『ダンダダン』5話「ターボババアをぶっ飛ばそう」は、トンネルに乗り込んだモモとオカルンが、ターボババアとの鬼ごっこに挑む回です。
ところが鬼ごっこは、ババアのズルい数え方で開始早々に崩れます。最後はオカルンの体にババアを閉じ込め、今度はトンネルの地縛霊に追われて終わります。
逆転の決め手は、4話で一度は失敗した特訓です。目で見ずに、感触でオーラを掴む。トイレ騒動で打ち切られたあの練習が、トンネルで効いてきます。
サブタイトルは「ぶっ飛ばそう」。なのに最後に走っているのは、ぶっ飛ばすはずの二人のほうです。
※原作漫画第5話までのネタバレを含みます。第6話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
| 人物 | 立場・関係 | 5話での関わり |
|---|---|---|
| 綾瀬桃(モモ) | 幽霊を信じる女子高生。オーラを掴む超能力を持つ | ババアを煽って鬼ごっこに持ち込み、最後はオーラを掴んで封じる |
| オカルン | 本名は高倉健。ターボババアに呪われている | 変身を封じられ、それでもババアに食らいつく |
| ターボババア | トンネルの怪異。地縛霊と合体して強くなっている | 巨大化して二人を挟み撃ちにし、鬼ごっこでズルをする |
| 地縛霊 | ターボババアと合体していたトンネルの霊 | 巨大なカニの姿で現れ、「ババアを返せ」と二人を追う |
| 星子 | モモの祖母で、本物の霊媒師 | 回想で登場。その言葉と特訓が、モモの反撃のヒントになる |
『ダンダダン』5話のあらすじ|トンネルの挟み撃ちから、カニの地縛霊が現れるまで
5話は、トンネルに入る二人から始まり、巨大なババアとの攻防、鬼ごっこ、封印を経て、カニの地縛霊から逃げ出すところで終わります。
- トンネルに着いた二人は、どちらが先に入るかで揉めた末、並んで奥へ進む
- 巨大なターボババアが前に現れ、引き返そうとすると後ろにも同じババア。挟み撃ちにされる
- モモが超能力で飛ばしたバットは飲み込まれ、オカルンの変身はババアに封じられる
- モモが婆ちゃんの話を思い出し、足の速さを自慢するババアを煽って鬼ごっこに持ち込む
- 10分数えてから追うはずのババアが、まともに数えずにモモを捕まえる
- オカルンがババアの胸にかぶりつく。ババアはオカルンの体を乗っ取って引き剥がそうとする
- 捕まったままのモモが感触でオーラを掴み、ババアをオカルンの体に閉じ込める
- 「ババアを返せ」の声とともに巨大なカニの地縛霊が現れ、二人は逃げ出す
4話のラストは、婆ちゃんを傷つけられたモモが電車の中で怒りを燃やす場面でした。その怒りのまま乗り込んだトンネルで、作戦はほぼ全部ひっくり返されます。
トイレ騒動から呼び出しまでの前回は、4話のネタバレ感想・考察で振り返っています。
第5話「ターボババアをぶっ飛ばそう」は、2021年5月4日に少年ジャンプ+で公開された回です。配信当日には、龍幸伸先生も自身のXで更新を知らせていました。
アニメ第4話は、この5話と同じ「ターボババアをぶっ飛ばそう」をサブタイトルにし、5話から続くトンネルとカニの追いかけっこを一話にまとめて描いています。
「宇宙人より楽」のはずが|巨大ババアの挟み撃ちと、返された変身の力
トンネルの奥で二人を待っていたのは、通路をふさぐほど巨大なターボババアでした。しかも前と後ろの両方から迫ってきます。
入る前のモモは、宇宙人と戦った時に比べれば楽だと踏んでいました。楽勝のつもりで入ったトンネルが、入口も出口もババア。見積もりが甘いにもほどがあります。
| 二人が打った手 | ターボババアの返し |
|---|---|
| モモが超能力でバットを飛ばす | 口に変わった目で、バットを丸ごと飲み込む |
| オカルンが呪いの力で変身する | 1話で奪ったイチモツを返し、呪いごと力を引き上げる |
2話からのオカルンは、ババアの呪いの力を使って変身してきました。だからババアは、奪ったものをあっさり返す。呪いを解いてあげることが、そのまま最強の妨害になっています。
1話のババアは、返してほしければトンネルに来いと言い残して去りました。二人はちゃんと来た。ババアもちゃんと返した。
約束は守られた。ただし、一番返してほしくないタイミングで。
トンネルの両側からババアが迫る見開きは、掲載当時の応援コメント欄でも「一枚絵でこう表現できるのか」と画力に驚く声がひときわ多く集まりました。
アニメ第4話でも同じトンネル戦が描かれ、制作のサイエンスSARUが原画を公開しています。
「10分数えろ」の鬼ごっこ|数え方を決めなかった、ただそれだけの穴
挟まれて逃げ場のないモモは、婆ちゃんの話を思い出してババアを煽ります。ターボを名乗るなら足で勝負しろ、と。
