『ダンダダン』52話「囃子が来ました」は、邪視が暴れて綾瀬家が大破した後、星子の呼んだ囃子がやって来る回です。その正体は、派手なメイクをしたビジュアル系バンドでした。
お祓いは、髪を下ろした星子もモモもオカルンも、愛羅までヘドバンするライブに。51話でモモが話した「楽しくさせて」外へ出すやり方が、大音量で始まります。
お囃子を頼んだら、来たのはフロアを沸かす4人組。星子の人脈、どうなってるんですか。
※原作漫画第52話までのネタバレを含みます。第53話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
| 人物 | 51話までの状況 | 52話での関わり |
|---|---|---|
| 綾瀬桃(モモ) | 51話で、オカルンと愛羅に泊まり込みでジジの見張りを頼んだ | けがをしたオカルンに付き添い、愛羅と言い争う |
| オカルン | 51話で、お泊まりを引き受けた | 夜の騒ぎでけがをする |
| 白鳥愛羅 | 20話でアクさらの力に目覚め、51話は渋りながらお泊まりへ | 何度も邪視になるジジを叱る。演奏では、ふさいでいた耳を離してヘドバン |
| 星子 | モモの祖母で霊媒師。49話で水とお湯の体質を確かめた | ジジをかばい、囃子を呼んでお祓いを始める |
| ジジ(邪視) | 冷たい水で邪視、お湯でジジに戻る体質 | 手を洗うたびに邪視になる。お祓いでは祭壇に寝かされる |
| ターボババア | 招き猫に入った怪異 | 木片でジジを叩く。「囃子です」の名乗りには驚く |
| 囃子 | 51話では、引き受け手が見つからなかった | 星子が呼んだビジュアル系の4人組。霊感はないが、演奏は本物 |
『ダンダダン』52話のあらすじ|大破した家から、ヘドバンのお祓いまで
52話は、51話のちゃぶ台返しの後の夜から始まり、囃子の演奏が鳴り響くところで終わります。
- 夜のうちに何度も邪視が表に出て、そのたびにお湯で戻す。綾瀬家は大破する
- 愛羅がジジを叱り、星子がかばう。けがをしたオカルンにはモモが付き添う
- 星子は、この調子では明日には家がなくなると心配する
- 派手な一団が乗り込んでくるが、星子に帰れと言われて本当に帰る
- モモと愛羅が言い争ううちに一団が戻り、星子が呼んだ囃子だと名乗る
- 星子がお祓いの支度を整え、ジジを祭壇に寝かせて演奏が始まる
- ジジの体が宙に浮き、周りではみんながヘドバンする
51話は、醤油一滴でジジの手から邪視が出て、ちゃぶ台を返したところで終わりました。お泊まり会の始まりは51話のネタバレ感想・考察で振り返れます。
第52話「囃子が来ました」は2022年4月12日に少年ジャンプ+で公開された19ページの回で、単行本では7巻に入っています。
アニメでは、2025年8月に放送された第2期第18話「家族になりました」の始まりにあたります。
一晩でボロボロの綾瀬家|49話で水をかけた星子が、52話ではジジをかばう
52話は扉からいきなり二段構え。上は無傷の綾瀬家で、下は同じ家の正面が吹き飛ぶ絵です。添えられたアオリは「モモの家 炸裂大破!?」。
担当編集の林士平さんが配信日に投稿した告知には、この扉と夜の乱闘の見開き、ジジが謝る場面の3ページが付いています。
51話の夕食の後も、邪視は夜のうちに何度も表に出ていました。きっかけは手洗い。冷たい水に触れるたびに入れ替わり、そのつどお湯で戻される。
濡れた顔で「ホントスイヤセン」と謝るジジに、愛羅は腰に手を当てて「何回やりゃ気が済むのよ!!」。手を洗う時はお湯を使え、と何度も言っていたようです。
そこで「ジジだって大変なんだ」と止めたのが星子。その足元では、招き猫のターボババアが木片でジジの背中をビシビシ叩いています。
| 比べる点 | 49話 | 52話 |
