『ダンダダン』アニメで星子を演じている声優は、水樹奈々さんです。2024年6月25日に発表され、第1期から第2期まで星子の声を担当しています。
水樹さんにとって、星子は初めてのおばあちゃん役。しかも、孫に向かって平気で荒い言葉を投げる婆ちゃんです。
面白いのは、本人が自分を「直球一本勝負な人間」と言っていること。「クソが」「オメエ」のような言葉に愛を乗せる役は、「すごく大人な体験」だったそうです。
本人は直球しか投げない。役は、愛情を「クソが」で包んで投げてくる。投げ方が真逆です。
※この記事はアニメ第2期(第24話)までと、原作漫画6巻までの内容に触れます。
この記事でわかること
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星子役は水樹奈々|2024年6月の発表から第1期・第2期まで
星子の声は、第1期・第2期とも水樹奈々さんです。2024年6月25日、アイラ役の佐倉綾音さん、ジジ役の石川界人さんと一緒に発表されました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 誕生日・出身 | 1980年1月21日生まれ、愛媛県出身。2026年11月時点で46歳 |
| 所属 | StarCrew |
| 『ダンダダン』の役 | 星子(第1期・第2期) |
| 声の初公開 | 2024年6月25日の第2弾PV。アイラ、ジジと同時 |
| 主な代表作 | 『NARUTO -ナルト-』日向ヒナタ、『魔法少女リリカルなのは』フェイト・テスタロッサ、『戦姫絶唱シンフォギア』風鳴翼 |
発表は日付が変わってすぐ、0時過ぎでした。アニメ公式Xが「追加キャスト発表」として、星子の名前を一番上に置いています。
星子はモモの祖母で、霊媒師ドドリア三太として活躍中。家に結界を張れるほどの実力者で、モモたちに助言を与える人です。
ドドリア三太は、テレビにも出る霊媒師としての名前です。名前の胡散くささと、実力がまるで釣り合っていません。
ネットでは「綾瀬星子」と書かれることもあります。ただ、アニメ公式サイトの表記は「星子」だけ。年齢も明かされていない、年齢不詳の霊媒師です。
孫は「綾瀬桃」と名字まで公式に載っているのに、婆ちゃんは下の名前だけ。かわりに霊媒師名が「ドドリア三太」。名前の情報、偏りすぎでは。
舞台版と英語吹替版の星子は、別の人が演じている
「星子 役」で調べると、水樹さん以外の名前が出てくることがあります。アニメの日本語版のほかに、英語吹替版と舞台版にも星子がいるからです。
| 版 | 星子役 | 時期・補足 |
|---|---|---|
| アニメ(日本語) | 水樹奈々 | 第1期(2024年)・第2期(2025年) |
| アニメ(英語吹替) | カリ・ウォールグレン | 2024年8月に発表。英語版『NARUTO』では多由也役 |
| 舞台「ダンダダン」~Occultic Stage~ | 中別府葵 | 2026年8月26日~9月13日に東京・大阪で上演 |
日本語版の星子はヒナタの声で、英語版の星子は多由也の声。同じ『NARUTO』でも、木ノ葉と音隠れに分かれています。
アニメのほかのキャラクターの声は、アニメ声優一覧でまとめて確かめられます。
水樹奈々は星子をどう演じた?初めての祖母役と「姉御肌」の注文
星子役は、オーディションで決まりました。水樹さんは、これまで演じたことのないタイプで、おばあちゃん役も初めてだったと話しています。
決まった時の気持ちが「おばあちゃんには見えない美魔女で、また自分の新しい扉が開けるかもしれない」。初めての祖母役の第一印象が、美魔女です。
- オーディション:星子役に決まる。これまで演じたことのないタイプで、初めてのおばあちゃん役
- アフレコ前:音響監督の木村絵理子さん、原作の龍幸伸先生、山代風我監督から「オーディションの時のように姉御肌で胆がすわった、カッコいい星子さんでお願いします」
