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『無職転生』ナナホシの歌「ツバサ」は何の曲?15話特別EDと原曲を解説

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夕暮れの空と遠くへ続く道、淡い光の中に故郷への思いと旅立ちの余韻を感じさせる静かな情景

『無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~』第15話「遥か」でナナホシが歌った「ツバサ」は、アンダーグラフが2004年9月22日に発売したメジャーデビュー曲のカバーです。

歌っているのはナナホシ役の若山詩音さんで、第15話の特別エンディングテーマとして使用されました。ナナホシ版は2024年4月23日から音楽配信も始まっています。

つまり『無職転生』のための書き下ろし曲ではありません。むしろ、現実の日本に以前から存在する曲だからこそ、「元の世界へ帰りたい」ナナホシの物語に深く刺さる選曲になっています。

なぜ異世界アニメのEDに2004年の「ツバサ」なのか。そこを追うと、ナナホシがただの“特殊な転移者”ではなく、日本に日常を残してきた一人の女の子だと見えてくるんですよね。

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ナナホシの歌「ツバサ」の原曲はアンダーグラフ

「ツバサ」の原曲は、ロックバンド・アンダーグラフの楽曲です。アンダーグラフ公式ディスコグラフィーでは、2004年9月22日発売のシングルとして掲載されています。

アンダーグラフは2004年9月に「ツバサ」でメジャーデビュー。発売から約5か月後の2005年2月にはベスト10入りしています。

『無職転生Ⅱ』版も曲そのものは同じ「ツバサ」ですが、歌唱と編曲がアニメ用のカバーとして組み直されています。基本情報を並べると違いが分かりやすいです。

項目アンダーグラフ原曲ナナホシ版
曲名ツバサツバサ
歌唱アンダーグラフナナホシ(CV:若山詩音)
作詞・作曲真戸原直人真戸原直人
原曲発売日2004年9月22日
アニメでの扱いカバー元第15話「遥か」特別ED
カバー版配信2024年4月23日

『無職転生Ⅱ』エンディングテーマコレクションでも、ナナホシ版は若山詩音さん歌唱、作詞・作曲は真戸原直人さん、編曲は藤澤慶さんと明記されています。

ここで大事なのは、「昔の有名曲をカバーした」で終わらないことです。ナナホシにとって、日本に実在していた曲であること自体が物語の意味になっています。

第15話「遥か」の特別EDとして若山詩音が歌唱

ナナホシ版「ツバサ」が使われたのは、2024年4月21日に放送・配信が始まった『無職転生Ⅱ』第15話「遥か」です。通常のEDではなく、この回の特別エンディングテーマでした。

第15話特別EDの公式告知では、ナナホシ役・若山詩音さんがアンダーグラフの「ツバサ」をカバーしたことと、2024年4月23日から配信が始まったことが発表されています。

ナナホシ版「ツバサ」は配信だけでなく、2024年9月18日発売の『無職転生Ⅱ』エンディングテーマコレクションにも収録されています。

そして、この曲が流れる回の内容が重要です。第15話「遥か」では、ナナホシが元の世界へ戻るため召喚魔術を研究しながら、糸口をつかめず焦りを募らせています。

彼女にとって研究は、学者として成果を出すためのものではありません。研究が進むことは、そのまま「日本へ帰る道」が前へ進むことなんです。

だから第15話の研究停滞は、単なる「実験が失敗した回」よりずっと重い。帰れるかどうか分からない不安が、そのままナナホシにのしかかっています。

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なぜナナホシが「ツバサ」を歌う?元の世界とつながる曲だから

「なぜナナホシに『ツバサ』なのか」には、かなりはっきりした答えがあります。若山詩音さん自身が、この曲をナナホシと元の世界をつなぐものとして受け止めていたからです。

若山詩音さんは、ナナホシが以前から「ツバサ」を口ずさんでいたことに触れ、歌唱時には元の世界を恋しく思う気持ちや、現在の状況への嘆きを重ねたとコメントしています。

つまり第15話で突然、知名度のある2000年代の曲を当てはめたわけではありません。ナナホシの中には、それ以前から日本の記憶と結びついた「ツバサ」があったわけです。

