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『無職転生』オルステッドとアリエルの関係は?王位継承を支援する理由と計画を解説

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アスラ王国の王位継承と遠い未来へ続く計画を、王城の回廊と地図に差す光で表した場面

『無職転生』のオルステッドとアリエルは、作中ではアリエルがオルステッドの「配下」になりますが、実際の動きはヒトガミへ対抗するための秘密の共同戦線です。

オルステッドがアリエルの王位継承を支える理由は、目の前の政争だけではありません。アリエルが王になればアスラ王国は魔力寄りに軍備を伸ばし、約100年後の危機を生き延びます。

王座を争っている話なのに、オルステッドが見ているのは一世紀先ですよ。その先でヒトガミを倒すために必要な人材まで見ています。

いや、スケールが急におかしくなります。

ただし、ここは分けておきたいです。オルステッド本人は、アリエルとの会談で「約100年後の危機=ラプラス戦」とは断言していません。

後にルーデウスが、アスラ王国を残す布石はラプラス戦への備えも兼ねていた可能性が高いと考えています。

そして、アリエルもただ龍神へ跪いたわけではありません。オルステッドの呪いで強烈な恐怖を味わってなお、話を聞き、自分から協力を申し出ます。

怖い。でも使える力なら使う。

しかも政治は自分でやる。いや、この王女かなり肝が据わっていますよね。

※この記事は『無職転生』原作小説16~17巻相当の王位継承編、およびWeb版後半のネタバレを含みます。

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オルステッドとアリエルの関係は「配下」であり「秘密の協力関係」

二人の関係を先に整理すると、呼び方としては「オルステッドとその配下」、実際の動き方は目的を共有した秘密の共同戦線です。

もちろん最初から主従だったわけではありません。先に動いたのは、オルステッドの配下になったルーデウスでした。

最初はアリエル本人より先に、ルーデウスへ即位支援が命じられた

出発点は、オルステッドの配下となったルーデウスへの初任務です。原作小説16巻では、いきなり「アリエルを王にする」という仕事が渡されます。

これは単なる王位継承の手伝いではなく、オルステッドが進める約100年後へ向けた計画の最初の布石です。

この時点でアリエルは、なぜルーデウスが急に本腰を入れて支援するのか知りません。

王座を争っている最中に、理由不明の大戦力が突然こちらへ来た。

そりゃ「助かった!」だけでは済ませませんよね。まず裏を確かめます。

そこで知らされるのが、ヒトガミの存在、約100年後のアスラ王国、そしてルークがヒトガミに誘導されているという話です。いきなり情報量が重いんですよ。

国の100年後を聞かされた直後ですよ。それでもアリエルが気にするのは、長く一緒にいたルークのことなんです。

こういうところ、ちゃんと人間臭くて好きですね。

アリエルは自分から協力を申し出て、その場で役割分担まで決める

事情を聞いたアリエルは、目的が同じならオルステッドの指示に従うと自分から提案します。

裏切られる可能性まで考えたうえで、それでも使える好機は捨てない。怖がって判断停止するどころか、その場で「使う側」に回っています。

しかも、そこから命令待ちにはなりません。ルークや貴族への対応は自分が担当し、ルーデウスにはヒトガミの使徒へ集中してもらうと、その場で役割まで切り分けます。

会談したその場で「では私はこっちをやります」と仕事を分けるんですよ。配下になった直後から、もうアリエルはアリエルです。

段階二人の関係実際の動き
初任務ほぼ直接の接点なしオルステッドがルーデウスへアリエル即位支援を命じる
支援開始間接的な協力ルーデウスがアリエル陣営へ本格的に加わる
直接会談目的を確認ヒトガミ、100年後、ルークの状態を共有する
会談後形式上は配下秘密の共同戦線となり、政治と対使徒で役割を分ける

アリエルはオルステッドへ跪きます。でも、判断力まで差し出したわけではありません。

「配下」だけで説明すると、二人の関係で一番面白いところが抜けます。

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オルステッドがアリエルの王位継承を支援する理由は約100年後の未来にある

オルステッドがアリエルを王にしたい最大の理由は、個人的な好意ではありません。

誰が王になるかで、約100年後にアスラ王国が滅びるか、生き残るかまで変わる。王位継承が、そのまま未来の国家存亡へつながっています。

王になる人物軍備の方向約100年後の危機
第一王子グラーヴェル武力寄りに増強武力で対処し、アスラ王国は滅びる
第二王女アリエル魔力寄りに増強魔術で対処し、アスラ王国は生きながらえる

さらにオルステッドは、生き残ったアスラ王国から将来ヒトガミを倒すために必要な人材が生まれると説明します。

ヒトガミはその未来を消したい。オルステッドは逆に残したい。

二人の綱引きが、アリエルの王位争いにまで伸びているわけです。

いや、目の前では「誰が王になる?」をやっているのに、裏では「100年後にヒトガミを倒せる世界を残せるか」ですよ。見ている時間が長すぎます。

この会談で確定するのは「アリエル即位なら国が生き残る」「その先の人材がヒトガミ打倒に必要」というところまでです。人材の具体名も、約100年後の危機の具体名もここでは明かされません。

約100年後の危機はラプラス戦なのか?

