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『ダンダダン』1話ネタバレ感想・考察|婆ちゃんを信じるモモと、UFOを呼び続けたオカルン

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『ダンダダン』1話のネタバレ感想・考察記事のアイキャッチ。婆ちゃんを信じるモモとUFOを呼び続けたオカルンを題名に掲げ、淡い水彩の空に小さなUFOとトンネルを描いた画像。

『ダンダダン』1話「それって恋のはじまりじゃんよ」は、幽霊を信じるモモと宇宙人を信じるオカルンが互いの「いない」を証明しに行き、二人とも本物に出会ってしまう回です。

モモは廃病院でセルポ星人にさらわれ、オカルンはトンネルでターボババアに呪われる。それでもいちばん効いたのは、怪異より先に交わされた「なんで信じてるの?」の答えでした。

モモは電話越しに「婆ちゃんを信じてる」と答え、オカルンは理由を言わずにはぐらかす。そのはぐらかした答えが、宇宙人の前で叫びになって飛び出します。

賭けの結果、勝者なし。罰ゲームのパシリどころか、二人そろって世界観ごと負けてます。

※この記事は原作漫画第1話までのネタバレを含みます。

人物立場1話での動き
綾瀬桃(モモ)幽霊は信じ、宇宙人は信じない女子高生UFOスポットの廃病院へ行き、セルポ星人にさらわれる
オカルン宇宙人は信じ、幽霊は信じないオカルトマニア。1話では「オカルト君」心霊スポットのトンネルへ行き、ターボババアに呪われる
セルポ星人惑星セルポから来たと名乗る宇宙人同じ顔の集団でモモを捕らえ、念力で操ろうとする
ターボババアトンネルに現れる老婆の怪異かけっこで負けたオカルンに取り憑き、呪いを残して去る
幽霊側と宇宙人側、両方の当事者が1話でそろう

『ダンダダン』1話のネタバレ|「いない」を証明しに行って、二人とも本物に会う

1話は、失恋したモモが教室でいじめられていたオカルンに声をかけるところから動き出します。話してみたら、信じるものが見事に正反対でした。

  • 初めての彼氏を蹴り飛ばして別れたモモが、オカルン(オカルト君)に声をかける
  • 幽霊派のモモと宇宙人派のオカルンが言い争い、負けた方がパシリの勝負になる
  • モモはUFOの聖地とされる廃病院へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ向かう
  • 電話をつないだまま、モモが幽霊を信じる理由を話す
  • オカルンはターボババアに追われて取り憑かれ、モモはセルポ星人に捕まる
  • 呪われたオカルンが病院へ乱入し、モモは祖母に教わった「氣」で超能力に目覚める
  • 病院から脱出した二人が協力を決め、最後にオカルンの本名「高倉健」が明かされる

賭けの中身は「幽霊がいたらオカルンがモモのパシリ、UFOが見られたらモモがオカルンのパシリ」。結果は両方いました。

しかも二人とも、相手の信じるものを自分の体で証明させられる。ラストの「信じるわ宇宙人」「ジブンも幽霊信じます」は、議論の決着というより被害報告です。

冒頭の失恋|顔が高倉健に似ていただけの彼氏と、絶滅した硬派

モモが最初の彼氏を選んだのは、顔が俳優の高倉健に似ていたから。本当に好きなのは「高倉健みたいな硬派な男」なのに、中身は金をせびって体の関係まで迫る男でした。

モモはその場で蹴りを入れて別れます。去り際に男が投げた悪口が「バカ!!タコ!!」「イカ!!マグロ!!」。

友達の「魚介類は悪口じゃねーから~」が正しすぎる。振られ際の語彙まで薄い男でした。

  • 放課後、友達に失恋をこぼすモモ。健さんのイメージに「ジブン不器用なんで」が添えられ、「絶滅したわそんな男」と返される
  • 教室で紙くずを投げつけられていたオカルンを、モモがかばって雑誌のことを聞く
  • 「クズしかいねえのかこの世は」と出ていったモモを、オカルンが追いかける
  • 「好きなのはわかってるんですよ!!」と言われ、モモは「別にあんたと仲良くしたいとか無いから」と突き放す
  • オカルンが差し出したのは、オカルト雑誌だった