ここが僕にはすごく効きます。サイレント・セブンスター、ラノア魔法大学の特別生、召喚魔術を研究する転移者――設定だけを並べると、ナナホシはかなり特殊な人物に見えます。

ところが「日本にいた頃から知っている歌を覚えている」という一点が入ると、急に生活の匂いが戻ってくる。帰りたい先に、彼女が途中まで送っていた普通の日常があったと感じられます。

「ツバサ」がナナホシに重なる理由

  • ナナホシは現代日本と同じ世界から異世界へ転移してきた
  • 元の世界へ帰るために召喚魔術の研究を続けている
  • 「ツバサ」は彼女が以前から口ずさんでいた日本の実在曲
  • 第15話では帰還研究が進まず、故郷への思いが強く表面化する

若山さんは、最初は謎の多い「サイレント・セブンスター」だったナナホシが、物語の中でさまざまな面を持つ普通の女の子に見えてきたとも語っています。

「ツバサ」はナナホシの設定を説明する歌というより、その奥にいる七星静香を近く感じさせる歌です。召喚術の理屈では届かないところへ、音楽が触れているんですよね。

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第15話で「ツバサ」が重く響くのは、研究が帰る道そのものだから

第15話のナナホシにとって、召喚魔術研究の停滞は「研究者として行き詰まった」だけでは済みません。目的そのものが元の世界への帰還だからです。

  • 日本とは切り離された異世界にいる
  • 帰還の手段として召喚魔術を研究している
  • 研究を進めたいのに糸口が見つからない
  • 異世界で人とのつながりができても、帰りたいという目的は消えていない

誰かに助けてもらい、この世界で人間関係ができることと、「故郷へ帰りたい」と願うことは矛盾しません。むしろ居場所が増えても帰還を諦めないからこそ、その願いが孤独だけから生まれたものではないと分かります。

「ツバサ」は『無職転生』のために作られた曲ではありません。歌詞や制作意図をナナホシ専用のものとして断定するのではなく、既存曲が第15話の文脈に置かれたことで生まれる重なりとして見るのが自然です。

研究室では「帰還」は魔法陣や召喚術の問題として扱われます。でもEDに入ると、同じ問題が「帰りたい場所を持つ一人の少女の感情」へ戻ってくる。

設定の話から感情の話へ、最後に視点がすっと切り替わる。僕は第15話の「ツバサ」が残る理由は、この切り替えの強さにもあると思います。

ルーデウスとナナホシでは「日本」の意味がまるで違う

ナナホシ版「ツバサ」の意味は、ルーデウスと比べるとさらに分かりやすくなります。二人とも日本を知っていますが、異世界へ来た経緯と日本へ向ける視線はかなり違います。

比較ルーデウスナナホシ
異世界への来方転生転移
身体異世界で赤ん坊として誕生日本での姿のまま転移
日本の位置づけ前世を過ごした世界帰還を望む故郷
異世界での方向新しい人生を生きる帰還方法を探す

ルーデウスは前世で命を落としたあと、異世界で赤ん坊として生まれ直し、ルーデウス・グレイラットとして人生を積み重ねます。日本は記憶の中にある「前世の世界」です。

一方のナナホシは、日本で生きていた人生の途中から突然異世界へ移された転移者です。彼女にとって日本は過去になった世界ではなく、今も帰ることを目指している故郷です。

だから二人にとって「前へ進む」の方向も違います。ルーデウスは異世界で新しい人生を進み、ナナホシは異世界で研究を進めながら、元の世界へ戻ろうとしています。

ナナホシにとっては、前へ進むことと帰ることが反対ではないんです。帰るために進む。この少しねじれた方向性が、「ツバサ」の余韻とよく似合います。

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2004年の既存曲だからこそ「元の世界」が現実味を持つ

「ツバサ」は2004年9月22日に発売され、第15話が放送された2024年にはデビューから20年を迎える曲でした。この時間の厚みも、ナナホシの特別EDでは大きな意味を持ちます。

