『SPY×FAMILY』のダミアンがかわいいのは、赤面するからだけじゃありません。偉そうに振る舞うほど、本音の優しさと子どもっぽさが漏れてしまう。そこが強いんです。
アーニャには意地を張る。父には認めてほしい。友達の前では格好をつける。なのに誰かが危ないと、自分から前へ出る。ダミアン、隠したいところほど全部行動に出ています。
最初は普通に生意気なんですよ。そこから「嫌なやつ」で切れなくなり、気づけば次男の一挙手一投足を追っている。あの沼、入り口が妙に自然です。
ダミアン・デズモンドは、ドノバン・デズモンドの次男でアーニャのクラスメイト。TVアニメ版の声優は藤原夏海さんです。
この記事でわかること
ダミアン(次男)が「かわいい」と言われる5つの理由
5つに共通するのは、ダミアンが「こう見られたい」と力むたび、素の気持ちが別方向から飛び出すことです。強がりと本音が、いつもきれいに噛み合いません。
理由1:アーニャを意識すると赤面まで隠せない
入学直後のダミアンは、アーニャに対して完全に上からです。ところが涙ながらに謝られた瞬間、態度は突っぱねたままなのに、顔だけが盛大に裏切り始めます。
心を読めるアーニャの前で、本人すら整理できていない恋心だけが妙に伝わらない。このすれ違い、能力設定までコメディに使うのがうまいんですよ。
しかもダミアン側では、アーニャがやたら輝いて見える瞬間まで出てくる。口では嫌がっているのに、視界のほうが先に恋へ落ちている。もう顔と目が正直すぎます。
この赤面がどこまで恋へ育つのか、ダミアン視点でアーニャがどう見えているのかまで追うと、ダミアンとアーニャの恋心がさらに面白くなります。
理由2:ピンチでは考えるより先にアーニャを守る
MISSION:10のドッジボールでは、ダミアン自身もステラ獲得を狙っています。それなのにアーニャへ危険な球が飛ぶと、勝負の計算より先にかばう側へ体が動く。
ここが好きなのは、最初から「優しい少年」として整えていないところです。普段は意地を張るのに、土壇場だけ迷わない。だから格好いい。
父に認められたい。ステラも欲しい。アーニャには素直になりたくない。その全部を抱えたまま、それでも守る方を選ぶ。後のバスジャック編まで見ると、この一瞬がかなり効いてきます。
理由3:マカロン争奪戦で優しさが勝負欲に勝つ
MISSION:29「知恵の甘味」は、限定マカロンを懸けたババ抜きです。ところが勝負が進み、涙目のアーニャを前にした途端、ダミアンの勝負欲へ別の感情が割り込んできます。
勝ちたい。でも、アーニャを泣かせたくない。結局その気持ちが勝負より前へ出るのに、終わったら照れて悪態。いや、そこまでやったなら素直になれよ!
MISSION:29「知恵の甘味」は、たかがマカロン一個で恋心と勝負欲が正面衝突する回です。ダミアンの不器用さが、一番きれいに笑いへ変わっています。
理由4:野外学習では「デズモンド家の次男」から普通の少年へ戻る
ダミアンは父に認められたくて勉強へ力を入れすぎ、寝坊して罰を受けます。優等生を目指して頑張った結果が寝坊。まずこの時点で、ちょっと力の入れ方が不器用です。
その罰から始まる野外学習で、川、釣り、虫、星空と「成績に関係ない時間」へ連れ出されます。そこでやっと、次男ではなく一人の子どもが前へ出てきます。
しかも最初から全開で遊べるわけじゃない。途中まで勉強の遅れを気にしているんです。だからこそ、最後に友達と笑う姿が「急に性格が変わった」ではなく、張っていた糸がほどけたように見えます。
理由5:父に認められたくて、本気で努力している
ダミアンの努力の芯には、父ドノバンに認めてもらいたいという願いがあります。プライドが高くて口も強いのに、その一番奥には父親に振り向いてほしい子どもの気持ちが残っている。
ここを知ると、勉強へ必死になる姿も、ステラへこだわる姿も、ただの優等生アピールには見えなくなります。頑張り方が少し痛々しく見えるのは、欲しいものが成績そのものじゃないからです。
偉そうで腹が立つ場面はちゃんとある。でも、その奥を知るほど「嫌なやつ」の一言では切れなくなる。ダミアン、本当に面倒で、そこがかわいいんですよ。
父・母・兄まで含めたデズモンド家を見ると、この努力がなぜここまで重いのかがさらに変わって見えます。ダミアンとデズモンド家の関係までつなげると、次男の強がりがかなり苦いです。
漫画で追い直すなら、赤面だけを拾うより「誰かを守る時」「友達といる時」「父を意識する時」で表情を比べてみてください。かわいいの中身が全部違います。
エミールとユーインは「取り巻き・手下」ではなく友達なのか?