オカルンの「好き」はオカルトのことで、勘違いしていたのはモモの方。「何回言うんだてめえ」まで返した後に、オバマ大統領の火星行きの記事が出てきます。

アニメ版の第1話でも、友達に「なぐさめろよ~」とこぼす放課後が描かれています。漫画のほうは、その横に「世知辛い世の中だ~」まで並ぶのが妙にかわいい。

アニメ1話の演出や声の付き方は、アニメ第1話の感想記事で別に振り返っています。

モモはなぜ幽霊を信じる?「そんな婆ちゃんをウチは信じてる」

モモが幽霊を信じる理由は、幽霊を見たからではありません。霊媒師の祖母が、両親のいない自分を女手一つで育ててくれたから。その婆ちゃんを信じているから、幽霊も信じる。

問いモモオカルン
信じるもの幽霊。宇宙人は信じない宇宙人(UAP)。幽霊は信じない
本物を見たことは?「無いよ」見たかどうかは問題ではない、と論拠で返す
信じる理由祖母を信じているから、と電話で話す「好きなものに理由が必要なんですか!?」とはぐらかす
電話越しの時点では、答えたのはモモだけ

トンネルに着いたオカルンから「綾瀬さんこそ幽霊見たことあるんですか?」と聞かれ、モモの答えは「無いよ」。さっきまで霊媒師の婆ちゃんを盾に強気だった人が、即答で白状します。

そこから始まるのが、子供の頃の話でした。外に出るたびに祖母のおまじないをやらされ、男子に笑われ、好きな男子にまで馬鹿にされた。

モモはそれで祖母を憎み、口をきかなくなります。でも、他人に家のことを馬鹿にされると無性に腹が立つ。そこで気づくんですよ。

嫌だったのは好きな子に嫌われたことじゃなく、好きな子に婆ちゃんを馬鹿にされたことだった。

本当は祖母のことも、霊媒師という仕事の特別感も好きだった。霊感が本物かは分からない。それでも、その婆ちゃんを信じている。

証拠がないことを認めたうえで、信じる側に立つ。オカルンが論拠の話をしていたのに対して、モモの答えは人そのものでした。

なのに同じ質問を返されたオカルンは、「好きなものに理由が必要なんですか!?」。モモも「まあ確かにー」で流してしまう。

モモ、そこで引き下がるんだ。こっちは今の身の上話の後だから、オカルンの番を待ってたのに。

「電話越しだとシャキシャキしゃべるね」と言われ、オカルンが「綾瀬さんはなんか話しやすい」と返しかけた直後。背後にターボババアが立ちます。

一番いい空気のところで、怪異が来る。

ターボババアとセルポ星人|オカルンの叫びとモモの「氣」が戦いを変える

後半は、幽霊側と宇宙人側が同じ部屋でぶつかる展開です。勝負の流れを変えたのは、オカルンが電話でははぐらかした答えと、モモが一度捨てた祖母の教えでした。

場面何が起きたか
トンネル「かけっこで負けたら呪われる」ターボババアに追われ、オカルンが取り憑かれる
廃病院セルポ星人が、クローンでは失った「進化」を取り戻すためにモモの体を狙う
乱入モモのスマホに電話をかけたオカルンが、呪われた姿で病院に現れる
反撃投げ飛ばされても叫ぶオカルンの後で、モモが「氣」を出して超能力に目覚める
脱出UFOが病院を突き破り、ターボババアは「トンネルに来い」と言い残して去る
トンネルと廃病院の出来事が、一つの部屋へ合流していく

