『薬屋のひとりごと』(薬屋)の皇帝(コウテイ)役は、遠藤大智(えんどう・だいち)さんです。鬼十次郎やトゥワイスの声も担当しています。
ただし、第33話に登場する「幼い皇帝」は後藤恵里菜(ごとう・えりな)さん。今の皇帝と、回想の幼少期では配役が違います。
皇帝の会話で面白いのは、相手がその言葉を軽く聞き流せないところ。猫猫(マオマオ)に治療を頼む時も、壬氏(ジンシ)をからかう時も、言った本人と受け取る側の温度が違う。
皇帝がちょっと冗談を言っただけで、壬氏は大慌て。あの立場の人、軽口まで影響が大きいんですよ。
※皇帝の登場場面として、アニメ第4話・第31話・第33話の内容に触れます。
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皇帝の声優は遠藤大智|幼少期は後藤恵里菜
現在の皇帝役は遠藤大智さんです。幼少期の配役や、同じ宮廷にいる壬氏役と分けて覚えると、回想に入っても迷いません。
| 人物・登場時期 | 声優 | 見分けるポイント |
|---|---|---|
| 現在の皇帝 | 遠藤大智 | 猫猫たちが仕える、今の帝 |
| 幼い皇帝 | 後藤恵里菜 | 第33話「先帝」に登場する幼少期 |
| 壬氏 | 大塚剛央 | 皇帝とは別の人物。後宮の管理を担う |
遠藤さんの賢プロダクションの出演歴には、『薬屋のひとりごと』の皇帝役が掲載されています。声優名の読みは「えんどう・だいち」です。
2025年2月14日には、遠藤さん本人もXで「今シーズンも帝です」と投稿。第2期でも皇帝役を続投していることを、短い挨拶で伝えています。
同じ人物でも、子供の頃と大人になってからを別の声優が演じることがあります。ここは現在の皇帝役の交代とは分けたいところです。
第2期でも、第25話・第31話・第32話などの皇帝役は遠藤さん。第33話の「幼い皇帝」は、話数別キャストで後藤さんと紹介されています。
タイトルが「先帝」の回だからといって、「幼い皇帝」が先帝を指すわけでもありません。話数の題名と、役名の「幼い皇帝」は、それぞれ別の手掛かりです。
壬氏の声を知りたかった人は、壬氏役・大塚剛央さんとドラマCD版の配役も確認できます。二人が会話する回では、誰が誰へ返しているかが聴きどころになります。
原作小説でも、まず追いたいのは皇帝の言葉を受けた相手の反応。アニメの声を思い浮かべながら読むと、一言の後に残る身分の差が気になります。
皇帝の演技はどこに注目?第4話と第31話の会話
皇帝役を楽しむなら、治療を命じる第4話と、冗談で壬氏を慌てさせる第31話を比べたい。同じ人物の言葉でも、相手に降りかかるものがまるで違います。
第4話「恫喝」|治療の依頼を断れない猫猫
第4話で皇帝は、病に伏す梨花妃(リファヒ)の治療を猫猫に命じます。猫猫が薬の知識を持つと分かっているからこその用事ですが、相手は国の頂点にいる人です。
- 梨花妃の容体がすぐれず、皇帝が猫猫に治療を命じる
- 猫猫は看病に向かうが、梨花妃の侍女たちに邪魔される
- 壬氏の助けで梨花妃へ近づく機会を得る
- 禁止されたおしろいが使われていたことが分かる
皇帝の命令でも、侍女たちの妨害までなくなるわけではない。治せと言われた側は、病人のそばへ行くところから苦労しています。
皇帝の頼みは、猫猫には命令です。声の強さだけでなく、身分の違う相手へどう返すかにも耳を向けたい。
友人からの頼みなら、忙しいので後で、と言えるかもしれない。皇帝が相手では、その返事は難しい。猫猫、薬師の都合を聞いてもらえる相談じゃないんですよね。
長沼範裕監督は第4話についての公式インタビューで、猫猫が体力を削って人を救う姿と、回復する梨花妃の変化を語っています。
二人の直接の関わりを詳しく追うなら、皇帝と猫猫の関係、看病の命令と「妃」発言につながります。
第31話「選択の廟」|皇帝の冗談で壬氏が慌てる
第31話では、皇帝に呼ばれた猫猫と壬氏が、選択の廟へ向かいます。この地の長になる者の通過儀礼に使われた、古い廟です。
謎を解いた猫猫がもう一度通りたがると、老宦官は身分を理由に難色を示します。そこへ皇帝が、猫猫を妃に召し上げようかと軽口を挟む。
| 会話する人 | その場の言動 | 耳を向けたいところ |
|---|---|---|
| 猫猫 | 仕掛けが気になり、もう一度廟を通りたい | 皇帝を前にしても、謎への関心が動く |
| 皇帝 | 猫猫を妃に召し上げようかと冗談を言う | 言葉を投げる側と、受け取る側の温度差 |
| 壬氏 | ほかの妃たちを持ち出し、慌てて異を唱える | 皇帝の一言に対する、返事の勢い |
