『薬屋のひとりごと』の高順(ガオシュン)の声優は、小西克幸(こにし かつゆき)さんです。2023年の第1期から放送中の第3期まで、同じ声で壬氏(ジンシ)を支えています。
小西さんの代表作といえば、『鬼滅の刃』の宇髄天元。「派手」を掲げて前に出る音柱と、主の後ろで黙って用を片付ける高順が、同じ人の声なんです。
しかも寡黙な役なのに、現場でかけられた言葉は「思いっきり振り切っていいよ」。第2期の第41話では、猫を探す高順の語尾に「にゃ」まで付きます。
あの堅物の付き人の口から「どこにゃ~」ですよ。振り幅、広すぎません?
※この記事はアニメ第2期第41話までの内容に触れます。
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高順の声優は小西克幸|第1期から放送中の第3期まで続投
高順を演じるのは、賢プロダクション所属の小西克幸さん。第1期、第2期、2026年10月に始まった第3期まで、高順の声は変わっていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役名 | 高順(ガオシュン) |
| 立場 | 壬氏のお目付け役の武官。後宮では壬氏と同じく宦官として動く |
| 声優 | 小西克幸(賢プロダクション) |
| 誕生日・出身 | 4月21日・和歌山県 |
| 出演 | TVアニメ第1期(2023年)・第2期(2025年)・第3期(2026年~) |
アニメ公式サイトの人物紹介は「マメで気が利き仕事ができ、信頼が厚い」。そこまではイメージどおりなのに、最後に猫猫(マオマオ)曰く「癒し系」と添えてあります。
無口でとっつきにくそうな武官に、まさかの癒し系。きらきらした主の隣にいると、あの落ち着きがよほどありがたいんでしょうね。
キャストが発表されたのは2023年10月2日。玉葉妃(ギョクヨウヒ)役の種﨑敦美さんらと並ぶ追加キャストで、小西さんはPVが素敵すぎて今から放送が楽しみだ、と喜びを寄せていました。
第3期は2026年10月2日から日本テレビ系で放送中です。第3期の公式キャストにも、高順役として小西克幸さんの名前が並んでいます。
年齢や身長、名前の読みなど人物そのものから押さえたいなら、高順のプロフィールが近道です。妻子がいるのに後宮では宦官として振る舞う事情は、高順の正体と宦官の疑問を読むとすっきりします。
ドラマCD版の高順は津田健次郎|アニメ化前の原作小説限定版で登場
アニメより前、原作小説の限定特装版に付いたドラマCDでは、高順を津田健次郎さんが演じていました。
- 2020年2月:原作小説9巻の限定特装版にドラマCDが付く。猫猫は悠木碧さん、壬氏は櫻井孝宏さん、高順は津田健次郎さん
- 2021年:11巻の限定特装版に2作目のドラマCD。日向夏先生の書き下ろし「翡翠宮ガールズトーク」「徳利の謎」を収録し、高順は再び津田さん
- 2023年10月2日:TVアニメの追加キャストが発表され、高順役は小西克幸さんに
- 2023年10月:TVアニメ第1期が放送開始。以後、第3期まで小西さんが高順を演じ続ける
| 人物 | ドラマCD | TVアニメ |
|---|---|---|
| 猫猫 | 悠木碧 | 悠木碧 |
| 壬氏 | 櫻井孝宏 | 大塚剛央 |
| 高順 | 津田健次郎 | 小西克幸 |
| 玉葉妃 | 日笠陽子 | 種﨑敦美 |
| 羅半(ラハン) | 小林千晃 | 豊永利行 |
表の顔ぶれで同じ声なのは、猫猫役の悠木碧さんだけ。高順も壬氏も、アニメで声が新しくなった側です。
猫猫一人を残して、周りがごっそり入れ替わる。人さらいに遭って、知らない人だらけの後宮へ連れてこられた猫猫そのものです。
11巻のドラマCDでは、李白(リハク)役の内匠靖明さんや羅半役の小林千晃さんも加わりました。9巻・11巻の2枚とも、日向夏先生が自らシナリオを書いた声付きの番外編です。
津田さんの高順に、小西さんの高順。原作から追ってきた人は、二人分の高順を聴けているわけで、ちょっと羨ましい。
壬氏の声も、櫻井孝宏さんから大塚剛央さんへ。主従そろっての交代なので、壬氏の声優とドラマCD版との違いも合わせて読むと話が早いです。
ドラマCDの台本も手がけた日向夏先生の原作小説なら、壬氏に振り回される高順の苦労を、地の文からじっくり追えます。頭の中で津田さんと小西さんの声を切り替えながら読む、なんて遊び方もできます。
小西克幸の代表作|宇髄天元と高順は同じ声
小西さんの代表作でまず名前が挙がるのは、『鬼滅の刃』の宇髄天元です。所属事務所の主な出演作にも、宇髄と並んで高順が載っています。
| 作品 | 役 |
|---|---|
| 鬼滅の刃 | 宇髄天元 |
| ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 | ディアボロ |
| 天元突破グレンラガン | カミナ |
| テイルズ オブ シンフォニア | ロイド・アーヴィング |
| ゴールデンカムイ | 鯉登音之進 |
| Helck | ヘルク |
| べるぜバブ | 男鹿辰巳 |
賢プロダクションのプロフィールを見ると、特技は殺陣。宇髄にカミナにヘルクと、戦う役がずらりと並ぶのも妙に納得です。
宇髄天元は、自分から「派手」を掲げて前に出る男。高順は主の後ろに控えて、言葉を足さずに用を済ませる人です。
片方は場を自分の色に塗り替え、片方は場の空気を整える。宇髄の声を知ってから高順を聴くと、あの華やかさを全部しまい込んでいるのが面白い。
アニメ!アニメ!の2026年の誕生日記念アンケートでは、1位が宇髄天元、2位が鯉登音之進。426人の回答の中で、高順も6位タイに入りました。
派手な柱や薩摩弁の少尉に交じって、主の後ろに控える付き人がランクイン。台詞の多くない役なのに、ここまで覚えられているのがうれしい。
2015年には第9回声優アワードで助演男優賞を受賞しています。翌年にデビュー20周年を控え、初心に戻ってイチから頑張りたいと話していました。
「派手」を掲げる柱と、黙って主の尻拭いをする付き人。同じ人なんですよ、これ。
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寡黙な高順をどう演じた?小西克幸が語った3つの意識
小西さんが語る高順の演じ方は、言葉を足しすぎないことと、くだけた場面では振り切ることの両立です。
第2期第2クールの放送中に公開された小西さんのインタビューでは、高順を「1を聞けば10のことが分かるタイプ」と表しています。そのうえで意識していることは三つ。
- 口数の少ない人物の中で、人間性をどこまで声に出すか。絵で伝わる場面では、声優がやりすぎない方がいいこともある
- 物語が進むと困り顔や呆れ顔が増え、二頭身の絵まで出てくる。そこは音響監督の「思いっきり振り切っていいよ」に乗って振り切る
- 壬氏をたしなめる時も、まっすぐなツッコミに聞こえないよう、一歩引いた受け答えにする
三つ目、すごく好きです。高順、壬氏に向かって意外と小言を言うんですよね。それでも相手は主人だから、言い切らずに半歩下がる。
小西さんにとってキャラクターは、絵・効果・音楽・声が重なってできる総合芸術。絵が語っている場面で声を盛りすぎないのも、この考え方から来ています。
第2期が始まった頃の大塚剛央さんとの対談でも、音響監督から「もっとやっちゃっていいですよ!」と言われ、思いっきり砕けた演技をしてやろうと話していました。
寡黙な付き人に、まさかの「もっと行け」。高順のくだけた顔、作り手の側もよっぽど見たかったんでしょうね。
同じ対談で大塚さんは、壬氏が「高順」と呼ぶだけで全部を感じ取る関係が好きだと語っています。猫猫が推理を進めている時によく見られる、とも。
一方の小西さんが挙げた壬氏の好きなところは、猫猫や高順以外の相手には愛想がよくなって、「余所行きの声」になるところ。見ていて楽しい、と笑っていました。
主従でお互いの声をちゃんと見ている。……いや、高順側はかなり面白がってますね、これ。
第1期の放送中に公開された「Web特別PV ‐高順編‐」は、壬氏の付き人としての顔を1分半ほどにまとめた公式映像です。
後半は、いじける壬氏に手を焼く場面から、手のかかる主人へのぼやきで締めくくられます。きっちりした付き人の顔と最後のぼやき、その振り幅が1本に収まっています。
高順の出番が多い回|第3話から「どこにゃ~」の第41話まで
高順の声をじっくり聴くなら、猫猫に用件を持ち込む回と、壬氏の外出に付き添う回が狙い目。そして外せないのが第41話です。
| 話数 | タイトル | 高順の動き |
|---|---|---|
| 第3話 | 幽霊騒動 | 夜、幽霊の正体を確かめる猫猫を城壁へ連れていく |
| 第7話 | 里帰り | 園遊会の翌日、毒が入れられた器を調べるよう猫猫に頼む |
| 第15話 | 鱠 | 河豚を食べて昏睡したという官僚の件を猫猫に相談する |
| 第17話 | 街歩き | 里帰りしたい猫猫を引き止め、変装させる側に回る |
| 第23話 | 鳳仙花と片喰 | 猫猫と羅漢(ラカン)の象棋勝負を、壬氏と並んで見守る |
| 第28話 | 鏡 | 良家の姉妹にまつわる不可解な相談を猫猫へ持ち込む |
| 第35話 | 狩り | 子北州での狩りに、壬氏や息子の馬閃(バセン)と同行する |
