『ダンダダン』55話「モエモエ気功砲」は、バイトを終えたモモを、オカルンが夜道で迎えに来る回です。帰り道、モモは「寒いから」とオカルンの手を握ります。
ところが帰り着いた綾瀬家で、修行を積んだジジに冷たい飲み物がかかります。目覚めた邪視が「呪いの家」でお湯も星子のお札も防ぎ、モモに迫ったところで55話は終わります。
オカルンが心配していたのは、女の子一人の夜の帰り道でした。本当に危なかったのは、着いた先の自宅だったわけです。
メイド服で悪態をついて、夜道で手をつないで、帰ったら邪視。55話、20ページの中の温度差がすごい。
※原作漫画第55話までのネタバレを含みます。第56話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
| 人物 | 54話までの状況 | 55話での関わり |
|---|---|---|
| 綾瀬桃(モモ) | 半壊した家の修理代のため、メイドカフェでバイトを始めた | 店の前で友達に悪態をつき、夜10時まで働いてオカルンと帰る |
| オカルン | 友達2人に連れられて、モモのバイト先へ来た | 待つと申し出て断られ、10時に走って迎えに来る |
| ジジ(邪視) | 冷たい水で邪視、お湯でジジに戻る。53話から星子の稽古で邪視を抑える修行中 | 醤油一滴に耐えた後、冷たい飲み物を浴びて邪視が目覚める |
| 星子 | モモの祖母で霊媒師。53話で邪視も家族に迎えた | ジジの修行を見て、邪視の呪いの家にお札で挑む |
| 白鳥愛羅(アイラ) | 綾瀬家に泊まり込み、ジジの見張りを手伝っている | ジジとぶつかり、手にしていた冷たい飲み物がかかる |
| ミーコとケイ | モモの友達。オカルンを店へ連れてきた | モモの写真を撮り、オカルンを残して帰る |
『ダンダダン』55話のあらすじ|店の前の悪態から、呪いの家に囲まれたモモまで
55話は、メイドカフェの店先で始まり、綾瀬家で邪視が目覚めるところで終わります。前半は帰り道のラブコメ、後半は一気に危機です。
- メイド服のモモが店の外へ出て、写真を撮って喜ぶ友達2人に悪態をつく
- 友達は先に帰り、残ったオカルンがバイトの終わる10時まで待つと申し出る
- モモは「ウチ強いし大丈夫」と断り、オカルンはいったんその場を離れる
- 夜10時、店を出たモモのもとへ、オカルンが走ってくる
- 帰り道、モモが「寒いから」とオカルンの手を握る
- 綾瀬家ではジジの修行が実り、醤油一滴でも邪視が出なくなっている
- アイラとぶつかったジジに冷たい飲み物がかかり、邪視が呪いの家でお湯もお札も防いでモモに迫る
54話のラストは、店のおまじない「モエモエ気功砲」で記念写真を撮る場面でした。半壊した家とバイトのきっかけは54話のネタバレ感想・考察で振り返れます。
第55話「モエモエ気功砲」は2022年5月3日に少年ジャンプ+で公開された20ページの回で、単行本では7巻に入っています。
アニメでは、第2期の第19話「なんかモヤモヤするじゃんよ」に入っています。54話の終わりから57話の途中までをまとめた回で、55話はまるごとこの一話の中です。
店の前で悪態をつくメイド|「レストランっつってただろうが!!」と「ウチ強いし」
55話の扉は、メイド服のまま店の外で友達に詰め寄るモモ。「レストランっつってただろうが!!」と、紹介されたバイト先の話が違うことに怒っています。
カワイイと褒められても、返ってくるのは「茶化しに来てんじゃねえかよ!!」。服はメイド、口調はいつものモモです。
担当編集の林士平さんも配信の日に、この店先の4ページを添えて55話を告知していました。扉のアオリは「店外メイド 即悪態…!」です。
描き込まれた店先の街並みを見て、埼玉の川口駅前だと気づいた読者もいました。
友達2人に「オカルン行くよー」と呼ばれても、オカルンは「ジブンはここで…」。顔を見合わせた2人は「ごゆっくりー」と残して帰っていきます。
| オカルン | モモ |
|---|---|
