『ダンダダン』74話「学校へ行こう」は、バモラと登校するモモの話。近道の廃墟で「ワタシキレイ?」と聞く大女に出会い、「ポマード」と唱えた直後に吹き飛ばされます。
道中のモモは、バモラに名前を教えて抱きつき、我に返って「こいつは敵だった!!」。スーツにはめると金色に光る玉も見せてもらいますが、オカルンの物かは分からずじまいです。
いちばん可笑しいのは、聞いた言葉を次々にまねするバモラ。モモが廃墟に断りを入れた「すいません ちょっと通ります」は、バモラの口から出ると「スシ」になります。
立入禁止の廃墟へのごあいさつが「スシ」。通してもらえる気が、まるでしません。
※この記事は原作漫画第74話までのネタバレを含みます。74話はアニメ化されていない話で、75話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
『ダンダダン』74話のネタバレ|星子の「学校行ってこい」から、廃墟の「ワタシキレイ?」まで
74話は、バモラを宇宙人だと信じない星子に一緒に学校へ行けと言われるところから始まり、近道の廃墟に現れた大女の一撃で終わります。
- モモが「こいつは宇宙人なの!!」と訴えても、星子は留学生だと思い込む。学校へ連絡しておくから一緒に行けと言い、ターボババアを連れて仕事へ
- モモが用意した服をバモラは着ず、怪獣スーツを光らせて、モモと同じ制服姿になる
- 登校中、モモはバモラに名前を教え、通じたうれしさで抱きつく。直後に「こいつは敵だった!!」と我に返る
- 光る玉の絵を見せると、バモラは丸い玉を出す。スーツにはめると金色に光り、服も制服に戻る
- オカルンの金の玉なのかは言葉が通じず確かめられない。時計を見たモモは、遅刻しそうだと気づく
- 星子に禁止されている廃墟を近道に選び、一礼と二拍手の「おまじない」をして奥へ進む
- 瓦礫の奥に、王冠をかぶり手鏡を持った大女。「ワタシキレイ?」と聞かれたモモが「ポマード」と唱えると、大女の「どっせい」の一撃でモモが吹き飛ばされる
第74話「学校へ行こう」は、2022年9月20日に少年ジャンプ+で公開されました。本編は19ページで、単行本では9巻に入っています。
配信開始と同時に、担当編集の林士平さんが画像4枚を添えて告知しています。
告知の一言は「通学 With 異邦人」。その通学路が、星子に禁止された廃墟を抜ける近道だとは、どこにも書いてありません。
73話は、ジジが入った着ぐるみの「ピー」「ピー」と、72話の宇宙人の姿で終わっていました。74話はその続きを描かず、綾瀬家での星子とのやり取りから始まります。
コメント欄に「前話のジジはどーなったんだ!?」と戸惑う声が並んだのも、そのためです。73話の食卓とラストの着ぐるみは、73話のネタバレ感想・考察で書いています。
「宇宙人はタコ型だけじゃねぇから!!」|バモラを留学生にした星子と、制服に化けた怪獣スーツ
バモラの行き先を決めたのは星子でした。宇宙人だと言っても信じず、留学生として学校へ連れて行けと、世話をモモに任せます。
留学生扱いの星子と、「ワシは星子と行く」ターボババア
モモの「こいつは宇宙人なの!!」に、星子は「どう見てもタコには見えねぇぜ」。モモの返しは「宇宙人はタコ型だけじゃねぇから!!」でした。
星子が宇宙人を認めないのは、今に始まったことではありません。26話では、モモが宇宙人の証拠だと言ったシャコ星人を、河童だと決めつけていました。
シャコ星人は河童、バモラは留学生。星子の頭の中には、宇宙人以外の説明が毎回ちゃんと用意されています。
星子は仕事で、居候を一人で家に残しておけない。ターボババアがいるじゃん、と食い下がるモモに、招き猫のターボババアは「ワシは星子と行く」。