- 収録:その後は基本的にお任せ。龍先生には、星子の登場シーンから聞いてもらう
- 答え合わせ:不安だったので「先生がイメージされている星子さんにちゃんとシンクロしていますか?」と聞くと、返事は「大丈夫です。カッコ良かったです!」
声優として長く第一線にいる人が、原作者に自分から答え合わせを頼んでいる。その返事で、自信を持って収録に臨めたと振り返っています。
本人がアニメイトタイムズの取材で明かした注文は、「姉御肌」と「カッコいい」。祖母役なのに、おばあちゃんらしさの指定が一つもありません。
「クソが」「オメエ」で愛を届ける難しさ
星子の台詞は、とにかく荒い。水樹さんがいちばん気をつけたのは、ただ乱暴に聞こえないことでした。
まんたんウェブの取材で話していたのは、「『クソが』『オメエ』とか普段は使わない言葉で愛を届けなくてはいけない難しさ」。
ふだんは直球タイプの役が多い、とも話しています。心の中と反対の言葉で気持ちを届けるのは、「新鮮な体験」だったそうです。
| 星子の言葉・場面 | 聞こえ方 | 水樹さんの読み |
|---|---|---|
| 「クソが」「オメエ」などの荒い言い回し | 口が悪い、乱暴 | モモを思うがゆえの発言。裏側に必ず深い愛情がある |
| 決戦へ送り出す前、モモを抱きしめて「死ぬなよ」 | 短い見送り | 星子さんの本心がある場面 |
| 「どうかお守りください」と祈る | 霊媒師の祈り | 同じく、本心がある場面 |
| オカルンへの言葉 | ストレートで荒っぽい | モモにとって大切な人だから、気にかけている |
星子の言動がぶっ飛んで見える理由も、水樹さんは言葉にしています。霊媒師として色々な体験をしてきたから、星子さんの“普通”は世の中の人の“普通”ではない。
実際は状況を冷静に見て、彼女なりに全力でモモを支えている。そう読んだうえで、あの荒い声を当てています。
モモの口の悪さは「星子さんゆずりですね(笑)」とも。
孫には「クソババア!!」と呼ばれ、演じる人には「実は孫思いの真面目な人なんです!」と言われる。星子の評判、身内ほど辛口です。
収録現場の星子|熱いスタジオと、田中真弓の「お口が悪いわよ」
第1期の収録は、キャストがそろって掛け合える形でした。水樹さんいわく、スタジオの温度は「2~3度高くなっていた」。
モモとオカルンは、いつもトップスピードで突っ込んでくる。星子はそれを、懐深く受け止めて「よしよし」と導く側です。
冷静でいながら、若い二人の熱を全部受け止める。本人いわく「ものすごいエネルギーが必要」。座って待つ婆ちゃんどころか、いちばん体力を使う位置です。
- 収録のあとは毎回お腹ペコペコ。龍先生がいつもお菓子を差し入れてくれた
- モモ役の若山詩音さんはテストから全力で叫び続けていて、「お節介ながらいつも心配していました(笑)」
- ターボババア役の田中真弓さんは、ターボババアの台詞入りパーカーを着て現場に来ていた
- 分散収録の時期で、終わったらすぐ次のチームと交代。ゆっくり話す時間はなかった
パーカーの台詞は、ターボババアの「年上に対するリスペクトが無ぇ」。みんなに見せて回る真弓さんに、水樹さんは「みんな真弓さんのことリスペクトしてますよ」と返したそうです。
心配された側の若山さんは、叫んだ直後に頭が痛くなると話していました。モモ役・若山詩音さんの役作りを読むと、水樹さんの「お節介」が全然お節介ではなかったと分かります。
「水樹さん、お口が悪いわよ」「星子さんですから!」
ターボババアを追いかけ回す場面で、アドリブを入れたあと。真弓さんから、こう言われたそうです。「水樹さん、お口が悪いわよ」。
水樹さんの返しは、「星子さんですから! 私じゃありません」。
「年上に対するリスペクトが無ぇ」と叫ぶ役の人に、口の悪さを注意される。スタジオの上下関係まで、ほぼ『ダンダダン』です。
水樹さんがとくに好きなのは、ターボババアが招き猫になってからの二人のやり取り。テストから真弓さんがアドリブをガンガン入れてくるので、それに乗っていったそうです。
