エリスと別れたルーデウスが北方大地へ出て、「泥沼」の名を広げながらゼニスを探す――外では前進、内側では停滞していた時期です。
2015年8月25日発売の原作小説7巻は、「ウェブでは触れられなかった数年間」を描く完全書き下ろし巻。まさにWeb版の空白へ踏み込んだ一冊です。
ここでサラたち「カウンターアロー」だけでなく、ゾルダートとの出会いまで描かれます。Web版ではすでに知人だった男に、ちゃんと「最初」が与えられたんです。
しかも最初から気が合うわけじゃない。ルーデウスの愛想笑いを嫌い、ぶつかり、その奥にある傷を知って距離が変わる。後の再会が効く理由を、7巻が一つずつ作っています。
「昔から仲のいい冒険者」を後付けしたんじゃないんですよ。嫌うところから始めて、情けないところまで見せて、それでも付き合いが残る。そこまでやるから強い。
Web版第64話では、すでに「毎日のように勧誘する仲」
そしてWeb版第64話「泥沼の冒険者」へ行くと、いきなり関係が進んでいます。ゾルダートはもうルーデウスを知っていて、何度も自分のパーティーへ誘う側です。
Web版第64話「泥沼の冒険者」では、ゾルダートが「泥沼」を繰り返し勧誘。赤竜討伐にもステップトリーダーが加わり、すでに冒険者仲間として話が進みます。
Web版だけなら「いつの間にそんな仲に?」で終わっていた部分です。そこへ書籍7巻が入り、衝突、サラとの一件、その後の同行まで描く。空白だった関係に原因と時間が入ったわけです。
だから「書籍7巻で関係の始まりを描く」と「Web版にもゾルダートはいる」は両立します。媒体を混ぜなければ、ここは矛盾しません。
「ゾルダートは書籍版オリジナル」は誤り|オリジナルなのはサラ
7巻が完全書き下ろしなので、ゾルダートまで追加キャラに見えます。ですがゾルダートはWeb版第64話に実在します。書籍版で新しく生まれた人物ではありません。
書籍版オリジナルなのはサラです。原作者・理不尽な孫の手さんも23巻発売時の活動報告で、サラを「書籍版のオリジナルキャラ」と説明しています。
ここが分かると7巻の見え方まで変わります。ゾルダートを新しく足した巻ではなく、すでにいた彼との「過去」を掘り起こした巻なんです。
その先の立ち位置まで見ると、パウロやエリナリーゼとの接点も出てきます。ゾルダート・ヘッケラーの人物像までつなぐと、7巻だけでは見えない横の縁も広がります。
アニメ2期序盤から原作へ戻るなら、僕なら7巻から読みます。「感じの悪いS級冒険者」が、どうして再会を喜べる相手になるのか。その変化を一番濃く拾える一冊です。
アニメ初登場は第2期2話「真夜中の森」|最初はかなり感じが悪い
アニメの初登場は、『無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~』第2話「真夜中の森」。2023年7月16日放送です。ここではまだ、好感を持たせる気がほとんどない。
第2話「真夜中の森」では、ルーデウスたちの前へ剣士ゾルダートのパーティーが現れます。カウンターアローとの空気も、最初からまるで穏やかじゃありません。
声は鳥海浩輔さん。S級冒険者パーティー「ステップトリーダー」を率いる剣士で、傍若無人という紹介がそのまま第一印象へ刺さります。
ルーデウスが笑顔で場を丸く収めようとしても、ゾルダートはそこへ噛みつく。カウンターアローとも折り合わない。2話だけなら、わざわざ近づきたくない男で終わります。
ところが「本当は聖人でした」でひっくり返さないのがいい。口は悪いまま、荒っぽいまま。ただ、相手を知った後まで最初の嫌悪へしがみつかないんです。
第3話「急接近」|ルーデウスの最悪の夜に逃げなかった
第3話「急接近」は、サラとの距離が一気に縮まったぶん、失敗した時の落差もきつい回です。エリスとの別れで残った傷が、次の恋愛へそのまま噴き出します。