星子もターボババアも、一人称は「ワシ」。同じ「ワシ」の二人が、そろって仕事へ出かけていく。コメント欄にも、初期では考えられない仲の良さだと驚く声がありました。
残されたモモは「マジ最悪」。制服を手に、「何でウチがこいつの面倒みなきゃいけねぇのよ!!」と叫びます。
| 話 | モモの言葉 | バモラとの距離 |
|---|---|---|
| 72話 | 「ウチはそいつとは関わらないから!!」 | 蹴り飛ばしたあと、家に入ってしまう |
| 73話 | 「あいつはまだ敵だよ」 | 同じ食卓で、たこ焼きを張り合う |
| 74話 | 「何でウチがこいつの面倒みなきゃいけねぇのよ!!」 | 着替えから登校まで、一人で世話をする |
服を着ないバモラと、「チン」で仕上がる制服
文句を言いつつ、モモはちゃんと服を選んで渡します。「わかる? それぬぐ それ着る オーケイ?」と身ぶりつきで説明しても、バモラは怪獣の頭をかぶってしまう。
「ぬげっつったんだよ〜!!」とイライラするうちに、スーツが光って「ボコボコ」と膨らむ。モモの「こんなとこでデカくなんないでよ!!」もむなしく、最後に「チン」。
出てきたバモラは、モモと同じ制服姿でした。怪獣の頭だけは制服にならず、背中に下げています。モモの感想は「スゲエじゃん!」。
電子レンジみたいな「チン」で、制服一式が仕上がる。着替えというより、温め直しです。
「ウチハモモ」「ッテミホイ」|言葉をまねるバモラと、抱きついてから敵を思い出すモモ
登校の道で、モモはバモラに言葉を教え始めます。バモラは聞いた音をそのまま返し、モモは通じたうれしさで抱きつく。その直後に、敵だったと思い出します。
「言ってみ ホイ!」まで返ってくる名前の練習
頭は変形できないのかと聞いても、返事は「んー」。「いや んーは言葉じゃねぇから」から、通学路の語学教室が始まります。
最初の課題は名前。「ウチはモモ」「言ってみ ホイ!」とお手本を出すと、バモラは「ウチハモモ」「ッテミホイ」。モモは「そう そう! うまいじゃん!」とほめます。
モモ、それ合格にしちゃダメなやつです。バモラが名乗ったのはモモの名前で、おまけに「言ってみ ホイ」まで付いてきてる。
言い方を変えて「ウチ モモ あなた バモラ OK?」。バモラが「モモ」と答えると、モモは「スゲエわかるじゃん!!」と大喜び。返ってきたのは「スゲエカルジャ」でした。
73話で「気を許さないで」と言ったモモが、先に懐く
うれしくなったモモは「バモラ〜」と抱きつき、バモラも「モモ!」。ここだけ切り取れば、ただの仲良し登校です。
そこでモモは、はっと我に返ります。「ハッ いかんいかん!! こいつは敵だった!!」。続けて「ふぅ〜 魔性めぇ あやうく取り込まれるとこだったぜ」。
| 比べる点 | 73話のモモ | 74話のモモ |
|---|---|---|
| 気を許すなと言う相手 | オカルンに「チューされたからって 気を許さないでよ」 | 自分に「魔性めぇ」 |
| バモラとの距離 | オカルンを挟んで、たこ焼きを張り合う | 二人きりの通学路で、自分から抱きつく |
人には気を許すなと言っておいて、取り込まれかけたのは注意した本人のほうでした。
「魔性め」と言われたバモラ、やったことといえば名前の復唱くらいです。
はてなブックマークには「懐柔されかけるモモかわいい」。コメント欄には、バモラが魔性なのではなく、モモが優しい子なんだ、と見る書き込みもありました。
「その金玉あんたの?」|スーツにはめると光る玉は、オカルンのもう1個なのか
登校中のモモには、確かめたいことがありました。バモラは金の玉を持っているのか。見せてもらえた玉は金色に光りましたが、オカルンの物かは分からないままです。
73話でも、モモは「結局あの女金玉持ってたの?」と聞いていました。オカルンの答えは、言葉が通じないのでまだ分からない、でした。
