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『ホタルの嫁入り』28話ネタバレ感想・考察|進平と二人きりのお使いデートで、紗都子が「永遠に」と願うまで

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夜空と提灯が灯る町並みと、紅の器や櫛・団子などを描いた『ホタルの嫁入り』28話のアイキャッチ。

『ホタルの嫁入り』28話「あなたについて」は、朝霧の課題で櫛屋へ向かった紗都子と進平の、二人きりのお使いの話。櫛はすぐ見つかり、残りの時間はほとんど寄り道でした。

梅干しに「まっずい!!」、紅は自分の唇で試して「貰ってよ紗都子」、団子は袖の陰で。進平は9話の「自由にしてあげる」を、町なかで一つずつ実行していきます。

夜まで歩いた終わりに、紗都子は「この人のこと もっと知りたい」と思い、「この時間が永遠に続けばいいのに」で28話は終わります。

朝霧に頼まれたのは櫛一つ。紗都子が持ち帰ったのは、進平について知りたいことの山でした。

※この記事は原作漫画第28話までのネタバレを含みます。29話以降の展開には触れません。

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『ホタルの嫁入り』28話のネタバレ|櫛屋のお使いから、夜空の下のモノローグまで

28話は、康太郎を残して二人で出かけるところから始まり、夜空の下の紗都子のモノローグで終わります。

  • ついていくと言う康太郎を、紗都子は朝霧に筒抜けかもしれないと断り、進平と二人で出発する
  • 櫛はすぐ見つかる。早めに戻ろうとする紗都子を、進平が梅干しの店へ引っぱる
  • 梅干しを初めて口にした進平が「まっずい!!」。しょげた顔に、紗都子が吹き出す
  • 小間物屋で紗都子が紅に見とれる。進平は自分の唇で試してしまい、「貰ってよ紗都子」
  • 立って食べたことのない紗都子を、進平が袖を広げて隠し、「俺が紗都子を自由にしてあげるって」
  • 「最後にもう一軒だけ」と手をつないで歩く町で、遊女に声をかけられる進平。紗都子は「…綺麗な女性ばかりだわ」
  • 「今まで何度紗都子を抱きたいと思ったか」。月の下で紗都子を抱き上げ、「すっっっごく楽しいよ」
  • 草履をはかせてもらった紗都子が「この人のこと もっと知りたい」。夜空の下、「この時間が永遠に続けばいいのに」で終わる

