『ダンダダン』75話「やべえ奴に遭遇しました」は、廃墟の口裂け女にモモとバモラが負ける話。ポマードを10回唱え切れず、二人とも手鏡の中へ閉じ込められて終わります。
先に閉じ込められたのはバモラでした。モモは「別にかまわねぇけどよ」と言いながら、口裂け女から手鏡を奪って逃げる。その鏡に口裂け女が映った瞬間、モモも吸い込まれます。
ラストは、手鏡をのぞき込んだ口裂け女の「あー いるいる」「ブサイク 二人が」。
74話で「ワタシキレイ?」と聞いてきた人が、75話の最後に他人の顔の採点をしている。立場、逆じゃないですか。
※この記事は原作漫画第75話までのネタバレを含みます。75話はアニメ化されていない話で、76話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
『ダンダダン』75話のネタバレ|バモラの反撃から、手鏡の中の「ブサイク二人」まで
75話は、74話の一撃で吹き飛ばされたモモをバモラが追うところから始まり、二人とも手鏡に閉じ込められるところで終わります。
- 「ポマードって言うんじゃないぽ ブス!!」と怒る口裂け女。バモラが「モモ!!」と駆け寄り、怪獣スーツで巨大化して殴りかかる
- パンチはまるで効かない。口裂け女はブサイクな顔だからバモラが好きだと言い、怪獣を後ろへ投げ飛ばす
- 起き上がったモモが「テメェ 口裂け女だろ!!」。10回唱えたら消えるはずのポマードを唱え始める
- 口裂け女が手鏡に手を入れると、地面に散らばる鏡の欠片から手が伸び、モモを殴って足をつかむ
- 口裂け女を押さえたバモラに、モモが「ポマードって連続で10回言って!!」。口裂け女が手鏡に自分とバモラを映すと、バモラは鏡の中へ
- 自分が消えればバモラも消える、と脅されたモモは「別にかまわねぇけどよ」。瓦礫を投げつけ、「このブサイク!!」で口裂け女を怒らせる
- 暴れる隙に、モモが超能力で手鏡を奪う。バモラを出せないまま、婆ちゃんに見せようと走って逃げる
- 手鏡に口裂け女が映り、モモも鏡の中へ。拾い上げた口裂け女が「ブサイク 二人が」
第75話「やべえ奴に遭遇しました」は、2022年9月27日に少年ジャンプ+で公開されました。本編は20ページで、単行本では9巻に入っています。
配信開始と同時に、担当編集の林士平さんが告知を出しています。
告知の一言は「出会い・即・薙ぎ払いッ」。出会ってから最後のページまで、モモとバモラが押されっぱなしの回です。
74話のおまじないと「ポマード」2回、そして「どっせい」の一撃までは、74話のネタバレ感想・考察で書いています。
「ブサイクな顔してるから」|怪獣のパンチが効かない口裂け女と、バモラを気に入った理由
モモがやられたのを見て、バモラは怪獣スーツで口裂け女と同じくらいの大きさになります。それでもパンチは通じず、返ってきたのは告白でした。
殴られて「あなた いいぽ」、理由は「ブサイク」
吹き飛ばされたモモへ、バモラが「モモ!!」と呼びながら走ってくる。74話の通学路で教わった名前を、今度は助けに行く時に叫んでいます。
口裂け女と同じくらいまで巨大化した怪獣が殴りかかっても、相手はびくともしません。それどころか「あなた いいぽ」「好き」と言い出します。
好きな理由は「ブサイクな顔してるから」。続けて「あなたみたいなブサイクといるぽ ワタシのカワイさが映えるぽ」。
好き、の後に理由を聞いたら、隣に並べる引き立て役の採用でした。告白じゃなくて面接です。
このあと口裂け女は、手鏡に一緒に映ったバモラを「お気に入り」として鏡の中へ入れます。面接の合格通知が、鏡の中への閉じ込めでした。
怪獣を投げて「ぽっ! 恥ずかし!!」
次の見開きで、口裂け女は「オラあああ」と怪獣を後ろへ投げ飛ばします。読者はジャーマン・スープレックスと呼んでいました。
投げ終わると、めくれたスカートに「ぽっ! 恥ずかし!!」。倒れた怪獣には「ヤダぽー そんな強くやってないぽ」「大げさにぶっ飛びすぎぽー」です。
| 話 | 怪獣を投げた相手 | 投げた後 |
|---|---|---|
| 70話 | モモ(「パワーボムだろがいい!!」) | 怪獣は街へ叩きつけられ、中からバモラが出てくるのは71話 |
| 75話 | 口裂け女(「オラあああ」) | 「そんな強くやってないぽ」と、投げた側が言い訳する |
70話では、同じ怪獣をモモがパワーボムで沈めています。今度はモモを助けに入った側として、また投げられる側に回りました。
全力の投げ技をかけておいて「大げさ」はひどい。バモラ、9巻だけで地面に叩きつけられすぎです。
「ポマードって10回唱えたら消える」|74話で効かなかったポマードは、効くのか
ポマードは効かないのではなく、10回言わせてもらえない。75話で分かったのはそこでした。