もし作品専用の“2000年代風の架空曲”なら、ナナホシの心情を表すことはできても、視聴者のいる現実の日本まではつながりません。「ツバサ」は僕たちの世界にも本当に存在していた曲です。

異世界の登場人物には知らない音楽でも、ナナホシと視聴者の一部は同じ曲を知っている。その瞬間だけ、彼女が失った「元の世界」が設定ではなく、こちら側と地続きに感じられます。

アンダーグラフは2024年、デビュー20周年の節目に「ツバサ(Re-recorded)」を再録。元のアレンジを変えず、現在の録音環境で新たな音源を制作しています。

さらにアンダーグラフの再録告知では、『無職転生Ⅱ』第15話で若山詩音さんがカバーしたことに触れ、アニメで使われたことが再録のきっかけになったと説明しています。

デジタル版「ツバサ(Re-recorded)」は2024年9月22日にリリース。2004年の曲が2024年のアニメでナナホシの故郷をつなぎ、その反響が20周年の新録音へ返っていったわけです。

物語の中では元の世界と異世界をつなぎ、現実では2004年と2024年をつないだ。こうして見ると、「ツバサ」という曲そのものが二つの時間を渡ったのも面白いところです。

特別EDから『無職転生』の物語そのものをもう一度追いたくなったなら、コミカライズで自分のペースに戻って読み進めるのも一つの方法です。

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ナナホシ版「ツバサ」に関するよくある疑問

原曲とナナホシ版を一緒に追うと、「誰の曲?」「通常ED?」「今も聴ける?」あたりが混ざりやすいんですよね。最後に短く整理しておきます。

ナナホシが歌った「ツバサ」の原曲は誰の曲?

アンダーグラフの「ツバサ」です。2004年9月22日に発売されたメジャーデビューシングルで、作詞・作曲はボーカル/ギターの真戸原直人さんが担当しています。

「ツバサ」は『無職転生Ⅱ』の通常ED?

いいえ。第15話「遥か」の特別エンディングテーマとして、ナナホシ役の若山詩音さんがカバーした楽曲です。

ナナホシ版「ツバサ」は配信されている?

はい。2024年4月23日から各音楽配信サービスで配信が始まり、2024年9月18日発売の『無職転生Ⅱ』エンディングテーマコレクションにも収録されています。

なぜナナホシが日本の「ツバサ」を知っているの?

ナナホシは異世界生まれではなく、ルーデウスの前世と同じ世界から転移してきた人物です。若山詩音さんも、ナナホシが以前から「ツバサ」を口ずさんでいたことに触れています。

ナナホシ版とアンダーグラフ原曲は同じ音源?

同じ音源ではありません。ナナホシ版は若山詩音さんが歌唱し、藤澤慶さんが編曲を担当したカバー版です。原曲とは別音源として配信されています。

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まとめ|「ツバサ」はナナホシと元の世界をつなぐ特別ED

第15話「遥か」の「ツバサ」は、アンダーグラフの2004年のデビュー曲を、ナナホシ役・若山詩音さんが歌った特別EDです。

ナナホシ版「ツバサ」の結論

  • 原曲はアンダーグラフが2004年9月22日に発売した「ツバサ」
  • ナナホシ(CV:若山詩音)が第15話「遥か」の特別EDとしてカバー
  • ナナホシ版は2024年4月23日から配信され、EDテーマコレクションにも収録
  • 若山詩音は「ツバサ」をナナホシと元の世界をつなぐ曲として捉えて歌唱
  • 2024年にはアンダーグラフ自身も「ツバサ(Re-recorded)」を制作

ナナホシは異世界で前へ進みながら、日本へ帰ろうとしています。だから彼女にとっては、「進む」と「帰る」が同じ方向を向いているんです。

白い仮面の特別生ではなく、帰りたい場所があり、そこで聴いた歌を覚えている七星静香。第15話の「ツバサ」は、その素顔を音楽でもう一度見せてくれるEDだと思います。

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年8月22日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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