『ダンダダン』21話「服が着たい」は、20話でアクさらの力に目覚めた愛羅が宇宙人たちと戦い、セルポ星人の「すごいゾーン」に追い詰められたところへ、モモが駆けつける回です。
オカルンは20話で服をはがされたまま。サブタイトルどおり服が欲しい状況なのに、倒れた愛羅の前へ裸のまま割って入ります。
そしてラスト、19話の誤解から別行動になっていたモモとの再会。オカルンの第一声は、無事を確かめる言葉ではなく「モモちゃん会いたかったぜぇ」でした。
タイトルは「服が着たい」。なのに本人は服より先に、愛羅とモモのことで頭がいっぱい。
※原作漫画第21話までのネタバレを含みます。第22話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
| 人物 | 20話までの状況 | 21話での関わり |
|---|---|---|
| 綾瀬桃(モモ) | 19話でオカルンの弁明を聞かずに去り、20話はひとりの教室で光線をかわした | オカルンたちのもとへ駆けつけ、すごいゾーンを打ち消す |
| オカルン | 本名は高倉健。セルポ星人に服をはがされ、変身も解けて倒れた | 裸のまま愛羅をかばい、モモの到着で反撃に出る |
| 白鳥愛羅 | 20話でアクさらの力に目覚め、セルポ星人を蹴り飛ばした | シャコの宇宙人とセルポ星人を相手に戦い、殴り飛ばされる |
| セルポ星人 | 1話でモモをさらった宇宙人。20話でオカルンの「バナナ」を狙った | 念力を合わせた「すごいゾーン」で二人を押さえ込む |
| シャコの宇宙人 | セルポ星人に雇われたボクサー。単行本ではドーバーデーモンの名で紹介 | 愛羅と殴り合い、動けない二人を攻める |
『ダンダダン』21話のあらすじ|愛羅の初陣から、モモとの再会まで
21話は、愛羅がセルポ星人を蹴り飛ばした20話のラストから続きます。水に沈んだ校舎の中で、三人がようやくそろうまでの一話です。
- セルポ星人を蹴り飛ばした愛羅がオカルンを気づかうが、裸の姿に顔を覆ってしまう
- 愛羅も能力者だと知ったセルポ星人は、シャコの宇宙人に接近戦を任せ、自分は離れて念力を放つ
- 愛羅はパンチをかわし続け、シャコの宇宙人を蹴り上げて頭を天井に突き刺す
- セルポ星人の念力で壁に押さえつけられた愛羅に、抜け出したシャコの拳が入り、変身が解ける
- 裸のオカルンが愛羅をかばって前へ出るが、セルポ星人の「すごいゾーン」で二人とも動けなくなる
- 動けないオカルンを、シャコの宇宙人が殴り続ける
- 駆けつけたモモがゾーンを打ち消し、オカルンがシャコへ飛びかかる。モモへの一言は「会いたかったぜぇ」
20話は、オカルンの危機に愛羅が変身して終わりました。セルポ星人が戻ってきた理由と「バナナ」の話は、20話のネタバレ感想・考察で追っています。
第21話「服が着たい」は2021年8月24日に少年ジャンプ+で公開され、単行本では3巻に入っています。
龍幸伸先生も公開当日、Xで21話の更新を知らせています。全裸の主人公が一話じゅう戦う回の告知にしては、文面はいたって丁寧です。
アニメでは、2024年11月28日放送の第1期第9話「合体!セルポドーバーデーモンネッシー!」の冒頭から描かれます。第8話は愛羅の変身で終わったので、21話はアニメだと次の回の始まりです。
愛羅の初陣|天井に刺さったシャコと、スカートを押さえた蹴り
変身したばかりの愛羅は、ほとんど一人で戦います。しかも相手は、20話でボクサーのように拳を構えたシャコの宇宙人と、セルポ星人の二組です。
セルポ星人は、愛羅も能力者だと気づくと作戦を変えます。殴り合いはシャコに任せ、自分は離れた場所から念力。その念力に、味方のはずのシャコまで巻き込まれて文句を言う始末です。
雇い主の念力に巻き込まれて殴り合うボクサー。セルポ星人の職場、労働環境が最悪。
愛羅はそのパンチを一発ももらわずにかわし、蹴り上げでシャコの頭を天井へ突き刺します。20話のオカルンが愛羅を抱えてかわすしかなかった相手を、初陣の愛羅が天井の飾りにしたわけです。
読者がよく見ていたのが、蹴りの最中にスカートを押さえる愛羅の手。アクロバティックに跳び回りながら、見せない動きを崩しません。
コメント欄には、それをアクさらの気づかいと読む声もありました。娘を大事にした母親の力だから、娘の体も守っているという受け止めです。
作中でそう説明されるわけではありません。ただ17話の別れを読んだ後だと、そう見たくなる。
アニメ第1期9話のこの攻防は、MBS animation公式のショートで切り出されています。宇宙人を相手に「いい女」の心得まで口にする愛羅の上品さは、アニメでも健在です。
ただ、優勢は長く続きません。セルポ星人の念力で壁に押さえつけられた愛羅に、天井から抜け出したシャコの拳。殴り飛ばされた愛羅は、変身まで解けてしまいます。
アクさらとの別れから、力に目覚めた20話を経て、21話が愛羅の初めての本格的な戦い。17話のネタバレ感想・考察で追った「愛してる」の後だと、この初陣の痛さが少し重く見えます。
「服が着たい」回のオカルン|服より先に、倒れた愛羅の前へ
21話のサブタイトルは「服が着たい」。20話でセルポ星人に服をはがされたオカルンは、この回のあいだずっと裸です。
アニメ第9話の冒頭も、公式ショートの題は「キャー‼ なんておハレンチな姿‼」。助けた相手の姿に愛羅が顔を覆うところから、戦いが始まります。
