『無職転生』のオーベール・コルベットは、北神流の「北帝」。「孔雀剣」の異名を持つ、奇抜派で最強格の剣士です。
剣の聖地ではエリスに北神流を教えた師匠の一人。のちにアスラ王国では敵として、ルーデウスたちに三度も刃を向けます。
強さの正体は、剣の速さより「勝負の前提」をずらす技術です。穴、催涙弾、油、接着剤、毒、そして撤退。相手がいちばん得意な形で戦わせないのがオーベールです。
虹色の上着に孔雀の刺青。どう見ても目立ちたがりなのに、勝ち方だけは土の中から来る。名前と中身のズレ、ここまで来ると芸風です。
※この記事は原作小説(Web版)終盤までのネタバレを含みます。オーベールの最期と、北神流の師弟関係にも触れます。
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オーベール・コルベットとは?北帝「孔雀剣」のプロフィール
オーベールは、北神流の帝級「北帝」を持つ剣士です。正面から斬り合っても帝級、そのうえで正面勝負をあっさり捨てられる。そこがただの変わり者と違います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | オーベール・コルベット |
| 称号・異名 | 北帝/孔雀剣 |
| 流派 | 北神流・奇抜派(北神三剣士の一人) |
| 剣 | 剣の聖地と王宮では四本、森の襲撃では三本 |
| 得意なこと | 奇襲、地形と道具の利用、多対一、撤退 |
| エリスとの関係 | 剣の聖地で稽古をつけた師匠の一人 |
| アニメ声優 | 小西克幸 |
「孔雀剣」の由来は、派手な見た目と地味な技の落差
「孔雀剣」と聞くと、羽を広げるような華麗な必殺剣を想像しませんか。ところが、派手なのは剣ではなく本人の方です。
Web版第183話「宵闇の死闘」の章末では、地形や魔道具を使う変則戦が得意で、派手な装いのわりに技が地味だから「孔雀」と呼ばれると紹介されます。
同じ章末の「北神三剣士」は、孔雀剣オーベール、「光と闇」のウィ・ター、「双剣」のナックルガード。ナックルガードは双子で、四人そろって三剣士です。
三剣士なのに四人。北神流、数え方から素直じゃない。
虹色の上着と孔雀の刺青|剣の本数は場面で変わる
剣の聖地に現れた時点で、虹色の上着に膝までの下履き、頬に孔雀の刺青、パラボラアンテナのように開いた髪。暗殺もこなす男が、平時の隠密性をほぼ捨てています。
ただし装備は固定ではありません。剣の聖地では四本、森の襲撃では三本、王宮では着流しに四本。服も剣も、任務に合わせて替わります。
森で現れた時は土色のマントから砂をこぼし、王宮ではきのこのような頭。「いつもの格好」がないこと自体が、この男の戦い方とつながっています。
剣の聖地では柑橘系の強い香水までまとっていて、獣族のギレーヌが顔をしかめます。土には潜るのに、匂いは全然隠さない。どっちなんだ。
一人称は「某」|礼儀正しく、皮肉も自分で言える
一人称は「某」。剣神ガルにも剣王ギレーヌにも、胸に手を当てて丁寧に礼を返します。奇策の男なのに、所作はむしろ折り目正しい。
面白いのはWeb版第184話「アリエルの戦場」の王宮での再会です。森と夜道で二度も襲っておいて、第一声が「お初にお目にかかります」。
続けて「卑劣なる手を使う刺客」を鮮やかに切り抜けたそうですねと、自分の襲撃を他人事のように褒めます。最後は真顔で「次回は、真っ向勝負にて」。
その刺客、目の前のあなたですよね。しかもこの「真っ向勝負」の次の戦い、床に接着剤が撒いてあるんですよ。
名前の初出は魔大陸|「孔雀剣のオーベールの三番弟子」
オーベール本人より先に、名前だけが物語に出ています。魔大陸の旅で、武者修行中の剣士がルイジェルドに勝負を挑む場面です。
Web版第33話「旅の始まり」の名乗りは「我こそは北神カールマンが直弟子『孔雀剣のオーベール』!」。そして一拍おいて「の、三番弟子のロドリゲス!」。
ロドリゲスはルイジェルドに完敗します。アニメでも1期第18話で同じ名乗りが入り、北帝の名前は本人登場のずっと前に、弟子の自己紹介の前置きとして流れていました。