呼び方だけ見れば、エミールとユーインは「ダミアン様」に付いて回る取り巻きです。でも行動まで見ると、手下より「ダミアンを放っておけない友達」のほうがずっと近いです。
分かりやすいのが、ダミアンが寝坊の罰で寮母の手伝いをする場面。二人は安全なところから待つのではなく、自分たちもわざと罰を受けるような行動をして合流します。
得だけを考える「取り巻き」なら、罰まで一緒に受ける理由がありません。頼まれていないのに、面倒な方へ一緒に来る。ここで関係の見え方が変わります。
さらに川下りでダミアンが水へ落ちると、二人も助けようとして飛び込む。友情の熱さで胸が温まった次の瞬間、実はかなり浅いと分かる。締まらない。だが、それでいい。
「命がけの忠誠」じゃなく、本気で心配して飛び込んだら浅かった。格好よさと子どもっぽさが同時に残るから、この三人は妙にかわいいんです。
普段の二人も、ダミアンを持ち上げるだけではありません。虫でからかい、一緒に遊び、遠慮なく笑う。「ダミアン様」という呼び方と、実際の距離の近さがずれているんですよね。
取り巻きと呼んでも間違いではない。でもMISSION:27まで見たら、僕はもう友達と呼びたいです。罰までついて来る手下、ちょっと友達すぎる。
MISSION:27「ダミアンの野外学習」がかわいさを一段深くした
MISSION:27が強いのは、ダミアンのかわいさをアーニャ抜きで成立させたことです。恋で赤くならなくても、友達といるだけでこの子は十分に面白い。
勉強へ追い込みすぎたダミアンは寝坊し、罰を受けます。ところが話は説教で終わらず、エミールとユーインまで巻き込んで、グリーン先生との野外学習へ転がっていく。
川、火、釣り、虫、星空。家柄もステラも父の評価も、その場では何の役にも立ちません。だからこそ、ダミアン本人の顔が見えてきます。
僕が効くと思うのは、途中まで勉強を気にしているところです。遊びに来たから全部忘れました、ではない。その未練を引きずったまま、少しずつ友達との時間へ戻っていく。
寝坊の罰から始まるMISSION:27「ダミアンの野外学習」は、最後まで見ると「罰を受けた回」という印象がほぼ残りません。むしろ、張り詰めた次男を休ませる回です。
CMのあとはBパート
— 『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』アニメ公式 (@spyfamily_anime) October 14, 2023
「ダミアンの野外学習」です🏕️#SPY_FAMILY #スパイファミリー#SPYリアタイ#アーニャ pic.twitter.com/kSUNhba2SY
アーニャへ赤くなる次男ももちろんかわいい。でも、泥臭く遊んで、友達にからかわれて、最後はただ笑うダミアンは別腹です。「デズモンド家」の看板が薄いほど、本人がかわいくなる。
そして同時に、エミールとユーインまで好きになる。ダミアン一人の素顔を見せる回なのに、気づけば三人組の関係そのものが宝物みたいに見えてくるんです。
Season 3バスジャック編で「ダミアンは実はいいやつ?」の答えが出る
Season 3のMISSION:43〜45まで行くと、「実はいいやつ?」はかなり答えが出ます。ダミアンは怖がらない子ではなく、怖いのに人を見捨てない子です。
MISSION:44では、外へSOSを伝えようとする仲間のため、犯人の注意を引く役へ回ります。そこで次男が選ぶ作戦が、まさかの「トイレに行きたい」です。
「うんこが今にも……もれそうだぜ……!!」。命がかかった場面で、全力の演技がそれなのか。笑うところなのに、やっていることは仲間のための囮です。
しかもアーニャの首へ爆弾が付けられると、ダミアンは自分を代わりにしろと申し出ます。さっきまでのトイレ芝居から、一気に笑えないところまで踏み込んでくる。
