アニメ『ダンダダン』でアイラ(白鳥愛羅)を演じている声優は、佐倉綾音さんです。青二プロダクション所属で、第1期から第2期までアイラの声を担当しています。
アクロバティックさらさらの力を宿した、変身後のアイラも佐倉さんの声です。オーディションの台本にも、その場面が最初から入っていました。
面白いのは、佐倉さんが原作を読んだ時の感想です。アイラがどんな声で喋るのか全然分からず、「喋ってほしくない」くらいの感覚だったといいます。
これから声を当てる役に、喋ってほしくない。演じる前の感想としては、正直すぎます。
※この記事はアニメ第2期(第24話)までの内容に触れます。
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佐倉綾音はどんな声優?青二プロダクション所属、アイラ役は2024年に発表
佐倉綾音さんは、青二プロダクションに所属する声優です。中学生で劇団に入ったことが、声優の道へ進むきっかけでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属 | 青二プロダクション |
| 誕生日・出身 | 1月29日生まれ、東京都出身 |
| 声優を目指したきっかけ | 中学2年で入った劇団で、ボイストレーニングの先生に声の仕事が向いていそうだと言われた |
| 主な受賞 | 第12回声優アワード 助演女優賞・パーソナリティ賞(2018年) |
| 『ダンダダン』の役 | アイラ(白鳥愛羅)。第1期・第2期 |
ところが劇団に入ってみて、佐倉さんは自分の向き不向きに気づきます。人に見られるのも、カメラを向けられるのも、ステージに立つのも苦手だったそうです。
そこへボイトレの先生のひと言、「声の仕事が向いていそうだね」。顔を出さずに芝居ができるならと、声優の養成所へ移りました。
中学3年の頃は不登校で、学校には行っていなかった。それでも養成所だけは、1年間1日も休まずに通ったと話しています。
人に見られるのが苦手で、声の仕事を選んだ人。その人が演じるのが、自分を「美少女」と言い切るアイラです。
アイラ役の担当は、2024年6月25日に所属事務所の青二プロダクションがXで伝えています。第1期の放送開始は、その年の10月です。
アニメ公式サイトのキャストコメントで、佐倉さんは「アイラも他のキャラクターに負けず劣らずの変人ですが、楽しく奮闘しております」と書いています。
その直前には、登場人物を「曲者ばかり」と言っています。曲者ぞろいの中で、自分の役を「負けず劣らず」。紹介の時点で、もう褒めているのかどうか分かりません。
アイラ(白鳥愛羅)はどんなキャラ?初登場はアニメ第5話
アイラは、モモやオカルンと同じ高校に通う人気の美少女です。アニメでの初登場は第5話「タマはどこじゃんよ」。本格的に動く第6話より、一話早く出てきます。
その第5話の印象が、なかなかひどい。オカルンには優しく接しておきながら、裏では彼をバカにするようなことを言っていました。
それを聞いてしまったモモが、超能力でアイラの頭にタライを落とします。
モモとアイラの最初の接点は、会話より先にタライ。
公式Xも、第5話の放送当日に「アイラ登場」と添えて告知していました。
そして次の第6話の題名が、「ヤベー女がきた」。前の回でタライを落とされた子に、この題名を付けています。
| 話数 | 題名 | アイラに起きること |
|---|---|---|
| 第5話 | タマはどこじゃんよ | 初登場。陰口を聞いたモモに、タライを落とされる |
| 第6話 | ヤベー女がきた | オカルンの金の玉を持っていたと分かる。“見えないもの”が見えるようになり、アクロバティックさらさらに狙われる |
| 第7話 | 優しい世界へ | アクさらに食われて命を落とし、そのアクさらから驚きの提案を受ける |
| 第8話 | なんかモヤモヤするじゃんよ | 助けてくれたオカルンに恋をする。アクさらの力で変身する |
| 第9話 | 合体! セルポドーバーデーモンネッシー! | 目覚めた力で、セルポ星人やドーバーデーモンと戦う |
| 第10話 | キャトルミューティレーションを君は見たか | モモ、オカルンと力を合わせ、宇宙人たちを切り抜ける |
第6話からのアイラは、思い込みの強さも全開です。超能力を持つモモを、本気で悪魔だと勘違いします。
タライを落としてきた相手を、悪魔と呼ぶ。……落とされた側から見れば、筋はわりと通っています。
原作では、アイラは10話が初登場です。タライが落ちる理由まで追うなら、原作10話のネタバレ感想で場面の順に読めます。
アイラが初めて出てくる10話から、アクロバティックさらさらとの戦いの途中までが原作2巻です。タライの一コマを、龍幸伸先生の絵で確かめられます。
佐倉綾音が語ったアイラの役作り|「全部セリフっぽいほうがいいかも」
アイラの喋り方が決まったのは、現場でモモとオカルンの声を聴いてからでした。佐倉さんはJ:COMのインタビューで、そこまでの順番を話しています。
- 原作を読む:登場人物の声がどれも頭の中で鳴らず、龍幸伸先生の絵力に圧倒される。アイラも「喋ってほしくない」くらいだった
