『ダンダダン』34話「鬼頭家が来る」は、お札の部屋を見つけたジジの家に鬼頭家の女性たちが訪ねてきて、温泉ではモモが中年の男たちに囲まれる回です。
危ないところで露天風呂は崩れ、湯船にはなぜか招き猫のターボババア。最後はそのババアが、ジジの家について不穏な一言を残します。
33話までの空気を変えたのは、幽霊でも宇宙人でもなく、生きている人間の気味の悪さでした。
呪いの家まで来て、最初に迫ってきたのが混浴に入ってくるおじさんたち。ダンダダン、怖がらせる方向が急に生々しい。
※原作漫画第34話までのネタバレを含みます。第35話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
| 人物 | 33話までの状況 | 34話での関わり |
|---|---|---|
| 綾瀬桃(モモ) | ジジの家に霊の気配を感じず、夜まで温泉で休むことにした | 古い露天風呂で、知らない男たちに囲まれる |
| オカルン | ジジとモモをめぐって張り合い、家の間取りの違和感に気づいた | お札の部屋を前に、モモの帰りを待とうと決める |
| ジジ | モモの幼なじみ。家に霊が出て両親が入院した。33話でハンマーで壁を破った | モモが帰ってきたと思い、玄関のドアを開ける |
| ターボババア | 11話から意識だけ招き猫に入っている、トンネルの怪異 | 崩れた露天風呂の湯船にいて、帰り道にジジの家を語る |
『ダンダダン』34話のあらすじ|お札の部屋から、崩れた露天風呂まで
34話は、33話で破った壁の奥を確かめるところから始まり、温泉からの帰り道で終わります。家と温泉、二つの場所で話が進みます。
- 壁の奥は、壁も床も天井もお札で埋まった部屋。オカルンとジジはモモの帰りを待つことにする
- チャイムが鳴り、モモだと思ってドアを開けると、外にいたのは女性たち
- 露天風呂でくつろぐモモのもとへ、中年の男たちが入ってくる。壁には「男女共用」の文字
- 男たちは湯船の出口をふさぎ、混浴の女性を狙う「ワニ」の話を始める
- 逃げ出したモモを男たちが追うと塀が倒れて行く手をふさぎ、足をつかまれた直後に建物ごと崩れて男たちが下敷きになる
- 湯船にはターボババア。駆けつけた商工会の人たちは、鬼頭家の仕業と見て男たちを追う
- 帰り道、礼を言うモモに、ババアは助けたつもりはないと返し、ジジの家には人間の血がしみ込みすぎていると話す
サッカーの張り合いから、ジジがハンマーで壁を破るまでは33話のネタバレ感想・考察で振り返れます。
第34話「鬼頭家が来る」は2021年11月30日に少年ジャンプ+で公開され、単行本では5巻に入っています。
アニメでは、34話の途中までが第1期最終話の第12話に、続きが第2期最初の第13話「大蛇伝説ってこれじゃんよ」に入っています。一つの話数が、第1期と第2期の境目をまたいでいます。
お札の部屋と玄関のチャイム|壁を破った二人が、待つことを選んだ
壁の奥の部屋は、壁だけでなく床にも天井にもお札。人が使うための部屋ではなく、何かを閉じ込めておく部屋に見えます。
33話ではためらわずハンマーを振るったジジも、ここではそれ以上手を出しません。モモの帰りを待とうと言ったのは、オカルンでした。
担当編集の林士平さんは、34話の配信告知でこの部屋を「見てはいけない小部屋」と呼んでいます。
同じ告知には「秘された部屋に満ちる“怨”」の一文も。霊の気配がなかった33話の家に、編集さんが添えた一字は「怨」でした。
そこへ鳴るチャイム。モモが帰ってきたと思ってドアを開けると、外にいたのはモモではなく、女性たちでした。
32話のネタバレ感想・考察で読んだラストでは、家に入る三人を外の人影が見つめるだけでした。34話では、ついに誰かが玄関まで来ます。
サブタイトルの「鬼頭家が来る」は、まずこの玄関先のこと。アニメ第13話でも、ドアの外に立つのは鬼頭家の者たちです。
お札だらけの部屋を見つけた直後に鳴るチャイム。確かめずに開けるの、ホラー映画なら一番やっちゃいけないやつ。
露天風呂の「男女共用」と「ワニ」|33話で覗かれていた湯船に、男たちが入ってくる
一方のモモは、温泉街の古い露天風呂で一人くつろいでいます。そこへ入ってきたのは、中年の男たちでした。
言われて壁を見ると「男女共用」の文字。ところどころ剥げて読めなくなっていた字に、モモは思わずツッコみます。
33話のコメント欄には、この「男女共用」に気づいていた読者がいました。見つけた人だけが嫌な予感をしていた文字が、34話でそのまま効いてきます。
| 比べる点 | 33話の露天風呂 | 34話の露天風呂 |
|---|---|---|
| モモが気にしていたこと | オカルンが初めての男友達とうまくやれているか | 湯船から出られない自分の状況 |
| 知らない男たち | 湯につかるモモを覗いている | 湯船に入ってきて、出口をふさぐ |
| 「男女共用」の文字 | 気づいていたのは一部の読者 | モモ本人が、言われて初めて気づく |
男たちはモモに「ワニ」を知っているかと聞きます。モモが思い浮かべたのは、爬虫類のワニでした。
男たちの言うワニは、混浴にいる女性を狙う男のこと。そう説明しながら、本当にワニのように湯から顔だけ出して近づいてきます。
宇宙人もUMAも見てきたモモが、ここで知らなかったのは人間の隠語。そっちは一生知らなくてよかった。
湯船から逃げ出したモモを、男たちが追ってきます。
崩れた露天風呂と湯船のターボババア|「助けたつもりはない」と8話の少女たち
