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『薬屋のひとりごと』玉葉妃は黒幕?毒の事件の真犯人と、疑われる理由・隠した秘密

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『薬屋のひとりごと』玉葉妃は黒幕?毒の事件の真犯人と、疑われる理由・隠した秘密

『薬屋のひとりごと』の玉葉(ギョクヨウ)妃は、黒幕ではありません。毒にまつわる事件で、玉葉妃はいつも狙われる側か、巻き込まれる側にいます。

園遊会で毒入りの羹(あつもの)が届いたのも、本来は里樹(リーシュ)妃の膳だったから。毒を仕込んだのは、阿多(アードゥオ)妃の侍女頭・風明(フォンミン)でした。

それでも「黒幕では?」と疑いたくなる気持ちは分かります。毒を盛られても笑顔を崩さず、懐妊は伏せ、原作では壬氏(ジンシ)が彼女の前で自分の体に焼印まで押すんですから。

にこにこしているのに、実は全部見えている。怖いと言えば怖い人です。でも、だからこそ猫猫(マオマオ)が仕えていて楽しそうなんですよね。

※この記事は原作小説16巻までと、アニメ第3期第49話までの内容に触れます。アニメ未放送の原作後半の展開も含みます。

人物読み玉葉妃との関係
鈴麗公主リンリー帝との間に生まれた娘
梨花妃リファ同じ上級妃。白粉の件で御子を亡くす
玉袁ギョクエン西都の有力者で、玉葉妃の父
玉鶯ギョクオウ玉袁の長男。玉葉妃を嫌う兄
羅門ルオメン猫猫の養父。玉葉妃の出産を支える医官
記事に出てくる主な人物

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玉葉妃は黒幕ではない|毒の事件で本当に裏にいた人物

アニメ第1期・第2期の毒や暗殺の事件を並べても、玉葉妃が仕組んだ事件は一つもありません。原作16巻までの範囲でも、彼女が陰謀を企てる側に回る展開はありません。

事件ごとに、狙われた人と実際に動いた人を分けてみてください。玉葉妃が裏で糸を引く余地は、ほとんど残りません。

事件狙われた人裏にいた人物玉葉妃の立場
白粉で御子たちが弱る(第1〜2話)鈴麗公主と梨花妃の御子犯人はいない。鉛を含む白粉が原因娘を救われた母
園遊会の毒(第6話)里樹妃風明(阿多妃の侍女頭)膳が入れ替わり、毒入りの羹が届いた
祭事の暗殺未遂(第19〜20話)壬氏実行役は翠苓(スイレイ)、命じたのは神美(シェンメイ)事件とは無関係
砦の反乱(第44〜47話)帝と国子の一族(子昌(シショウ)・神美ら)後宮で出産に臨んでいた
玉葉妃の周りで起きた主な事件と、裏にいた人物

特に勘違いされやすいのが園遊会です。毒見をしていた猫猫が毒に気づいたのは玉葉妃の羹。でも、狙われていたのは里樹妃でした。

里樹妃の侍女たちが嫌がらせで膳を入れ替え、毒入りの羹が玉葉妃の席へ回ってしまった。第6話「園遊会」で里樹妃の膳に起きたことまで追うと、玉葉妃は完全にとばっちりです。

壬氏を狙った祭事の事件も同じ。動いたのは翠苓で、命じたのは神美。壬氏が狙われた理由と黒幕をたどっても、翡翠宮には一度も行き当たりません。

自分の膳に毒が来ても騒がない。肝が据わりすぎていて、かえって「何か知ってるのでは?」と思わせてしまう。損な性分ですよね、玉葉妃。

玉葉妃が毒を盛られてきた過去|白粉、園遊会、そして懐妊を伏せるまで

玉葉妃の用心深さには、ちゃんと理由があります。鈴麗公主を身ごもった頃、すでに2度も毒を盛られていました。

  • 鈴麗公主の懐妊中:2度毒を盛られ、被害に遭った一人は手足が動かなくなる
  • 白粉の騒ぎ:鉛入りの白粉で鈴麗公主が弱るが、匿名の警告で使うのをやめ、娘は持ち直す
  • 猫猫を迎える:警告の主を壬氏が突き止め、猫猫は侍女兼毒見役として翡翠宮へ
  • 園遊会:毒見中の猫猫が、玉葉妃に届いた羹の毒に気づく
  • 第二子の懐妊:翡翠宮に箝口令を敷き、懐妊を外へ漏らさない
  • 逆子の不安と出産:羅門が後宮へ入り、玉葉妃は男児を出産する

2度も毒を盛られた人なら、信じた侍女だけで周りを固めるのも当然です。白粉の件でも、差出人の分からない警告をすぐ聞き入れて娘を救いました。この判断の速さ、ただ者じゃない。