ここはかなり混同しやすいところです。オルステッドはアリエルとの会談で「約100年後の危機=ラプラス戦」とは言っていません。

一方、ルーデウスへ初任務を説明した時点では、ラプラス復活を約80年後と見込んでいます。

大国アスラがラプラス軍へ長く抵抗できれば、敵戦力を削り、オルステッド自身の消耗も抑えられる。たしかに筋は通っています。

ただし、ここは後からルーデウスが組み立てた推測です。アリエルとの会談時点の確定情報とは分けて読んだ方が安全です。

「100年後」と「ラプラス」、近くに出るとつい一本につなげたくなるんですよね。でも分けておく方が、オルステッドの計画が一枚じゃないことまで見えてきます。

アリエル王位継承計画は「本来の歴史」をそのまま再現する作戦ではない

オルステッドの知る本来の歴史では、アリエルが王になる流れは非常に強い運命に守られていました。

ところが今は、転移事件やルーデウスの存在で、その道を支える人物配置そのものが変わっています。未来を知っているオルステッドでも、そのまま再生はできません。

過去問の答えは知っている。でも、問題文の方が変わっている。

この状態なんですよね。オルステッドは「元の歴史へ戻す」のではなく、今いる人材で自分に都合のいい未来へ組み直す必要があります。

人物本来の歴史での役割現在の歴史で起きた変化
デリック・レッドバットペルギウスを説得し、後に相談役・宰相となるフィットア領転移事件で死亡
エリス・ボレアス・グレイラットルークとともにアリエルを守り、ボレアス家も第二王女派へつながるルーデウスと歩む歴史へ変化し、護衛の役割はシルフィが担う
トリスティーナ・パープルホースダリウス失脚につながる生き証人となる本来の経路から外れ、女盗賊トリスとして見つかる

デリックは戻りません。エリスも本来の歴史とは別の場所にいます。

それでも手元にいる人物でルートを作り直す。未来を知っているのに、結局は現場対応が必要なんです。

ここ、オルステッドの万能感が少し崩れて面白いところです。

ペルギウスを動かしたのは「正解を当てた」からではない

アリエルが出した答えは「意思を継ぐ」こと。自分へ意思を託して死んだ者たちのための王であれば、世間のいう「真の王」でなくても構わないとまで言い切ります。

そして一番熱いのがここです。ペルギウスの理想と自分の理想があまりに違うなら、その力は必要ないというところまで引きません。

王になるための支援を頼みに来た場ですよ。それなのに、支援を失う覚悟で自分の答えを通します。

しかも、その答えはペルギウスが求めていた「正解」ではありませんでした。それでも彼は、旧友ガウニスが語っていた「理想の王」をアリエルに重ね、力を貸すと宣言します。

いや、王になるために支援を取りに来て、それ言うのかですよ。オルステッドにもペルギウスにも、アリエルは自分の頭まで差し出していません。

ここは本当に格好いいですよね。

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王位継承の勝敗は戦闘力だけでなく、証拠と後ろ盾で決まった

アリエル即位を「オルステッド陣営が強いから勝った」で片づけると、王都編のおいしいところがかなり消えます。

必要だったのは戦闘力だけではありません。ダリウスを落とす証拠と、貴族を動かす政治的な後ろ盾がそろって、ようやく勝ち筋になります。

  • トリスの証言:ダリウスを公の場で糾弾する材料になる
  • ルーデウスたちの戦力:オーベールなど、政治だけでは止められない相手へ対処する
  • ペルギウスの後ろ盾:アリエルが次代の王だという空気を貴族たちへ決定的に見せる
  • アリエル自身の判断:ルークや貴族との関係を自分の政治として処理する

それまで様子を見ていた貴族たちが、その一手で「次の王は誰か」を悟る。剣を振らなくても、立つ場所と一言で空気がひっくり返るんです。

作中でも、この時点で王位争いの「趨勢は決した」と描かれます。

ただし、ここで全部終わったわけではありません。直後には水神レイダというヒトガミ側の切り札が現れ、戦闘の危機は続きます。

ペルギウスに王を決める法的権限があったから勝ったわけではありません。「ペルギウスが誰の隣に立ったか」そのものが、貴族たちには強烈な政治的シグナルになりました。

魔術一発で「はい王位継承戦、終了」じゃないんですよ。

証言を揃えて、貴族の空気を読み、最後にペルギウスの一手が刺さります。僕はこの政治戦、かなり好きですね。

コミカライズでこの王都編まで届いたら、注目したいのは派手な戦闘だけじゃありません。トリスの証言からペルギウス登場まで、会場の空気がどの瞬間にアリエル側へ傾くのか。

