ホラー

『ダンダダン』62話ネタバレ感想・考察|「それだけ?」と返したモモと、ルドリスのナノスキンで建て直す綾瀬家

本ページにはプロモーション(広告)が含まれています

『ダンダダン』62話の感想・考察タイトルと、家の建て直しをイメージした水彩の家とブロック。

『ダンダダン』62話「家を建て直したい」は、邪視との戦いの後始末を描く回です。全壊した綾瀬家は、シャコ星人の友人ルドリスが持ってきたナノスキンで建て直しが始まります。

見送りでは、オカルンの「綾瀬さん また明日」にモモが「それだけ?」。家のない夜はスーパー銭湯へ行き、帰りの鳥居で見知らぬ宇宙人を星子と蹴り飛ばします。

いちばん効いてくるのは、54話で明かされた、星子が受け取らなかった恩返しが、62話では星子自身に向かってくるところ。強がる家主を折らせたのは、星子に教わった理屈でした。

題は「家を建て直したい」。建て直す気は満々なのに、手伝ってとだけは言わないのが家主の星子。

※原作漫画第62話までのネタバレを含みます。第63話以降の展開には触れません。

人物61話までの状況62話での関わり
綾瀬桃(モモ)霊媒師の孫。54話で、家の修理代のためにバイトを始めたジジたちを見送り、オカルンの挨拶に「それだけ?」
オカルン61話で、邪視に毎週火曜の約束をのませたシャコ星人に頼んで建築の宇宙人を連れてきて、星子を説得する
星子モモの祖母で霊媒師。家は61話の戦いで全壊したジジの両親に頭を下げ、モモのバイト代も手伝いも一度は断る
ジジ61話で、邪視から体を返してもらった迎えに来た両親と、皆に礼を言って帰る
白鳥愛羅綾瀬家に泊まり込んでいた同級生オカルンとシャコ星人を連れてきて、チキチータと遊ぶ
満次郎ツチノコ神社の神主で、星子の弟子邪視のブリーフを、呪物として神社へ持ち帰る
シャコ星人27話で綾瀬家に借りができた宇宙人。息子はチキチータ息子と一緒に、友人のルドリスを連れてくる
ルドリス62話で初登場シャコ星人の友人で、建築の専門家。ナノスキンを持ってくる
ターボババア意識が招き猫に入った怪異ジジの母の手土産を抱え、銭湯にもついていく
62話の主な人物と、今回の関わり

『ダンダダン』62話のあらすじ|ブリーフの見送りから、夜の家づくりまで

62話は、61話の決着の後、全壊した綾瀬家の前から始まります。戦いはなく、見送りと銭湯と家づくりの回です。

  • 満次郎が、邪視のブリーフを呪物として神社へ持ち帰る
  • 迎えに来た両親に星子が頭を下げ、ジジは皆に礼を言って帰っていく
  • オカルンの「綾瀬さん また明日」に、モモが「それだけ?」と返す
  • 客が帰った後、モモ・星子・ターボババア・花はスーパー銭湯へ
  • 帰り道、モモはバイト代を出すと言うが、星子は受け取らない
  • 鳥居の先にいた四角い宇宙人を、モモと星子がそろって蹴り飛ばす
  • 宇宙人は、オカルンと愛羅がシャコ星人に頼んで連れてきた建築の専門家ルドリスだった
  • 星子が手伝いを受け入れ、ナノスキンで夜通しの建て直しが始まる