その毒見役がいきなり結果を出したのが園遊会です。羹を口にした猫猫が、迷わず毒だと言い切る。猫猫の毒耐性と「これ、毒です」の裏側まで知ると、この即答ぶりがなおさら頼もしい。

そして第二子の懐妊。玉葉妃の懐妊を喜ばない相手がいるなら、一番流れやすい時期を狙って毒を盛るはず。だから翡翠宮は、懐妊そのものを伏せました。

隠していたのは悪だくみではなく、お腹の子の命です。

2期では逆子の不安が持ち上がり、第40話で羅門が後宮の医局へ呼ばれます。猫猫が連れ去られて行方知れずの中、第42話で玉葉妃が産気づくんですから、翡翠宮は気が休まりません。

2度も毒を盛られたら、そりゃ笑顔の下で全部疑いますよ。それを「腹黒」と呼ぶのは、さすがに酷じゃないですか。

白粉の警告から園遊会の羹まで、翡翠宮での毒見の日々は漫画でも追えます。玉葉妃がどの場面で表情を崩さないか、見比べながら読むと印象が変わりますよ。

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玉葉妃が怒る場面は1期10話|壬氏から猫猫を守った一言

玉葉妃がはっきり怒りを見せるのは、1期第10話「蜂蜜」です。相手は毒の犯人ではなく、まさかの壬氏でした。

蜂蜜の件で働いた猫猫に、壬氏が「ご褒美」として蜂蜜を食べさせようと迫ります。猫猫は全力で嫌がる。そこへ現れたのが玉葉妃でした。

眉を寄せた玉葉妃の一言は、「うちの侍女に何をしているの?」。皇帝の寵妃が、壬氏相手に一歩も引きません。

毒を盛られても笑っていた人が、侍女がからかわれると眉を吊り上げる。怒るの、そこなんですね。壬氏さま、相手が悪かった。

この怒り方に、玉葉妃の線引きが出ています。信じた者だけをそばに置き、侍女の人数を絞ってきた翡翠宮では、侍女は守る対象。相手が壬氏でも例外にはしません。

しかも普段は、壬氏が猫猫に向ける気持ちを面白がって眺めている側です。応援半分、からかい半分。その人が本気で止めに入るんですから、壬氏はよほどやりすぎたんでしょう。

ちなみに玉葉妃を演じる種﨑敦美さんが、第1期・第2期のお気に入りに選んだのは第48話「はじまり」の猫猫と壬氏の場面でした。

第10話で壬氏を追い払った玉葉妃の声の主が、最終話の二人の場面を選んでいる。これは、ちょっとうれしくなりますね。数え19歳の玉葉妃のかわいい素顔を知っていると、あの面白がり方にも納得です。

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玉葉妃の秘密は?懐妊を伏せた理由と、異国の血・原作で明かされる出自

玉葉妃の「秘密」は、大きく三つあります。第二子の懐妊、母から受け継いだ異国の血、そして原作の後半で明かされる生まれの事情です。

※ここから先は、原作小説11巻で明かされる出自に触れます。アニメでは未放送の内容です。

秘密中身描かれる巻・話
第二子の懐妊毒を避けるため、翡翠宮に箝口令を敷いて伏せた原作3巻、アニメ1期終盤〜2期
赤い髪と翡翠色の瞳異国出身の踊り子だった母譲り。兄の玉鶯に嫌われる原因にもなった容姿はアニメでも描かれる。兄との過去は原作で語られる
玉袁の娘という出自父とされる玉袁と、血のつながりがない原作11巻
玉葉妃が抱えてきた三つの秘密

異国の血と、兄・玉鶯にいじめられた過去

赤い髪と翡翠色の瞳は、異国出身の踊り子だった母から受け継いだものです。黒髪の人が多いこの国では、それだけで目立ちます。

異国人を嫌う長兄の玉鶯は、幼い玉葉を毎日のように笑い、いじめました。ある日、玉葉はその兄へ、侮蔑をたっぷりこめた笑顔で笑い返します。

それを見た父の玉袁は、絶望せず笑顔でいるよう娘に言い聞かせ、やがて後宮へ送り出しました。

いつもの穏やかな笑顔は、もとは兄への反撃でした。ただ可愛いだけの笑顔ではないんです。

原作11巻で明かされる「玉袁の娘」の真相

原作11巻では、玉袁が子を持てない体だったことが明かされます。玉袁は子を宿した寡婦を探して妻に迎え、生まれた子を自分の子として育てていました。

つまり玉葉は、父とされる玉袁とも、自分をいじめた兄の玉鶯とも、血がつながっていません。あれだけいじめておいて、兄の方も玉袁の血を引いていなかったわけです。

玉袁の娘として後宮に上がり、やがて皇后になった人です。宮廷では、それだけで立場を揺さぶりかねない話でしょう。

笑顔の裏に、もう一枚秘密が重なっていた。ここまで知ると、毒を前にしても崩れない余裕の見え方が少し変わります。

男児を産んで皇后になった玉葉后の立場や、夫である帝との関係を知ってから読むと、この出自の重さがよりはっきりします。

兄に笑い返した少女の話も、11巻で明かされる玉袁の家の真相も、原作小説で読めます。アニメで玉葉妃の笑顔を見慣れた人ほど、あの笑顔の始まりを文字で読むと刺さるはずです。