ジャンプ+公式が「心霊スポットに現れた悪霊・ターボババア」と紹介したのも、この1話の場面。見た目はお婆ちゃんなのに、自転車のすぐ背後まで迫ってきます。

セルポ星人は「我々は友好的なヒト達です」と名乗りつつ、モモを下着姿で拘束しています。モモの「友好的なヤツは女の子を裸にしたりしねえんだよ!!」が全面的に正しい。

念力でモモを操ろうとする場面もあり、1話は性的な脅しをはっきり描いています。そこでモモが抗う支えにしたのが「高倉健」の名前でした。

そこへ乱入したオカルンは、呪いのせいで体を制御できません。投げ飛ばされながら叫んだのが、電話では言わなかった宇宙人を信じる理由でした。

友達がいないから、宇宙人なら友達になってくれると思った。小学生の頃から空に向かってUFOを呼んだのに、一度も来てくれなかった。

「好きなものに理由が必要なんですか」の正体がこれ。理由がないんじゃなく、口にするにはしんどすぎた。

それでも「綾瀬さんはそんなジブンをかばってくれた」と叫び、「彼女のためならバケモノにだってなってやる!!」と向かっていきます。

ところが次には吹き飛ばされ、「やっぱ無理っぽいです…!!」。モモの「ちょっと諦めはやくない!?」に続いて、セルポ星人からは「友達にはなれません」。

小学生の頃からUFOを呼び続けた結果がこれ。宇宙人さん、そこだけは言い方を選んであげて。

流れを変えるのはモモの回想です。祖母に教わった「お腹の下に力を入れて、頭の先から“氣”を出す」やり方でした。

比べる点子供の頃廃病院のモモ
「氣」のおまじない男子に笑われ、「もうやだ!!二度とやんない!!」「ごめんねお婆ちゃん」と謝ってから、もう一度やる
祖母への言葉「婆ちゃんなんて大嫌い!!エ・セ・霊媒師!!」「お婆ちゃんは本物の霊媒師だった!」
起きたことおまじないをやめ、祖母と口をきかなくなる髪が逆立ち、セルポ星人の念力を押し返す
一度捨てたおまじないが、同じ手順のまま武器になる

電話で「本物かわかんない」と言っていた婆ちゃんの力を、モモは自分の体で確かめました。信じると話したその夜のうちに、信じた側が報われる。

ただ、そのお礼が「これならクズ男をぶっ飛ばせるわい!!」。元カレまでしっかり勘定に入っています。

一方、オカルンの呪いは解けません。ターボババアは体から抜けても「イチモツ」を持ったまま、返してほしければトンネルに来いと言い残します。

トンネルの怪異と病院の宇宙人の声は、アニメ版ターボババアの記事とセルポ星人の記事でそれぞれ取り上げています。

ラストの「高・倉・健です」|冒頭の健さんが、最後に本物になる

1話のオチは、オカルンの本名が「高倉健」だと分かること。冒頭でモモが失恋した理由と、同じ名前で締めくくられます。

モモが能力で抑えていないと暴走する体なのに、オカルンは一人でトンネルへ行くと言い出します。綾瀬さんを巻き込めない、根性でどうにかします、と。

モモの返事は「何で一緒に来てって言えないの!?」。さっきの戦いを経験したら一緒に行くしかない、二人で協力した方がいい。最後は「ホラ服着て!行くよ!」です。

オカルンは「綾瀬さん服着てください」と頼み、続けて「ジブン不器用なんで…」。ここでモモの胸がドクッと鳴ります。

場面「ジブン不器用なんで」を言ったのはモモの反応
冒頭の放課後モモが好きな健さんのイメージそんな男は「絶滅した」と言われ、ぼやく
ラスト素で口にしたオカルン「何でドキドキしてんの…」と動揺する
同じ台詞が、冗談から本物へ変わる

「絶滅した」はずの硬派の台詞が、一晩で教室で紙くずを投げられていた同級生の口から出てくる。

モモは「たまたま高倉健のセリフを言ったからビックリしただけ」と自分に言い聞かせ、名前を聞きます。返ってきたのが「高・倉・健です」。

顔が似ていただけの彼氏とは逆に、顔は似ていないのに名前と台詞が一致する。本編は、頬を赤くして胸元を押さえるモモの一枚で終わります。

サブタイトル「それって恋のはじまりじゃんよ」、最後のページでやっと意味が分かる。ずるい置き方です。

1話の時点では、呼び名もまだ「オカルト君」。名前を知ったモモがこれから彼をどう呼ぶのかも、ちょっと気になります。

名前のオチまで含めて読み返すなら、単行本は1巻。冒頭の「ジブン不器用なんで」とラストの同じ台詞を、ページをめくり戻して並べられます。

気になる場面を、原作でじっくり読む。

まとめ|1話は、二人が「信じる理由」を交換する回

『ダンダダン』1話「それって恋のはじまりじゃんよ」は、幽霊と宇宙人の賭けで二人とも本物に出会い、互いの「信じる理由」を知るまでを描いた回でした。

第1話で押さえたい場面

  • 幽霊を見たことはないけれど、育ててくれた祖母を信じているモモ
  • 電話でははぐらかし、宇宙人の前で「友達が欲しかった」と叫んだオカルン
  • 笑われてやめた祖母の「氣」で、モモが超能力に目覚める
  • 呪いは解けず、ターボババアの待つトンネルへ二人で向かうことになる
  • 「ジブン不器用なんで」と「高・倉・健です」で、冒頭の失恋が回収される

モモは婆ちゃんを信じて幽霊を信じ、オカルンは誰も来なかった空にUFOを呼び続けていた。その二人が、一晩で相手の信じるものまで信じることになります。

ずっと来なかった宇宙人の代わりに、かばってくれる女の子が来た。オカルンにとっての1話は、たぶんそういう回です。

2話のネタバレ感想はこちら

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年10月27日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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