61話は、邪視がブリーフを脱いでオカルンに預け、ジジに体を返したところまででした。決着までの一騎打ちは61話のネタバレ感想・考察で振り返れます。

アニメでは、第2期の第21話の中ほどにあたります。61話の決着と63話の始まりにはさまれた位置で、放送回の題も62話と同じ「家を建て直したい」です。

なお、原作の銭湯は湯船とマッサージ機の2コマだけ。銭湯での食事や電車での移動は、アニメで足された場面です。

呪物になったブリーフと、ジジの見送り|星子の敬語に動揺する子どもたち

扉の真ん中には、額縁のような箱に収まったブリーフ。添えられた言葉は「厳そかにブリーフは運ばれる」です。

箱を抱えた満次郎は、「この呪物は責任をもって」自分の神社で保管すると宣言。星子も、何かあったらすぐ連絡しろと送り出します。

担当編集の林士平さんも配信当日、この扉と冒頭のページを添えて62話を告知していました。

61話で邪視が脱いだ一枚が、62話では神主の手で丁重に運ばれていく。中身は白いブリーフなのに、扱いは完全に御神体です。

去り際、次はちゃんとツチノコを奉っておけと注文するモモに、満次郎は「ねぶくろ系ブーチューバーになります!」。ツチノコの話をしたのに、寝袋の話が返ってきた。

神社にツチノコがいない事情は、35話のネタバレ感想・考察で。

言った人言葉受けた側
星子からジジの母へ「今回はこちらに不備がありまして」と頭を下げる母は「いえ そんな!」
星子からジジへ「氣を出す修行は続けろ」、何かあればすぐ来いジジは「はい!」
ジジから皆へ「この恩は一生忘れません!」モモは「そーゆーのいいから」、招き猫のババアは「借り返せ」
見送りの場面で交わされた、詫びと恩の言葉

手土産を持って迎えに来たジジの母に、星子は丁寧に頭を下げます。すると愛羅は「お姉様が敬語…!!」、オカルンは「ちゃんとしてる…」。

いつも口の悪い星子のお辞儀に、子どもたちのほうが動揺している。謝られているのは、ジジの母のほうです。

ジジの大げさな感謝を、モモは「そーゆーのいいから」でさっさと片づけます。一方、手土産の袋を抱えた招き猫のババアは「借り返せ」。

菓子折りの袋まで抱えておいて、まだ取り立てる。ババア、手土産を受け取った張本人なのに。

「綾瀬さん また明日」に「それだけ?」|8話で呼び止めた側のモモが、足りないと言う

ジジの礼を受け流したモモは、「また明日ね」とあっさり送り出していました。続いてオカルンと愛羅も帰る番です。

荷物を背負ったオカルンが言ったのは、「綾瀬さん また明日」。モモの返事は「それだけ?」でした。

もっと何か言わせようとするモモに愛羅が文句をつけ、二人はいつもの言い合いに。結局、オカルンが愛羅を連れて帰っていきます。

アニメの公式ショートも、この「それだけ?」をそのまま題にしています。

この挨拶には前例があります。8話のカニ鍋の夜、帰ろうとするオカルンを呼び止めて「また明日!」と言ったのは、モモのほうでした。

比べる点8話62話
「また明日」を言った人モモ。帰るオカルンを呼び止めてオカルン。帰り際に自分から
言われた側オカルンは安心した顔で帰り、翌朝モモが校門で待つモモは「それだけ?」と、続きを求める
「また明日」を言う側が、8話と62話で入れ替わった

8話では、明日も会う約束をモモが先に取りに行きました。62話ではオカルンが自分から言えたのに、今度はそれだけでは足りない。

ジジには自分から「また明日ね」を配っておいて、オカルンの「また明日」には「それだけ?」。モモ、同じ言葉に別の値段をつけてる。

翌朝の校門まで続く8話の「また明日!」は、8話のネタバレ感想・考察で追えます。

モモが呼び止めて「また明日!」と言った8話は、単行本2巻に入っています。62話の「それだけ?」の後に読み返すと、翌朝の校門で待つモモの顔まで違って見えてきます。

気になる場面を、原作でじっくり読む。

スーパー銭湯と鳥居の前|バイト代を断る星子と、蹴り飛ばされた四角い宇宙人

客が帰ると、星子は壊れた家を後にしてスーパー銭湯へ行こうと言い出します。モモは大喜びで、招き猫のターボババアまで大はしゃぎです。

場面星子モモ
銭湯へ壊れた家から離れて、銭湯へ行こうと言う大喜びでついていく
帰り道のお金手持ちは銭湯で使い切ったが、家は建て直すと言うバイト代を出すと申し出る
バイト代バイト代なんか当てにならないと断る強がるなと食い下がる
鳥居の前見知らぬ宇宙人を、モモとそろって蹴り飛ばす同じく蹴り飛ばし、後で素直に謝る
銭湯の行き帰りで見える、星子とモモの温度差