康太郎を置いていく理由は「この島での出来事は 全部朝霧さんに 筒抜けなの」。見張られているかもしれないから、課題は言われたとおり二人で。

27話で朝霧が出した条件は、一里先の行きつけの櫛屋へ、進平と二人でお使いに行くこと。脅しから課題までのやり取りは27話のネタバレ感想・考察で書いています。

28話の先読みが始まったのは2023年12月31日の深夜。2023年1月1日の連載開始から、ちょうど1年目の年越しでした。

マンガワンWebでの公開は2024年1月15日。28話は全23ページで、単行本では5巻の35〜57ページに入っています。

見送る康太郎は、額に手を当てて「ハ…?」。一里先のお使いより、留守番のほうがよほど気が重そうです。

「まっずい!!」|梅干しを知らない進平と、「二日に一回」の食事

櫛は「案外すぐに見つかりましたね」。早めに戻ろうと言う紗都子を、進平は「紗都子こっち」と梅干しの店へ引っぱります。

進平は梅干しを食べたことがありません。握り飯に入れる、と言われても「そんな面倒なことしないよ〜」。腹が膨れれば何でもいい、と続けます。

食事は二日に一回で十分。お金がかからないから、その辺の生ごみや雑草でも生きていける。紗都子は「過去にどんな生活を経験してきたのかしら…」と考えます。

4話の紗都子は、遊女に地面へ落とされたご飯を、土ごと手ですくって食べました。生き延びるために一度だけ選んだことを、進平は暮らしとして話しています。

勧められて口に入れる前のひと言が、「なんか見た目が 切り刻んだ人の 肉片に見えない?」。紗都子は「……私には見えませんけど…」。

梅干しの見た目の感想が「切り刻んだ人の肉片」。殺し屋の目で見ると、漬物の店先まで物騒になります。

ひと口で「まっずい!!」、続けて「すっぱ」としょげる進平に、紗都子が「ぷっ」と吹き出す。進平はその笑い顔を見てから、「あそこはなんだろう!」と次の店へ。

「絶対似合うよ 可愛いよ 見てみたい!」|自分の唇で試した紅と、「貰ってよ紗都子」

小間物屋で紗都子が手に取ったのは、小さな器の紅でした。「…綺麗な紅の色…」と見とれる紗都子に、進平は「気に入った?」。そのまま店へ「これくださーい」。

「いいですよ」と遠慮する紗都子に、進平は「絶対似合うよ 可愛いよ 見てみたい!」。紗都子は「塗ってみないと実際どんな色かわかりませんし…」と粘ります。

すると進平は「じゃあ俺が試しに塗ってあげる」と、紅を自分の唇へ。「まだ買っていないのに!」と慌てる紗都子に、「じゃあ 買うしかないね 貰ってよ紗都子」。

使ってから「買う前に使っちゃダメだったかー」。謝る形をしているのに、話はもう「買うしかないね」に着地しています。

紗都子は「ありがとう… ございます…」と受け取り、「紅を自分で選ぶなんて初めて」と胸のうちで続けます。家には何でも揃っていたから、と。

何かを買ってあげる時に、相手に気を使わせない言い方をする。コメント欄でも、そう進平を評した書き込みが上位に入りました。

「絶対似合うよ」は、前の話でも聞いた言葉です。贈り物の場面を並べると、28話の渡し方の違いが見えてきます。

話贈った人→相手品と渡し方
23話進平→紗都子康太郎が持ってきた金平糖の瓶を握りつぶしてから、「俺が買い直してあげる」
27話朝霧→紫蝶の絵の簪を「絶対似合うよ〜」と挿し、取り巻きに荷物を持たせたまま湯へ
28話進平→紗都子紗都子が見とれた紅を、「絶対似合うよ」と言って自分の唇で試し、「貰ってよ紗都子」
23話は張り合う相手の品を割ってから、28話は本人が選んだ色を先に使ってから

23話の金平糖は、康太郎が持ってきた瓶でした。28話の紅は、紗都子が「自分で選ぶなんて初めて」と思った品です。選んだのは紗都子、払ったのは進平。

紅猪口1つ分に要る紅花は、およそ1,000輪。器の中の色と、唇にのせた色が同じとは限らない品物でした。

紗都子の「塗ってみないと」は遠慮の言い訳に聞こえて、紅の性質としても筋が通っています。一方の進平の判定は、小さな書き文字で「さとこは なんでもにあう」。

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「言ったでしょ」|立ったままの団子と、9話の「自由にしてあげる」

進平の「団子食べよう!」で、紗都子は串を手に固まります。「立ったままではお行儀が…」。何かを立ちながら食べたことがないのです。

進平は「え——」と固まり、「立って食べたことないの!? そんなことある!?」。梅干しよりずっと珍しい、お金持ちってくだらないこだわりがたくさんあるんだね、とまで言います。

紗都子は「進平さんだって梅干し食べたことなかったくせに…!」「く くだらなくない!」と言い返し、「怒った顔可愛い」と返されて「も〜!」。

28話で分かったこと紗都子進平
梅干し「おいしいですよ すっぱくて」と勧める側食べたことがなく、ひと口で「まっずい!!」
立って食べる「何かを立ちながら食べたことがなくて…」「そんなことある!?」
二人での外出「家人以外の男性と一緒に出かけるなんて初めてだし…」「こうして紗都子と出かけるなんて初めてなんだもん」。散歩や買い物自体も「初めてかも」
梅干しを知らない人と、立ち食いを知らない人の、はじめての外出

「家人以外の男性と」は、3話の紗都子が病気の話をした時の「家族や使用人以外で病気を明かした男性は初めてかもしれない…」と同じ物差しです。

3話では「かもしれない」と迷った「初めて」が、28話では二人で出かけた一日の話になっています。

串を持ったまま立ち尽くす紗都子の前で、進平は両袖を広げます。「恥ずかしいなら隠してあげる」。

そして大きなコマで、「言ったでしょ」「俺が紗都子を 自由にしてあげるって」。

比べる点9話28話
場所寝込んだ紗都子の部屋町の団子屋の前
進平がしたこと川辺で捕まえた蛍を、部屋に放つ両袖を広げて、団子を食べる紗都子を隠す
進平の言葉「どこにいたって 俺が紗都子を 自由にしてあげる」「言ったでしょ」「俺が紗都子を 自由にしてあげるって」
紗都子「不思議な人…」「…おいひい」。のちに「本当に不思議な人」
9話の約束を、28話の団子屋の前で「言ったでしょ」と持ち出す

