『ダンダダン』44話「目障りな家じゃんよ」は、地下で動けなくなったオカルンとターボババアを、地上のモモが一人で助けにかかる回です。
モモが使ったのは、幼いころジジから聞いたミミズの話。消防車の放水で地面を水浸しにし、這い出てきたモンゴリアンデスワームを、最後は家ごと吹き飛ばします。
いちばん痛快なのは、ジジを苦しめてきた呪いの家が、最後はワームの日よけにされ、消防車ごと吹き飛ばされるところです。
頼まれていたのは呪いの家の悪霊退治。先に片づいたのは、家のほうでした。
※原作漫画第44話までのネタバレを含みます。第45話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
| 人物 | 43話までの状況 | 44話での関わり |
|---|---|---|
| オカルン | 呪いの家で邪視を倒し、最後は「綾瀬さん助けて」とこぼす | ターボババアを助けに最下層へ戻り、一緒に粘液にはまる |
| ターボババア | オカルンに力を貸す怪異。今は招き猫の体 | ワームの粘液に絡まって動けず、オカルンとモモを呼ぶ |
| 綾瀬桃(モモ) | 42話で地上へ逃げ、ジジの家に火をつけた | 警官に捕まりかけながら、放水を地面へ向けさせる |
| ジジ | 邪視に体を奪われていた、モモの幼なじみ | 地下で気を失ったまま。回想では幼いモモにミミズの話をする |
| モンゴリアンデスワーム | 鬼頭家が大蛇様として祀ってきた巨大ミミズ。日の光が弱点 | 水に追われて地上へ出て、家の陰へ逃げ込む |
『ダンダダン』44話のあらすじ|粘液にはまった地下から、家ごとのストライクまで
44話は、43話で邪視を倒した直後の地下から始まり、地上のモモがワームを家ごと吹き飛ばすところで終わります。前半が地下、後半が地上です。
- 邪視に勝ったオカルンは変身が解け、気を失ったジジを抱えて上へ向かう
- 下からターボババアの声。最下層へ戻ると、ババアがワームの粘液に絡まって動けない
- 助けようとしたオカルンも転んで粘液にはまり、二人でモモに助けを求める
- 地上では火事に消防と警察が駆けつけ、火をつけたと認めたモモが捕まりかける
- モモは幼いころジジに聞いたミミズの話を思い出し、地面にもっと水をまくよう訴える
- 地面が大きく揺れ、モンゴリアンデスワームが地上へ。町の人たちにもその姿が見える
- 日差しを避けて家の陰に入ったワームへ、モモが念力で消防車を投げ込み、家ごと吹き飛ばす
オカルンが20回のスクワットで邪視を倒し、「綾瀬さん助けて」とこぼすまでは、43話のネタバレ感想・考察で追えます。
配信に合わせて、担当編集の林士平さんもXで44話を告知しました。告知文に並ぶのは「オカルンの本気スクワット」と、脱出不能の地底で待つ「更なる衝撃」です。
告知の主役は、まだ地下のスクワット。地上のモモが何を仕掛けるかは、ひと言も明かしていません。
第44話「目障りな家じゃんよ」は2022年2月15日に少年ジャンプ+で公開されました。単行本では、41話から49話を収めた6巻に入っています。
アニメでは、ババアとオカルンが粘液にはまる場面が第2期第15話「ゆるさねえぜ」の後半に入っています。ワームを地上へ出した後は、第16話「やば過ぎじゃんよ」へ。
粘液にはまったオカルンとターボババア|43話の「助けて」が、44話では二人分に
43話の最後にモモへ助けを求めたオカルンは、44話でもう一度モモを呼ぶことになります。今度は、ターボババアと二人そろって。
上へ向かう途中、下から聞こえたのはババアの声でした。ワームの粘液に絡まって、招き猫の体が抜け出せなくなっています。