オーベールはなぜエリスの師匠に?教えたものと剣王昇格へのつながり
剣神ガルがオーベールを剣の聖地へ呼んだのは、エリスの標的が龍神オルステッドだからです。剣神流だけ知っていても、あの相手には届かないという判断でした。
「龍神が使ってくるからだ」|ガルが北神流を呼んだ理由
ギレーヌは、姑息な北神流はエリスに似合わないと反対します。ガルの答えは短く、北神流は「龍神が使ってくるからだ」。
オルステッドはあらゆる流派の定石を知り尽くし、実際に使ってくる。だからエリスも、自分が使わない流派まで体で覚える必要がある。北神流の次は水神流も呼ぶ予定でした。
このやり取りはWeb版の間話「牙を砥ぐ」にあります。理屈に納得したとたん、ギレーヌの尻尾が機嫌よく揺れるのがかわいい。
初対面から剣王昇格まで|北帝の教えが効いた場面
オーベールとエリスの関係は、師弟の挨拶から始まりません。素振り帰りのエリスにとって、オーベールは道場の入り口をふさぐ石ころでした。
- ガルの手紙で来訪:剣神からの依頼を受け、剣の聖地を訪れる
- 初対面で衝突:「どきなさい」と斬りかかるエリスを、刃を返した剣で受け流す。剣を蹴り飛ばしても素手で向かってくるため本気で構えかけ、ガルが止める
- 一年後に北聖:エリスは北神流の「北聖」の認可を受ける
- ニナ戦で剣王へ:光の太刀の威力を少し削って速度へ回し、ニナとの決着を制する。この闘気の配分は、北帝との鍛錬で学んだもの
初対面のオーベールは、エリスを最初は獣だと思っています。言葉を発しているのに理解できず、剣を構えたのを見て、ようやく人間で、しかも剣士らしいと気づく。
その獣のようなエリスが、一年で北神流の北聖。剣神流の剣士が、別流派の段位まで持ち帰っています。
そして間話「新たなる剣王の誕生」のニナ戦。勝負を決めたのは、オーバーキルする威力を削って速さへ回す、北神流の闘気の配分でした。
派手な師匠から残ったのが、髪の毛一本分の差をひっくり返す地味な配分。孔雀剣の由来を、弟子の勝ち方がそのままなぞっています。
この稽古の日々でエリスが何を話していたかは、のちの森の襲撃で分かります。ルーデウスに会ったオーベールが、名前を知っていた理由を明かすんです。
「ある獣に、剣を教えていた時にな」。その獣いわく、ルーデウスはすごいんだから、と。
アニメ3期第1話「燃えよ狂犬」でも、公式の名シーン動画はエリス対オーベールの二本目に「ルーデウスはすごいんだから!」という題を付けています。
北帝に稽古をつけてもらいながら、のろけてたんですか。そして北帝の方も、その話をちゃんと覚えてる。
エリスが剣の聖地へ向かうまでの流れは、公式の振り返りPVで追えます。エリスの修行全体や、複数の師匠から何を学んだかと重ねると、オーベールの役割がはっきりします。
ニナとの一戦の細部はエリス対ニナの勝敗にまとめています。剣速で上回るニナを、髪の毛一本分で抜いた一振りです。
北帝に崩され、北聖になり、剣王として戻ってくるまで。エリス側の修行は原作小説で追えるので、オーベールの「教え方」を確かめるならそこからです。
北神流でのオーベールの立ち位置|奇抜派で最強格、でも北神ではない
北帝は北神流で北神に次ぐ称号ですが、オーベールは北神流全体の頂点ではありません。最強格なのは、あくまで奇抜派の中です。
三剣士で一人だけ北帝|弟子には普通の剣術も教える
北神三剣士のうち、ウィ・ターとナックルガードは北王。オーベールだけが北帝です。原作者も読者の質問に「一人だけ北帝!」と返しています。
原作者の183話感想返しでは、オーベールは帝級で北神ではないこと、奇抜派では最強であること、弟子には普通に剣術を教えることが補足されています。
アスラ王国に北王や北帝がいたのも、剣神流や水神流になじめなかった子を弟子に勧誘する役目があったから。教える側の顔は、思ったより本業です。
「奇策しかできない北帝」ではありません。帝級の剣術が土台にあり、その上へ相性・道具・地形を積める。だからこそ嫌らしい。
師匠は二代目北神|三世アレクサンダーは奇抜派を認めない
※ここから原作終盤の人物の正体に触れます。