| 話 | 金の玉に起きたこと |
|---|---|
| 9話 | オカルンが、玉がないことに気づく |
| 18話 | 野球で、1個がオカルンの体に戻る |
| 63話 | 団地に浮かぶ金色の玉が、友達のスマホの映像に映る |
| 73話 | バモラが持っているのか、オカルンにもまだ分からない |
| 74話 | バモラの玉はスーツにはめると光る。オカルンの物かは確かめられない |
そこで74話のモモは、手帳に絵を描いて本人に聞くという直球勝負に出ます。
- モモが手帳に光る玉の絵を描き、「こんくらいのまるいピカピカしたやつ あんた持ってるでしょ」
- バモラが手のひらに乗せて見せたのは、光っていない丸い玉。モモは「これが金玉って言いたいのか?」
- バモラがいきなり制服を脱ぎ、玉をスーツの穴へ「カチ」。玉が金色に光り、服も制服に戻る
- 「やっぱ金玉持ってんじゃん!!」と指さしたモモが、すぐに「え? でもちょっと待って!!」
- 「その金玉どっかで拾ったやつ?」「その金玉あんたの?」と聞き直しても通じず、「だめだ めんどくせぇ」
待ったをかけた理由は、玉の働き方です。石のような玉がスーツで金色になり、服が変わる。そう並べたモモの口から出たのが、「オカルンの金玉じゃない!?」でした。
横でバモラが覚えた言葉は「キンタマシュ」。コメント欄でも「キンタマシュってなんだよwww」と笑われていました。
宇宙人に覚えさせる日本語として、たぶんいちばんまずい組み合わせです。
さっきまで言葉を教えていたのに、行き着いたのは「やっぱシャコの翻訳機待つしかねぇか」。しかもバモラは、その「めんどくせぇ」まで「メンドクセェ」とまねしています。
ターボババアが見たら分かるかも、と考えたところで、モモの目に時計が入ります。
一礼・二拍手の「おまじない」と「ワタシキレイ?」|禁止された近道で唱えた「ポマード」
遅刻しそうなモモが選んだ近道は、星子に禁止されている廃墟でした。おまじないを済ませて入った奥で待っていたのは、「ワタシキレイ?」と聞く大女です。
「イソゲェ」で走り出し、神社の作法に似たおまじない
時計を見たモモは「ああ!! 遅刻するぅ!!」。「バモラ走って!! 近道使うぞ!!」と駆け出し、「急げぇ!!」の後ろから、バモラの「イソゲェ」がついてきます。
たどり着いたのは、「立入禁止」の札が立つ廃墟。「ウチの真似して!」と言われたバモラは、一礼して「イチレイ」、手を打って「ニハクシュ」。モモの断りには「スシ」と続きます。
歩きながらモモいわく、「ホントはここ婆ちゃんに禁止されてんだけど」めっちゃ近道。「おまじないしてるから大丈夫っしょ」とのことです。
| モモのおまじない | 神社にお参りする時の作法 |
|---|---|
| 一礼する | 鳥居は一礼してからくぐる |
| 手を2回打つ | 拝礼は二拝二拍手一拝 |
| 「すいません ちょっと通ります」と断る | 目上の方のお宅を訪問するような気持ちでくぐる |
| 「真ん中歩かないで 端っこ歩いて」 | 参道の中央を避けて進む |
右の列は、東京都神社庁の「参拝の作法」にある鳥居のくぐり方、参道の歩き方、拝礼の仕方です。
廃墟を、誰かの家か神さまの通り道のように扱って、礼をして断ってから端を歩く。モモは、ここに何かがいる前提で通っています。
礼儀は完璧。ただ、断りを入れる順番が逆です。最初に聞くべき相手は、廃墟より婆ちゃんでした。
王冠と手鏡の大女に、「ポマード」は2回で止まる
中はモモ自身が「日に日にボロボロになってる」と言うほどの崩れ方。落ちてきた瓦礫に「うひょ! あぶね!」と叫びながら抜けようとした時、バモラが「モモ!」と前を指さします。
見開きで現れたのは、瓦礫の上に立つ大女でした。頭に王冠、手に手鏡。顔に収まりきらない大きな口に、口紅を引いています。
