猫猫(マオマオ)は『薬屋のひとりごと』の主人公。物語の始まりでは17歳の花街育ちの薬師で、人さらいに遭って後宮の下女になります。
身長は原作者の設定資料で「153くらい」、体重は「33~41キロ(場合により増減)」。まずはこの数字と経歴を押さえると、あの小柄な少女が後宮でどれだけ場を動かしているかが見えてきます。
名前の読み方、年齢、身分に加えて、食べ物の好みまで気になりますよね。けれど数字だけ並べたら、猫猫はたぶん一番退屈そうな顔をする。
17歳と身長の根拠を押さえたうえで、なぜ「薬師」が後宮の隅から事件の真ん中へ歩いてしまうのかを見ていきます。
身長の数字より先に驚くのは、本人が目立たず働くつもりだったこと。なのに薬と毒のことになると、どうにも黙っていられないんですよ。
猫猫とは?花街育ちの薬師が後宮の謎へ踏み込む
猫猫の出発点は、花街で薬を扱っていた少女です。攫われて後宮へ売られた後は、まず身分の低い下女として働きます。そこから薬の知識が見つかり、玉葉妃(ギョクヨウヒ)の毒見役へ。
本人の望んだ出世ではなく、隠していた腕を見抜かれて仕事が変わるのが、この人物の面白いところです。
原作Web版の冒頭で、猫猫が抱えているのは薬箱ではなく洗濯籠です。給金の分は働き、奉公が終われば花街へ戻る。そう決めていたところへ御子たちの病の噂が飛び込むと、足が止まらなくなる。
よりによって後宮で、その知識欲を抑えられない! 本人には災難でも、ここから物語が動きだします。
最初は「何でもできる主人公」だから宮中で重用されるわけではありません。おしろいが乳児に害を及ぼしていると見抜くように、薬師として知っていることが誰かの命に直結する。
その知識の使い方に、壬氏(ジンシ)が目を留めます。
原作Web版の第1話では、猫猫が後宮の最下層にいること、目立たず働くつもりでいること、そして好奇心に抗えないことが続けて描かれます。
後の活躍を知ってから読むと、洗濯籠を抱える姿がずいぶん違って見えます。
「毒見役」という肩書だけを先に知ると、初めから後宮の専門職だったように思えます。でも出発点は洗濯係。だから、知識一つで仕事が変わる瞬間の勢いがたまらないんですよね。
アニメ公式の「猫猫&壬氏編」は、二人のこれまでを振り返るWeb特別PVです。後宮での関係を映像でも見たいときに、ここでひと息。
PVで二人の歩みを振り返ったら、猫猫の仕事がどこから始まったかへ戻ってみましょう。最初にいたのは、華やかな妃のそばではなく、洗濯物の山の前です。
薬師として何が得意なのかをさらに追うなら、猫猫のできること・得意なことで、観察と調合がどう事件へつながるかを見てください。
猫猫の年齢は物語開始時17歳|身長・体重は原作者の設定資料に記載
年齢は物語開始時点で17歳。これは推測ではなく、原作Web版の第1話と「登場人物紹介」で確認できます。
長く続く物語の人物なので、どの時点の猫猫かを抜いて「ずっと17歳」と書くと、時間の流れが消えてしまいます。
身長と体重は、原作者・日向夏さんが公開した「薬屋八巻までの設定」に数字があります。小説の全時点を固定する身体測定表というより、制作時に用いる人物指定として読むのが自然です。
| 項目 | 確認できる内容 | 情報の範囲 |
|---|---|---|
| 年齢 | 17歳 | 物語開始時の原作Web版 |
| 身長 | 153cmくらい | 原作者の人物設定資料 |
| 体重 | 33~41kg | 原作者資料では「場合により増減」 |
| 髪 | 黒髪のストレート | 原作者の人物設定資料 |
体重の幅を見て心配になった人もいるでしょう。梨花妃(リファヒ)の看病で痩せて戻った猫猫を、翡翠宮の先輩侍女たちは食べさせようとします。
自分の身体には無頓着な薬師が、人にはちゃんと気に掛けられている。数字より先に、この温かさが残る場面です。
原作者の人物設定資料では、髪や服装、左手の包帯にも触れています。身長・体重だけを切り出すと「小柄」の一語で終わりますが、左手の傷まで並べると、薬への好奇心が身体にも残る人物だとわかります。
外見には、そばかす化粧をしている姿と、化粧を落とした姿があります。資料には、下女時代の地味な服が昇格後に少し華やかになることも記されていました。
顔立ちそのものを大きく変えるのでなく、置かれる場所と人の視線が変わるのが効いています。
