『薬屋のひとりごと』、通称「薬屋」の李白(リハク)が妻に迎えたい相手は白鈴(パイリン)です。アニメ第21話では身請けを相談しますが、その回で結婚や身請けは成立しません。
緑青館に通うだけだった李白が、白鈴と暮らす将来を考え始める。ところが、恋の相談で最初に突きつけられるのは銀一万という金額です。好きになった相手が、あまりにも売れっ子だった。
お金さえあれば迎えられるのか。それとも、白鈴の気持ちが先なのか。猫猫(マオマオ)の助言と、李白が援助を断る場面には、この恋を応援したくなる理由が詰まっています。
※アニメ第1期第7話・第8話・第21話と、原作者のWeb版「身請作戦」前編〜後編のネタバレを含みます。Web版と書籍版・アニメ版では描写に違いがあります。
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李白と白鈴は結婚した?第21話では身請けを目指す段階
李白は白鈴との結婚を望んでいます。ただ、アニメ第21話「身請け作戦」で描かれるのは、身請けの費用や条件を知り、迎える覚悟を固めるところまで。結婚式や身請けの成立を描く回ではありません。
アニメ第2期公式の李白の人物紹介でも、白鈴をいつか自分の力で身請けしたいとされています。結婚済みの夫婦ではなく、迎えることを目指す人物としての紹介です。
「結婚したの?」と気になるくらい、李白の言葉は真剣です。でも、妻にしたいと伝えることと、二人が夫婦になることの間には、まだ越えるものがあります。
| 進んだこと | まだ成立していないこと |
|---|---|
| 李白が白鈴を妻に迎えたいと考える | 二人が結婚する |
| 猫猫へ身請けの金額・条件を相談する | 緑青館との身請けが成立する |
| 白鈴の気持ちも聞こうと考える | 白鈴が李白との結婚を承諾する |
回の名前が「身請け作戦」なので、最後には白鈴を迎えに行くのかと期待してしまう。実際には、どうすれば迎えられるかを考え始めた回なんです。ここからが長そうなのが、もどかしい。
なお、ネット上には李白と白鈴の結婚を描く「もしもストーリー」の動画もあります。二次創作で描かれた結婚と、本編での進展は別。動画のタイトルだけでは、結婚済みの根拠になりません。
第21話の結末だけで、書籍版最新巻での結婚状況までは分かりません。アニメとWeb版の身請け編で確かなのは、李白が結婚を望み、費用と白鈴の希望を確かめようとしていることです。
李白の好きな人は白鈴|猫猫の里帰りから始まった恋
李白が夢中になったのは、緑青館の売れっ子「三姫」の一人、白鈴です。出会いのきっかけは猫猫の里帰り。最初から結婚相手を探して緑青館へ来たわけではなく、猫猫の紹介から恋が始まりました。
- 第7話「里帰り」:猫猫が李白を緑青館へ紹介し、白鈴と会うきっかけを作る。
- 第8話「麦稈」:猫猫が後宮へ戻るころには、李白はすっかり白鈴に夢中になっている。
- 第21話「身請け作戦」:三姫の身請けの噂を聞き、白鈴を迎えるために猫猫へ相談する。
白鈴はたくましい男性が好みで、李白はその好みに合う相手でした。第7話から第8話にかけての出会いでは、李白は白鈴と三日間を過ごし、別れるころには彼女に心を奪われています。
猫猫にとっては里帰りを助けてくれた李白へのお礼なのに、李白には将来を考えるほどの出会いになる。里帰りの付き添いから、好きな人を迎えるための相談へ――話がずいぶん大きくなりました。
白鈴の好みに体格が合ったことは、近づくきっかけです。ただ、身請けを考えるころの李白は、白鈴の見た目だけに夢中な客では終わっていません。彼女が働く姿まで好きになっています。
Web版「身請作戦後編」の李白は、白鈴の舞踊やお茶を淹れる姿を思い返します。本人に会えず禿(かむろ)とお茶を飲んで帰る日もありますが、それでも緑青館へ通い続けています。
会いに行ったのに、会えない日まであるんですね。それでも舞う姿やお茶を淹れる姿を好きだと思えるのなら、白鈴が働く時間も含めて、李白にとって大切な人になっている。
李白が白鈴を好きなことは明確ですが、白鈴も同じ強さで恋をしているとまでは言い切れません。身体の好みに合うことと、結婚したい相手として選ぶことは、別の話です。
李白には忘れられない三日間でも、白鈴がこれから誰と暮らしたいかは、彼女自身に聞く必要があります。夢中になった側の言葉だけで、二人の恋が同じところまで進んだことにはならないんです。
最初は花街へ紹介された客だった李白が、好きな人の仕事や暮らしまで考える。漫画で二人の出会いを追うなら、白鈴に夢中になるだけだったころと、身請けを口にするころを比べてみたくなります。
白鈴の身請けはいくら?銀一万・五千・二万は意味が違う
猫猫が最初に示す目安は、銀一万を即金で用意することです。白鈴は緑青館の稼ぎ頭なので、借金が残っていなくても安く身請けできる相手ではありません。