原作者は別の感想返しで、オーベールの師匠が二代目北神だと補足しています。エリスは北神本人に習っていませんが、孫弟子として本流にはつながっていたわけです。
その二代目こと北神カールマン二世は、終盤にシャンドルとしてルーデウス側にいます。息子の三世アレクサンダーは父に向かって、奇抜派を真っ向から否定します。
| 人物 | オーベールや奇抜派への言葉 |
|---|---|
| 北神カールマン二世(シャンドル) | 奇抜派も「北神カールマン一世が示した、一つの道」 |
| 北神カールマン三世(アレクサンダー) | 「あんなのは、北神流じゃない」。一方で、オーベールを倒した相手には期待していたと失望を見せる |
三世は奇抜派を「剣術ですらない」と切り捨てながら、ルーデウスには「オーベールを倒したというから期待していたのに」とこぼします。流派は認めないのに、強さは物差しにしている。
親子のやり取りはWeb版第252話「三世vs二世+α」から。オーベールが死んだ後も、北神流の家族喧嘩の中で名前が出続けます。
ちなみに師匠のシャンドル、正体を伏せていた理由が「ピンチになってから明かせばかっこいいかな」。弟子の前で格好をつけたくなる癖、たぶん師匠譲りです。
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オーベールはどれくらい強い?北帝の称号より「勝てる条件」で見る
オーベールは間違いなく強い。ただ、剣王二人より何段も上の怪物だから勝っていたわけではありません。勝てる条件を重ねるのがうまい剣士です。
原作者補足:エリスやギレーヌとの地力差は大きくない
エリスとギレーヌの二人を相手に押した結果だけ見ると、とんでもない格上に見えます。ところが原作者は、そこで単純な足し算を止めます。
地力に大きな差はないうえで、多対一が得意、猪突猛進型の相手に強い、エリスの癖を見切っている。この三つが重なっていました。
原作者の185話感想返しで、この回答は「戦いは数値で決まるわけではない」と締められます。称号を順位表として読むと、ここを見落とします。
レイダ・ギレーヌ・ドーガと比べると見えるもの
同じ時期に剣の聖地やアスラ王国にいた剣士と並べると、オーベールの強さの「種類」が分かります。直接剣を交えていない相手もいますが、同じ場面での振る舞いに違いが出ます。
| 剣士 | 称号・流派 | オーベールとの関係で見えること |
|---|---|---|
| エリス | 剣王(剣神流)、北聖(北神流) | 原作者によれば地力は大差なし。教えた側なので癖を読まれていた |
| ギレーヌ | 剣王(剣神流) | 森では催涙弾で足止めされ、最終戦では完璧な光の太刀で決着をつける |
| レイダ | 水神(水神流) | 王宮の剥奪剣界では、オーベールも重圧で動けなかった |
| ドーガ | 北帝(北神流) | 同じ二代目北神の流れをくむ北帝。名の知れたオーベールと違い「あまり知られていない北帝」 |
レイダはオーベールと同じ側に雇われた水神です。王宮で迷う北帝に向かって「あんたぁ、もっと汚いはずだろう?」。水神が北帝に汚さを要求する、看板が逆さまの会話です。
そのレイダが王宮で何を背負っていたかはレイダの最後に。北帝同士なら、対照的なのが寡黙な北帝ドーガです。
巷に「孔雀剣」で名が通るオーベールに対し、ドーガはルーデウスにすら戦力として甘く見られていた北帝。同じ師の流れで、ここまで目立ち方が違います。
剣王ギレーヌとは旧知の仲で、森では「久しく見ないうちに」と声をかけ、「何も変わっておらぬと見た」の直後に催涙弾。変わっていないから効く、という読みです。
逃げに入ったオーベールは仕留められない
強さのもう半分は、勝てない場から離れる速さです。作戦が崩れれば「撤収! 撤収! やり直しだ!」と叫んで、本当にやり直しに行きます。
オルステッドも、逃げに入ったオーベールを仕留められるはずもないと見ています。撤退は負けの演出ではなく、次の勝負を作る手順です。
襲撃後のWeb版第178話「推察」で、ルーデウスの感想は「北帝とか孔雀剣っていうより、忍者って感じ」。剣士を見た感想が忍者です。