|---|---|---|
| 水とお湯 | 星子がジジの顔へ冷たい水と熱いおでんの汁をかけ、体質を確かめる | 手を洗うたびに冷たい水で邪視になり、お湯で戻される |
| 星子の立ち位置 | 確かめるためとはいえ、扱いはかなり雑 | 怒る愛羅を止め、ジジだって大変だとかばう |
49話の星子は、確かめるためにジジの顔へ水とおでんの汁を順にかけた人です。49話のネタバレ感想・考察のあの雑さを知っていると、ここでかばう側に回るのが妙にうれしい。
その間にオカルンはけがをして、モモが付き添います。星子は、この調子なら明日には家がなくなると心配するほど。
51話でモモが言った「ウチらで抑え込むしかないよね」。抑え込みはしたけど、もたなかったのは家のほうでした。
「邪魔すんなら帰って」で本当に帰った一団|新喜劇の定番と、戻ってこない間
そこへ乗り込んできたのが、派手な格好の一団。星子が「邪魔すんなら帰って」と返すと、一団は「あいよ」と本当に帰っていきます。
吉本新喜劇の定番のやり取りです。「邪魔するで〜」に「邪魔するんやったら帰って〜」と返され、「あいよ〜」と帰りかけて「なんでやねん!!」と戻るまでが一つの型。
| 流れ | 新喜劇の定番 | 52話 |
|---|---|---|
| 入ってくる | 「邪魔するで〜」 | 派手な一団が勢いよく乗り込んでくる |
| 返し | 「邪魔するんやったら帰って〜」 | 星子が帰れと返す |
| その後 | 「あいよ〜」と帰りかけ、「なんでやねん!!」ですぐ戻る | 本当に帰る。戻ってくるのは、しばらく後 |
応援コメント欄で2番目と3番目に多くの「いいジャン」を集めたのも、この場面です。
「新喜劇のそれで草」に4万1,000件超、「何で新喜劇みたいなやり取りを1回はさんだ」に3万8,000件超。家が吹き飛ぶ大騒ぎより、この一往復のほうが刺さっています。
一団が消えている間、モモと愛羅は、フォーメーションがなってないと言い争いを始めます。家の心配の次は、仕切り役の取り合い。
やがて一団が戻ってきて、名乗ります。「囃子です」。星子が呼んだ囃子は、派手なメイクをしたビジュアル系の4人組でした。
あれだけ派手なメイクで、出直す時はきっちり名乗りから。礼儀だけは、ちゃんと和の囃子です。
星子によれば、この囃子には霊感がありません。ただ演奏は本物で、その音はあの世にまで届く。霊が見えない人たちの音楽で、霊を祓うわけです。
擬音なしで鳴るおはらいの見開き|51話の「楽しくさせて」を、聴く側が先に味わう
星子がお祓いの支度を整え、ジジを祭壇に寝かせると、「おはらいだ」の叫びとともに演奏が始まります。
続く見開きには、擬音も歌詞も描かれていません。それでもコメント欄には、「擬音一切ないのに完全に音があるね」という声が並びました。
聴いている側も止まりません。モモとオカルンが首を振り、最初は耳をふさいでいた愛羅も、数ページ後にはヘドバンしています。
51話でモモは、囃子で邪視を楽しくさせて、体から出てきやすくするのだと話していました。楽しくさせる、の説得力だけなら満点です。
楽しませる相手は邪視のはずなのに、お祓いをしている星子まで首を振ってる。フロア、主催者から沸いてます。
コメント欄で目立ったのは、X JAPANの「紅」を思い浮かべた声です。
「紅だァェァァアア!」に3万2,000件超、「はやし→ハヤシヨシキ→XJAPAN」に1万6,000件超。囃子の回なのに、頭の中では別の曲が流れ始めます。
YOSHIKIさんの本名は林佳樹。囃子と書いてハヤシ。ここまでつなげた読者の連想、鮮やかすぎます。
アニメ第18話では、この囃子がHAYASiiとして登場し、挿入曲「Hunting Soul」を演奏しました。歌は谷山紀章さん、ギターはマーティ・フリードマンさんです。