ルーデウスは酒へ逃げ、サラへのひどい言葉まで吐く。「泥沼」と呼ばれ、仕事では結果を出しているのに、私生活は立っていられない。強さと惨めさが同時にあるんです。
そこでゾルダートは、崩れたルーデウスを笑って捨てない。あれだけ作り笑いを嫌っていた男が、今度はその笑顔の下にあったものを聞く側へ回ります。
ルーデウスとサラのすれ違いは、それだけでも痛い。でもゾルダートが残ったことで、最悪の夜が「失敗して終わり」ではなく、次の日へつながります。
しかも第3話の公式次回予告、ナレーションがゾルダート本人です。鳥海浩輔さんの荒っぽい声で始まり、この回で急に人物の奥行きまで見せてくる。予告からもう前へ出ています。
2話で「うわ、面倒なの来た」と思わせて、次の週には酔いつぶれたルーデウスの横へ残す。こっちの評価をひっくり返す速度まで荒っぽい。
第4話「推薦状」|嫌っていた相手と、そのまま旅する仲になる
第3話で底まで見せた後、第4話「推薦状」では関係がもう一段動きます。胸の内を吐き出したルーデウスはゾルダートと意気投合し、そのまま行動をともにするようになります。
第4話「推薦状」では、二人が意気投合して一緒に行動するところまで進みます。第2話の険悪さから、わずか二話でここまで来るんです。
ここで好きなのは、ルーデウスの魔術が強いから評価を変えたわけじゃないことです。強さなんて最初から見えていた。それでもゾルダートは、あの愛想笑いが気に入らなかった。
変わったのは、笑顔の奥に何を抱えていたかを知った後です。表面だけ見て嫌っていた男が、奥を知ったらきちんと評価を更新する。だから急な友情に見えません。
この時期のルーデウスは、冒険者として名が上がるほど内面との差が開いていきます。外の「泥沼」と、中で崩れている本人を両方見たのがゾルダートでした。
そこへエリナリーゼがゼニスの情報を持って現れ、進路はラノア魔法大学へ切り替わります。エリナリーゼが第4話で訪ねてきた理由まで追うと、旅の区切りも一本でつながります。
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第2期10話「この気持ち」で再会|原作小説では9巻
ゾルダートは泥沼編で退場しません。アニメ第2期第10話「この気持ち」で、今度はラノア魔法大学にいるルーデウスと再会します。
しかも大事件を背負って戻ってくるわけじゃない。フィッツやナナホシが中心の回に、昔の冒険者仲間としてふっと入ってくる。この再会、肩に力が入っていないんです。
命を救いに来るでも、秘密を持ってくるでもない。「久しぶり」で会える。あの北方大地の日々が、本当に二人の人生に残っていたんだと分かる瞬間です。
原作では9巻、Web版では第85話「察しのいい鈍感」に当たります。ゾルダートの方から手紙を出し、ルーデウスを食事へ誘う。再会の入口まで、やたら普通です。
2016年1月25日発売の原作小説9巻は学園編後半の巻。北方大地を離れたルーデウスのところへ、ゾルダートとの縁がもう一度入り込んできます。
Web版では、その「普通さ」の理由まで細かいです。ステップトリーダーはクラン「サンダーボルト」の集会でシャリーアへ来ていて、そこで昔の仲間を思い出します。
Web版第85話「察しのいい鈍感」では、ルーデウスが冒険者時代に時々ステップトリーダーへ混ざっていたことまで判明。付き合いが一夜限りでないと分かります。
そして手紙の理由が、「そういえば泥沼もこの街にいたな」くらいの感覚なんです。世界の命運も、重大任務もない。久しぶりだから飯でも食おう。それで十分な仲になっている。
この軽さこそ、冒険者時代から続く人間関係の証拠です。物語の舞台が変わっても、昔の仲間の生活まで消えません。