Web版「身請作戦前編」で語られる費用には、白鈴がこの先稼ぐはずの銀と、送り出す際の祝いの分が含まれます。借金を返せばすぐ終わる、という計算ではないんですね。
白鈴はすでに年季が明けているはずで、衣装や簪に関する借金もありません。緑青館に残っているのは仕事が合っているためで、借金の返済だけが李白の越える壁ではありません。
| 銀の額 | 誰の話か・どんな条件か | 読み違えたくない点 |
|---|---|---|
| 一万 | 猫猫が相談の初めに示す、即金での目安 | 契約済みの確定額ではない |
| 五千 | Web版後編で猫猫が見込む祝い金。白鈴の希望など条件が整う場合 | 無条件に半額になる約束ではない |
| 二万 | 壬氏(ジンシ)が李白へ申し出た、身請け金の援助 | 白鈴の身請け価格が二万と決まったわけではない |
一万、五千、二万と並ぶと、どれが必要な額なのか迷いますよね。猫猫が「このくらい必要」と考える銀と、壬氏が「出そうか」と申し出る銀を分けると、話がつながります。
銀一万は李白がすぐ払える額ではありません。Web版では猫猫が本人の反応を見て給金を推し量っており、正確な年収や貯金残高まで確定した話ではありません。
仮に年の給金が銀千ほどなら、銀一万は十年分ですが、生活費もかかります。好きな人を迎えるために、これほどの銀を一度に用意する――李白が気軽に払える額ではないと分かると、相談の切実さも伝わってくる。
Web版「身請作戦後編」では、白鈴が本当に望む相手なら、やり手婆も法外な額は求めないだろうと猫猫が考えます。ただ、白鈴を盛大に送り出すための祝い金は必要です。
長く緑青館を支えた売れっ子を、最後まで華やかに送り出すことは、やり手婆にとって譲れないところだと猫猫は考えます。安ければよい、で済ませず、最後も白鈴らしく送り出したいのか。
銀五千という見込みにも、白鈴の希望ややり手婆の判断が関わります。身請けの金額と同じくらい、誰と暮らしたいかが大事です。
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李白が壬氏の援助を断った理由|白鈴を妻として迎えたい
李白が援助を断ったのは、白鈴を自分の力で妻に迎えたいからです。身請けの費用を肩代わりするという壬氏の申し出は、李白の願いを一気に近づける話。それでも、李白は受け取りませんでした。
壬氏の申し出から李白の返答までには、ちゃんと迷いがあります。第21話での援助の申し出と辞退は、李白が白鈴をどんな相手として迎えたいのかが伝わる場面です。
銀があれば白鈴を迎えられるかもしれないので、李白も心を動かされます。そのうえで断った返事だから、援助など最初から要らない、と格好をつけただけには聞こえません。
李白が望むのは、白鈴と夫婦になること。Web版でも白鈴を「妻として迎えたい」相手と考え、その先の暮らしを願っています。
- 身請けには多額の銀が必要だと知る。
- 壬氏から援助を申し出られ、李白は心を動かされる。
- 白鈴を自分で稼いだ銀で迎えたいと、援助を断る。
- 一人で先走らず、白鈴の希望を手紙で聞こうと考える。
一万と聞いて困っていた人が、二万の援助を断る。李白、足りないのは銀で、覚悟のほうはもう余るほどあるんだな。
援助を断る返事だけでも強いけれど、さらに好きなのは、その後に白鈴の希望を尋ねようと考えるところです。自分で迎えたいという願いを、一人で決めた話にしない。
Web版後編で李白が考えるのは、出世して稼ぐことと、白鈴へ手紙を送ることです。白鈴を迎える決意を固めても、彼女の希望を聞く前に先走れないと気づく。
身請け相談の途中では、猫猫をめぐって壬氏も別の意味で落ち着かなくなります。そちらのすれ違いは壬氏の嫉妬が表れる場面につながりますが、李白が迎えたい相手は一貫して白鈴です。
李白の身請け相談は何話?アニメは第21話「身請け作戦」
身請けを猫猫へ相談する回を探すなら、アニメ第1期第21話「身請け作戦」です。二人の出会いからたどりたい時は、第7話「里帰り」と第8話「麦稈」も一緒に振り返るとつながります。
第21話では、三姫の一人が身請けされるという噂を聞いた李白が、猫猫を呼び出します。白鈴の身請けをめぐる相談が始まるのはこの回です。
| 媒体 | 身請け相談を探す話数・章名 | 見つける時の注意 |
|---|---|---|
| アニメ第1期 | 第21話「身請け作戦」 | 第7話・第8話は二人の出会いと、その後の李白 |
| 漫画『猫猫の後宮謎解き手帳』 | 第二十六話「身請け作戦」前編・後編 | サンデーうぇぶりの掲載話名。別の漫画版と区別する |
| 原作者のWeb版 | 掲載番号63〜65:「七、身請作戦前編」〜「九、身請作戦後編」 | 掲載番号と章内の番号は違う。書籍版の話数にも直結しない |
漫画『猫猫の後宮謎解き手帳』には、第二十六話の前編と後編があります。公開ページは掲載終了の表示なので、話名が見つかってもその場で全文を読めるとは限りません。