皇帝の「妃に召し上げようか」に、壬氏はほかの妃たちを持ち出し、慌てて異を唱えます。冗談を投げた側より、返す側のほうが落ち着かない。
ここ、猫猫が欲しかったのは廟にもう一度入る許可ですよ。なのに皇帝の返しで、話が急に妃の席まで飛ぶ。再入場の相談にしては、話が大きすぎる。
皇帝、その許可の出し方は壬氏が落ち着いて聞けませんって。廟に入り直す前に、もう一人を慌てさせている。
猫猫を連れて廟へ向かう場面は、放送当日のアニメ公式Xでも紹介されました。皇帝に呼ばれるだけで、いつもの毒見から別の用事へ移ります。
見返す時は、皇帝が話し終えたところで止めず、壬氏の返事まで続けて聴きたい。落ち着けなくなった側まで含めて、一つの会話です。
第31話には、TOHO animationの公式予告もあります。選択の廟へ向かう回を思い出す入口として、短い映像から戻れます。
猫猫に治療を任せ、壬氏には冗談を言う皇帝。年齢や性格などの人物像は、皇帝のプロフィールと第4話の言動で詳しく追えます。
看病の命令と、廟での冗談。漫画では、皇帝が言葉を投げた後の猫猫や壬氏の顔を、コマで止めて追いたいところです。
遠藤大智はどんな声優?飲食店から声の仕事へ
遠藤大智さんは賢プロダクション所属の声優で、2006年にデビューしました。声の仕事へ進むきっかけは、大学の後に継いだ飲食店での出会いです。
| 項目 | 遠藤大智さんのプロフィール |
|---|---|
| 所属 | 賢プロダクション |
| 出身地 | 東京都 |
| 誕生日 | 2月3日 |
| デビュー | 2006年 |
| 特技・趣味 | 特技は料理。趣味はお酒とゲーム |
学生時代に打ち込んでいたのは、バスケットボールと自主映画作り。大学の後は、両親の店を継ぐ道へ進みます。
- 学生時代はバスケットボールや自主映画作りに没頭する
- 大学の後、両親が経営する横浜の飲食店を継ぐ
- その店で賢プロ創業者の内海賢二さん・野村道子さんと出会う
- その縁から声優の道へ進み、2006年にデビューする
経歴は所属事務所のプロフィールで紹介されています。店を営んでいた時間の先に、声を仕事にする転機があったんですね。
店を継いだ人が、後にはアニメで副料理長を演じる。『フェルマーの料理』の布袋役を知った後だと、この経歴のところで一度止まってしまう。
飲食店の経験と布袋役は、遠藤さんの経歴にある二つの接点。配役が決まった理由とは別ですが、料理を特技に挙げる人の副料理長役は気になります。
公式プロフィールでは、アニメだけでなく、映画や海外ドラマの日本語吹き替え、ゲームなども出演歴に並びます。アニメで名前を知った後に、実写作品でも同じ声優へ出会える人です。
声そのものをもっと聴きたい場合は、プロフィールのボイスサンプルも入口になります。台詞、ナレーション、フリートークと、話す目的が違う音声を選べます。
物語の中で話す台詞と、情報を伝えるナレーション。聞く人との距離はどう変わるのか。サンプルを切り替えて聴いてみたくなります。
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代表作は鬼十次郎・トゥワイス・布袋勝也|皇帝と違う役柄も面白い
遠藤さんの代表作を知るなら、鬼十次郎、トゥワイス、布袋勝也が入りやすい3役です。役名だけでなく、誰に対してどんな立場にいるかを比べると、皇帝との違いが見えてきます。
| 作品 | 担当した人物 | 役柄の特徴 |
|---|---|---|
| 『新テニスの王子様』 | 鬼十次郎(おに・じゅうじろう) | 後輩を育て、試合では相手を圧倒する高校生 |
| 『僕のヒーローアカデミア』 | トゥワイス | 言動は支離滅裂だが、敵連合の仲間を大切にする |
| 『フェルマーの料理』 | 布袋勝也(ほてい・かつや) | レストラン「K」の副料理長。デザート担当 |
鬼十次郎|後輩を育てる豪傑、しかも高校3年生
『新テニスの王子様』の鬼十次郎は、チームの底上げに力を注ぎ、後輩たちの成長を支えた人物。試合では、相手を圧倒する豪傑として描かれます。
鬼十次郎は高校3年生で、声は遠藤さん。国を治める皇帝と同じ声優ですが、鬼は後輩と同じコートに立つ側です。
皇帝役から知ると、高校3年生のところで一度止まります。鬼、その迫力でまだ高校生なのか。
頼れる人物という共通点だけで聴き終えるより、相手を育てる場面と、勝負で向き合う場面を比べたくなります。後輩への接し方も、試合の相手への言葉もある役です。
トゥワイス|支離滅裂な言葉と、仲間への思い
トゥワイスは敵連合の一員で、分身を作る「二倍」の個性を持ちます。常にハイテンションで、言葉が食い違う人物です。
