ファンタジー

『歴史に残る悪女になるぞ』デュークはどんな王子?アリシアへの想いと記憶喪失の真相

2024年11月18日

本ページにはプロモーション(広告)が含まれています

『歴史に残る悪女になるぞ』デュークの人物像と恋を扱う見出しに、青い小箱とネックレスを添えた水彩調のアイキャッチ。

『歴史に残る悪女になるぞ』のデュークは、デュルキス国の第一王子で、アリシアに一途な想いを向ける人物です。「氷の王子」という呼び名のわりに、好意の伝え方はかなり大胆。

終盤の記憶喪失も、アリシアへの愛情が消えた結果ではありません。隣国へ行きたい彼女の望みをかなえるため、忘れたふりをしていました。

ただ、二人の関係は「優しい王子が悪女を守る」で収まらないんですよね。心配がぶつかる日もあれば、守られるはずのアリシアが王子を守ると言い出す日もある。

贈るのはダイヤモンド、用意するのは国外追放。氷の王子の好意、受け取る側にもなかなか度胸が要ります。

アニメ全13話のネタバレを含みます。原作Web版は該当話を区別して紹介し、終盤の節ではWeb版第533話と書籍小説9巻の内容にも触れます。

デュークはどんな人物?第一王子と「氷の王子」の二つの顔

正式な名前はシーカー・デューク。第一王子にして王位継承者であり、アリシアが知る乙女ゲームでは、ヒロインの攻略対象の一人でした。

知りたいことデュークの基本情報
名前シーカー・デューク
立場デュルキス国の第一王子・王位継承者
ゲームでの役割ヒロインの攻略対象の一人
呼び名ヒロイン以外には微笑まない「氷の王子」
アニメの声優石川界人
アリシアとの年齢差Web版第17話では、デュークが5歳上と語られる
ゲームでの設定と、アリシアが出会った王子を分けて見るための基本情報

アリシアの前では、無口なままでも行動が遠慮しない。王子の立場と恋する一人の顔、その二つを一緒に追うと、冷静さだけでは説明できなくなります。

好きだという気持ちを胸の内にしまい続ける人ではないんですね。むしろ、その気持ちを受け取ったアリシアのほうが、何度も立ち止まることになります。

デュークを中心にした公式キャラクターPVも公開されています。石川界人さんが演じる王子を、声と姿で確かめたいときの一本です。

デュークがアリシアに惹かれる理由|悪女の評判より、実際の行動を見る

デュークの好意を考える手掛かりは、アリシアが理想を口にするだけで終わらず、実際に動くところです。彼女を近くで見てきたメルの言葉にも、その見方が表れます。

悪女らしく強さを見せたつもりの本人に、王子から好意的な反応が返る。嫌われる準備をしているのに、そちらはちっとも順調に進まない。アリシアには困った成果ですね。

場面アリシアが見せるものデュークとの関係を読む手掛かり
Web版第9話剣の成果と、目標へ向かう決意デュークが最初に称賛する
Web版第119話理想にとどまらず、現実を見て行動する姿メルがリズとの違いとして語る
アニメ第3話悪女を目指し、恋より先に行動する姿ゲームと違うデュークの関心に、本人が戸惑う
アリシアが目指す悪女像と、周囲が見ている彼女のずれ

剣の成果を褒めた王子が、彼女の周囲に危険がないかまで気にしている。アリシア自身が知らなかったところにも、デュークの関心は続いています。

何でも言うことを聞いてくれるから、という恋ではないんでしょう。自分で考えて動く相手だから惹かれる。だから、彼女の決断に王子自身が困らされる日も来るわけです。

悪女を目指す努力や、人との接し方の不器用さは、アリシアの人物像にもつながります。デュークとの恋では、その強さが頼もしさにも危なっかしさにもなるのが厄介です。

誕生日のネックレスが伝える好意|身に着けるアリシアの受け取り方

デュークの好意が早くから形になるのが、誕生日に贈ったダイヤモンドのネックレスです。Web版では、8歳のアリシアへ少し遅れた誕生日祝いとして渡します。

  • Web版第17話:デュークが屋敷を訪ね、誕生日祝いの小箱を渡す。中には薄く青みがかったダイヤモンドのネックレス。
  • 第18話:アリシアは首に着け、剣の稽古でも邪魔にならないと考える。周囲は王子からの高価な贈り物に驚く。
  • 第100話:事件で奪われていたネックレスを、デュークが取り戻して彼女の首元へ戻す。
  • 第148話:毎日身に着けている彼女へ、ジルがデュークへの気持ちを問いかける。