| 第41話 | 狐の里 | 姿を消した猫猫の手がかりとして、猫の毛毛(マオマオ)を探す |
並べてみると、第7話、第15話、第28話と、厄介な相談を猫猫のところへ運んでくるのはだいたい高順。事件の持ち込み役として優秀すぎます。
第17話「街歩き」では、休みに里帰りしたかった猫猫が引き止められ、そのまま変装して壬氏の街歩きに付き合わされます。止めた側の一人が高順です。
第41話「狐の里」:毛毛を探す高順の語尾に「にゃ」
2025年5月2日放送の第41話では、猫猫が後宮から突然いなくなります。一緒に毛毛まで姿を消していて、羅門(ルオメン)の見立てで、壬氏たちはこの猫を手がかりに探し始めます。
その捜索で、高順は毛毛を「毛毛~? どこにゃ~?」と呼びます。
猫猫の行方がかかった緊迫回なのに、放送後は高順の猫語が「本日のMVP」とまで言われていました。そりゃ話題をさらいます。
前振りは第2期の頭からありました。第2期が始まった頃、大塚さんは高順の好きなところとして、顔を赤らめてモジモジしながら猫を愛でる姿を挙げていたんです。
心配しているのは分かるんです。分かるんだけど、高順さん、そこは「にゃ」なんですね。
城壁の夜も、街歩きも、象棋の観戦も、高順は少し引いた位置に控えています。漫画版なら、その控えめな立ち姿や呆れ顔をコマごとに止めて眺められます。
収録はほぼ一人?一問一答とハロウィン企画で見えた素顔
第2期の放送中に公開された一問一答で、小西さんはアフレコの思い出を聞かれ、ほとんど一人で収録していたので現場の雰囲気が分からないと答えています。
動画は2025年2月にTOHO animationチャンネルが公開したもの。6つの質問に、小西さんが2分ほどで答えていきます。
| 質問 | 小西さんの答え |
|---|---|
| 演じるキャラクターについて | 壬氏様の付き人。幼い頃から見守ってきた高順が、少しずつくだけてきたところが大好き |
| キャラクターの魅力 | 真面目で堅い高順が、壬氏にふと見せる呆れ顔や仕草 |
| 第2期のアフレコのエピソード | 分からない。ほとんど一人で収録していて、現場の雰囲気を知らない |
| テンションが上がるもの | 仕事。仕事をもらえることが何よりの喜び |
| 第2期で注目のキャラクター | 子猫の毛毛。名前のアクセントが難しく、作画がとにかく可愛い |
| 最近した「ひとりごと」 | 今。一人でずっと喋っているから |
最近のひとりごとが「今」。そりゃそうです、カメラの前で一人で答え続けているんですから。テンションが上がるものに「仕事」と返すあたり、真面目さは高順とおそろいです。
同じ時期の対談の後半でも、みんなと一緒に録れたのは実はまだ1回だけ、と明かしていました。その1回で、猫猫と壬氏の掛け合いに「『薬屋』の世界に戻ってきた」と感じたそうです。
呼ばれるだけで主の意図を察する付き人を、ほとんど一人の収録で積み上げていた。あの阿吽の呼吸、そこから生まれていたのか……。
毛毛の発音も、覚えるのにすごく時間がかかったそうです。同じ対談の最後には、第2期から見る人へ「毛毛」の発音を覚えてと呼びかけていました。
苦労して覚えたその名前を、第41話では語尾「にゃ」付きで呼ぶことに。報われ方がかわいすぎる。
2025年のハロウィンには、高順と息子の馬閃が狼男に扮したミニボイスドラマも公式Xで公開されました。満月の夜に姿を変えた父子が、今宵も狩りへ出ます。
普段は壬氏の後ろに控える二人が、この夜ばかりは獲物を追う側。馬閃を演じる橘龍丸さんと並ぶと、仕事場と家の両方で親子をやっている高順の顔も浮かびます。
高順の家には、馬閃のほかにも息子と娘、さらに孫までいます。高順の息子・娘と家系図まで広げると、狼男の父子以外の顔ぶれもそろいます。
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まとめ|高順の声優・小西克幸は「寡黙」と「にゃ」の振り幅で魅せる
高順の声優は小西克幸さん。第1期から放送中の第3期まで、言葉少なに壬氏を支える付き人を演じ続けています。
寡黙だから声の見せ場が少ない、では終わらない役です。1を聞いて10を察する静けさがあるからこそ、呆れ顔のぼやきや猫語が効いてくる。
第3期は2026年10月から放送中です。第3期の放送日と配信先を押さえておけば、毎週の高順にも追いつけます。
第3期でも、主の後ろでどんな顔を見せてくれるのか楽しみです。……猫語も、できればもう一回。
※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年10月6日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。