オーベールの戦い方と技|三度の襲撃で何をして、どう崩れたか
オーベールがルーデウスたちと戦ったのは、森・王都の夜道・王宮の三度。どの戦いも、剣を合わせる前の仕込みから勝負が始まっています。
三度の戦いで使った手口と、崩れたきっかけ
| 戦い | 主な手口 | 崩れたきっかけ・結果 |
|---|---|---|
| 第177話「赤竜の上顎」(森) | 穴に潜んで背後から奇襲、香辛料入りの催涙弾、口に含んだ油で炎の剣を火炎に、丸太と迷彩マントで離脱 | ルーデウスの義手の射出で初撃を外され、撤収 |
| 第183話「宵闇の死闘」(王都の夜道) | 城壁と同じ模様の布で城壁の中腹に潜む | 灯火の精霊で布を見破られ、岩砲弾で足を大きくえぐられる。鉤爪で城壁を登って逃走 |
| 第185話「ルーデウスの戦場」(王宮) | 赤墨、味方越しで光の太刀を撃たせない位置取り、朧十文字、火弾に合わせた毒の苦無 | ダリウスへの炸裂岩砲弾で注意が逸れ、エリスとギレーヌの光の太刀に倒れる |
穴、催涙弾、油、丸太。単語だけ並べると工作教室です。でも全部、正面の斬り合いに入る前に打つ一手になっています。
夜道では片足をえぐられても、へたり込んだまま岩砲弾を受け流し、ルークの剣をはじき返します。その後は鉤爪を使って城壁の上へ。追う方が呆然とする逃げ足です。
一戦目はWeb版第177話「赤竜の上顎」、二戦目は第183話。丸太に替えのマント、城壁用の鉤爪と、どちらも攻め込む前から逃げ道まで用意してあります。
北神流「赤墨」は、踏み込みを殺す瞬間接着剤
赤墨は爆発で倒す技ではありません。赤い絨毯に紛れた赤い玉が割れ、強力な接着剤がエリスとギレーヌの足を床へ縫い止めます。
接着剤は水に弱く、ルーデウスがすぐ洗い流します。それでも剣神流は踏み込みが命。一瞬崩れた間に、オーベールは二人の間へ入り込みます。
味方を挟んだ位置に立たれると、二人は光の太刀を撃てません。エリスより速く振るのではなく、エリスが最速になれる足場と角度を先に消す。速さ勝負そのものを拒否しています。
北神流奥義「朧十文字」|見えていても防げない
朧十文字は、まず二刀を振り下ろします。ルーデウスは予見眼でそれを見て、義手と重い土盾で二本とも受けにいく。
本命はその後です。二刀を空中で捨て、倒れ込みながら腰の剣を抜く。未来は見えていたのに、盾の重さで右手が戻りません。
ルーデウスの左脛は皮一枚を残して斬られます。予見眼が外れたのではなく、予見して選んだ正解を、次の一手で不正解に変えられたんです。
戦いの後、エリスがぽつり。「私は避けたことないのに」。教わった弟子が一度も避けられなかった奥義を、魔術師が脛で受けて生き残る。
ダリウスの火弾まで囮に|毒の苦無と解毒剤
ダリウスが火弾を放ち、エリスがそれを斬った瞬間、いつの間にか投げられた苦無のような短剣がエリスの脇腹を貫きます。雇い主の魔術が作った一瞬まで、逃さず使う。
刃には毒。ただし事前情報では、使う毒は一種類で致死性はなく、本人が解毒剤を持っている。戦いの後、エリスはそれで助かります。
これを「実は優しい毒」と読むのは違うでしょう。剣の方では普通に殺しに来ています。効果も解除手段も把握した道具を使い切る、実戦家の持ち物です。
弱点は手口を知られることと、弟子の目
仕込みが刺さるほど強い男は、仕込みを読まれると苦しくなります。ルーデウスには、オルステッドから聞いた手口と対処の知識がありました。
赤墨は水で剥がせる。穴に潜むと知っていれば地面を疑える。夜道でも、前回は土の中にいたと覚えていたから、近くに潜んでいると読んで探しにいけました。
もう一つの穴が、技の外にあります。王宮で水神レイダは、森と夜道の襲撃が半端だったのはエリスがいたからだと突きつけます。
レイダいわく、「あんたみたいな卑怯者でも、弟子の前だと剣士っぽく振る舞っちまう」。教えた相手の前でだけ、汚い勝ち方を徹底できない。
だから「本当は善人だった」で丸めたくない。高い金で雇われ、暗殺側として本気で刃を向けた。それでも弟子の前だけは徹底できない。その両方がオーベールです。
オーベールの最後|エリスとギレーヌの光の太刀で死亡する