| 比べる点 | 言い伝えの口裂け女 | 74話の大女 |
|---|---|---|
| 聞いてくること | 「私きれい」と聞く | 「ワタシキレイ?」と聞く |
| 見た目 | マスクで口を隠し、外して裂けた口を見せる | マスクはなく、王冠と手鏡。大きな口に口紅を引く |
| 「ポマード」 | 3回言うと消える、言うと逃げていく | モモが2回唱えたところで、「どっせい」の一撃 |
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースには、「ポマード」と3回言うと消えるといった各地の口裂け女の話が集められています。
1979年ごろ小学生が口裂け女の話をしていた、という記録もそこにあります。40年以上語られてきた口裂け女の対処法が、モモの口からは即座に出てきました。
ところが「ポマード」が2回出たところで、大女の「どっせい」。瓦礫が飛び散る一撃でモモが吹き飛ばされて、74話は終わります。
覚えていたのは立派。でも相手は、3回目を待ってくれるほど言い伝えに律儀ではありませんでした。
王冠と手鏡には、読者もざわついています。はてなブックマークでは、なぜ王冠なのかと首をかしげる声や、白雪姫の継母では、と鏡から連想する声がありました。
74話の読者の反応|いいジャン上位は「ポマード」と、思っていたのと違う口裂け女
ジャンプ+の74話の応援コメントは2,800件を超えます。いいジャンの上位5件のうち4件が、口裂け女にちなんだ書き込みでした。
| 書き込み | いいジャン |
|---|---|
| 「やっぱ本物にはポマード効かないのか…」 | 40,273 |
| 「口が裂けても君には……」 | 28,650 |
| 「思ってた口裂け女と違う…」 | 25,680 |
| 「毎回レベル1で強いモンスターにエンカウントしちゃったみたいな感じで敵出てくるから読んでて楽しい」 | 22,070 |
| 「モモがほぼ一人で口避け女を倒してバモラちゃんが『一番強いのはモモ』と認識してモモとエンゲージしちゃう百合展開待ってますね」 | 19,652 |
上位5件は、どれも公開から15分以内の書き込み。1位は、言い伝えの「ポマード」が効かなかったことへの一言でした。
5位は、72話・73話で分かったバモラの結婚の仕組みを踏まえた予想です。強い人と戦って負けたら結婚するなら、口裂け女を倒すのがモモならどうなるのか、という読みでした。
バモラへの声では、「バモらの制服が可愛すぎるだろ!」に8,000件超、「イソゲェ!」をかわいいと挙げた書き込みに6,900件超のいいジャン。
「ワシは星子と行く」を挙げて、初期では考えられない仲の良さだと書いた声にも5,000件を超えるいいジャン。ターボババアは、すっかり綾瀬家の一員です。
廃墟の絵への驚きも目立ちます。「廃墟の書き込みエグすぎん?」「この作画を一週間でやってんの?」という書き込みに、はてなブックマークでも背景の量に驚く声が続きました。
アニメ第2期の続きは、原作9巻の72話「だれか翻訳してくれ」から。74話も同じ9巻に入っていて、「チン」で仕上がる制服も、見開きの大女も、9巻のコマで確かめられます。
まとめ|74話は、バモラとの登校が廃墟の大女の一撃で終わる回
『ダンダダン』74話「学校へ行こう」は、星子の一声で始まったバモラとの登校が、言葉の練習と金の玉の確認を経て、禁止された廃墟の大女の一撃で終わる回でした。
一礼も二拍手も済ませたのに、通してもらえなかった近道。どんなおまじないより、婆ちゃんの言いつけのほうが効きそうです。
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