モモの知っている対処法は「10回」
瓦礫から起き上がったモモは、「テメェ 口裂け女だろ!!」。続けて「ポマードって10回唱えたら消えるんだったよな」と、ポマードを連呼し始めます。
口裂け女の返事は「!?」。手鏡に手を差し込んだ次の瞬間、モモの足元に落ちていた鏡の欠片から拳が飛び出し、モモは「が!!」。地面のあちこちから手が伸びて、逃げるモモの足までつかみます。
口裂け女いわく、「この廃墟の地面は 鏡の欠片でいっぱいなんだから」。足元の欠片には、口裂け女の顔がいくつも映っていました。
74話で「日に日にボロボロになってる」と言っていた廃墟、散らかっていたのは瓦礫だけじゃなかった。
「これ以上ワタシにポマードと言わねぇ方がいいぽ」
74話のラストで「ポマード」が2回出たところに一撃が来た時、応援コメント欄でいちばん支持を集めたのは、本物にはポマードが効かないのか、という声でした。
| 比べる点 | 74話 | 75話 |
|---|---|---|
| モモのポマード | 2回唱えたところで「どっせい」 | 10回で消えると言って唱え始め、鏡の欠片から伸びた拳に止められる |
| 口裂け女の反応 | 何も言わずに一撃 | 「ポマードって言うんじゃないぽ」「ポマードっつうんじゃねぇっつぽ 言ってんでしょうぽ!!」 |
| 効くかどうか | 読者は「効かないのか」と受け止めた | 口裂け女自身が「ワタシが消えれば」と言い、言わせないよう手を打つ |
決め手は、バモラを鏡に閉じ込めた後の脅しです。「これ以上ワタシにポマードと言わねぇ方がいいぽ」「ワタシが消えれば この鏡もこの子も消えるぽ」。
消えない相手なら、こんな取引は持ちかけません。応援コメント欄にも、ポマードはちゃんと効くんだ、10回言う前に物理で止めてくるのが怖い、という書き込みがありました。
現実の言い伝えでも、回数は決まっていません。国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースには、「何回か続けて」「3回」と言うと消える、といった話が並んでいます。
3回で済む地方もあるのに、モモの覚えている数は10回。殴られながら唱えるには、長すぎる呪文です。
バモラに頼んだ10回と、手鏡の「スッ」
立ち上がったバモラが口裂け女を押さえると、モモは「ポマードって連続で10回言って!!」。自分が殴られるなら、言葉をまねるバモラに唱えてもらう作戦です。
74話で「スゲエカルジャ」まで復唱したバモラなら、ポマード10回もいけたかもしれない。モモ、作戦自体は悪くなかった。
ところが「言ってる事わかる!?」の横で、口裂け女が手鏡を「スッ」と構えます。「あなたはワタシのお気に入りぽ」「あなたと映るとワタシがカワイ〜く見えるから」。
鏡に二人が映った次のコマで、怪獣は消えていました。手鏡の中のバモラに向けた言葉は「一生鏡にいていいぽ」。鏡の読み方は「そこ」と振られています。
「別にかまわねぇけどよ」|バモラを見捨てると言ったモモが、手鏡を奪ったわけ
バモラを人質に取られたモモは、かまわないと答えます。なのにその後、手鏡を奪ってバモラを出そうとします。
「信用してねぇから」の後に続いた言葉
ワタシが消えればこの子も消える、と言われたモモの答えは「元々そいつは信用してねぇから 別にかまわねぇけどよ」。
ただ、この台詞は「けどよ」で終わっています。続くのは「テメェに負けるのが許せねぇ」。瓦礫を超能力で浮かせて、「ボコボコにしてもっとブサイクにしてやるぜ」と投げつけます。
| 話 | バモラについてのモモの言葉 | モモがしたこと |
|---|---|---|
| 72話 | 「ウチはそいつとは関わらないから!!」 | 蹴り飛ばして、家に入ってしまう |
| 73話 | 「あいつはまだ敵だよ」 | 食卓で、たこ焼きを張り合う |
| 74話 | 「こいつは敵だった!!」 | 名前を教えて抱きつき、一緒に登校する |
| 75話 | 「別にかまわねぇけどよ」 | 手鏡を奪い、バモラを出そうとする |
応援コメント欄にも、「かまわねぇけどよ」と言いつつまず鏡を取り返すモモがかわいい、という書き込みがありました。
「このブサイク!!」で語尾の「ぽ」が消える
瓦礫は効きませんでした。代わりに効いたのが、モモの「このブサイク!!」です。
口裂け女は「ブサイクじゃないもん!!」と叫んで暴れ出します。逃げるモモは「そーだ もっと怒れ!!」「頭に血が上れば上るほど周りが見えなくなる!!」。
ここで気づくのが語尾です。それまで多くの台詞に「ぽ」を付けていた口裂け女が、「ブサイクじゃないもん!!」「返せぇ!!」と叫ぶ間は、一度も「ぽ」を付けていません。