贈る側は迷いなく小箱を渡し、受け取る側は中身を見て一度ふたを閉じる。王子の勢いとアリシアの処理が追いつかない感じが、もうこの頃からあるんですよね。

余計なことを考えないように、そこで腹筋。アリシア、王子にどきどきした後の対処まで鍛錬なんですね。

同じネックレスでも、恋の意味をすぐには決められない

宝石を褒めているのか、目の前の相手を褒めているのか。デュークは距離を縮めているのに、彼女は主語を確かめたくなる。言葉が足りないというより、受け取り方が違うんです。

毎日着けているのに、心の中ではまだ答えを探している。贈り物を受け取った時点と、その人への想いを言葉にできる時点は、同じではありません。

片目を巡る衝突で変わる関係|「見守る」だけでは届かない

デュークがアリシアを大切にしていても、二人が衝突しないわけではありません。片目を譲った彼女への心配が、本人には知らされていなかった想いを表へ出します。

二人の立場片目の件でぶつかるもの
アリシア自分で選んだ行動であり、相手に見守ってほしいと頼んだ覚えはない
デューク幼い頃から見守ってきた相手が、身体を犠牲にしてしまったという心配
話し合いの課題心配する気持ちを伝えることと、彼女自身の意思を受け止めること
Web版第118~121話から見る、二人のすれ違い

傷つけた言葉を、悪女らしさだけでは片付けられない

悪女らしいことを言えたはずなのに、うれしくない。相手が傷ついた顔をしたことで、目指す悪女像と、今してしまったことが離れてしまう。ここは軽く笑えません。

  • 片目の譲渡を知る:デュークが強く反応し、見守ってきた想いを口にしかける。
  • 言い返してしまう:アリシアは頼んでいないと答え、彼の反応を見て後悔する。
  • メルの話を聞く:自分の知らない場所で、彼が心配していたことを知る。
  • 自分から会いに行く:アリシアは心配への感謝を伝え、黙って見守るだけでは伝わらないと告げる。

心配していたことと、それが本人に届いていたことは別。アリシアが知っていたこと、知らなかったことを分けると、この衝突を彼女の強がりだけで片付けられなくなります。

アリシアからも「守る」と言い返す

礼を言って頭を下げた直後に、王子の胸倉をつかむ。感謝はする。でも、黙って察してもらうのは認めない。ずいぶん手厳しい返事です。

デュークは笑い、これからは思ったことを口にすると応じます。叱られた王子のほうが、うれしそうなのがいい。

ところがアリシアは、振り向かずに食堂を出てしまいます。周りの生徒が見とれた、彼女を愛おしく思う眼差しを、向けられた本人だけが知らない。

片目を譲る魔法の仕組みや、視界が戻る条件は、アリシアの眼帯の理由で詳しく追えます。

デュークの記憶喪失は演技|アリシアを国外追放へ導いた理由

デュークは本当にアリシアを忘れたわけではありません。ラヴァール国へ行きたい彼女の望みを見抜き、国外追放につながる状況を作るために演技をしていました。

アニメでの段階二人に起きること見逃したくない違い
第11話アリシアがラヴァール国に関心を持つ国外追放より前に、外の世界へ行きたい望みがある
第12話の終わりデュークが彼女を知らないかのように接する恋の進展から、一転して冷たく見える
第13話の王宮記憶を消した疑いがアリシアにかかる忘れられるだけでなく、彼女自身が容疑者になる
第13話の真相デュークが忘れたふりをしていたと分かる愛情の消失ではなく、出国の望みへの手助けだった
旅立ちアリシアは隣国へ向かい、デュークは別れに会いに来る離れる選択をしても、想いまで消えるわけではない
記憶喪失のように見えた変化と、国外追放までの流れ

ただ「隣国へ行かせてほしい」と頼むのではなく、国外追放という出口を作った。アリシアの望みを理解しているからこその手ですが、ずいぶん思い切った助け方です。

そばに置きたいだけなら、まず選ばない方法でしょう。好きな人を、その人の行きたい場所へ送り出す。見ている側は引き止めたくなるのに。

Web版では、別れ際の一言で演技が分かる

だまされたと分かったアリシアに、笑いがこみ上げる。忘れられたと思っていた相手に、出国の望みまで読まれていた。これはアリシアも一本取られましたね。

一方、すぐ隣のジルには、そのささやきは聞こえていません。Web版第187話では、アリシアの表情の変化から演技に気づきます。同じ別れの場でも、事情が伝わる順番は違います。

