『ダンダダン』11話「腐ったみかんじゃね」では、ターボババアの意識が招き猫へ移り、霊力はオカルンの体に残ります。ババアが出ても変身できる、その理由が明かされる回です。
モモは逃げた招き猫を捕まえるだけでなく、タマと霊力を返し合う条件も持ちかけます。8話で聞いた少女たちの話が、敵への接し方にまでつながってくるんですよね。
やっとババアを捕まえた。これでタマを返してもらえる。そう思わせて、最後にいちばん困る返事が待っています。
※原作漫画第11話までのネタバレを含みます。第12話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
| 人物 | 立場・直前の状況 | 11話での関わり |
|---|---|---|
| 綾瀬桃(モモ) | オーラをつかむ超能力を持つ。オカルンのタマの相談を受けた | 除霊を手伝い、ターボババアに交換条件を出す |
| オカルン | 本名は高倉健。タマが戻っておらず、星子のもとへ来た | 除霊を受けた後も、怒りをきっかけに変身する |
| 星子 | モモの祖母で霊媒師。10話でオカルンの中に何かいると見抜いた | ハリセンを使って意識を追い出す |
| ターボババア | 倒されたと思われていたが、オカルンの体に潜んでいた | 招き猫に入り、タマを盾に取引を迫る |
『ダンダダン』11話のあらすじ|ハリセンで追い出した先は招き猫
11話は、星子とモモがオカルンの中に潜むターボババアを引っ張り出すところから始まります。除霊の道具がハリセンという時点で、静かに終わる気配がない。
- 水を張ったタライに足を入れたオカルンを、星子がハリセンでたたく。モモは一瞬青くなるオーラを見つける
- 次の一撃に合わせてモモがオーラを引き出すと、そばに置かれた招き猫が動き出して逃げる
- モモが物置に隠れた招き猫を捕獲。中身は、除霊される寸前にオカルンへ逃げ込んでいたターボババアだった
- タマの返却を迫るオカルンに、ババアはモモと星子を殺すよう要求。怒ったオカルンが変身する
- 星子が意識と霊力の分離を説明し、モモはタマを返すことと霊力を返すことを交換条件にする
- ババアは交渉に応じるが、肝心のタマはどこかに落としたと告白する
札をつけた招き猫まで用意する星子と、合図に合わせてオーラを引くモモ。霊媒師の段取りと超能力が、同じ作業の中でかみ合うのが気持ちいいところです。
ただ、オカルンにしてみれば、タライに足を入れて待っていたら頭にハリセンです。除霊のためとはいえ、驚かされる役は大変だ。
ターボババアは力を回復するつもりでオカルンの中に潜んでいました。退治が終わったつもりでも、体の問題だけは持ち越されていたわけです。
第11話「腐ったみかんじゃね」は、2021年6月15日に少年ジャンプ+で公開。10話から続く、オカルンの体に潜む怪異の正体がわかります。
モモはどうやって招き猫を捕まえた?5話から続く、見えないオーラのつかみ方
逃げた招き猫を捕まえる時、モモは目を閉じてオーラを探ります。物置の中まで直接見通せなくても、居場所をつかめるんです。
| 場面 | つかんだ相手 | 能力でできたこと |
|---|---|---|
| 5話・トンネルでの鬼ごっこ | オカルンに入り直したターボババア | 閉じ込められた場所から感触でオーラをつかみ、動きを封じる |
| 11話・星子の除霊 | オカルンの中に潜んでいたターボババア | ハリセンでオーラが変わる瞬間に、体の外へ引き出す |
| 11話・逃げた招き猫の捕獲 | 物置に隠れた招き猫 | 目を閉じてオーラを探し、戸を開ける前につかむ |
5話では閉じ込められた側だったモモが、今回は逃げるババアを捕まえる。追われる側と追う側が入れ替わったんですね。
招き猫になって小さく隠れれば逃げられそうなのに、相手はオカルンの体の中にいた時からつかんできたモモです。ババア、その隠れ方で大丈夫だと思ったんですか。
動く招き猫を追う場面は、アニメ第5話にも登場します。MBS animation公式チャンネルのショートでは、モモの超能力と招き猫の正体を映像で楽しめます。