9話は、幼い紗都子が外へ出たいと頼んで義母に断られる夢から始まりました。夢の中の義母の言葉は「あなたに自由があると思わないで」。

9話は部屋の中へ蛍を運び込み、28話は往来に袖で小さな部屋を作る。進平の「自由」は、いつも手作りです。

袖の陰で団子をかじった紗都子の一言は「…おいひい」。進平はそれを見て笑い、「向こうにも行ってみようよ」。

「目的のものは手に入ったんですから」と止める紗都子に、「嫌だね!」。紗都子と出かけるのは初めてだから、楽しまなきゃもったいない、と。

紗都子は「もう… 最後にもう一軒だけですよ」と折れました。その「一軒だけ」のあとも、寄り道は月が出るまで続きます。

9話で進平が蛍を部屋に放った夜は、単行本2巻に入っています。「どこにいたって」の約束を読んでから28話の団子屋に戻ると、「言ったでしょ」の重さが変わります。

気になる場面を、原作でじっくり読む。

「紗都子以上に綺麗な子は見たことないよ」|27話の「色気ない」に返ってきた答え

手をつないで歩く町で、紗都子は「私たち 周りから どう見られてるのかしら」と考え始めます。続けて「退屈な女だと思われたくない」。

そこへ遊女たちの「進平さま〜 またうちに遊びに来てくださいね〜」。知り合いの多さを、進平は「一応 表向きは 島の用心棒だからね〜」と笑います。

紗都子の「…綺麗な女性ばかりだわ」に、進平は「正直 それが売りみたいなところもあるし…」と認めて、「でも 紗都子以上に綺麗な子は 見たことないよ」。

27話で朝霧が言ったこと28話の紗都子28話の進平
「アンタ美人だけど色気ないし」「そんなんじゃ客が抱きたいと思わないよ」「わ 私なんか… 骨っぽくて 色気ないですし…」「今まで何度 紗都子を 抱きたいと 思ったか」
「面白くない」「退屈な女だと 思われたくない」「すっっっごく 楽しいよ」
朝霧の二つの言葉と、28話の紗都子と進平

「骨っぽくて色気ない」は、27話の朝霧の「色気ないし面白くない」とほぼ同じ形です。言ってすぐ、紗都子は「言わせたみたいになってしまった」と思います。

進平の答えは「今まで何度 紗都子を 抱きたいと 思ったか」。固まる紗都子に「あ ごめ〜ん 言っちゃったぁ」、そして小さな書き文字で「嫌わないで」。

朝霧の「客が抱きたいと思わないよ」に、客ではない男が一人、反証を出しました。

25話の進平は、無理なことをして「嫌われたくない!」と屋根を転げていました。28話は先に口が滑り、そのあとで「嫌わないで」と小さく添えています。

「すっっっごく楽しいよ」|紗都子が数えた進平と、「永遠に」を願ったラスト

「…楽しそうだわ」とこぼした紗都子を、進平は月の下で高く抱き上げます。「すっっっごく 楽しいよ」。紗都子も「…私も… 楽しいです」。

そこからの紗都子のモノローグは、「本当に不思議な人」から始まります。

9話の「不思議な人…」は、蛍の光の中で浮かんだ一言でした。28話はその先へ進み、進平について知っていることを数え始めます。

  • よく笑う
  • 髪も瞳も真っ黒で、細身で背が高い。改めて見ると、髪はふわふわの猫っ毛
  • いつも気にかけてくれて、真っ直ぐ
  • 小食で、梅干しは苦手。お団子は食べていたから、甘いものは好きなのかしら

数え終えたあとに残ったのが、「他には 何が好きで 何が嫌い?」「どんなことを 楽しいと 感じるの?」という問いでした。

紗都子の進平メモ、いちばん新しい項目は「梅干しは苦手」。殺し屋の素性より先に、好き嫌いから埋まっていきます。

27話で朝霧は進平を「何を考えているかわからない」と言い、紗都子は「意外と考えていることはわかるといいますか…」と返していました。

考えていることは分かっても、好きなものはまだ知らない。題の「あなたについて」が指しているのは、紗都子が自分で見つけたこの空白なのだと思います。

草履の店では、進平が書き文字で「さとこに合うぞうり えらんであげる」。腰掛けた紗都子の足に、進平が草履をはかせます。モノローグは「この人のこと もっと知りたい」。