オカルンが戻ってくると、ババアの目がうるうるし始める。口では遅いと悪態をつくのに、目だけが正直です。
応援コメント欄の最上位は「ターボばばあ可愛すぎやろ」で、4万3,000件を超える「いいジャン」。助けに来た時のババアの目を挙げた書き込みにも、2万9,000件超。
1話でオカルンを呪って追い回した怪異が、44話ではコメント欄の首位。うるうるの目ひとつで。
ところが、救出はすんなりいきません。ババアが「コケるなよ」と何度も念を押す。ここまで言われると、次のページはもう読めてしまいます。
案の定オカルンは転び、二人そろって粘液の中。ババアはオカルンに「グッバイ野郎」という、意味はよく分からないのに妙に伝わる罵声を浴びせます。
アニメの公式ショートも、この場面を「コケるなよ、コケるなよ、絶対コケるなよ!…フリ❓」という題で切り出しました。
公式の題にまで「フリ」と書かれては、オカルンに逃げ道はありません。コメント欄でも、お笑いの「押すなよ」を思い出した人が続出していました。
| 比べる点 | 43話のラスト | 44話 |
|---|---|---|
| 助けを求めた人 | オカルン | オカルンとターボババア |
| その時の状況 | 邪視に勝った直後、力が抜ける | 粘液にはまって、二人とも動けない |
| 呼んだ相手 | 地上にいるモモ | 地上にいるモモ |
邪視を倒したばかりの主人公と、1話であれほど恐ろしかった怪異。その二人が粘液の中で、そろってモモを呼ぶ。邪視に勝ったばかりの二人の頼る先が、地上のモモ一人です。
ジジに聞いたミミズの話|42話で思い出した光景が、44話では作戦の理由になる
地上では、42話でモモがつけた火に、消防車とパトカーが集まっています。モモは自分で火をつけたと認めて、警官に捕まりかけます。
しかもこの警官、話をまるで聞いてくれない。35話で鬼頭家側についていた巡査と同じ顔だ、と気づいた読者もいました。
その場でモモが思い出したのが、幼いころジジから聞いたミミズの話です。
ミミズは皮膚で呼吸している。土に水がたまると息ができなくなって外へ出てきて、そのまま日に当たって干からびてしまう。ジジは、そう教えてくれました。
だからモモは、燃える家より地面に、もっと水をまいてほしいと訴えます。狙いは、土を水浸しにしてワームを地上へ追い出すことでした。
| 比べる点 | 42話 | 44話 |
|---|---|---|
| 思い出したもの | 幼いころジジと見た、地面で干からびたミミズ | ジジが話してくれた、ミミズが干からびる理由 |
| モモがしたこと | ジジの家に火をつけて、消防車を呼ぶ | 集まった放水を、地面へ向けてもらう |
| 狙い | まだモモの口からは語られない | 水でワームを地上へ追い出し、日に当てる |
42話で思い出したのは光景だけで、なぜ火なのかは謎のままでした。44話でジジの説明が付いて、ようやく分かる。火をつけたのは、水を呼ぶためだった。
回想の幼いモモは、ミミズではなくジジの顔を見ていて、ほんのり赤い。コメント欄にも「ミミズじゃなくてジジの方見てる」と見抜く声がありました。
ミミズの話は、何年たってもちゃんと覚えてた。聞いてる間、ミミズのほうは見てなかったのに。
ジジがモモの初恋の相手だと分かったのは、28話でした。初恋の相手から聞いた雑学が、地下のジジたちを助ける手になる。
「目障りな家」の最後の役目|日陰に逃げたワームと、消防車のストライク
44話のラストで、呪いの家はワームの日よけになり、モモが投げ込んだ消防車ごと吹き飛ばされます。モモが叫ぶ「イラつく家」は、題の「目障りな家」と重なります。
放水が続くと、地面が大きく揺れ出し、ワームが地上へ。町の人たちにもその姿が見えて、口々に「大蛇だ」と叫びます。
