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『ダンダダン』77話ネタバレ感想・考察|「ホントです」で幻滅されたオカルンと、誰も倒せないカシマレイコ

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『ダンダダン』77話の感想・考察の見出しに、夕暮れの住宅街とカシマレイコを象徴する手鏡を水彩で添えたアイキャッチ。

『ダンダダン』77話「めんどくせえ奴」は、バモラが入ったC組の大騒ぎから始まり、ポマードは撃退の呪文ではないと星子が明かして終わる回です。

76話で消えた廃墟の大女は倒せておらず、星子はその名を「カシマレイコ」と呼びます。

教室では、委員長に本当のことを答えたオカルンが、なぜか誠実じゃないと言われて置いていかれる。中庭では、バモラの玉の持ち主を金太が筋道立てて推理します。

嘘はついていないのに、信用を失う。撃退したはずの相手は、撃退できていない。77話、うまくいったはずのことが片っ端からひっくり返ります。

※この記事は原作漫画第77話までのネタバレを含みます。77話はアニメ化されていない話で、78話以降の展開には触れません。

人物立場77話での関わり
バモラ怪獣スーツの少女。留学生としてオカルンと同じC組に入ったクラスの人気者に。覚えた言葉でオカルンを振り回す
坂田金太オカルンのクラスメート。68話から大仏ロボを操縦した教室の質問を仕切り、中庭では玉の持ち主を推理する
委員長C組の委員長。76話でモモとアイラにC組への出入りをやめるよう言ったオカルンなら嘘をつかないと信じていたが、幻滅して教室を出ていく
星子・ターボババアモモの祖母と、招き猫に宿るターボババア廃墟に入ったモモを叱り、カシマレイコの怖さを教える
オカルンとモモのほかに、77話で動く人たち

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『ダンダダン』77話のネタバレ|C組の質問攻めから「カシマレイコに見つかるぞ」まで

77話は、学校のにぎやかな一日と、夜の綾瀬家での怖い話の二部構成です。前半でさんざん笑わせておいて、最後の数ページで一気に冷やしてきます。

  • C組でバモラがクラスメートに囲まれる。なぜか金太が質問を仕切り、出身は「インド」で押し切る
  • オカルンなら信じると言った委員長に、オカルンは金太の「世界を救った」話を本当だと答える。委員長は幻滅して走り去る
  • 教室の戸のガラス越しに、モモ・アイラ・ジジ。外へ呼び出されたオカルンは、壁際でモモに詰められる
  • 委員長がいてC組に近づけない、とジジが説明。ジジにだけタメ口のオカルンに、モモがすねる
  • 中庭でバモラが玉を外し、はめ直してみせる。金太は「元々バモラの物」と推理し、目立つので解散
  • 家に帰ると、星子が廃墟に入ったことを叱る。ポマードは悪霊を一時的に飛ばすだけで、次に会ったら100回
  • 廃墟が放置されているのは、カシマレイコを誰も倒せないから。一週間、夜10時以降の外出も、窓の外をのぞくことも禁じられる

第77話「めんどくせえ奴」は、2022年10月11日に少年ジャンプ+で公開されました。本編は19ページ。単行本では10巻の最初の話です。

配信開始から1分ほどで、担当編集の林士平さんが画像4枚を添えて告知しています。

告知は、バモラの転入を思わせぶりな三点リーダーで引っぱっています。その転入の話が、夜には外出禁止令までたどり着くとは思いません。

76話は、透明な着ぐるみに隠れて二人でポマードを唱え、大女が崩れて消えたところで決着したように見えました。

廃墟での攻防と委員長の通せんぼは、76話のネタバレ感想・考察で書いています。

「ホントです」で幻滅されたオカルン|金太の「世界を救った」と委員長

委員長が教室を飛び出したのは、オカルンが金太の話を本当だと認めたからでした。嘘をつかない人だと思っていた相手が、いちばん嘘っぽい話に乗ったように見えたわけです。

出身は「タコヤキ」、金太の判定は「インド」

扉のバモラは、ノートに描かれたハサミやりんごの絵を前に「タコヤキ!!」。教室では食べたことある?、彼氏いる?と質問が飛びます。

その真ん中で、金太が「質問は順番でよろしく」と、なぜか係を買って出ています。

どこの国の人?と聞かれたバモラの答えも「タコヤキ」。すかさず金太が「インドだ」と言い切り、ざわつく教室を「ミステリアス美女はインドだ!!」で黙らせます。

根拠ゼロの「インド」を、声の大きさだけで通す金太。記者会見の司会として、ちょっと優秀すぎます。

本当のことを言って、「誠実」じゃなくなる

委員長がオカルンに聞いたのは、バモラとのつながり。オカルンは、綾瀬さんの家がホームステイ先だと答えるのがやっとです。

そこへ金太が、バモラが慕っているのは自分だ、オレが倒したんだからと割り込む。委員長は「坂田君に聞いてませんけど」と切り捨てます。

続く言葉が、高倉君の言うことなら信じます、高倉君は嘘をつかなそうだから。

金太の次の一手が「オレが世界を救った!!」「ロボットに乗ってな!」。嘘は無理に信じられないと言う委員長の前で、オカルンが返したのは「ホントです」でした。

委員長は「もっと誠実な人だと思ってた!」と走り去ります。誠実に答えた結果が、誠実じゃないという評価でした。

金太の言い分これまでの話で実際にあったこと
ロボットに乗った本当。68話で綾瀬家が大仏ロボに変わり、金太が操縦した
世界を救った宇宙怪獣を倒して町に戻った。「世界」は少し大きく盛っている
オレが倒した70話で怪獣を持ち上げ、頭から叩きつけたのはロボの腕を動かしたモモ
盛ってはいても、作り話ではない