第2話では、こちらもゾルダートを警戒していたはずです。それが第10話では、出てきただけで少し懐かしい。ルーデウスとの距離だけでなく、読者側の距離まで縮んでいるんですよ。
原作小説23巻でも再登場|7巻でできた縁が終盤まで残る
さらに原作小説23巻で、ゾルダートはまた戻ってきます。2020年6月25日発売。7巻から数えれば、もう「泥沼編の顔見せ」で済ませられない位置です。
原作小説23巻には、Web版では語られなかった書き下ろしエピソードも収録。終盤まで来て、7巻で広がった縁がもう一度拾われます。
しかも顔見せで終わりません。原作者・理不尽な孫の手さんは発売前の活動報告で、23巻を「サラとゾルダートに関する話に決着が付く感じ」と説明しています。
原作者の23巻発売告知では、サラが書籍版オリジナルであることにも触れています。7巻で加わった線を、23巻で放り出さず回収するんです。
ここで7巻のルーデウスを思い出すと、重さが変わります。エリスに捨てられたと思い込み、ゼニスも見つからない。なのに「泥沼」の評判だけは上がっていく。外だけが先へ進んでいた時期です。
23巻では、守る人も背負う責任も桁違いに増えています。そこへ昔の自分を知るゾルダートが戻る。説明されなくても、同じ二人を並べるだけで時間の長さが見えるんです。
師匠でも家族でもない。ずっと同行する仲間でもない。それなのに23巻で会うとうれしい。離れていた時間まで「縁が続いていた時間」に変わるんですよ。
7巻→9巻→23巻と通して読むと、ゾルダートの再登場は全部味が違います。出会いを知り、普通に再会し、終盤でもう一度会う。原作で追うほど、脇役という言葉が似合わなくなります。
ゾルダート・ヘッケラーとは?S級冒険者なのに魅力は「強さ」だけじゃない
ゾルダート・ヘッケラーは、S級冒険者パーティー「ステップトリーダー」のリーダーです。Web版では大型クラン「サンダーボルト」に所属する腕利き。肩書だけなら、完全に強キャラ側です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ゾルダート・ヘッケラー |
| 立場 | S級冒険者パーティー「ステップトリーダー」リーダー |
| 所属 | クラン「サンダーボルト」 |
| 主な関係 | ルーデウスの北方大地時代の冒険者仲間 |
| アニメ声優 | 鳥海浩輔 |
| 重要な登場 | 小説7巻・9巻・23巻/アニメ第2期2・3・4・10話 |
でも僕が覚えているのは剣の強さより、ルーデウスが一番見せたくなかった時期を見て、それでも関係が残ったことです。戦績より、そっちの方がずっとゾルダートらしい。
優等生みたいに気を遣う男じゃありません。嫌なら嫌と言うし、作り笑いにも噛みつく。なのに事情を知った後は、最初の評価を意地でも守るようなことをしない。
最初から理解者だったんじゃない。一度ちゃんと嫌い、ぶつかり、相手を知ってから付き合い直した。だから「実はいい人でした」ではなく、関係そのものが変わったと感じられます。
第2期の公式WEBラジオでは、鳥海浩輔さんが第4回・第5回へ2週連続でゲスト出演。ちょうどアニメでゾルダートの印象がひっくり返っていく時期なんです。
声の荒さと、後から見えてくる面倒見のよさまで掘るなら、ゾルダート役・鳥海浩輔さんの演技へ。第2話と第4話で聞こえ方が変わる理由も追えます。
ゾルダートの再登場が効く理由|「成功する前のルーデウス」を知っている
ゾルダートが特別なのは、「弱い頃のルーデウス」を知っているからではありません。この時点でも魔術師としては十分強く、冒険者として結果を出しています。
知っているのは、強いのに壊れていたルーデウスです。仕事はできる。赤竜討伐にも加わる。「泥沼」の名も広がる。それでもエリスとの別れから、私生活だけは前へ進めない。