キャラ付けの語尾が飛ぶくらい、ブサイクは地雷。人をブサイク呼ばわりして気に入っておいて、自分が言われるのは無理なんですね。
言い伝えにも似た話があります。先ほどのデータベースには、「私きれい」と聞かれてブスだと言うと殺される、美人を羨んで追いかける、という口裂け女の記録がありました。
75話の口裂け女も、ブサイクと呼ばれるのは許せない。言い伝えなら命取りの一言で怒らせて、モモはその怒りを隙に変えます。
奪った手鏡と「婆ちゃんに見てもらうしか」
暴れる口裂け女の隙を突いて、モモは超能力の手で「テメェの大事な鏡とかなぁ!!」と手鏡を奪います。口裂け女は「それが無いとワタシのカワイイ顔が見れないじゃない!!」。
走りながら、モモは手鏡の中へ超能力を伸ばします。結果は「超能力ならいけると思ったのに!!」「鏡の中には入れない!!」。
次の手は「とりあえずこのまま持って帰って 婆ちゃんに見てもらうしか…!!」。74話では、婆ちゃんに禁止されている廃墟でした。
入る時は婆ちゃんの言いつけを破って、困ったら婆ちゃん頼み。気持ちは分かるけど、それは帰ってから怒られるやつです。
でも、帰り着けませんでした。モモが抱えて走る手鏡に、追ってきた口裂け女の顔が映ります。「そんなに入りたいのなら あなたも入れてあげましょうか」。
次のコマの廃墟には、手鏡だけが落ちていました。拾った口裂け女が「残念だったぽー」。語尾の「ぽ」も戻っています。
種明かしは「少しでも鏡にワタシを映しちゃったら ワタシの力は使えちゃうっぽ」。鏡を奪って持ち歩いたことが、口裂け女の顔を映す近道になっていました。
最後のページは、手鏡の中に並ぶ怪獣とモモ。のぞき込んだ口裂け女の「あー いるいる」「ブサイク 二人が」で、75話は終わります。
75話の読者の反応|「封印 The ミラー」と、口裂け女の語尾「ぽ」
ジャンプ+の75話の応援コメントは2,200件を超えます。いいジャンの上位には、口裂け女の投げ技の場面と、最後のアオリをめぐる書き込みが並びました。
| 書き込み | いいジャン |
|---|---|
| 「今年一嬉しくないパンチラ選手権暫定1位」 | 40,317 |
| 「おしまインザミラー」 | 23,480 |
| 「封印 The ミラー って、マン・イン・ザ・ミラーのオマージュ説ある?w」 | 18,608 |
| 「小顔効果狙って少し後ろの方にいるの笑う」 | 12,203 |
| 「これ、語尾が「ぽっ」になってるしデカいし、口裂け女と八尺様が混じってる?鏡は…分からん」 | 4,383 |
| 「私あなた好きよってゆうからなんでかと思ったらただ自分が可愛く映えらからって理由可愛い」 | 4,113 |
1位は、怪獣を投げた拍子に見えてしまった口裂け女の下着への一言。「ぽっ! 恥ずかし!!」と照れる本人と、まったく喜べない読者の温度差です。
2位と3位は、ジャンプ+版の最後に付いたアオリ「封印 The ミラー」から。鏡に閉じ込める能力に、『ジョジョの奇妙な冒険』を思い出した読者が多かったようです。
コメント欄には、「マン・イン・ザ・ミラー」をもじった書き込みがいくつも並びました。
4位の小顔効果は、バモラと手鏡に映る時に口裂け女が少し後ろへ下がっている、という指摘です。言われて見返すと、鏡の中の口裂け女の顔は、隣の怪獣の顔よりずいぶん小さく収まっています。
引き立て役を隣に置いて、立ち位置まで調整する。写真の撮られ方への執念が、ほぼ人間のそれです。
語尾の「ぽ」から八尺様を連想した声も目立ちました。八尺様は2008年にネットの掲示板で語られ始めた怪談で、身長8尺、約240cmの女が「ぽぽぽ」と声を出すとされています。
背が高くて「ぽ」。はてなブックマークにも「長身&ぽぽぽって八尺様…?」というコメントがありました。75話の中で、口裂け女が八尺様と関係あるとは語られていません。
ほかに、バモラが10回のポマードを覚えて唱える展開を予想したのに外れた、という声も。75話は最後まで、読者の考えた抜け道を一つずつ潰していく回でした。
アニメ第2期の続きは、原作9巻の72話「だれか翻訳してくれ」から。75話も同じ9巻に入っていて、鏡の欠片から次々に伸びる手も、見開きの投げ技も、70話のパワーボムと並べて読めます。
まとめ|75話は、ポマードを唱え切れずにモモとバモラが手鏡へ閉じ込められる回
『ダンダダン』75話「やべえ奴に遭遇しました」は、バモラの反撃もモモのポマードも届かず、二人とも口裂け女の手鏡に閉じ込められて終わる回でした。
74話で遅刻しそうだからと選んだ近道で、今は手鏡の中。学校に着く前に、まず鏡から出るところからです。
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