一方、トゥワイスは、自分の居場所をくれた仲間に恩義を感じています。勢いだけを追うと、そこを聞き落としたくない。
国の頂点から命じる皇帝とは、関係の結び方が違います。トゥワイスには、仲間の輪に受け入れられた人の言葉がある。荒れた会話の中でも、誰を大切にしているかは追えるんです。
布袋勝也|強面の副料理長が、デザートを担当
布袋勝也は『フェルマーの料理』に登場する、レストラン「K」の副料理長。個性豊かな料理人たちをまとめる中心的な存在です。
布袋は若くして話題になった天才パティシエで、ワインの知識も豊富。独立できる実力を持ちながら、「K」で働いています。
強面で、担当はデザート。皇帝、鬼、トゥワイスと来て、最後はお菓子を任せたい人になる。
厨房で仲間をまとめる役柄は、後宮で命じる皇帝とは違います。同じ「人の上に立つ人」でも、一緒に働く現場の距離がある。ここを比べてみたいですね。
日本語吹き替えでは、実写作品にも出演
所属事務所の出演歴には、『ハウス・オブ・グッチ』のマウリツィオ・グッチ役や、『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』のジェームズ役もあります。
実写の日本語吹き替えでは、画面に映る俳優の表情や動作と一緒に声を聴けます。皇帝のアニメ芝居から入った人にも、別の入口があるのはうれしい。
「この声をほかでも聴きたい」と思ったら、作品名と役名をセットで選ぶのが近道です。同じ声優でも、静かな会話を探すのか、勢いのあるやり取りを探すのかで、目当てが変わります。
本人が語る演技の工夫|トゥワイスと布袋の収録から知る
遠藤さんの役への向き合い方は、トゥワイス役の公式インタビューから具体的に知ることができます。布袋役のコメントには、料理の話が絶えない収録現場の様子も出てきます。
トゥワイスの別人格を、台本から一つずつ作る
トゥワイスは、別人格が台詞の途中へ割り込んでくる役。遠藤さんは、声優人生でも非常に難しい役の一つだったと振り返っています。
- 人格ごとの傾向や性格を、毎回台本から組み立てる
- 最初はその組み立て自体が難しく、役に振り回されていた
- 第110話「サッドマンズパレード」は、台詞の量にも驚いた
これらはヒロアカ公式のキャストインタビューで本人が語った内容です。支離滅裂に聞こえる言葉も、演じる側は人格ごとの違いを考えて作っています。
台詞の途中で話し手が切り替わるのに、声を出すのは一人。次の一言はどちらの人格なのか。聞く側の混乱を、演じる人まで引き受けたら会話にならない。
第110話の収録では、仲間役の出演者が先に終えてスタジオを出た後も、遠藤さんには多くの台詞が残りました。皆が応援するように見てくれた顔を、うれしい記憶として話しています。
トゥワイスは増えても、担当声優は増えない。遠藤さん、それは台本を開いた時に驚きますよ。
これはトゥワイス役の収録についての発言です。皇帝役でも同じ作り方や収録事情だった、という意味ではありません。
布袋役のコメントは、料理の話から空腹へ
『フェルマーの料理』では、遠藤さんは布袋を強面のスーシェフとして紹介。個性の濃い出演者・役柄がそろい、現場でもさまざまな話題が飛び交うと語っています。
AnimeJapan 2025の公式レポートに掲載された本人コメントでは、食事の話題が尽きない収録を振り返り、最後に「いつもお腹空く……。」とこぼしています。
美味しい料理の話をして、本人まで空腹に。収録中にお腹が空いても、デザート担当の布袋を呼べないのがつらい。
このコメントは、布袋の声をどう作ったかを詳しく説明するものではありません。役柄の話から料理の話へ移り、最後に空腹をこぼす。その小さな流れが好きです。
台本では別人格に振り回され、料理の話ではお腹が空く。本人が語る収録の話には、役名の一覧だけでは出てこない困り方があります。
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まとめ|皇帝の声は遠藤大智、会話の相手まで聴きたい
『薬屋のひとりごと』の現在の皇帝役は遠藤大智さんです。幼少期は後藤恵里菜さんが担当し、代表作には鬼十次郎、トゥワイス、布袋勝也などがあります。
皇帝の言葉は、聞く人によって命令にも、慌てるきっかけにもなる。声優名が分かった後には、猫猫と壬氏の返事まで一緒に聴く楽しみが残ります。
次に第31話を見返したら、皇帝の冗談で笑って終わらず、壬氏の返事を待ちましょう。あそこは皇帝が話し終わってからも、まだ落ち着かない。
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