- オーディション:元のアイラの声も想像できないまま、かなり手探りで提出する
- 現場で聴く:モモ役の若山詩音さんとオカルン役の花江夏樹さんの芝居に、「こういう声だったんだ」と腑に落ちる
- 方針を決める:二人がそういう表現なら、アイラは少し毛色が違ってもいい。「全部セリフっぽいほうがいいかも」
決め手は、アイラ自身の振る舞いです。自分を美少女だとはばからずに言い、立ち振る舞いも少し現実離れしている。だから喋りも、現実に寄せないほうに振った。
佐倉さんの言葉では、「脚本とセリフが存在しているような喋り方」。そのうえで、アイラの感情や心が見えた瞬間だけ、そこから解き放たれた声を出しています。
言い換えるなら、アイラは頭の中に自分用の台本を持って、それを読みながら学校で暮らしている子。台本が破れた時だけ、素の声が漏れます。
しかもそのアイラを、声優が台本を手に演じている。台本、二重です。
この話が意外なのは、同じインタビューで佐倉さんが、16〜17歳の頃はかたくなに「アニメ芝居」を拒んでいたと明かしていることです。
理想は、現実の人がそのまま話すような芝居。でもアニメの絵には、現実なら不自然な言い方のほうが合う。その溝には、けっして納得できなかったと振り返っています。
今は台本を読みながら、「生っぽさを入れてもいいかも」と感じたセリフに目印をつけておく。佐倉さんはこのやり方を「ハイブリッド」と呼んでいます。
アイラのセリフっぽい喋りと、感情が見えた時だけの解き放たれた声。生っぽさを入れる場所を選ぶやり方と重ねて聴くと、声の切り替わりがぐっと面白くなります。
第1期の放送中には、公式ポッドキャスト「ダンダ談話室」第6回にゲストで出演しました。モモ役の若山さんと第6話を振り返り、自称“美少女過ぎる”アイラの話をしています。
この回の題名は「“私って美少女過ぎる”って言ったことないかも」。演じている人たちは言ったことがないのに、アイラは作中で堂々と美少女を名乗ります。
佐倉さんが「腑に落ちた」という二人の声のうち、モモの声がどう作られたかはモモ役・若山詩音さんの役作りで読めます。アイラの喋り方は、あの声を聴いてから決まりました。
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変身後のアイラの声も佐倉綾音|アクさらを宿した声はオーディションから
変身後のアイラも、演じているのは佐倉綾音さんです。アクロバティックさらさらの力を宿したアイラは、佐倉さんが自分で演じると話しています。
変身後の声が普段と別人のようで、同じ声優なのか確かめた人もいるようです。実はこの声、オーディションの台本に「アクさらアイラ」の場面として最初から入っていました。
元のアイラの声もまだ想像できていないのに、変身後まで提出。宿題がいきなり二人分です。
本人も、かなり手探りで出したと振り返っています。答え合わせは、アクさら回の収録でした。
佐倉さんは、アクさら役の井上喜久子さんの芝居を見て、アイラの中に入った時の演じ方を考えるつもりでした。
ところが見ていたら、自分がテープオーディションでやった芝居と、井上さんのアクさらに「あまり相違がない」。思い描いていたアクさらが、そのまま再現されていました。
役者は、ほかの人の芝居に「その発想はなかった!」と思うことも多い。そう話したうえで佐倉さんは、二人の「向かって行きたい方向が一緒だった」のが嬉しかったと言います。
おかげで、アクさらを内包してからのアイラも迷いなく演じられた。アクさら本人と、アクさら入りのアイラ。別々の人の芝居が同じ方を向いたのは、テープの時点の一致からでした。
| 状態 | 佐倉さんが話した演じ方 | 聴ける回 |
|---|---|---|
| 普段のアイラ | 美少女を名乗る振る舞いに合わせ、全部セリフっぽく。感情が見えた瞬間に声を解き放つ | 第5話〜第8話 |
| アクさらを宿したアイラ | オーディションから用意し、井上喜久子さんのアクさらと同じ方向で演じる | 第8話の変身から第10話、第2期の戦い |
2024年11月22日配信の「ダンダ談話室」第8回は、佐倉さんがMC、ゲストが井上喜久子さんでした。アイラとアクさらの二人で、一回分の番組を回しています。
アクさらの側から見た役作りは、アクロバティックさらさら役・井上喜久子さんの話で読めます。佐倉さんがテープで思い描いたアクさらを、そのまま声にしていた人です。
佐倉綾音が泣いた第7話「優しい世界へ」|台本を読んだ時点で涙
佐倉さんにとって第1期で特別な回は、アクさら回でした。第7話「優しい世界へ」で、アイラは命を落とし、アクさらから驚きの提案を受けます。
J:COMのインタビューで、この回の話を振られた佐倉さんは、まず笑っています。そこから語られたのは、放送前から続いた涙の順番でした。
- 台本:最初に読んだ段階で、もう泣いていた
- アフレコ前:キャストのグループLINEで「台本読んだ?泣ける」「俺も泣いた」が飛び交う
- アフレコ:映像を観てまた泣き、現場でもみんな泣いていた
- 完成映像:放送前に家で観て、「この回に反響がなかったら、嘘だ」と思う
- 放送後:ちゃんと反響があり、正当な評価をもらえてホッとする