そこを絵で追えるのが今から楽しみですですね。でもいつになるんだろう・・・

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アリエルはオルステッドの傀儡ではなく、自分の政治を担当した

では、アリエルはオルステッドの都合で動く傀儡になったのでしょうか。

結論から言えば、作中で「傀儡」という案は出ます。ただ、実際の関係をそれだけで説明するのはかなり雑です。

初任務の段階でオルステッドは「場合によっては傀儡として操る」という案まで口にします。

ただし、その直後には大げさな支配をするつもりではなく、将来アスラ王国とのつながりができればいいとも説明しています。

ここだけ切り取って「完全な操り人形」と読むのは違います。

人物王位継承戦で担った主な役割
アリエルルークへの対応、貴族との交渉、政治判断
ルーデウス護衛、敵戦力・ヒトガミの使徒への対応
オルステッド未来とヒトガミに関する情報、必要時の戦力
ペルギウス次代の王としてアリエルを押し出す政治的な後ろ盾

役割分担を見ると、アリエルの席はちゃんと残っています。オルステッドが未来を知っていても、アスラ貴族を説得し、ルークと向き合い、王として立つところまで代行できるわけではありません。

未来情報は渡せる。戦力も貸せる。

でも「王になる」のはアリエル本人です。ここを誰かが代わったら、そもそも計画が成立しないんですよね。

ルークとの決着も、最後はアリエル自身がつけた

ヒトガミの助言で疑念を深めたルークは、父ピレモンの処遇をめぐってアリエルを後ろから拘束します。

ただし、首筋へ押し当てたのは剣の刃ではなく「腹」でした。追い詰められていても、本気でアリエルを斬るところまでは踏み切っていません。

そこでアリエルは、怯えて命乞いをするのではなく、「私はあなたの王女です」と二人の関係の根っこへ戻します。

政治理論でも、オルステッドの未来情報でもありません。長年積み重ねてきた「王女と騎士」の関係を、その一言で差し出すんです。

その一言でルークは剣を捨て、自分がアリエルの騎士だと答えます。

ここ、オルステッドにもルーデウスにも代われないんですよね。最後にルークを戻せるのは、ずっと一緒に歩いてきたアリエルなんです。

未来情報はオルステッドが持つ。戦闘ではルーデウスたちが前に出る。

それでも、アリエルにしか処理できない問題が最後まで残ります。

アリエルを「単なる傀儡」と言い切れない理由

  • オルステッドとの協力をアリエル自身から提案している
  • ルークと貴族への対応を自分の担当として引き受けている
  • ペルギウスの支援を得る場でも自分の王としての答えを曲げていない
  • オルステッド側も欲しているのは将来のアスラ王国とのつながりである

だから「アリエルはオルステッドの部下なのか」なら、作中の呼び方としてはYesです。

でも「何も考えず命令される傀儡なのか」までYesにすると、急にこの二人がつまらなくなるんですよ。アリエルは最後まで、自分の政治を自分でやっています。

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まとめ|オルステッドとアリエルは100年後の未来まで見据えて手を組んだ

オルステッドとアリエルの関係は、作中では「配下」と明言されます。ただ、実際に二人が作ったのは、ヒトガミへ対抗するための秘密の共同戦線です。

オルステッドとアリエルの関係・王位継承の結論

  • アリエルは会談後、形式上オルステッドの配下となる
  • アリエル即位ならアスラ王国は魔力寄りに軍備を伸ばし、約100年後の危機を生き残る
  • 生き残ったアスラ王国から、将来ヒトガミを倒すために必要な人材が生まれる
  • 「100年後の危機=ラプラス戦」は会談での確定説明ではなく、後のルーデウスの推測と分けて考える
  • 実際の王位継承戦では、アリエル自身が政治と人間関係を担い、単なる傀儡にはなっていない

目の前の王座を取りに行くアリエルと、その王座から約100年後へ伸びる歴史を見るオルステッド。同じ目的で手を組んでいても、見ている時間の長さはまるで違います

ルーデウスへの初任務は、たった一言で言えば「アリエルを王にする」。最初は政争の手伝いに見えるんですよね。

ところが掘っていくと、100年先の国、ラプラス、ヒトガミまで一本につながってくる。いや、初仕事から背負わせるものがデカすぎますね。

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年8月28日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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