けん制し合いながら、相手の出方を楽しむ。そこに大人の余裕を感じるそうです。招き猫のババアは「思わず「よしよし」して、連れて帰りたくなる」とも。
招き猫の声の作り方は、ターボババア役・田中真弓さんの記事で。体が小さくなったぶん、声を高くしても大丈夫になったそう。声の高さ、サイズ連動なんですね。
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星子の声が聞けるのはアニメ何話?出番の多い回と聞きどころ
星子が本格的に登場するのは、第3話「ババアとババアが激突じゃんか」。水樹さん自身も「前半に見どころが沢山あります」と言い、とくにターボババアとの戦いを推しています。
| 話数 | 星子の出番 | 聞きどころ |
|---|---|---|
| 第3話「ババアとババアが激突じゃんか」 | 暴走したオカルンからモモを救い、二人に特訓を命じる。決戦前のモモを送り出す | 「モモに近づくクソ男はすべてぶっ倒す」の容赦なさと、「死ぬなよ」 |
| 第10話「キャトルミューティレーションを君は見たか」 | 手当てしたドーバーデーモン(シャコ星人)の悩みを聞き、牛を譲って助ける | 宇宙人を宇宙人と認めないまま、世話は焼く星子 |
| 第11話「初恋の人」 | 引っ越し先の怪異に悩むジジが、星子を頼って会いに来る | ジジの家へ向かうのは、星子ではなくモモたち(第12話) |
| 第16話「やば過ぎじゃんよ」 | 神主の満次郎が星子の弟子だと分かり、星子本人も空から太郎に乗って現れる | 神越市の外まで、援軍を連れて乗り込んでくる祖母 |
| 第19話「なんかモヤモヤするじゃんよ」 | ジジに邪視の抑え込み方を教える | 孫の幼なじみを鍛える師匠の声 |
第3話の星子は、家の手前で結界を張って、オカルンの体を借りたターボババアを迎え撃ちます。題名どおり、ババアとババアの正面衝突です。
公式ショートの題名は「“エセ”霊媒師なんかじゃない」。テレビの占いで胡散くさく見えた婆ちゃんが、家に帰った途端に本物の顔になります。
この対決から作戦が決まるまでは、原作3話のネタバレ感想で場面ごとに追えます。テレビで外れたように見えた占いが、あとで当たっていたと分かるオチまで含めて。
同じ第3話の終盤には、水樹さんが「本心がある」と挙げた見送りがあります。決戦へ向かうモモを抱きしめて、ひと言。
あれだけ口の悪い婆ちゃんの「死ぬなよ」は、四文字しかありません。いちばん短い台詞に、いちばん本心が入っています。
その少し前には、トイレからターボババアが姿を現す場面も。原作4話のネタバレ感想を読むと、送り出す前の綾瀬家で何が起きていたかが分かります。
結界とバットで戦う初登場から、「死ぬなよ」の見送りまでは原作1巻。テレビの占いが当たっていたと分かるコマまで、ページで確かめられます。
第2期で星子が大きく動くのは、第16話です。原作28話の星子は、自分の力は神越市の中でしか使えないとして、ジジの家の件をモモに任せていました。
その婆ちゃんが、第16話では空からやって来る。乗ってきたのは、第10話で牛を連れて帰ったシャコ星人の宇宙船です。
宇宙人を河童扱いしてきた人が、その宇宙人のUFOで駆けつける。降りてくる時は人体模型の上。乗り物の選び方が、どうかしています。
同じ回では、神社の神主・満次郎が星子の弟子だったことも分かります。公式ショートの題名には「“見張っとけ”と言われてたけど…」。師匠の頼み方が、かなり雑です。
神越市の外で星子がどう戦ったかは、原作47話のネタバレ感想に詳しく書いています。行かないと言った28話との差は、原作28話のネタバレ感想と並べると分かりやすい。
空から来る星子から、水とお湯でジジと邪視が入れ替わるところまでは原作6巻。弟子に見張りを頼んだ時の雑な言い方も、ここで読めます。
水樹奈々の代表作|ヒナタ、フェイト、ジャンプ作品の役まで