最後は、夜空の下に並んで座る二人の後ろ姿と、「この時間が 永遠に 続けば いいのに」。

12話の紗都子は、父の望む相手との結婚を夢だと言い、「結婚まで私の命がもてばいい」と話していました。27話では、朝霧に「先が短いんだろう?」と言い当てられています。

結婚の日までもてばいいと言っていた人が、28話の最後に願ったのは「永遠」でした。

28話の読者の反応|いいね1位は「私もそう思ってるよ」、同じ一文に「フラグ」の声も

28話に寄せられたコメントは2,700件を超えます。先読みが大晦日の深夜だったこともあり、「あけおめ」「お年玉」と年越しのあいさつが並びました。

書き込みいいね
「『続けばいいのに』さとこ、しんぺい、私もそう思ってるよ。」13,546
「進平のキラキラおめめ」9,918
「年明けよりも更新が楽しみ過ぎた! そして1月1日、蛍の嫁入り連載一年目おめでとうございます!!」5,872
「新年早々、進平の笑顔がたくさん見れて幸せ…! だんだん眼に光がはいってて最高なんだよ」5,589
「こんなほのぼの回だとは…! なんて嬉しいお年玉…!!」4,319
「でも逆に次回が怖いいいいい 幸せになればなるほど怖いって何コレ」3,526
マンガワンの28話コメント(いいね順)より。数字は1件の書き込みへのいいね数(2026年11月7日時点)

上位6件は、どれも先読みが始まって10分足らずの書き込み。1位はラストの一文に、そのまま「私もそう思ってるよ」と返しています。

この幸せを「フラグ」と心配する書き込みも80件を超えます。「新年早々フラグっぽい終わり方やめてよぉー」は、先読みの開始から4分足らずでした。

幸せの真ん中で「永遠に」と書かれると、読者はまず身構える。いいね1位の共感と6位の「怖い」は、同じ一文から出ています。

進平の目にも声が集まりました。2位の「キラキラおめめ」、4位の「眼に光」。20ページの瞳を挙げて、最初は真っ黒だったと振り返る書き込みもあります。

進平の目と表情の描かれ方は、進平は怖いのにかわいい?目・表情と声に表れる魅力でまとめています。

27話で朝霧に「そんなんじゃ誰も抱きたいと思わない」と言われたのに、と28話の進平の言葉を並べた書き込みにも、2,000件を超えるいいねが付いています。

「梅干し代は払おうね」と、店先で食べた梅干しを気にする声も。言われてみると、28話に代金を払う場面は描かれていません。

28話は単行本5巻の35〜57ページ。梅干しにしょげる進平の顔も、袖を広げた団子屋の前も、1ページを使って紗都子を抱き上げる場面も、5巻のコマで確かめられます。

気になる場面を、原作でじっくり読む。

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まとめ|28話は、櫛屋のお使いが進平を知りたくなる一日に変わる回

『ホタルの嫁入り』28話「あなたについて」は、櫛屋のお使いが寄り道だらけの一日になり、紗都子が進平をもっと知りたいと思う回でした。

28話で押さえておきたいこと

  • 朝霧に筒抜けかもしれないと、紗都子は康太郎を残して進平と二人で出発。櫛はすぐ見つかる
  • 進平は梅干しを初めて食べて「まっずい!!」。食事は二日に一回だと話す
  • 紅を自分の唇で試して「貰ってよ紗都子」。団子の場面では袖で紗都子を隠し、9話の「自由にしてあげる」を持ち出す
  • 「骨っぽくて色気ない」と言う紗都子に、進平は「今まで何度紗都子を抱きたいと思ったか」
  • 紗都子は「この人のこと もっと知りたい」と思い、「この時間が永遠に続けばいいのに」で終わる。28話は単行本5巻

「早めに戻りましょう」で始まった一日が、最後は「永遠に続けばいいのに」。紗都子の帰りたい時刻が、一日でずいぶん後ろへずれました。

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年11月8日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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