アニメの瞳は映像の色彩として楽しめますが、原作者が公開した人物設定資料には、猫猫の目の色を一色で指定する記述はありません。
作品をまたいで色名を一つに決めるより、描写や画面ごとの見え方を楽しみたいところです。
アニメ公式Xが公開したキービジュアルでも、猫猫のまなざしが見どころとして紹介されています。色名を覚えるより、何を見つめているのかが先に気になる一枚です。
目つきが変わると、無愛想にも鋭くも見える。猫猫の顔を一つの色や表情へ閉じ込められないのが、かえっていいんですよね。
そばかすを落としたときの印象をもっと見たいなら、猫猫のすっぴん・素顔と化粧の理由へ。ここでは外見の数字と、装いが変わる意味までに絞ります。
153cmという数字より、看病で細くなった猫猫に先輩たちが食べさせる場面の方が、ずっと体温を感じます。本人は平然としていても、周囲はちゃんと見ているんですよ。
漫画で初期の猫猫を読み返すと、洗濯籠を持つ下女から毒見役へ移るにつれ、同じ小柄な身体の見え方が変わります。顔より先に、立つ場所が変わるところに注目です。
猫猫は「マオマオ」と読む|苗字と羅家の関係は分けて考える
猫猫の読み方は「マオマオ」です。アニメ公式のキャラクター表記も、原作Web版の人物紹介も同じ読み。
漢字だけを見ると一瞬止まりますが、名前を二度重ねる響きまで含めて、花街で育った薬師の顔になっています。
「苗字は羅なの?」という疑問は、名前の表記と家族関係を分けるとすっきりします。原作の人物紹介やアニメ公式は「猫猫」と記し、通常の呼び名に「羅」を付けていません。
一方で、実父は羅漢(ラカン)、養父は羅門(ルォメン)。羅の一族につながることと、作中で常に「羅猫猫」と名乗ることは同じではないわけです。
家系図では一本の線でつながっても、猫猫の気持ちはそんなに簡単にまとまりません。毎日を一緒に過ごし、薬を教えた羅門と、実父の羅漢。同じ「羅」の字があるのに、猫猫が向ける顔は違う。
姓だけ先に決めるより、その差を見ていたくなります。
原作Web版の人物紹介は「猫猫(マオマオ)」と記し、羅門を薬の先生として紹介します。
家系の話を掘りたいなら、猫猫の出生と羅漢・鳳仙(フォンシェン)の関係で、二人との距離まで確かめてください。
名前の読み方を知るだけなら一行。でも「羅」をどう扱うかを考えると、猫猫が誰に育てられ、誰と距離を置いてきたかへつながる。名前って、思った以上に人物を語りますね。
猫猫の身分はどう変わる?下女・毒見役・壬氏付きの侍女
猫猫を一言で「後宮の侍女」と呼ぶと、時期による立場の違いが消えます。花街では薬師。攫われた直後は後宮の下女。
薬の才を見抜かれて玉葉妃の毒見役となり、一度後宮を解雇された後には壬氏付きの侍女として戻ります。
アニメ第2期の公式紹介では、玉葉妃の妊娠後に再び翡翠宮の毒見役として仕えるところまで示されています。
- 花街:薬師として働き、薬と毒の知識を身につける
- 後宮入り直後:下女として洗濯などの仕事を担う
- 才を見抜かれた後:玉葉妃の毒見役になる
- 解雇と復帰を経て:壬氏付きの侍女、さらに翡翠宮の毒見役へ戻る
この経歴、昇進の階段にすると間違えます。一度は後宮を解雇され、花街へ戻るのに、また壬氏に呼ばれる。猫猫は高い席を取りに行かず、目の前で必要になった知識を使う。
その結果として肩書だけが追いかけてくる。本人の面倒くさそうな顔まで浮かぶようです。
アニメ公式の猫猫紹介は、毒見役、後宮からの解雇、壬氏付きの侍女、翡翠宮への復帰を順に明記しています。肩書が何度も変わるのに、説明の冒頭はずっと「花街育ちの薬師」。そこを軸に読むと迷いません。
自分から高い身分を求めていないのに、秘密にしていた知識で仕事が増える。猫猫にしたら面倒でも、読んでいる側には「この人なら気づく」と待ってしまう。あの厄介な信頼、好きなんですよね。
猫猫が最初に才を見抜かれた事情を押さえたうえで、猫猫が「天才」と呼ばれる理由を読むと、知識だけでなく観察と判断の積み重ねまで見えてきます。
一人称は「私」|松茸を好む猫猫の素顔
猫猫の一人称は、原作の会話で確認できる「私」です。ただ、一人称よりもずっと印象に残るのは、言葉の切れ味。
原作者・日向夏さんは取材で、猫猫の文句を「ひとりごと」のように強めに言わせていると話しています。黙っている時と、口に出す時の差が面白い。
猫猫は薬と毒以外のことには無関心に見えがちです。けれど原作冒頭では、御子たちの病を知ると見過ごせません。好奇心に少しの正義感が混ざる、その割合がいい。