それでも愛羅が殴り飛ばされると、オカルンは裸のまま前へ出ます。服より大事なものがある、という啖呵つきで。
「服が着たい」と題した回で、服を後回しにしたのがオカルンです。
| 比べる点 | 20話 | 21話 |
|---|---|---|
| 倒れた人 | 変身が解けたオカルン | シャコの拳で変身が解けた愛羅 |
| 前へ出た人 | アクさらの力で変身した愛羅 | 服のないままのオカルン |
| その結果 | セルポ星人を蹴り飛ばす | すごいゾーンで、二人そろって動けなくなる |
19話で愛羅のキスを全力で拒んだのも、このオカルンでした。恋の相手としては断っても、殴られて倒れた相手は見捨てない。断ることと、かばうことを、きっちり分けているんです。
20話は愛羅に助けられ、21話は愛羅をかばう。オカルン、借りはすぐ返すのに、服だけはまだ取り返せていない。
ただ、勇ましく出た結果は厳しいものでした。セルポ星人たちが念力を合わせた「すごいゾーン」の中では、変身も立ち上がることもままならない。
念力を張るのはセルポ星人、殴るのは雇われたシャコ。動けないオカルンへ、拳が何度も落ちてきます。
名前は「すごいゾーン」。効果はえげつないのに、技名だけ小学生の命名会議です。
すごいゾーンを破ったモモ|1話の念力、19話の誤解からの再会
動けないオカルンを救ったのは、19話から別行動だったモモでした。駆けつけたモモの力が、セルポ星人たちのすごいゾーンを打ち消します。
念力で押さえ込むセルポ星人を、モモが自分の力で押し返す。この構図には見覚えがあります。1話の廃病院でモモが超能力に目覚めた時と、相手も手口も同じなんです。
| 比べる点 | 1話 | 21話 |
|---|---|---|
| 念力で押さえられた人 | さらわれたモモ | オカルンと愛羅 |
| モモの力 | 星子に教わった「氣」で目覚め、念力に抗う | 駆けつけてすぐ、すごいゾーンを打ち消す |
| モモの立場 | 助けを待つ側から、自力で抜け出す側へ | 最初から助けに来る側 |
1話のモモは、セルポ星人に囚われた中で力に目覚めました。21話では、その念力の中にいる二人を外から引っぱり出す側。始まりの夜は1話のネタバレ感想・考察で振り返れます。
そして再会。19話のモモは、愛羅ともみ合うオカルンを見て弁明も聞かずに去り、オカルンは誤解を解くより特訓を選んでいました。その経緯は19話のネタバレ感想・考察で読めます。
なのに21話で駆けつけたモモの目の前には、裸のオカルンと愛羅。誤解を解く前に、誤解されそうな材料が一つ増えています。
読者が「かわいい」と沸いたモモの「オカルンのバカ!」も、この再会の中から出てきます。
19話は服を着ていても誤解された。21話は服すらない。オカルン、状況だけ見れば言い訳の余地ゼロ。
そのオカルンが、モモへ向けた第一声が「モモちゃん会いたかったぜぇ」。無事だったかを聞くでも、弁明するでもなく、会いたかったと言ってしまう。
変身すると口調が崩れるのは、2話のネタバレ感想・考察で見た「ジブン不器用だからよお」以来のこと。
崩れた口調だから、ふだん言えない一言がまっすぐ出てくる。19話で弁明しそびれた相手への返事が、これでした。
コメント欄の21話|「会いたかったぜぇ」と「すごいゾーン」
21話の応援コメントは3,200件を超えます。いちばん多い4万6,000件超の「いいジャン」を集めたのは、「モモちゃん会いたかったぜぇ」が好きだという一言でした。
| 場面 | 読者の受け止め |
|---|---|
| ラストの再会 | 第一声が「無事だったか」ではなく「会いたかったぜぇ」なのがいい、オカルンの本音だという声 |
| 変身後のオカルン | 愛羅には邪魔だと突き放すのに、モモには素直に好意を向けるという指摘(アニメ放送後の書き込み) |
| 愛羅の蹴り | スカートを押さえて蹴る上品さと、アクさらの話し方が愛羅に宿っていることへの反応 |
| モモの嫉妬 | 「オカルンのバカ!」がかわいいという声と、愛羅を含めた三角関係を楽しむ声 |
| すごいゾーン | 画力とストーリーは一級品なのに技名だけ投げやり、という笑い |
| サブタイトル | 「服が着たい」というあまりにそのままの題に吹き出す声 |
上位には、週刊連載でこの絵が描けるのかという驚きも並びます。効果音の文字に頼らず、絵だけで戦闘の速さを見せていると気づいた書き込みもありました。
コメント欄で何度も勧められていたのが、21話の3週間ほど前に公開された龍幸伸先生のインタビュー動画です。ジャンプチャンネルが1巻発売に合わせて出した、作画風景つきの映像です。
動画を見た読者からは、紙にインクで描いていることへの驚きも書き込まれています。全裸の主人公と天井に刺さったシャコを、その手で毎週描いていたわけです。
21話は単行本3巻に入っています。20話の愛羅の変身から続けて読むと、助けた側と助けられた側が一話ごとに入れ替わり、最後にモモが全部をひっくり返しに来る流れが一気に味わえます。
まとめ|21話は、裸のオカルンと初陣の愛羅をモモが迎えに来る回
『ダンダダン』21話「服が着たい」は、愛羅の初陣とすごいゾーンの絶体絶命を経て、モモが駆けつけ、三人がようやくそろう回でした。
「会いたかったぜぇ」と叫んだ時点で、オカルンはまだ裸。再会の第一印象、たぶん言葉より先にそっちが届いてる。
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