オカルンはなぜ変身できる?招き猫に移ったのは意識だけ
ターボババアが招き猫に入った後も、オカルンは変身します。星子の説明で明かされるのは、追い出された意識と、体に残った霊力は別という仕組みでした。
| 除霊後の居場所 | そこにあるもの | 11話で起きること |
|---|---|---|
| 招き猫 | ターボババアの意識 | 本人がしゃべり、オカルンたちを脅す |
| オカルンの体 | ターボババアの霊力 | ババアが外にいても、オカルンが変身する |
変身の引き金も見逃せません。ババアはタマを返す代わりにモモと星子の命を要求し、オカルンを怒らせます。
自分の体を取り戻したいオカルンへ、助けてくれた二人を差し出せと言う。タマを取り返すためなら何でもする、と見込んだ脅しが通じないところがいい。
ババアにしてみれば、脅したオカルンが自分の力で強くなる。自分で押してしまったスイッチが、あまりにもまずい。
龍幸伸先生は11話の更新告知で、変身したオカルンが登場するページのネームや作画過程を公開しています。同じページが描き込まれていく過程も見どころです。
モモが交換条件を出した理由|8話の少女たちを、敵の前で思い出す
モモがババアを突き放さないのは、トンネルの少女たちについて星子から聞いた話が残っているからです。敵だとわかっていても、嫌いになりきれない。
8話で星子は、ババアが成仏できない少女たちを慰めていたのかもしれない、と話していました。これは星子の見立てであって、ババア自身が語った動機ではありません。
8話のトンネルで星子が語ったのは、倒した相手の意外な一面でした。11話では、その相手が目の前にいて、話すことができる。
| 条件を出した人物 | タマを返すための条件 | 相手に求めるもの |
|---|---|---|
| ターボババア | オカルンがモモと星子を殺す | 助けてくれた二人を裏切ること |
| モモ | ババアがタマを返したら、霊力を返す | 互いが取り戻したいものを交換すること |
この条件のポイントは、モモがババアの欲しいものを、交渉の中に残しているところです。あんな脅しの後でも、相手の望みを全部取り上げる方向には進まない。
ただし、オカルンのタマが戻ることが先という条件です。敵への情が、そのままオカルンの我慢にならないのがいい。
さっきまで命を狙う条件を出していた相手に、これだけ話せるのか。モモの中では、あのトンネルで聞いた話がちゃんと残っていたんですね。
タマは返ってこない?11話のラストと、読み返したい2巻
交渉に応じたターボババアは、タマをどこかに落としたと明かします。返さないのではなく、手元にない。ここで問題がもう一段、面倒になる。
それまでババアは、タマが戻らなくなることを盾に強気でいました。ところが返す話がまとまった途端、肝心の品物がないとわかるんです。
持っていない物を返す条件で、あそこまで偉そうに交渉していたんですか。オカルン、その話はもっと早く聞きたかった。
捕まえること、話をつけること、取り戻すこと。この三つが同じではないとわかるラストです。相手の居場所は突き止めたのに、欲しいものの居場所はまだわからない。
タマの行方は未解決でも、意識を追い出せたこと、オカルンが力を使えたことは消えません。前へ進んだ部分は残して、目的の物だけは戻ってこない。この終わり方がずるい。
11話は単行本2巻に収録されています。同じ巻には、モモが今回思い出した8話のトンネルの話も入っています。
少女たちの話を聞いたモモが、招き猫のババアにどう接するか。8話の記憶が11話の交換条件になる流れを、2巻で続けて読み返せます。
まとめ|11話は、ババアの居場所とモモの接し方が変わる回
『ダンダダン』11話は、ターボババアを招き猫に閉じ込めたうえで、その力とどう付き合うか、本人とどう話すかを描く回でした。
オカルンに力は残った。ババアには口の悪さが残った。いちばん戻ってきてほしいタマだけ、まだ行方不明です。
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