その追いかけっこを止めたのは、崩れていく露天風呂でした。塀が倒れて男たちの行く手をふさぎ、モモが足をつかまれた直後には建物ごと崩れて男たちが下敷きに。
倒れた壁は、モモだけをきれいに避けていました。
騒ぎの後、湯船につかっていたのはターボババア。モモのリュックに潜り込んで、ここまでこっそりついてきていたんです。
建物が崩れる大騒ぎの真ん中で、いちばんのんびり湯につかっているのが招き猫。この温泉旅行、ババアだけ成功してる。
アニメ第13話では、ババアがリュックに潜り込む場面をMBS animation公式チャンネルがショートで公開しています。
騒ぎを聞いて駆けつけた商工会の人たちは、鬼頭家の仕業と判断して男たちを追いかけていきます。町の人には、もう見慣れた名前らしい。
帰り道、礼を言うモモに、ババアは助けたつもりはないと返します。招き猫の器の力が、勝手に出ただけだと。
招き猫の器には、何か良いことを招く力がある。ババア自身がそう説明していた力で、14話のネタバレ感想・考察で追ったアクさらの腹の中からの脱出にも絡んでいました。
| 話数 | 場面 | ババアの関わり |
|---|---|---|
| 8話 | トンネルで命を奪われた少女たちの話を、星子が語る | 星子は、ババアが少女たちを慰めていたのかもしれないと推測する |
| 14話 | アクさらに食べられた3人が、腹の中から抜け出す | 招き猫の器の幸運も絡んで、3人が外へ出られた |
| 34話 | 男たちに囲まれたモモの周りで、建物だけが崩れる | 本人は、助けたつもりはない、器の力が勝手に出ただけと話す |
8話のネタバレ感想・考察で読んだ星子の話は、あくまで推測でした。34話で本人の口から出たのは、助けたつもりはない、の一言。それでも助かったのは、今回も女の子のほう。
良いことを招く力だと自分で説明しておいて、今回は勝手に出ただけ。ババア、都合のいい時だけ器のせいにしてない?
招き猫の発祥の地の一つとされる東京・世田谷の豪徳寺には、手招きする猫に呼ばれて境内に入った井伊直孝が、直後の雷雨を避けられたという話が伝わります。
伝わる話の猫も、手招きをしただけ。猫のそばにいた人が、思わぬ災難をよけられた。露天風呂で起きたことも、筋だけ見ればよく似ています。
「ありゃダメだな」|33話の「弱いから隠れてる」と、人間の血がしみ込んだ家
帰り道の最後、モモはジジの家をどう思うかババアに聞きます。返ってきたのは、ありゃダメだな。
あの家には、人間の血がしみ込みすぎている。34話はこの言葉で終わります。
アニメ第13話のこの場面も、公式ショートで「ターボババアから見てもジジの家はヤバい」と紹介されています。
| 比べる点 | 33話のモモ | 34話のターボババア |
|---|---|---|
| 家への見立て | 霊は力が弱くて隠れているだけ。倒すのは楽 | ありゃダメだな |
| 何を感じ取ったか | 霊の気配が見つからない | 人間の血がしみ込みすぎている |
モモが探したのは霊の気配で、ババアが口にしたのは人間の血。見ているものさしが、そもそも違います。
霊が見つからない家。怪異ではなく人間だった温泉の男たち。そこへ人間の血の一言が来ると、この町で用心すべきなのは霊より人のほうではと思えてきます。
両親が入院し、頼んだ霊媒師たちも無事では済まなかった家の話は、28話のネタバレ感想・考察で振り返れます。
33話でテレビをつけてくつろいだ家に、ババアは一言でダメ出し。モモの楽勝の見立て、たった1話で雲行きが怪しい。
応援コメント欄の34話|「ターボババアは女の子たちの味方だったな」
34話のコメント欄でいちばん支持を集めたのは、ターボババアについての一言でした。「いいジャン」は6万4,000件を超えます。
| コメント | いいジャン |
|---|---|
| そういえばターボババアは女の子たちの味方だったな | 6万4,000件超 |
| ヘタな幽霊よりもこのオッサンどもの方が怖いわ | 4万2,000件超 |
| いや女性からしたらマジで恐怖すぎるシチュエーションだわ | 4万1,000件超 |
| ターボババア、女の子のピンチは必ず助けるのいいな〜 | 4万件超 |
| ターボババアはJKの味方だから…モモちゃんも例外ではないのだ…好き | 3万3,000件超 |
| 住民たちが絶妙に気持ち悪くて最高だわ | 1万9,000件超 |
上位6つのうち3つが、女の子の味方としてのババアの話。8話でトンネルの少女たちを知った読者には、34話の崩れ方が偶然には見えなかったようです。
一方で、男たちが怖いという書き込みにも、4万件台の「いいジャン」が付いたものが二つあります。ババアの株と、男たちへの拒否感が同時に上がった回です。
34話は単行本5巻に入っています。33話の壁の奥から続けて読むと、お札の部屋、玄関のチャイム、崩れる露天風呂と、ジジの家の周りが一気にきな臭くなる流れをまとめて追えます。
まとめ|34話は、怪異より先に人間が迫り、ババアが家の異常を言い当てる回
『ダンダダン』34話「鬼頭家が来る」は、玄関と露天風呂の両方に鬼頭家の人たちが現れ、崩れた温泉からモモが助かり、ババアがジジの家の異常を口にする回でした。
「鬼頭家が来る」回で、いちばん働いたのは誰にも呼ばれずについてきたババア。招き猫、招かれてない時のほうが仕事する。
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※本記事の情報は2026年10月31日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。