水樹奈々さんの代表作は、『NARUTO -ナルト-』の日向ヒナタ、『魔法少女リリカルなのは』のフェイト・テスタロッサ、『戦姫絶唱シンフォギア』の風鳴翼など。
なかでもヒナタは、内気で控えめな女の子です。荒い言葉の星子とは、声の向きがほぼ正反対。同じ人の声だと気づかなかった人がいても、無理はありません。
| 作品 | 水樹奈々さんの役 |
|---|---|
| 『NARUTO -ナルト-』 | 日向ヒナタ(『BORUTO』ではうずまきヒナタ) |
| 『ONE PIECE』 | 小紫 |
| 『ブラック・クローバー』 | バネッサ・エノテーカ |
| 『呪術廻戦』 | 烏鷺亨子 |
| 『ウィッチウォッチ』 | 若月伊吹 |
| 『ダンダダン』 | 星子 |
『呪術廻戦』では烏鷺亨子。ヒナタの控えめな声から、星子の荒い声まで。同じジャンプ系の作品だけで、ここまで振れる人です。
歌手としての顔も外せません。2009年に声優として初めて紅白歌合戦に出場し、2011年には声優初の東京ドーム公演も開いています。
「声優と歌手、どっち?」の答えは両方。なのはの「ETERNAL BLAZE」、シンフォギアの「Synchrogazer」のように、役と歌がつながった作品も多い人です。
紅白のステージに立った声で、「クソが」。贅沢な使い方です。
新しい役も続いています。2026年10月23日には、アニメ『メイドインアビス』の追加キャストとして、スラージョ役が発表されました。
公式の紹介は「神秘卿の称号で呼ばれているが、神秘感はあまりない」。
名前は胡散くさいのに本物の星子と、称号は立派なのに神秘感のないスラージョ。看板と中身のずれ方が、ちょうど逆です。
次に星子の声が聞けるのは|ジャンプフェスタ2027と第3期
いちばん近いのは、2026年12月20日のジャンプフェスタ2027です。ジャンプスーパーステージの『ダンダダン』に、水樹さんが星子役で出演します。
ステージは12月20日(日)13時10分~13時40分。出演は若山詩音さん、花江夏樹さん、水樹奈々さん、田中真弓さん。シークレットゲストの登壇も予告されています。
「お口が悪いわよ」と「星子さんですから!」の二人が、今度は観客の前で同じステージに立ちます。
アニメは2027年放送の第3期へ続きます。第3期のキャストは、2026年11月2日時点では改めて発表されていません。
第3期を待たずに先を読むなら、第2期の続きは原作9巻の72話「だれか翻訳してくれ」から。オカルンにキスした、怪獣の中の少女の話はここから続きます。
待つ間に素の声を聞けるのが、公式ポッドキャスト「ダンダ談話室」。MCは若山さんで、水樹さんは第3・4回と、第2期の第17・18回にゲストで出ています。
第3回の配信は2024年10月18日。星子が本格的に登場した第3話の放送直後に、星子役がゲストで来ています。
2026年8月の怪ダン祭では、池袋にダンダダン神社が登場し、参拝するとランダムで星子のお告げが聞けました。テレビで占っていた婆ちゃんが、とうとう神社の側に回っています。
ドドリア三太の占いは、外れたように見えて後から当たる人ですからね。お告げを引いた人は、笑って聞き流さないほうがいいです。
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まとめ|星子の口の悪さは、水樹奈々が込めた愛情の裏返し
『ダンダダン』アニメの星子役は水樹奈々さん。初めてのおばあちゃん役で、荒い言葉の裏に必ず深い愛情があると意識して演じています。
第3話の「死ぬなよ」から、第16話の空からの登場まで。荒い言葉で押し通す婆ちゃんの奥に、孫を守る本心がずっと通っています。
口が悪いのは星子さんで、「私じゃありません」。そう言いながら、その口の悪さに誰より愛を詰めているのは水樹さんなんですよね。
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