普通なら「主人公が成長して名を上げる時期」に見えます。ところがゾルダートを横へ置くと、その成功のすぐ隣に酒と失敗がある。格好いい成長物語だけにさせてくれないんです。
強いところを知る仲間は、この先いくらでも増えます。でも、酔いつぶれてどうしようもない夜まで知っている相手は別です。後で会うと懐かしいのは、そこまで共有しているからでしょう。
だから第10話では短い再会だけで十分だし、23巻ではもっと時間が見える。ゾルダート自身が「成長したな」と言わなくても、隣に立ったルーデウスが昔と違う。それだけで伝わります。
ゾルダートは師匠でも常駐メンバーでもありません。離れても再会できる友人だからこそ、ルーデウスが歩いた年月を一番自然な形で見せられる人物です。
ゾルダートを追うならどこから?アニメ派・小説派のおすすめ順
ゾルダートだけを追うなら、媒体を何度も往復しなくて大丈夫です。アニメは2→3→4→10話、書籍は7→9→23巻。まず一本で追う方が、距離の変化を逃しません。
- アニメ派:第2期2話「真夜中の森」→3話「急接近」→4話「推薦状」→10話「この気持ち」
- 原作小説派:7巻→9巻→23巻。出会いから再会、終盤まで一番まとまって追える
- Web版との違いも見たい人:第64話「泥沼の冒険者」→第85話「察しのいい鈍感」。書籍7巻で補われた空白が逆に見える
一つだけ選ぶなら原作小説7巻です。ゾルダートの出会いだけでなく、「泥沼」と呼ばれる強さと、サラの前で崩れる弱さが同じ一冊にあります。
同じ「7巻」でも漫画版とは別です。対象は、理不尽な孫の手さん著・MFブックス版の原作小説第7巻。購入時はここだけ取り違えないようにしてください。
ゾルダートの登場巻・登場話でよくある質問
よくある疑問は三つです。原作小説は7巻、アニメは第2期2話、そしてゾルダートはWeb版にも登場します。
ゾルダートの原作小説での初登場は何巻?
MFブックス版では7巻です。ルーデウスとゾルダートが知り合い、衝突から同行へ変わる過程まで追えます。Web版で飛ばされた時期を描く完全書き下ろし巻です。
ゾルダートはアニメ何話に初登場する?
TVアニメは『無職転生Ⅱ』第2話「真夜中の森」が初登場。第3話・第4話で距離が縮まり、第10話「この気持ち」で再登場します。
ゾルダートは書籍版だけのオリジナルキャラ?
いいえ。ゾルダートはWeb版にも登場し、第64話ではすでにルーデウスの知人です。書籍版オリジナルなのはサラで、7巻が二人の空白だった過去を補いました。
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まとめ|ゾルダートは小説7巻・アニメ2期2話から追えばつながる
ゾルダートを追う入口は、原作小説なら7巻、アニメなら第2期第2話「真夜中の森」です。そこから9巻・23巻、第3話・第4話・第10話へ、思った以上に長く縁が続きます。
第2話だけなら、正直かなり嫌な男です。ところが3話、4話と進むほど「こいつ、ルーデウスの表面じゃなく奥を見てるな」に変わっていく。こちらの嫌悪まで一緒にほどけていくんです。
そして第10話では、もう昔の冒険者仲間を見る気分で再会を受け取っている。登場回数の多さじゃない。最初の嫌悪から「久しぶり」まで、距離の縮まり方を全部見せたから忘れにくい。
泥沼編だけの脇役だと思った男が、23巻まで縁を持ってくる。人生の途中で出会った人が、本当に途中で消えない。『無職転生』の長さが、一番うれしい形で効くところです。
※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年9月13日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。