しかも佐倉さんは、その後の場面でアクさらを内包したアイラも演じる立場でした。みんなが泣いている現場で、井上さんの芝居を観察していたわけです。
2024年12月21日のジャンプフェスタ2025のステージでも、佐倉さんはお気に入りの場面に第7話のラストを選びました。10回ほど見直しているそうです。
「切り取られたものを観ても、その前後を知っているから泣いてしまう」
同じステージの田中真弓さんも、「泣いちゃうじゃないか!」。ターボババアの声の人まで泣かせる場面です。
第5話で陰口を言っていた子と、第7話のラストにいる子が、同じアイラ。その間を全部演じた人の「前後を知っているから」は、重さが違います。
第7話のラストにあたる原作は17話です。幼いアイラとアクさらの出会いから最後までは、原作17話のネタバレ感想で追えます。
アクさらの過去を描く16話と、最後の17話は原作3巻に入っています。佐倉さんの言う「前後」を、そのまま一冊で読めます。
佐倉綾音の代表作|四葉、お茶子から『らんま1/2』の九能小太刀まで
アイラで佐倉さんを知った人が出演作を並べると、名前の知れた役が次々に出てきます。『五等分の花嫁』の四葉も、『僕のヒーローアカデミア』のお茶子も、同じ人です。
| 作品 | 役 |
|---|---|
| 僕のヒーローアカデミア | 麗日お茶子 |
| 五等分の花嫁 | 中野四葉 |
| ご注文はうさぎですか? | ココア(保登心愛) |
| やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 | 一色いろは |
| Charlotte | 友利奈緒 |
| 進撃の巨人 | ガビ・ブラウン |
| SPY×FAMILY | フィオナ・フロスト |
| SAKAMOTO DAYS | 陸少糖(ルー) |
| らんま1/2(2024年) | 九能小太刀 |
四葉、お茶子、ココア、そして頭にタライを落とされるアイラ。最後の一人だけ、扱いがひどい。
2018年には、第12回声優アワードで助演女優賞とパーソナリティ賞を同時に受けました。助演女優賞で評価された役の一つは、『ボールルームへようこそ』の花岡雫です。
芝居とトークの両方で選ばれたわけです。2025年4月には、TBSラジオでレギュラー番組も始まりました。
出演作の一覧は、青二プロダクションの佐倉綾音さんのプロフィールでも確かめられます。ボイスサンプルも聴けます。
アイラの変身後の声を聴いて、『らんま1/2』の九能小太刀と同じ人だと気づいたという投稿もありました。気づくきっかけが普段の声ではなく、変身後のほうなのが面白い。
他のキャストもまとめて知りたい時は、『ダンダダン』アニメの声優一覧へ。アイラ以外の人物の声と、本人たちが語った役作りが並んでいます。
第2期のアイラと、第3期・舞台版のアイラ役
2025年7月に始まった第2期は、ジジと邪視をめぐる話が中心です。それでもアイラは、要所で物語へ戻ってきます。
- 第17話「みんなでお泊まりじゃんよ」:邪視対策で、モモの家のお泊まりに加わる
- 第20話「がんばれオカルン」:音楽室の作曲家たちと戦う修行で、オカルンより先にコツをつかむ
- 第23話「怪獣じゃんよ」:町を飲み込んだ真っ暗な空間に、ジジとともに取り込まれる
- 第24話「激突! 宇宙怪獣対巨大ロボ!」:大仏ロボの戦いで、髪の毛の能力を使う
第20話は、佐倉さんが「ダンダ談話室」第20回にゲスト出演して振り返った回です。音楽室での特訓について話していて、回の題名は「神がなんか言っておるぞ!」。
オカルンがよけられない攻撃を、アイラのほうが先に覚える。好きな相手より飲み込みが早いの、ちょっと気まずい。
アニメの第3期は、2027年放送です。制作は引き続きサイエンスSARUで、発表と一緒に宇宙怪獣を“着た”美少女のティザービジュアルが公開されました。
第2期の最終話で、アイラは髪の能力を見せたばかりです。第3期でどこから戻ってくるのかは、続報を待つことになります。
2026年に上演された舞台「ダンダダン」~Occultic Stage~では、アイラを田中梨瑚さんが演じました。アニメの佐倉さんとは別のキャストです。
ちなみに舞台でも、ターボババアだけは田中真弓さんが声で出演しています。アイラは替わっても、ババアは替わらない。
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まとめ|アイラの声は佐倉綾音、変身後も同じ人が演じている
『ダンダダン』アニメのアイラ役は佐倉綾音さんです。普段のアイラも、アクロバティックさらさらの力を宿したアイラも、同じ佐倉さんの声です。
原作を読んだ時には「喋ってほしくない」と思った役。その子に、自分で書いた台本を読むような喋り方を与えて、台本が破れる瞬間の声まで用意していました。
次に第5話を見返す時は、オカルンに優しくしている時のアイラの声を聴いてみてください。あれが、アイラが自分で書いた台本の声です。
※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年11月2日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。