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『無職転生』のパックス・シーローンとは?ザノバの弟・第七王子の人物像と声優・福島潤さんを解説

2026年9月17日

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『無職転生』のパックス・シーローンの人物像と声優を紹介する見出しに、王冠と本を淡い水彩で添えたアイキャッチ。

『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のパックス・シーローンは、シーローン王国の第七王子で、第三王子ザノバの弟です。少年期はロキシーから魔術を学んでいました。

ロキシーへの執着から事件を起こして国を追われ、追放先で努力して国王になり、最後は自ら命を絶つ。『無職転生』でも立場の振れ幅がとびきり大きい人物です。

アニメでパックスの声を担当するのは福島潤さん。登場するのは第1期のシーローン王国編で、国王になってからの姿は原作小説19巻の話です。

最初は「うわ、この王子ひどい」で十分なんです。なのに後から、その雑な一言へ収まらなくなる――パックス、知るほど厄介です。

※この記事は『無職転生』原作小説19巻・22巻とWeb版の重大なネタバレを含みます。パックスの最期にも触れます。

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無職転生のパックス・シーローンとは?第七王子・ザノバの弟の基本情報

パックス・シーローンは、中央大陸南部にあるシーローン王国の第七王子です。兄は第三王子ザノバ。ただし肩書は、物語の時期によって王子から国王まで変わります。

項目内容
名前パックス・シーローン
少年期の立場シーローン王国第七王子
追放後の立場表向きは留学として王竜王国へ。実態は人質に近い
原作19巻の立場クーデターを経てシーローン国王
兄ザノバ・シーローン(第三王子)
魔術の教師ロキシー・ミグルディア
妻ベネディクト・キングドラゴン(王竜王国の第十八王女)
子パックス二世(父と同じ名前の息子)
アニメ声優福島潤
パックス・シーローンの基本プロフィール

初対面のルーデウスが見たのは、背が低く手足も短い男が、偉そうにふんぞり返って座る姿でした。王子として威張ることには、最初から慣れきっています。

性格を短く言い当てたのは、パックスに家族を人質に取られた騎士ジンジャーです。「パックス殿下は『知恵が回る』のであって、『賢い』のではありません」。

策は思いつく。でも、後先は考えない。

しかもこの言葉は、ザノバが「パックスも、あれでいて知恵が回る男ではないか」と弟をかばった直後の返事です。

言われたザノバの返しが、「余だってそうだ、人形狂いの愚か者。まさにパックスと同列ではないか」。

ザノバ、弟をかばいに行って、自分まで同じ列に並んじゃうんだ。かばい方がまっすぐすぎる。

国王になってからも、相手が慌てるのを見て楽しみ、「冗談だ」と流す癖は残っています。上の立場に立つと生き生きするところは、少年期とあまり変わりません。

ザノバの弟パックス|ロキシー人形で始まり、パックス人形で終わる兄弟

ザノバとパックスは、仲のいい兄弟ではありません。それでも二人の接点を並べると、始まりと終わりに人形が挟まっています。

始まりはロキシーの人形です。宮廷魔術師だったロキシーによく似た人形を見つけ、自分で行商人から買ったのはパックスでした。

その人形を、ザノバは最後の親衛隊ジンジャーと交換して手に入れます。護衛一人と人形一体のトレードに、ルーデウスも「この国はどうなってんだ」とあきれるばかりです。

ザノバはかねてからその像の作り手を探していて、作ったのが監禁中のルーデウスだと知ると弟子入りを願い出ます。弟が買った人形が、弟の計画を崩す側へ回ったわけです。

場面ザノバパックス
シーローン王宮最後の親衛隊とロキシー人形を交換自分で買った人形を手放し、ジンジャーを得る
監禁事件の決着ルーデウスを助け、弟を取り押さえる兵士の家族を人質にしていたことまで兄に暴かれる
事件後の処分表向きは留学として国外へ表向きは留学、実態は王竜王国への人質
原作19巻帰国命令に応じてシーローンへ戻る国王として兄を呼び戻す
書籍22巻弟子ジュリが作ったパックス人形をベネディクトへ贈るすでに亡くなっている
ザノバとパックス、兄弟の主な接点