| 「スイマセン 仕事場におしかけちゃって」 | 「ホントだよ!! もう来ないでよ!!」 |
| 「綾瀬さん 何時までですか?」 | 「えー 10時」 |
| 「綾瀬さんがバイト終わるまでいます」 | 「いや 帰りなって」「寒いし 風邪ひくよ!?」 |
| 「女の子が夜一人で帰るのは危ないので」 | 「いやいや ウチ強いし 大丈夫だから」 |
結局オカルンは「そう…ですか…」と引き下がり、モモの「気をつけてね」に送られて帰っていきます。
このやりとり、「ウチ強いし」は強がりでも何でもなく、ただの事実なんですよね。宇宙人とも怪異とも、超能力で渡り合ってきたのがモモです。
その人に「夜一人で帰るのは危ないので」。オカルン、相手の戦績を知っていても心配はやめない。
夜10時の迎えと「寒いから」|昼は帰す理由、夜は手を握る理由
夜10時。店長や先輩にねぎらわれて店を出たモモは、なんとなく辺りを見回します。オカルンの姿はありません。
一人で歩き出したところへ、前から走ってきたのがオカルン。夜に女の子を一人にするわけにはいかない、と真剣です。
並んで帰る道で、モモがオカルンの手を握ります。口にした言い訳は「寒いから」でした。
| 比べる点 | 店の前(昼) | 帰り道(夜) |
|---|---|---|
| モモの言葉 | 「あー 寒い」「寒いし 風邪ひくよ!?」 | 「寒いから」 |
| 「寒い」の使い道 | 待つと言うオカルンを帰らせる | オカルンの手を握る |
| オカルン | 待つと申し出て断られ、その場を離れる | 走って迎えに来て、手を握られる |
昼は「風邪ひくよ」で追い返した相手の手を、夜は「寒いから」で握る。モモ、寒さの使い方が都合よすぎません?
ところで、断られた後のオカルンは一度歩き去っています。そこから10時まで、どこで何をしていたかは描かれていません。
コメント欄の読みも割れました。制服のままだから帰らずに待っていたんだ、という声と、いったん家に帰ってから来ればいいのに、という声。
どちらの読みを取っても、一度断られた迎えに、オカルンは走って来ています。待つのを断られて、待ち方のほうを変えてきた。
アニメ第19話では、MBS animation公式チャンネルのショートが、モモを迎えに来るオカルンの場面を切り出しています。
アニメでは、オカルンがモモの手を取ろうとして引っ込める一瞬が足されています。原作では、手を伸ばすのはモモのほうだけです。
二人が手をつなぐ場面はアニメの放送でも反響が大きく、ABEMAで第19話の放送時にコメントが最も多かったシーンは、手をつなぐ二人でした。
思えば54話の夜も、オカルンはトイレに起きたジジに付き添っていました。55話の夜はモモの帰り道。付き添う相手が変わっても、夜に誰かを一人にしないのは同じです。
醤油一滴に耐えたジジ|51話でちゃぶ台を返した一滴の、その後
二人が帰る頃、綾瀬家ではジジの修行が実を結んでいました。押されてもびくともせず、手に醤油を一滴垂らされても、邪視が表に出てきません。
醤油と聞いてピンと来た人もいるはず。51話の夕食では、ジジの手にかかった醤油一滴から邪視が出て、ちゃぶ台をひっくり返していました。
| 比べる点 | 51話 | 55話 |
|---|---|---|
| 醤油一滴がかかった場 | みんなで囲んだ夕食 | 星子のもとで積んできた修行 |
| その後 | 邪視が出て、ちゃぶ台を返す | ジジのまま、邪視を抑え込む |
星子が正座の稽古を始めたのは53話の終わり。そこから2話で、同じ一滴を浴びてもジジのままでいられるようになりました。
51話では夕食ごとひっくり返した一滴に、55話のジジは耐えきった。醤油に勝った男です。
ただし、抑えられたのは常温の一滴まで。冷たい水はまだ無理という条件が、この後すぐに効いてきます。ちゃぶ台が返った夕食の顛末は、51話のネタバレ感想・考察で。
読者が笑ったのは、この場面へのページのめくり方です。甘い帰り道の次のページを開くと、いきなり「どすこい」。