銭湯には、女性の人体模型・花も一緒です。コメント欄では、お湯に浮いてほとんど浸かれないババアと、マッサージ機に届かないババアが笑われていました。

帰り道のモモの申し出は、54話でメイドカフェのバイトを始めた理由そのもの。家を直すために働き始めた孫のお金を、星子は当てにならないの一言で受け取りません。

そして鳥居の先に立っていたのは、角ばった体で「トゥンムトゥンム」と鳴く宇宙人。モモと星子の足は、ほぼ同時に出ていました。

蹴られた宇宙人の悲鳴は、なぜか日本語の「ぶべら」。正体は、オカルンと愛羅がシャコ星人に頼んで連れてきた、建築の専門家ルドリスでした。

謝るモモに、ルドリスは明らかに怒っています。なのに友人のシャコ星人が通訳すると、美女に蹴られて光栄だと言っていることになる。その通訳、だいぶ盛ってません?

招き猫の怪異と暮らし、宇宙人の友達までいる家なのに、知らない宇宙人にはまず蹴りが出る。綾瀬家の来客対応、名前を聞くのが蹴った後。

「星子さんだって、今、困ってますよね」|54話の「お互い様」が、星子に返ってくる

手伝いに来たオカルンたちを、星子はいったん帰れと突き返します。そこでオカルンが言ったのが「星子さんだって、今、困ってますよね」でした。

星子は困っていないと言い張ります。ところが隣のモモが、間髪入れずに困っていると認めてしまう。結局、星子が折れて、みんなで家を建て直すことになりました。

この一言が効くのは、54話でオカルンが明かした、星子の言葉の裏返しだからです。

比べる点54話(オカルンの回想)62話
困っていた人ターボババアに呪われたオカルン家を失った星子
差し出したもの新聞配達で貯めたお金シャコ星人と、建築の専門家ルドリス
星子の返事受け取らず、恩は困っている誰かに返せと言う一度は断るが、「困ってますよね」で折れる
54話で語られた星子の言葉が、62話で星子へ返ってくる