事件のあとは、兄弟そろって「留学」の名目で国の外へ出されます。弟は人質として王竜王国へ、兄は扱いに困る怪力の神子として。

第1期第20話でも、捕まったルーデウスの前に現れるのは「パックスの兄」ザノバでした。放送当日の公式Xも、二人を兄弟として並べて紹介しています。

国王になったパックスは、北との戦争に備えて兄を呼び戻します。最期の夜、本人が兄について口にしたのがこの言葉です。

「正直、余は兄上の事なんて嫌いだが、神子としての力は認めているつもりだからな」

嫌い、でも認めている。誰も認めてくれないと嘆いた本人が、兄のことはしっかり認めていたんです。

見た目はまるで違う二人なのに、仕草だけはよく似ていました。身を投げた弟へ、間に合うはずのない距離でも、ザノバは手を伸ばして走ります。

そして書籍22巻では、ザノバの弟子ジュリが作ったパックスの人形が、ザノバたちからベネディクトへ贈られます。Web版にはない、書籍版の場面です。

弟が買ったロキシー人形で兄弟の話が動き出して、最後は兄の弟子が作った弟の人形が奥さんの手に届く。人形で始まって人形で終わるの、ずるいでしょう。

兄側の変人ぶりと面倒見のよさはザノバの人物像、シーローンへ戻ってからの戦いはザノバ編のネタバレ解説で追えます。

ロキシー人形を手に、兄が弟の監禁部屋へ現れる場面は、漫画版で読むとザノバの浮かれ方がよく分かります。弟の計画は、あの笑顔一つで崩れ始めます。

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パックスの生涯を時系列で整理|第七王子から国王、そして最期まで

パックスの人生は、王宮の問題児、追放、再起、国王、自死と、何度も向きが変わります。監禁事件まではアニメ第1期、王竜王国から先は原作小説19巻の範囲です。

  • 少年期:ロキシーに魔術を学ぶが、嫌がらせを重ね、ロキシーは国を去る
  • 監禁事件:奴隷市場のツテで私兵を雇い、兵士の家族を人質に取る。リーリャ・アイシャ、さらにルーデウスまで閉じ込める
  • 追放:表向きは留学。実際には、殺されてもいい人質として王竜王国へ送られる
  • 再起:王女ベネディクトと出会い、生活を改めて学問の大会で好成績を残す
  • 国王:シーローンに帰国を拒まれ、王竜王の後押しと「死神」ランドルフの力でクーデター。王族を皆殺しにして王位に就く
  • 最期:反乱の中で誰にも王と認められず、城のバルコニーから身を投げる

監禁事件はロキシーを呼び戻すための「餌」だった

ルーデウスを落とした部屋には、もともとロキシーを捕まえるために作らせた王級の結界まで用意してありました。準備だけは本気です。

ところが、リーリャを捕らえていることは外へ漏らしていません。ロキシーはどうやってそれを知るのか、とルーデウスに聞かれた瞬間、パックスはぴたりと止まります。

罠は完璧。招待状は出し忘れ。

なぜそこまでロキシーにこだわったのか。その答えはパックスがロキシーに執着した理由に、助けられる側の流れはアイシャ救出の経緯にあります。

王竜王国で変わり、クーデターで国王へ

追放先で腐っていたパックスは、庭でいつも一人でいた少女に毎日のように話しかけます。その少女が、王竜王国の第十八王女ベネディクトでした。

「シーローンの出来損ないが、王竜王国の出来損ないに近づいている」。そんな噂の主の首をはねたくても、王竜王国のパックスには何の力もありません。

そこでパックスは生活を改め、禁欲的に勉強へ打ち込みます。見返す方法を、首をはねることから結果を出すことへ切り替えたんです。

学問の大会で好成績を残して王に気に入られ、褒美に望んだのはベネディクト。そこからシーローン側の拒否、王竜王の激怒、クーデターへと一気に転がります。

クーデターでは、シーローンの王族が皆殺しにされました。努力でつかんだ評価の上に、血塗られた玉座が乗っています。

パックスの最期は自死|「誰も認めてくれない」と叫んだ夜

国王パックスは反乱の中で味方を失い、原作小説19巻(Web版第209話)で、城のバルコニーから身を投げて亡くなります。

最後に叫んだのは「どれだけ努力しても、誰も認めてくれない!」。そのすぐ後に「結局、余を認めてくれたのは、ベネディクトだけだった」と続くのがつらい。

反乱がどう広がり、ヒトガミがどこで糸を引いたのか。アニメで描かれる時期とあわせてパックスの死亡と最期で読めます。

変われなかった人じゃないんです。変わったのに、壊したものを直すところまで間に合わなかった――その距離が、あまりにも遠かった。

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パックスの人間関係|ロキシー・ベネディクト・ランドルフと同じ名前の息子

パックスの人生は、関わった相手で見るとよく分かります。深く傷つけた相手もいれば、最後まで味方でいた相手もいます。

人物パックスとの関係押さえたい点
ロキシー少年期の魔術の家庭教師嫌がらせで国を去らせ、最期にため息の件で責められる
ジンジャー家族を人質に取られた親衛隊「知恵が回る」と「賢い」は違うと見抜いていた
ベネディクト王竜王国の第十八王女・妻最期に、自分を認めてくれた唯一の人だと言われる
ランドルフ七大列強の「死神」、王竜王国の騎士クーデターを支え、死後は妻と子を守る
パックス二世息子(父と同じ名前)父の死後に生まれ、ベネディクトとランドルフに守られる
パックスに関わる主な人物