優しいから全部を背負う人でも、冷たいから背を向ける人でもないんです。
原作者は、猫猫の原型には「三人の子を持つ女性」を主人公にした構想があり、図太さが残ったとも語っています。17歳の少女なのに妙に腹が据わっている理由を聞くと、あの落ち着きに別の奥行きが出ます。
毒と向き合う人物像には、蛇の毒を扱う人からの着想もあったそうです。
日向夏さんのインタビューで語られたのは、人物の初期構想と、猫猫の感情より事件解決へ重心を置く書き方です。
あの淡々とした調子を「感情がない」と受け取るには、薬を前にした時の反応があまりに生き生きしています。
食べ物の話では、松茸を見つけた猫猫の切り替えがいい。後宮の松林で採ると、もう網で焼き、塩と柑橘を搾るところまで頭が進んでいます。薬を扱うときの鋭い目が、今度は「どこで食べよう」に向く。
急に17歳の食いしん坊が顔を出すんです。
原作Web版「炎」では、松茸を好物と記すだけでなく、食べ方と食べる場所まで猫猫が考えます。「好きな食べ物=松茸」という短い答えより、この一連の動きの方がずっとおいしそうです。
酒についても作中で好みが描かれ、葡萄酒の場面ではより辛口の酒を好むと言います。ただし酒は飲み物。「好きな食べ物」の欄に混ぜて松茸と同列に並べるより、味の好みとして分ける方が正確です。
公式のレシピ本『猫猫の調合書』には、作中の食べ物を原作者監修で再現した料理が集められています。猫猫の好物だけを列挙する本ではありませんが、食卓から作品を見直せるのは楽しい。
小蘭(シャオラン)や子翠(シスイ)との氷菓まで思い出すと、食べ物は人間関係の記憶にもなっています。
出版社の『猫猫の調合書』紹介は、原作者監修のレシピと書き下ろしショートストーリーを案内しています。猫猫の料理を「設定上の好物」だけで終わらせず、友人たちと過ごした時間へ戻れる入口です。
薬に夢中で食事を後回しにしそうな人が、松茸を見つけた途端に焼き方まで考える。猫猫の好奇心って薬だけに閉じないんですね。
小説で松茸の場面を読み返すと、事件を解く時とは違う猫猫の弾み方が見えてきます。薬師の鋭い目が、今日は何を食べるかへ向く。その切り替えを原作の文章で味わうのもいいですよ。
猫猫のプロフィールでよくある疑問
数字や名前を確認した後に残りやすい疑問を、情報の出ている範囲に絞って答えます。
猫猫の血液型と誕生日は?
アニメ公式の人物紹介、原作Web版の人物紹介、原作者の人物設定資料には、血液型と誕生日の明記がありません。プロフィール欄は空欄のまま。
血液型から性格を推し量るより、作中で何を選び、どう行動したかを見たい人物でもあります。
猫猫の目の色は?
アニメでは瞳の色づかいも含めて猫猫の表情が描かれています。ただ、原作者が公開した人物設定資料には、猫猫の目の色を固定する一文はありません。
イラストや映像の色を、そのまま全媒体共通の設定として覚える必要はなさそうです。
猫猫と毛毛は同じ?
別です。猫猫は薬師の少女、毛毛(マオマオ)は作中に登場する三毛猫。原作者の人物設定資料も両者を別項目に分けています。
同じ読みが並ぶ遊び心は面白いですが、「猫猫」という検索でたどり着いた読者が知りたい主人公のプロフィールとは区別できます。
似た名前の「小猫(シャオマオ)」については、シャオマオと猫猫の違いで、呼び方の意味から確認できます。
まとめ|猫猫は17歳の薬師として物語を始め、知識で居場所を変えていく
猫猫は物語開始時17歳の薬師です。身長約153cm、体重33~41kgという原作者の設定もありますが、数字だけではこの人物を語り切れません。
花街から後宮へ移され、下女として隠していた知識が誰かの命を救う。そのたびに立場が変わっても、中心には薬師の猫猫がいます。
猫猫の知識は確かに鋭い。でも、洗濯籠を抱えていた少女が御子の病へ足を向けたのは、肩書を欲しがったからではありません。面倒事だとわかっていても、気づいたことを放っておけない。
毒見役の姿が頼もしく見えるのは、あの最初の一歩を知っているからです。
プロフィールを調べて「153cmくらい」で終わるのは、少しもったいない。小さな身体で面倒事へ首を突っ込み、松茸を見つければ焼き方を考える――その両方が猫猫なんですよね。
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