『ダンダダン』32話「呪いの家へレッツゴー」は、モモたち三人が電車でジジの家へ向かう回です。オカルンはジジに嫉妬しながら、ツチノコの話で打ち解けてしまいます。
そして温泉街の石段を上り、着いた家は拍子抜けするほど普通。ところが最後のページで、その三人をいくつもの目が外から見つめています。
この回の芯は、31話で「断固として戦う」と言った相手を、32話のオカルンはもう嫌いになれないところ。恋のバトルが始まる前に、友達の話になっていきます。
呪いの家へ向かう回なのに、前半の大事件はババ抜きと駄菓子。オカルン、家に着く前から負けがこんでる。
※原作漫画第32話までのネタバレを含みます。第33話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
| 人物 | 31話までの状況 | 32話での関わり |
|---|---|---|
| オカルン | ジジに「断固として戦う」と宣言し、泊まりへの同行を決めた | 道中で嫉妬しつつ、ツチノコの話でジジと意気投合する |
| 綾瀬桃(モモ) | ジジの家の呪いを祓いに行くと決め、オカルンも誘った | ジジと地元の駄菓子屋の話で盛り上がる |
| ジジ | モモの幼なじみ。31話の最後は家の霊が頭から離れず眠れなかった | 駄菓子を配り、変顔で場を盛り上げ、オカルンを友達だと言う |
『ダンダダン』32話のあらすじ|電車のババ抜きから、家を見つめる人影まで
32話は、ジジの家へ向かう電車の中で始まり、家に着いた三人を誰かが見つめる最後のページで終わります。
- 電車の中で三人がババ抜き。オカルンが負けてすねる
- ジジが山ほどの駄菓子を出し、モモとジジは地元の駄菓子屋の話で盛り上がる
- 話に入れないオカルンは、嫉妬する自分にうんざりして金玉のことを考えようとする
- オカルンがツチノコの話を出すと、ジジが地元の大蛇伝説で応じ、二人が意気投合する
- ジジはオカルンを友達だと言い、オカルンは恋敵なのに嫌いになれない
- 温泉街の長い石段を上り、見た目は普通の家に到着。その三人を外から何人もが見つめている
31話の最後は、週末の泊まりが決まった夜に、ジジだけが眠れずにいる場面でした。その夜までは31話のネタバレ感想・考察で振り返れます。
第32話「呪いの家へレッツゴー」は2021年11月16日に少年ジャンプ+で公開され、単行本では4巻の最後の話です。
龍幸伸先生も、日付が変わってすぐに32話の更新を知らせています。
アニメでは、第1期の最終話・第12話「呪いの家へレッツゴー」の後半にあたります。漫画の話数タイトルが、そのままアニメ最終話のタイトルになりました。
電車のババ抜きと駄菓子|幼なじみの昔話に入れないオカルン
扉絵は、山並みの広がる景色に「いざ!呪われたジジの家へ」。ところが中身は、呪いとは無縁の車内のババ抜きから始まります。
- 最後までジョーカーを抱えていたのはオカルン。モモに弱すぎると笑われ、「性格が悪いんですよ!!」と言い返す
- モモとジジがそろって「ウブ」だとからかい、オカルンは「もうやらない!!」
- すねたオカルンに、ジジが元気出しなと山盛りの駄菓子を差し出す
- その駄菓子から、モモとジジは地元の駄菓子屋の話へ。あの店がまだある、お婆ちゃんがずっと変わらない、と盛り上がる
トランプ一回で二対一、駄菓子一袋で昔話。車内のオカルンの居場所が、ページをめくるたびに狭くなっていきます。
オカルンを励ますための駄菓子が、二人の思い出話の入口になってる。ジジ、たぶん悪気ゼロ。だから文句も言えない。
黙って見ているオカルンの心の声は、「なんか…嫌だ…」。続けて、こんな事を思う自分の器の小ささにうんざりする、とまで言っています。
担当編集の林士平さんが32話の告知に添えた4枚には、このババ抜きから嫉妬までのページが入っています。
この気持ちはどうしようもない。だから何かで気をまぎらわせる。そこでオカルンが選んだのが、「金玉を取り戻す事に集中するんだ!!」でした。
その金玉は、31話で人体模型の玉が飾りだと分かり、手がかりゼロ。嫉妬から逃げ込んだ先が、いちばん見込みの薄い探し物です。
アニメ第12話の車内の場面は、公式ショートで「オカルンが言った『〇玉』何回」と題されています。
ツチノコで打ち解けたオカルンとジジ|「断固として戦う」から友達へ
思い出話に入れないオカルンが、自分の土俵へ引き戻そうと出した話題がツチノコでした。
ここでジジが乗ってきます。地元には大蛇の伝説があり、ツチノコを祀る神社まであると。恋敵から、オカルト話の一番いい相手が出てきてしまいました。
二人はそのままUMAの話で意気投合。ジジはオカルンを友達だと言い、オカルンもモモ以外とこういう話ができる楽しさを知ります。
アニメ第12話の公式ショートも、この場面を「ジジとのオカルト話で大興奮」と題して切り出しています。
この3話のオカルンを並べると、ジジへの向き合い方が毎回ひっくり返っています。
| 話数 | ジジを前にしたオカルン |
|---|---|
| 29話 | モモとジジの仲を悪いほうへ想像し、もう会わないようにしようと決める |
| 31話 | モモとジジの間に割り込み、「断固として戦う」と宣言する |