原作小説をチェック

それでも黒幕と疑われる理由|焼印、兄の暗躍、皇后派の台頭

疑われる一番の理由は、玉葉妃が皇后になり、息子が東宮になったことです。周りが勝手に、彼女を権力争いの真ん中へ置いてしまいます。

※ここからは原作小説8〜15巻の内容です。

疑われるきっかけ実際に起きたこと玉葉后の関わり
壬氏の焼印(8巻)帝と玉葉后の前で、壬氏が玉葉后の紋の焼印を自分の脇腹に押す求めたのではなく、壬氏が自分で選んだ
兄・玉鶯の暗躍(10〜12巻)西都で壬氏の手柄を横取りし、砂欧(シャオウ)との戦を狙う動いたのは玉葉を嫌っていた兄本人
猫猫の慎重さ(13〜14巻)壬氏の思いを受け入れつつ、子を宿さない備えをする東宮の母の敵になりたくないという猫猫の判断
皇后派の台頭(13〜14巻)東宮を不安視する官僚が現れ、皇后派と皇太后派がぶつかる玉葉后も皇太后も、争いを望んでいない
玉葉后が黒幕に見えてしまう場面と、その実際

焼印の場面は強烈です。皇弟が自分の体に玉葉后の紋を刻み、玉葉后の敵にはならないと示した。玉葉后の怖さを語るときに、真っ先に挙がる場面でしょう。

でも、焼印を押すと決めたのは壬氏です。猫猫と結ばれるために、自分が皇位を狙わないことを先に示した。壬氏が猫猫を妃にできない理由とつなげると、この覚悟の向きがよく分かります。

猫猫も同じ計算をします。壬氏を受け入れながら子を宿さない備えをしたのは、東宮を持つ玉葉后の敵になりたくないからでした。

二人とも、玉葉后を怖がっているというより、玉葉后とぶつかりたくないんですよね。黒幕相手の身構え方とは、ちょっと違う。

西都で黒幕めいた動きをしていたのは、兄の玉鶯です。壬氏の働きで早く届いた支援物資を自分の手柄にし、民の怒りを理由に砂欧との戦まで狙いました。

西都での騒動の行方は、陸孫(リクソン)の正体と西都でのその後を追うと、さらに見えてきます。

中央に戻った13巻では、玉葉后の息子が東宮にふさわしくないと考え、壬氏や梨花妃の皇子を立てようとする官僚まで現れます。

さらに15巻では帝が病に倒れ、手術を受けることになります。帝から壬氏へ、万一のときに即位する気はないかという問いまで出てくる。

東宮はまだ幼く、隣には実績のある皇弟。読者が黒幕説を立てたくなるのは、この緊張感からでしょう。

守るものが大きい人ほど、周りが勝手に動き出す。玉葉后が疑われやすいのは、企んでいるからではなく、東宮と娘という守るものが大きすぎるからだと思います。

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まとめ|玉葉妃は黒幕ではなく、毒と陰謀から子どもを守ってきた妃

玉葉妃は黒幕ではありません。毒の事件では狙われる側か巻き込まれる側で、原作で黒幕めいた動きをしたのも兄の玉鶯や周りの官僚たちでした。

玉葉妃の黒幕説・毒・秘密のポイント

  • 園遊会の毒は里樹妃を狙ったもので、犯人は阿多妃の侍女頭・風明
  • 玉葉妃は鈴麗公主の懐妊中に2度毒を盛られ、第二子の懐妊は箝口令を敷いて伏せた
  • はっきり怒ったのは1期第10話。猫猫に迫る壬氏を一言で止めた
  • 原作11巻で、父とされる玉袁と血のつながりがないことが明かされる
  • 壬氏の焼印や皇后派の台頭で疑われがちだが、本人が企んだ話ではない

2度毒を盛られ、兄に笑われ、出自にも秘密を抱えている。それでも玉葉妃は笑顔を手放さず、娘と息子と侍女たちを守ってきました。

あの笑顔は、何かを企む顔ではなく、負けないための顔です。だから侍女に手を出されると、迷わず眉を寄せるんですよね。

黒幕を疑われるくらい肝が据わっていて、侍女のことでは本気で怒る。こういう主人だから、猫猫も翡翠宮では妙に居心地がよさそうなんでしょうね。

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年10月5日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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