困っている誰かに返せと言った本人が、今はいちばん困っている。オカルンは、星子の教えを、そのまま星子に向けて返しました。

コメント欄にも、子どもたちに困った顔を見せない星子と、それをちゃんと察している子どもたちに打たれた声がありました。

シャコ星人も同じ線の上にいます。26話で手当てとカレーを受け、27話では牛を連れて帰る時に借りができたと礼を言った宇宙人です。

47話では邪視に蹴られそうなモモを助け、62話では建築の専門家まで連れてきました。星子の情が宇宙人にまで受け継がれて返ってくる、と泣いた読者もいます。

カレーと牛一頭の借りが、援軍になって、とうとう家一軒になって返ってきた。綾瀬家に預けた恩、利回りがよすぎる。

新聞配達のお金の話は54話のネタバレ感想・考察、牛を連れて帰った夜は27話のネタバレ感想・考察で読み返せます。

オカルンが星子にお金を突き返された話をする54話は、単行本7巻に入っています。先に読むと、62話の「困ってますよね」がどこから来た言葉か、すっと入ってきます。

気になる場面を、原作でじっくり読む。

ナノスキンで家づくり|「壊れても…」の続きと、食卓のない打ち上げ

ルドリスが持ってきたのは、ナノスキンという四角いブロックです。超高密度のナノマシンでできた形状記憶合金で、作る人の頭の中のイメージどおりに形を変えます。

材料は万能でも、出来上がりは作る人の頭しだい。雑念だらけの頭では家にならなそう、と心配する読者までいました。

そこからは全員で夜通しの家づくり。愛羅はシャコ星人の息子チキチータと、ナノスキンで人形を作って遊んでいます。ババアは、読者いわく最後まで何も手伝っていない。

ブロックを積んで、思い描いた形の家を建てる。コメント欄にもまとめスレにも、「マイクラ」の文字が並びます。

webムーのコラムも、ルドリスとナノスキンのモチーフを『マインクラフト』と読んでいます。

8話では、ターボババアとの戦いの後をカニ鍋で締めました。62話は家ごと壊れているので、囲む食卓がそもそもありません。

読者もそこに気づいていて、事件の後なのに食事の場面がない回は初めてでは、という声も。食事ではないけれど、みんなで家を作るほのぼの場面で満足だという書き込みもありました。

8話なら鍋を囲む場面で、62話は食卓ごと建てている。打ち上げの会場、自作するところから。

もう一つ、読者が見逃さなかったのが「形状記憶合金」という説明。壊れても戻る家なら、この家はこれからも壊れる。そう身構えた書き込みが、62話で最も多くの支持を集めました。

応援コメント欄の62話|「壊れ続ける」予想と、チキチータと遊ぶ愛羅

62話の応援コメント欄は4,800件を超えます。上位には、ブリーフとマイクラで笑う声と、愛羅とチキチータの場面に泣く声が並びました。

場面書き込みの内容1件への「いいジャン」
ナノスキンの説明形状記憶合金ということは、この家は今後も壊れ続けるのでは6万4,000件超
冒頭のブリーフ初っ端からブリーフの保管で笑った3万8,000件超
冒頭のブリーフ「特級呪物じゃねーか」3万5,000件超
最後のページシャコの子どもと遊ぶ愛羅がかわいすぎる3万3,000件超
家づくりアクション、ギャグ、ラブコメに「クラフト」が加わった2万6,000件超
愛羅とチキチータ愛羅の中のアクさらを思うと泣ける2万4,000件超
鳥居の前ルドリスの通訳「美女に蹴られて光栄だ!」を、怒りの印つきで再現1万7,000件超
掲載当時の応援コメントで、多くの「いいジャン」を集めた書き込み(2026年11月3日時点)

笑いの「いいジャン」はブリーフと家づくりに集まり、少し下で愛羅の場面に泣く人がいる。同じ62話に、特級呪物とアクさらが並んでいます。

愛羅の中には、娘を思い続けた怪異アクさらの力があります。その愛羅が、宇宙人の子どもとずっと遊んでいる。アクさらと愛羅の別れは、17話のネタバレ感想・考察で。

62話は単行本8巻に入っています。61話の頭突きの決着から続けて読むと、家が吹き飛んでから、その家をみんなで建て直し始めるまでが一続きで味わえます。

気になる場面を、原作でじっくり読む。

まとめ|62話は、受け取らなかった恩が星子に返ってくる回

『ダンダダン』62話「家を建て直したい」は、邪視戦の後始末をつけ、強がる星子のもとへみんなの恩が返ってくる回でした。

62話で押さえておきたいこと

  • 邪視のブリーフは、満次郎が呪物として神社で保管する
  • ジジは両親と帰宅。オカルンの「綾瀬さん また明日」に、モモは「それだけ?」
  • 銭湯の帰り、星子はモモのバイト代を断り、鳥居の前で宇宙人を蹴り飛ばす
  • その宇宙人は、オカルンと愛羅がシャコ星人に頼んで連れてきた建築の専門家ルドリス
  • 「星子さんだって、今、困ってますよね」で星子が折れ、ナノスキンで家の建て直しが始まる

家はひと晩で建て直し始めたのに、オカルンの挨拶はまだ「また明日」のまま。モモの「それだけ?」は、ナノスキンでも埋まらない。

63話のネタバレ感想はこちら

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年11月3日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
アニナビプラスの案内キャラ「アキラ」の吹き出しアイコン

アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

-ホラー
-