| 32話 | 嫉妬する自分に嫌気がさした後、ツチノコの話で意気投合し、嫌いになれなくなる |
29話のネタバレ感想・考察で身を引こうとした時、オカルンは二人の仲を悪いほうへ想像していました。32話の嫉妬がしんどいのは、相手が嫌な奴ではないと分かってしまったからです。
嫌な奴なら、まだ堂々と嫉妬できた。好きな話題に一番乗りしてくる恋敵、戦いにくいにもほどがある。
コメント欄にも、恋敵と思うのは分かるけど普通に友達になったらいい、という声に9,700件を超える支持が集まりました。
ジジの変顔とハイテンション|31話の眠れない夜を知った後で
32話のジジは、とにかくよくしゃべり、よく変顔をします。ババ抜きで騒ぎ、駄菓子を配り、モモを笑わせる顔まで作る。
ただ、読者は31話の最後のページを見ています。ジジは呪いの家の霊が頭から離れず、一人で眠れずにいました。
| 場面 | そのまま見ると | 31話の夜を知った読者の受け止め |
|---|---|---|
| 変顔の連発 | 場を盛り上げるお調子者 | 不眠のせいでバリエーションが多いのかと思うと複雑 |
| 止まらないハイテンション | 根っから明るい陽キャ | 恐怖を抑えるために、テンションを上げているのでは |
| オカルンのオタク話に乗る | 話題を合わせてくれるいい奴 | 突然のオタクトークに一番に乗れる男はモテる |
変顔の多さを好きだという書き込みに2万1,000件超。一方で、それが不眠のせいかもと思うと複雑だという書き込みにも2,000件を超える支持がありました。
無理に明るくしているのかどうかは、32話の中でジジ本人の口から語られていません。あくまで、31話を読んだ読者の見え方です。
それでも、ジジが向かっている先は28話のネタバレ感想・考察で読んだ呪いの家です。頼んだ霊媒師5人のうち3人が、自ら命を絶った家でした。
その家に帰る電車で、駄菓子を配って変顔して、すねたオカルンまで励ましてる。ジジ、今日いちばん忙しい人。
呪いの家に着いた三人|普通の家と、最後のページの視線
電車を降りた三人は、温泉街の長い石段を上ってジジの家に着きます。
その家が、見た目はごく普通。霊媒師3人が命を絶った、あの依頼の家なのに、外から見る限り何もおかしくない。
応援コメント欄にも、なんの変哲もない小綺麗な家の絵なのにゾワっとした、という声がありました。普通に見えること自体が、もう落ち着かない。
そして最後のページ。家に入っていく三人を、外からいくつもの人影がじっと見つめています。
| 比べる点 | 31話のラスト | 32話のラスト |
|---|---|---|
| 直前の空気 | 人体模型と花の再会に泣かされる | オカルンとジジがツチノコで意気投合する |
| 最後に出てくるもの | ジジの頭から離れない、家の霊の姿 | 家に入る三人を見つめる、外の人影 |
| 怖さの向き | 幽霊の怖さ | 何者か分からない視線 |
オカルン頑張れとホクホクしていたのに、ラストのページで一気に肝が冷えた。コメント欄で1万3,000件を超える支持を集めた声が、この回の読後感そのものです。
ラブコメの後は怖いのが来ると前回で分かっていたのに慣れない、という書き込みにも1万1,000件超。31話で一度やられた読者が、32話でもう一度やられています。
幽霊の家に来たはずが、最後にこっちを見てるのは家の外の人影。呪いの家、玄関に入る前から気が休まらない。
応援コメント欄の32話|「鼻くそおばさん」と「グンマー帝国」
32話の応援コメントは2,600件以上。いちばん支持を集めたのは、最後のページの一人に向けた声でした。
| 場面 | 読者の受け止め |
|---|---|
| 最後のページの人影 | 鼻くそおばさんが強烈すぎて、他の人も不気味なのにモブに見える、に3万3,000件超 |
| 温泉街と石段 | 魔境グンマー帝国へようこそ、に2万2,000件超。伊香保かと推測する声も |
| ジジの変顔 | 変顔のバリエーションが多すぎて好き、に2万1,000件超 |
| 旅の荷物 | リュックの癖が強い、に1万5,000件超 |
| ラストまでの温度差 | ホクホクしていたのにラストで肝が冷えた、に1万3,000件超 |
不気味な人影の中から一人だけ「鼻くそ」で覚えられている。怖がらせる最後のページで、1位がそこなのがダンダダンの読者らしい。
群馬の伊香保温泉には、温泉街の真ん中を上る365段の石段があります。作中の町が伊香保だと明かされたわけではありませんが、長い石段を見て思い浮かべた読者が多かったようです。
32話は単行本4巻の最後の話です。31話の騒がしい夕飯とジジの眠れない夜から続けて読むと、電車の中のジジの明るさが違う顔で見えてきます。
まとめ|32話は、恋敵が友達になりかけて、呪いの家に着く回
『ダンダダン』32話「呪いの家へレッツゴー」は、電車の道中でオカルンがジジを嫌いになれなくなり、着いた呪いの家で三人が誰かの視線にさらされる回でした。
UMAの話で盛り上がった二人が、着いた先で見つめられる側に回る。珍しいものを見たがる側が、先にじろじろ見られてる。
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