足の速さが自慢のババアは、ナメられたと見て攻撃を止め、勝負に乗ってきます。10分数えてから追いかける鬼ごっこの始まりです。
| 場面 | 鬼ごっこ作戦 |
|---|---|
| 3話 | 足に自信のあるババアに足の勝負を挑み、縄張りの外へ連れ出すと決める |
| 5話 | 煽りには乗った。でも10分をまともに数えず、即座にモモを捕まえる |
ズルを責めるオカルンに、ババアの言い分は「数え方までは言われていない」。ルールは守っている。数え方以外は。
オカルンが逃げる分の10分も、あっという間に数え終えられてしまいます。数字を飛ばしてごまかす数え方は、お風呂で100数えるのを嫌がる子どもとほぼ同じ手口です。
足の速さが自慢のババアが、勝負を決めたのは足より屁理屈。ターボ、どこで使ったの。
応援コメント欄にも「数え方の指定してないから」と感心半分、あきれ半分の声が並びました。煽り耐性はゼロなのに、ルールの穴を見つける頭はある。この組み合わせが一番厄介です。
アニメ第4話の数え始める場面は、MBS animation公式チャンネルのショート動画で見られます。
胸にかぶりつくオカルンと、感触で掴んだモモ|4話の特訓と装束がここで効く
決め手は二人の合わせ技です。オカルンが食らいついて時間を稼ぎ、捕まったモモが感触だけでババアのオーラを掴み、オカルンの体の中へ封じ込めます。
モモを助ける策がないオカルンが選んだのは、とんでもない叫びと一緒に、ババアの胸へかぶりつくこと。モモを放すまで絶対に離れない、という食らいつき方です。
変身の力を取り上げられた男子高校生の、最後の武器が歯。格好いいかと聞かれると困りますが、何も持たない状態で一番体を張ったのはオカルンです。
| 4話で渡されたもの | 4話の時点 | 5話での働き |
|---|---|---|
| 目を閉じて触れた感覚で抑える特訓 | うまくいかず、呪いが出かかった | 捕まったモモが感触でオーラを掴み、ババアを封じる |
| 霊から身を守る服 | 星子が二人に渡して送り出した | オカルンが着ていたため、ババアは思うように振り払えない |
引き剥がせないババアは、オカルンの体を丸ごと乗っ取りにかかります。そこでモモが、見えなくても分かる感触でババアのオーラだけを掴み、オカルンの中へ押し込めました。
4話では、目を閉じた途端に呪いを抑えられなかったモモです。婆ちゃんの家で解けなかった問題を、ババアに捕まった状態で解いた。本番に強すぎます。
しかもモモ本人は、この日は装束を脱いで私服。婆ちゃんの服がちゃんと仕事をしたのは、着続けていたオカルンのほうでした。
孫には脱がれた服が、孫の同級生を守る。星子、この結果を知ったら笑うのか怒るのか。
星子が二人を鍛えると決めた流れは3話のネタバレ感想・考察で追っています。結界とバットでババアを退けた婆ちゃんの戦い方と比べると、孫の勝ち方はずいぶん泥くさい。
ラストはカニの地縛霊|「ババアを返せ」で、鬼ごっこの相手が入れ替わる
ババアを閉じ込めて一件落着、とはいきません。トンネルの奥から「ババアを返せ」と声が響き、巨大なカニの姿をした地縛霊が現れます。
ババアが強かったのは、この地縛霊と合体していたから。ババアを奪われた地縛霊にしてみれば、二人は相棒をさらった犯人です。
応援コメント欄で何度もツッコまれていたのが、取り返しに来た地縛霊まで、相棒を「ババア」と呼んでいるところでした。地縛霊がなぜカニなのかも、読者の間では謎のままです。
閉じ込められたババアの側に立つと、助けは来た。でも呼び名はババアのまま。
ラストのコマで、逃げる二人は立入禁止の柵を越えていきます。モモは柵を飛び越え、オカルンは隙間をすり抜ける。逃げ方にまで性格が出ていると、読者が細かく拾っていました。
ババアとの鬼ごっこは崩れたのに、終わってみれば鬼ごっこの相手がカニに替わっただけ。走る理由は、むしろ増えました。
5話でモモが装束から私服に替わっている理由は、本編では描かれません。単行本1巻のおまけ漫画で補われ、アニメ第3話もその着替えを取り入れています。
ターボババアを演じる田中真弓さんについては、アニメ版ターボババアと声優の記事で紹介しています。
5話は単行本1巻に収録。4話の目を閉じる特訓から続けて読むと、モモの逆転がいっそう気持ちいい。私服の理由が分かるおまけ漫画も1巻です。
まとめ|5話は、作戦が崩れても特訓で逆転し、カニに追われる回
『ダンダダン』5話「ターボババアをぶっ飛ばそう」は、3話で決めた鬼ごっこ作戦がババアのズルで崩れ、4話の特訓と装束で逆転し、最後はカニの地縛霊に追われる回でした。
ババアをぶっ飛ばしに行ったはずが、ババアを体にしまって逃げる羽目に。オカルン、呪いの相手と同居が始まりました。
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