MISSION:10では、危険な球へ反射的に体が出ました。MISSION:44では何が怖いか分かったうえで、自分から危険を引き受ける。同じ優しさでも重さが違います。
その結果、ダミアンにも爆弾が付けられます。するとアーニャは「おそろい」と受け止め、手を握る。状況は最悪なのに、この二人だけ会話の着地が妙にかわいい。
MISSION:44の感想・考察まで追うと、身代わりの申し出と“おそろい”が同じ場面に置かれた意味がもっと見えます。恋心だけでは片づかない回です。
トイレ作戦、身代わり、そして「おそろい」。MISSION:44名場面プレイバックで並べて見ると、ダミアンの振れ幅が一話の中でとんでもないことになっています。
MISSION:45では事件が決着へ向かいます。ここで大事なのは、ダミアンだけが英雄になる話ではないこと。怖がる子どもたちの中に混じって、それでも踏ん張るから彼の勇気が浮くんです。
事件の最後までつなげるなら、MISSION:45「バスジャック犯を制圧せよ」へ。アーニャの勇気と、ダミアンたちが抱えた恐怖がどう着地するかまで続きます。
「実はいいやつ」って、少し違う気がします。生意気さも欠点もそのまま。それでも、いざという時に人を見捨てない。だから次男は格好いいんです。
初期のダミアンだけ覚えていると、この姿はかなり遠く見えます。でもMISSION:10、27、44と並べると、急に善人化したわけじゃない。
もともと漏れていた優しさが、少しずつ大きな行動になった。そう見ると、最初の生意気さまで成長の起点として効いてきます。
ダミアン(次男)のよくある質問|呼び方・声優・かわいい回
「次男」は誰のことか、声優は誰か、どの回を見ると魅力が分かりやすいか。ここは人物理解に必要なところだけ、短く押さえます。
なぜダミアンは「次男」「じなん」と呼ばれるの?
ダミアンはドノバン・デズモンドの次男です。アーニャも名前ではなく「じなん」と呼ぶため、そのままダミアンを指す愛称のように定着しています。
タイトルやファンの会話に出てくる「次男」「じなん」は、基本的にダミアン・デズモンド本人のことです。
ダミアンの声優は誰?
TVアニメ版のダミアン役は藤原夏海さんです。強気な声と、動揺した時の年相応な崩れ方の落差が大きく、赤面シーンの不器用さまで耳で分かります。
ダミアンのかわいい・かっこいい回は何話?
恋、友情、勇気を一通り見るなら、次の5本が分かりやすいです。一つだけなら、僕はMISSION:27「ダミアンの野外学習」を推します。
- MISSION:7:アーニャを強く意識し始める
- MISSION:10:ドッジボールでアーニャをかばう
- MISSION:27:野外学習で友達と年相応に遊ぶ
- MISSION:29:マカロン争奪戦で優しさが漏れる
- MISSION:44〜45:バスジャックで仲間を守る勇気が出る
赤面なら7や29、友達との素顔なら27、格好よさまで一気に見たいなら44〜45。同じ「かわいい次男」でも、回ごとに刺さる場所がちゃんと違います。
まとめ|ダミアンのかわいさは「強がるのに優しさが漏れる」ところ
ダミアンのかわいさは、強がりを剥がしたら急に優しい子が出てくることではありません。強がっている最中から、優しさも寂しさも全部漏れている。そこです。
最初は親の権力を笠に着る嫌な子に見える。それが、アーニャが泣いた時、友達と遊ぶ時、危険が来た時で少しずつ崩れる。同じ人物なのに、見るたびラベルを貼り直させてくるんです。
赤くなって逃げる次男もかわいい。でも僕は、友達とくだらないことで笑い、怖い時には人の前へ出る次男がかなり好きです。面倒くさくて、優しくて、ちゃんと子どもなんですよ。
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