彼女を追うジルの寂しさは、ジルがアリシアに仕える理由と絆にも関わる部分。デュークの策が通ったとしても、残る人たち全員が平気になる別れではありません。

追放を決めた王子が、最後には会いに来る

アニメ最終回のデュークは、転移魔法でアリシアの馬車へ会いに来ます。Web版第190話では、馬で追ってきた彼が息を切らして現れる。会いに来る手段は媒体で異なります。

追放を決める場ではあれほど冷静だったのに、見送りには息を切らして来る。その顔を知ると、さっきまでの無表情をずっと保てる人には見えなくなります。

自分で国外追放にしておいて、その馬車まで追ってくる。デューク、判決の時の冷たさはどこへ置いてきたんですか。

最終回の黒薔薇や、リズを含む別れの場面はアニメ第13話の感想と結末でも追えます。デュークの恋は、この旅立ちで完結するのではなく、距離を置いた先へ続いていきます。

デュークとアリシアは結婚する?アニメの結末と原作で深まる想い

アニメ全13話の到達点では、二人は結婚していません。アリシアがラヴァール国へ向かうところで終わり、その先の関係は原作へ続きます。

ここからはアニメより先の、Web版第533話と書籍小説9巻の内容に触れます。二人の想いがどう進むのかを知りたい方向けのネタバレです。

媒体と範囲二人の関係で描かれること
アニメ第13話まで結婚ではなく、アリシアの旅立ちと、離れても続く想いが描かれる
Web版第533話アリシア自身が、デュークへ心を差し出すと誓う
書籍小説9巻メルビン国で、二人が国交の問題に向き合っていく
同じ「その後」でも、媒体と読める場面を区別する

Web版第533話では、アリシアから想いを渡す

それでも彼女は、王子のそばにずっといるという道だけを選ぶわけではありません。ラヴァール国へ戻るつもりだと伝え、離れることと、想いのある場所を分けて話しています。

冒険をやめる代わりに、恋を受け入れたのではない。自分で進むことも、相手を想うことも両方持っていこうとする。アリシアが口にする返事として、うれしい答えです。

デュークも、帰ってくる場所が自分のもとなら自由に進めばいいと応じます。心を誓う場面であり、結婚が成立した場面ではありません。

ダイヤモンドを毎日着けていても、恋なのか分からなかった彼女が、自分の言葉で心を渡す。贈り物の頃を覚えていると、この一歩をただの甘い場面としては読み流せません。

書籍9巻では、王子の問題へアリシアが力を貸す

頼られていると知って喜んだ彼女が、まず取りかかるのは離宮の掌握です。王子の助けになろうとすると、やっぱり行動が大きい。

王子の力になりたいという気持ちが、国同士の問題へつながる。恋の返事を聞くだけでは済まないところまで、二人の関係は広がっていきます。

Web版の話数と、書籍・漫画の巻数は別です。第533話の心の誓いを読みたいならWeb版、メルビン国での協力を追いたいなら書籍9巻が、それぞれの場面です。

漫画・小説・Web版のどれから読むかで迷ったら、それぞれの違いと読む順番も参考になります。

まとめ|デュークは、アリシアの望みをかなえようと動く王子

デュークは、第一王子としての冷静さと、アリシアへまっすぐ踏み込む顔を持つ人物です。記憶喪失の演技も、好意を失ったのではなく、彼女の望む旅立ちへ道を作るためでした。

デュークとアリシアの関係を読む四つのポイント

  • 「氷の王子」はゲームでの設定。アリシアのいる世界では、彼女へ関心と好意を向ける。
  • ネックレスや言葉で好意を伝える一方、二人には想いを受け取る速度の違いもある。
  • 片目を巡って衝突した後、アリシアも守ると伝え、デュークの振る舞いが変わる。
  • アニメは結婚まで描かない。Web版の心の誓いや、書籍で協力する姿へ二人の関係は続く。

最初は宝石の入った小箱を渡し、やがては隣国へ進む道を渡す。相手のほしいものが変わっても、デュークは自分で動いて届けようとします。

けれど、送り出したあとは会いに来てしまう。その少しも涼しくないところまで含めて、アリシアに恋をした「氷の王子」なんですよね。

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年10月29日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
アニナビプラスの案内キャラ「アキラ」の吹き出しアイコン

アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

-ファンタジー
-