薬屋の漫画は二種類あります。手元の漫画を探す前に、『猫猫の後宮謎解き手帳』ともう一つの漫画版の違いを見ておくと、「同じ番号なのに目的の話がない」という迷いを減らせます。
Web版は、前編の金額相談から、猫猫の見立て、李白の決意へと進みます。掲載番号63は「前編」がWeb全体の何番目かを表す数字で、書籍版の第63話という意味ではありません。
身請けの話を探していた人には、第21話の公式予告が回を選ぶ目印になります。費用の相談に始まり、李白が白鈴を妻にしたいと考えるところまでが、この「身請け作戦」です。
猫猫の大胆な提案が飛び出す身請け相談は、第21話の公式ピックアップシーンでも取り上げられました。李白は猫猫に言われるまま服を脱ぎますが、恋の相談でここまで素直に従うのかと驚きます。
服を脱ぐところだけを見ると、李白は何をしているんだ、となりそうです。けれどその前後には費用の悩みと、妻に迎えたいという決意があって、白鈴との将来を考える一本の話になっています。
身請けの方法を探すうちに、李白の結婚への考え方まで気になってくる。原作小説でも白鈴との話を追うなら、猫猫が何を助言するのかにも注目したくなります。
猫猫が身請けに協力する理由|白鈴本人の望みを大切にする
猫猫が李白の相談を真剣に受けるのは、白鈴が大切な姉のような存在で、迎える相手にも幸せにしてほしいからです。李白の熱意だけで話を進めず、白鈴の望む暮らしまで考えるのが、この相談のよいところです。
猫猫は三姫を姉のように呼びますが、白鈴には育ててもらった記憶があります。Web版「身請作戦中編」では、白鈴は母親にも近い存在。その人がこれから誰と暮らすかなら、猫猫も無関心ではいられません。
好きな人のいる李白へ「銀をためれば大丈夫」と簡単には言わず、白鈴の好みも猫猫は考えます。李白の恋だけでなく、育ててくれた人のこれからもかかっているんですね。
体格を確かめる大胆なやり方にも、白鈴の好みを知る猫猫なりの理由があります。見ているのは白鈴の伴侶に向いているかで、恋の相談が相性の確認まで踏み込んでいる。
李白は、白鈴がほかの客も迎える仕事をしていると理解しています。猫猫が重く見るのは、その仕事を知ったうえで好きだと言えること、彼女の今の暮らしを否定しない相手かどうかです。
銀の用意、身体の相性、白鈴の仕事への理解。猫猫、姉の伴侶選びとなると見るところが多いな。
猫猫と三姫の距離が近いのは、緑青館で一緒に暮らしてきたから。猫猫の姉のような三姫との関係を知ると、身請け相談で猫猫が白鈴の希望を優先することにも納得がいきます。
身請け編の最後に、猫猫は白鈴から手紙を受け取ります。まだ仕事を続けていることや、いつか迎えに来る相手への思いがあり、李白が気になる側としては、誰を思い浮かべて書いたのか知りたくなる。
| 手紙をめぐる行動 | 身請け編で進んだこと | そこからは決まらないこと |
|---|---|---|
| 李白から白鈴へ | 希望を尋ねる手紙を送ろうと考える | 白鈴が李白へ返事をしたとは限らない |
| 白鈴から猫猫へ | 現役で働いていること、迎える相手を待つ思いを伝える | 李白との結婚を承諾した返事ではない |
| 猫猫の見立て | 白鈴の希望次第で身請けの条件も変わると考える | 白鈴が李白を選ぶと確約されたわけではない |
迎えを待つような言葉があると、李白のことかもしれない、と期待したくなります。けれど、猫猫宛ての手紙は李白への結婚承諾ではありませんから、二人の気持ちをつなぐ返事はまだ待ちたいところです。
アニメ第21話では、禿が別の身請け話を取り違えたと白鈴の手紙で分かります。李白を焦らせた噂は、白鈴の身請けが決まった知らせではありませんでした。
Web版の身請け編の次、「十、選」でも、猫猫は李白が会いに来た理由を考えます。白鈴のことを誰かに話したかったのだろう、という見立てです。
諦めるよう説得されそうな身請け話でも、猫猫なら緑青館の事情を知っている。李白が必要としていたのは、銀の額を知ることだけではなかったのかもしれません。
李白の稼ぎが増え、白鈴が彼を選び、緑青館から送り出せるなら、二人の将来にも期待できます。出世だけで恋が完成するわけではないから、次に知りたいのは白鈴自身の返事です。
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まとめ|李白は白鈴を妻に迎えたい。身請けには銀と本人の意思が必要
李白が好きなのは白鈴で、妻として迎えたいほど真剣です。アニメ第21話は身請けの相談と決意を描く回。身請けも結婚も、その場で成立したわけではありません。
銀一万に届くまでの時間は気になるけれど、李白が白鈴をどんな相手として迎えたいかは、もう伝わってきます。妻にしたいと言うだけでなく、その仕事も本人の希望も大切にしようとするところが好きです。
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