鬼頭家が200年も大蛇様として祀ってきたものが、とうとう町の人の目の前に出てきたわけです。37話でオカルンが名前を言い当てた正体を、町の人は知りません。
日の光が苦手なワームは、家の陰へ逃げ込みます。その家へ向けて、モモは念力で消防車を投げ込む。
「イラつく家とムカつく怪物にストライク!」の一声で、家ごとワームを吹き飛ばして44話は終わります。
| 話数 | 呪いの家の使われ方 |
|---|---|
| 28話 | ジジの両親が入院し、頼んだ霊媒師も歯が立たなかった家。星子が悪霊退治をモモに任せる |
| 41話 | 邪視が家を球に固めて蹴り、ワームを地中へ追い払う |
| 43話 | 邪視がオカルンを閉じ込める檻にする |
| 44話 | ワームが日差しを避ける陰になり、モモに消防車ごと吹き飛ばされる |
邪視の手にある間、あの家は球になり、檻になって、ずっと誰かを痛めつける側でした。最後の最後に、ワームをかくまったせいで、まとめて吹き飛ばされる。
物理的に邪魔な家と、親友を縛る目障りな家。題の二つの意味が重なっている、と読んだ読者もいました。
ワームとしては、やっと見つけた日陰。そこへ消防車が飛んでくる。
38話のワームは、念波でモモとオカルンを自ら命を絶つ方向へ追い込みました。そのワームが最後は、水に追われて自分から日なたへ出てくる。
応援コメント欄の44話|「ターボばばあ可愛すぎ」と消防士の驚き
44話の応援コメントは2,500件を超えます。上位は、ババアのかわいさと、ワームの最期と、ラストの見開きの画力で埋まりました。
| 場面 | 読者の受け止め |
|---|---|
| 粘液の中のターボババア | 「ターボばばあ可愛すぎやろ」が4万3,000件超で最上位。助けに来た時の目を挙げた書き込みにも2万9,000件超 |
| 地上に出たワーム | 「大蛇だぁ!!」で済む大きさじゃない、というツッコミの書き込みに3万3,000件超 |
| ワームの最期 | 人を死へ追い込む念波の主が、最後は自分から日なたへ出る皮肉を拾った書き込みに2万6,000件超 |
| 「コケるなよ」 | 台詞を書き写して「おい!やめろ!」と添えた書き込みに7,000件超 |
| モモの放火 | 罪にならないかという心配と、友達を助けるための緊急避難だと解説する書き込み。後者の書き込みに4,300件超 |
| 擬音のない絵 | 擬音がまったくないのに音が聞こえる、という気づきが4,400件超 |
| 消火の場面 | 消防士を名乗る読者たちが、消防車や装備の描き込みに驚く |
消防士を名乗る書き込みは一つではありません。消防車の後ろにあるホースカーまでリアルだ、という指摘まで。描かれた側の専門家が、細部で驚いている。
最後のページを描くだけで普通は1週間かかる、という声もありました。龍幸伸先生は配信日、アナログ原稿の写真を添えて44話の更新を知らせています。
消防士が装備を褒め、放火の弁護を始める人まで出てくる。44話のコメント欄、出動する顔ぶれが多い。
擬音なしで揺れが伝わる地震のページと、消防車が家へ飛び込むラストの見開きは、大きな紙面で確かめたくなる場面です。44話は、邪視との戦いが続く6巻に入っています。
まとめ|44話は、ジジに聞いた話で「目障りな家」ごとワームを片づける回
『ダンダダン』44話「目障りな家じゃんよ」は、地下の二人を助けるため、モモがジジに聞いたミミズの話で水攻めを仕掛け、消防車で家ごとワームを吹き飛ばす回でした。
地下からは二人ぶんの「助けて」、地上では警官とワームの相手。44話のモモ、ほぼワンオペ。
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