タバコの煙でジジの様子を確かめる星子には、コメント欄から「渋くてかっけえ」。修行の監督まで絵になるおばあちゃんです。
冷たいタピオカで目覚めた邪視|お湯も星子のお札も弾く呪いの家
修行の成果が見えた矢先、帰ってきた二人の目の前で、綾瀬家はあっという間に修羅場へ戻ります。
- ジジがアイラとぶつかり、アイラの冷たい飲み物がかかる
- 邪視が目を覚まし、みんなが一斉にお湯をかけにいく
- 邪視は自分の周りに「呪いの家」を張り、お湯を防ぐ
- 星子がお札で結界を破りにいくが、弾かれる
- 呪いの家にモモが囲い込まれ、外のオカルンは邪視の気を引こうとするが届かない
- 邪視がモモに迫ったところで、55話が終わる
アイラが手にしていたのはタピオカ。夜10時を回った時間に何を飲んでいるのかと、コメント欄でもツッコまれていました。
醤油一滴に耐えた日に、冷たいタピオカ。アイラ、修行の試験を勝手に上級編にしないで。
邪視が出た瞬間、みんなの手が一斉にお湯へ伸びる。この手際の良さに、これまで何度も邪視が出てきた日々が透けて見えます。
| 話数 | 呪いの家の使い方 | 向けた相手 |
|---|---|---|
| 41話 | 家を球に固めて蹴り込む | モンゴリアンデスワーム |
| 43話 | 閉じ込めて、中で殴り続ける | オカルン |
| 55話 | お湯とお札を防ぎ、モモを囲い込む | 綾瀬家のみんな |
41話では武器、43話では檻。55話の家は、お湯から身を守る盾として出てきました。ジジが修行している間に、邪視の側もお湯への備えを覚えてきたように見えます。
オカルンが呪いの家に閉じ込められた地下の戦いは、43話のネタバレ感想・考察で追えます。あの時は家の中で殴られていたオカルンが、55話では外で手を出せない側です。
呪いの家が球になり、檻になった41話と43話は単行本6巻。邪視が家をどう使ってきたかを読み返すと、55話の盾の厄介さがよく分かります。
55話への読者の反応|「ジェットコースター」と「さすがに長いよ邪視!」
55話の応援コメント欄は2,200件を超えます。最も多くの「いいジャン」を集めたのは、お湯をかける判断の速さに笑う一言でした。
| 書き込みの中身 | 1件への「いいジャン」 |
|---|---|
| お湯をかける判断の速さで、これまでの変身の多さが分かる | 4万7,000件超 |
| キュンキュンとハラハラのジェットコースター | 2万5,000件超 |
| ラブコメの次のページが「どすこい」 | 2万2,000件超 |
| 何度も変身すれば、邪視の側も対策しだす | 1万7,000件超 |
| ラブコメからプチ笑い、そして衝撃展開 | 1万1,000件超 |
| 帰り道より家のほうが千倍危ない | 8,500件超 |
上位に並んだのは、甘さと危なさの落差を楽しむ声です。前半を『耳をすませば』に重ねて、カントリーロードが聞こえてくると書いた人もいました。
一方、まとめ掲示板には「さすがに長いよ邪視!」という声も。邪視が目覚めて終わる引きを、もう何度も見た気がするという書き込みが続きます。
面白いのは、邪視の話をそろそろ落ち着けてほしいと書いた同じ投稿が、前半のラブコメは最高だったと続けていること。
引きへの不満と、帰り道へのときめきが、一つの書き込みに同居している。応援コメント欄でも、ラブコメはいらないという意見には反論が集まっていました。
55話は単行本7巻に入っています。51話の醤油一滴から、メイドカフェの店先、夜道の「寒いから」まで、同じ巻で続けて読めます。
まとめ|55話は、夜道を送った先の家で邪視が目覚める回
『ダンダダン』55話「モエモエ気功砲」は、夜道を心配して迎えに来たオカルンとモモが手をつないで帰り、その家で邪視が目覚める回でした。
「ウチ強いし」と夜道の迎えを断ったモモが、自分の家で囲い込まれて終わる。オカルン、次の付き添いは玄関の中までお願いします。
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