ロキシーとの関係|中級魔術と、ため息

ロキシーとの関係は、パックスの加害から始まります。嫌がらせでロキシーを国から去らせた責任は、後から事情を知っても消えません。

ただ最期の夜、パックスは中級魔術を初めて使えた日のことを持ち出します。喜んで見せたのに、返ってきたのはため息だった、と。

そのロキシーの直前の教え子が、あのルーデウスです。ロキシーの師弟関係を並べると、比べられた側の分の悪さに思わず同情しかけます。

同情と嫌悪のどちらにも寄せきれないのがパックスです。パックスが嫌われる理由と「可哀想」と言われる理由を並べて読むと、この師弟の話はさらに苦くなります。

ランドルフとベネディクト|最後まで味方だった二人

パックスの死後、ザノバはランドルフに「何故パックスにそこまで付き従うのだ?」と尋ねます。王竜王の命令か、と。

ランドルフの答えは「違います。好きだったのですよ。あのお方が」。七大列強の「死神」が、仕えた理由をそれだけで済ませます。

ランドルフはこの後、王妃ベネディクトを出産まで守り、生まれた子に剣と学問と料理を教えると話します。その子は「褒めて育ててやって欲しい、という事なので」とも。

認めてほしいと叫んだ父の子を、まず褒めて育てる。見た目は死神なのに、育児方針がやたら温かい。

ランドルフにとってのパックスは、自分の料理を褒めてくれた主君でもありました。死神の意外な素顔はランドルフ・マリーアンの人物像へ。

同じ名前の息子「パックス二世」と父パックスは別人

この記事の主役は父パックスです。息子は父の死後に生まれ、父の名前をもらってパックス二世と名付けられます。

名前が同じなので、「パックスのその後」を探すと息子の話が混ざりがちです。息子が成長して何をしたかはパックスJrの生い立ちと今後の役割で追えます。

声優は福島潤さん|アニメ第1期のシーローン王国編で登場

アニメでパックスを演じるのは福島潤さんです。9月4日生まれ、愛媛県出身で、アーツビジョンに所属しています。

第1期第4話の配信時、公式Xはシーローン王国で家庭教師をするロキシーと一緒に、第七王子パックス役の福島潤さんを紹介しています。

本格的な出番は第1期第19話「ルート選択」と第20話「妹侍女の生まれた日」。ルーデウスがシーローンの首都ラタキアに入り、パックスに捕まって兄ザノバと出会うまでです。

カズマの声を思い浮かべてからパックスへ戻ると、かなり振れ幅があります。軽快さの反対側で、ここまで「うわ、嫌だな」を作れるのが面白い。

2026年11月4日時点で、アニメ3期の第1クールは第14話「覚悟」まで放送済みです。第2クールは2027年の放送が決まっています。

国王パックスが再登場する原作19巻の展開は、まだアニメになっていません。第2クールがどこまで描くかは発表がなく、あの王子との再会はもう少し先になりそうです。

アニメを待ちきれないなら、原作小説19巻で追放後のパックスに会えます。あのふんぞり返っていた王子が、兄へ「力を貸してくれ」と頭を下げるんです。

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パックス・シーローンのよくある質問

パックスで迷いやすいのは、王子の順位とヒトガミとの関係、それに同じ名前の息子です。

パックスは第何王子?

シーローン王国の第七王子です。兄のザノバは第三王子にあたります。

パックスはヒトガミの使徒?

使徒とされたのはパックス本人ではありません。オルステッドは王竜王国のレオナルド王を使徒と見て、シーローンのジェイド将軍も恐らく使徒だと考えています。

ほかにどんな人物が使徒になったかはヒトガミの使徒一覧で確認できます。

パックスの息子の名前は?

父と同じ「パックス」です。ベネディクトとの間に生まれ、パックス二世と呼ばれます。

パックスは死亡する?

原作小説19巻で、国王として反乱を受ける中、自ら命を絶ちます。2026年11月4日時点のアニメでは、まだ描かれていません。

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まとめ|パックス・シーローンは「嫌な王子」で終わらないからこそ苦い

パックスはシーローン王国の第七王子で、ザノバの弟。最悪の第一印象から追放、再起、国王、自死まで、立場が大きく動き続けた人物です。

パックス・シーローンの要点

  • シーローン王国の第七王子で、第三王子ザノバの弟
  • ロキシーをおびき寄せるため、リーリャ・アイシャ・ルーデウスを監禁して国を追われる
  • 王竜王国で生活を改め、王女ベネディクトを妻に迎える
  • 原作19巻でクーデターにより国王となるが、反乱の中で自ら命を絶つ
  • アニメの声優は福島潤さん。息子のパックス二世とは別人

監禁や人質の罪は、後半を知っても軽くなりません。それでも王竜王国で変われた時間まで、なかったことにはできない人です。

「誰も認めてくれない」と叫んだ王に、死神は「好きだった」と言い、兄の側からは人形が届く。パックス、それ、生きているうちに聞きたかったよね。

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年11月4日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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