谷山紀章さんはアニメ公式サイトのコメントで、歌った感想を「真面目にふざける」と表現しています。見た目は派手で演奏は本物という原作の4人組と、同じ構えです。
放送後にはYOSHIKIさん本人もXで反応し、2025年8月22日に製作委員会が声明を出しました。原作52話は、その3年以上前に同じ曲名でコメント欄を埋めています。
最後のページの子ども|39話で遊びを見ていた少年と、ヘドバンの輪
演奏が進むと、祭壇のジジの体が宙に浮き、けいれんし始めます。演奏は、ジジの体にはっきり届いている。ただ、もう笑って見ていられる絵ではありません。
そして最後のページ。コメント欄では「最後のページで邪視の子供ver泣いてるのが…」という書き込みに、3,800件超の「いいジャン」が付きました。
真っ白なコマに子どもがぽつんと泣いている、と書いた人もいます。悲しんでいるのか、感動しているのか。その涙の読み方は、コメント欄でも分かれました。
ここで思い出すのが39話です。牢のような場所に閉じ込められた少年は、外で遊び、踊る村の子どもたちを見ながら、いつか一緒に遊びたいと思っていました。
| 話数 | 楽しんでいる人たち | 邪視(少年) |
|---|---|---|
| 39話 | 外で村の子どもたちが遊び、踊る | 牢のような場所から見ている |
| 40話 | ジジが謝り、いくらでも遊びに付き合うと約束する | 「言ったな」でジジの体を奪う |
| 52話 | 星子も、モモとオカルンと愛羅もヘドバンする | 読者が見た最後のページでは、子どもの姿で泣いている |
楽しくさせたかった相手が、周りがいちばん盛り上がっている時に泣いている。見開きで散々笑わせた後に、このページを置いていきます。
牢の窓から見ていた少年の願いは39話のネタバレ感想・考察、ジジの約束は40話のネタバレ感想・考察で振り返れます。
牢の窓から見ていた踊りと「言ったな」の約束は、原作では単行本5巻の39・40話。52話の後に読み返すと、あの子が窓越しに見ていたのも、楽しそうに踊る人たちでした。
応援コメント欄が沸いた52話|「フロアぶち上げ」と、思っていたのと違う囃子
52話の応援コメントは6,300件。最も多くの「いいジャン」を集めたのは、配信直後の「フロアぶち上げてて草」でした。
| 書き込み | 1件への「いいジャン」 |
|---|---|
| フロアぶち上げてて草 | 5万1,000件超 |
| 新喜劇のそれで草 | 4万1,000件超 |
| 紅だァェァァアア! | 3万2,000件超 |
| ビジュアル系お祓いバンドなんですか????? | 2万8,000件超 |
| 髪たれたおばあちゃん綺麗すぎでは? | 2万件超 |
上位はほぼ笑いと驚き。お祓いの回の感想が、ライブの感想の顔をしています。
51話でモモが囃子の説明をしたコマには、烏帽子姿で笛や太鼓を構える5人が描かれていました。52話に来たのは、メイクの4人組です。
「この先の読めなさがまさにダンダダン」という書き込みにも8,000件超の支持。囃子を待っていた読者ごと、見開き一枚で置き去りにしました。
52話は単行本7巻に入っています。51話の醤油一滴から続けて読むと、ちゃぶ台の次に家ごと吹き飛び、その先でライブが始まる勢いがそのまま味わえます。
まとめ|52話は、囃子のお祓いがライブになって始まる回
『ダンダダン』52話「囃子が来ました」は、邪視で大破した綾瀬家に星子の呼んだビジュアル系の囃子が来て、みんながヘドバンするお祓いが始まる回でした。
51話で引き受け手が見つからなかった囃子、来てみたら烏帽子どころかフルメイク。楽しくさせる方法、音量で解決してきました。
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