オーベールは王宮から逃げたダリウスを守って戦い、エリスとギレーヌの光の太刀を受けて死亡します。最期の言葉は「見事だ」でした。
上級大臣ダリウスに雇われた北帝として、アリエル陣営を狙ったのが敵になった直接の理由です。
ヒトガミの使徒だったのかという疑問まで含めると、オーベールの正体と敵対の理由が答えの続きです。
「見事だ」までの決着の流れ
決戦の部屋で、オーベールは初めて正面から剣を構えて名乗ります。ダリウスに「多対一は得意なのだろう?」と急かされても、勝てば特別報酬を、と条件を確かめてから向き直る。
- 赤墨と朧十文字:エリスとギレーヌの踏み込みを崩し、ルーデウスの左脛を斬る
- 毒の苦無:ダリウスの火弾に合わせてエリスの脇腹を刺す。ギレーヌの剣は肩口に食い込むが浅い
- 炸裂岩砲弾:ルーデウスがダリウスを狙い、オーベールの注意が逸れる
- 二つの光の太刀:エリスの一撃で腕を落とされ、ギレーヌの完璧な一撃が肩口から脇腹へ抜ける
光の太刀は、踏み込みをずらし、体勢を崩させ、斬れない位置に立てば撃たせずに済む。オーベールはずっとそうしてきて、最後の最後だけ、それができなかった。
決着はWeb版第185話「ルーデウスの戦場」。後にルーデウス自身も、オーベールはギレーヌとエリスと力を合わせて倒したと訂正しています。
穴にも潜る、毒も使う、逃げもする男が、負けた瞬間だけ真っすぐ相手を認めて「見事だ」。そこだけ急に剣士の顔をするの、ずるいです。
この勝利をエリスの側から見ると、北帝を単独で越えた証明ではありません。エリスの強さと並べても、これは三人で勝ち筋を一つずつ消した勝ちでした。
アニメではまだ先の三度の戦いを、文章で一手ずつ追える。誰が何を止め、どこで注意が逸れたかまで細かいので、原作小説で先に読むと決着の重さが違います。
オーベールはアニメ何話に登場?3期1話の初登場と声優
オーベール本人が初めて姿を見せるのは、アニメ3期第1話「燃えよ狂犬」です。剣の聖地でエリスと剣を交えます。
- 1期第18話:弟子ロドリゲスの名乗りで、名前だけが登場
- 3期第1話「燃えよ狂犬」:剣の聖地でエリスと対決
- 未放送:アスラ王国での森・夜道・王宮の三度の戦いと最期
2026年11月4日時点で、3期は第14話「覚悟」まで放送済み。第2クールは2027年放送が決まっていますが、どこまで描くかは未発表です。
公式YouTubeの名シーン動画は、第1話のエリス対オーベールを二本に分けて公開しています。こちらは一本目です。
原作のこの初対面で、オーベールは刃を返した剣で受けていました。のちに穴へ潜み、毒まで使う男だと知ってから思い返すと、あの手加減はかなり贅沢です。
第1話の感想は3期1話「燃えよ狂犬」の感想で振り返れます。公式Xも、Blu-ray第1巻の告知でこの場面を選んでいました。
第1話から選ばれたのが、この一戦。派手な男と狂犬の初対面、確かに一枚の絵として強すぎます。
オーベールの声優は小西克幸さん
アニメ公式のキャラクター紹介に並ぶ北帝の声は、小西克幸さん。2026年6月20日の発表で、レイダ、イゾルテと同時に明かされました。
発表時のコメントは、周りが異世界へ行く中で取り残されてきたので「いよいよ本気を出せそうです!」。作品名に寄せた挨拶です。
宇髄天元の声で「某」と名乗る北帝。字面だけでもう濃い。代表作や役との相性はオーベール役・小西克幸さんの記事で紹介しています。
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まとめ|オーベールは派手な孔雀ほど、勝ち方が地味でいやらしい
オーベール・コルベットは、北帝の剣技へ奇襲・道具・地形・撤退を重ね、相手にまともな勝負をさせない北神流奇抜派の実戦家です。
引っかかるのは、エリスへ「勝ち方を変える剣」を教えた男が、そのエリスを前にした時だけ自分の勝ち方を徹底できなかったことです。
虹色の服より、刺青より、弟子の前でだけ張ってしまう見栄の方が、よっぽど孔雀らしい羽でした。
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