ただ、事情を知らない人から見れば、ロボで世界を救ったという話は嘘の見本みたいなものです。

話を盛ったのは金太で、信用を減らしたのはオカルン。損の配分が、どう見ても逆です。

オカルン本人は「仕方ないですよ 普通は信じられませんて」と落ち着いたもの。宇宙人と幽霊の側で暮らしてきた人の、慣れた諦め方です。

そこへバモラの追い打ち。いつもの「タカクラ!」の次に出たのが「カレシ!」でした。

オカルンは「誰ですか 変な言葉教えたの!!」と叫び、付き合ってるのかと聞くクラスメートに「違います!!」。

74話の通学路では、モモの言った音をそのまま返していたバモラ。教室には先生役が大勢いるぶん、覚える言葉も選べません。

委員長への受け止めは割れています。かわいい、好みだという声がある一方、これまでオカルンに無関心だったのに今さら、と苦手に思う書き込みもありました。

「ふつうにしゃべってよ」「無理ですね」|ジジにだけタメ口のオカルン

モモが不機嫌なのは、委員長のせいでC組に近づけないから。そのうえ、オカルンがジジにだけ敬語をやめていると知って、もう一段すねます。

金太に「ただならぬ視線」を指摘されて振り向くと、教室の戸のガラス越しに、ジジ・モモ・アイラの3人。モモは目を閉じてにっこり笑い、親指で外を指します。

オカルンと金太は、そろって直立して敬礼。呼び出しの合図に、軍隊式で答えています。

外では、モモが壁に手をついてオカルンを詰めます。合図を送ってたのにヘラヘラして、と責められ、オカルンは「ハイ!」を繰り返すだけ。

そこからはアイラや金太も入り乱れての大騒ぎ。助けに入ろうとした金太の「今助ける!!」も、もみくちゃの中に消えていきます。

なぜあんなに怒っているのか。答えたのはジジでした。委員長がいると静かにしてと言われるから、オカルンに声もかけられない。76話の通せんぼが、まだ効いています。

相手オカルンの話し方オカルンが挙げた理由
ジジタメ口。「じゃあ 常に廊下 見とくね」ジジは敬語で話すと無視する
モモ敬語のまま。頼まれても「無理ですね」ジジは邪視がいるから、あまり抵抗がない
敬語をやめられるかどうかに、邪視が関わっていた

ジジは「オレら親友ですからー」と得意げ。モモは「なにそれズルくね!?」から、ウチも敬語は嫌だ、ふつうにしゃべってよ、と頼みます。

オカルンの返事は即答の「無理ですね」。ジジは邪視がいるから、と理由を一つ挙げると、そんなことより、とバモラの話へ移り、モモは「プン」とむくれます。

タメ口の条件が、体に邪視がいること。モモ、その資格だけはさすがに取れません。

二人の掛け合いが仲良しでいい、という書き込みも、すねるモモがかわいいという声も、応援コメントの上位に入っていました。

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「この玉ありきで設計されている」|金太が推理した玉の持ち主

モモが3人を呼び出した本題は、バモラの玉。金太の推理では、玉は拾った物ではなく元々バモラの物です。オカルンの物かどうかに、筋道の通った見立てが出ました。

74話の通学路で、モモは玉が光るのを見て、オカルンの物では?と聞き直しました。

でも言葉が通じず、出た結論は「めんどくせぇ」と翻訳機待ち。77話はその続きを、中庭でやり直します。

  • モモが「金玉持ってたよ」と報告。ただ、オカルンの物なのかは謎だと言う
  • バモラが「カチ」と玉を外すと、制服が消えてボディスーツ姿に。出てきたのは光っていない丸い玉
  • スーツの穴にはめ直すと玉が光り、浮いたバモラに制服が戻る。見ていた5人は「おおおお」
  • オカルンが「電池的な役割ってことなんですかね」と推測し、モモは「たぶんね」
  • 金太が、この機構は玉ありきで設計されていると指摘。後から付けた可能性も、内部の複雑さから否定する

決め手は、スーツに玉をセットする部分が最初からあること。拾った玉なら、はめる穴まで用意されているのはおかしい、という理屈です。

モモの「後からつけた可能性は?」には、前に見た内部構造を持ち出します。織物のように複雑なしくみを、後から足すとは考えにくい。

結論は、元々彼女が持っていたと考えるのが妥当だ。

言い方は「妥当だ」で、決まったわけではありません。それでも、光るか光らないかで止まっていた話が、スーツの作りから考える話へ進みました。

「インドだ」で押し切った人と、同じ口から出た推理とは思えません。金太、使うところでは頭を使ってきます。

読者の見方も同じでした。構造から玉ありきだと見抜くとは、頭がキレる、このメンバーに足りない頭脳担当だ、と金太を見直す書き込みがコメント欄に並んでいます。

話がまとまった直後、モモはひそひそ話す女子3人に気づき、ここは目立つから解散だと言い出します。

理由は中庭で男女数人が金玉の話をしているのはヤバすぎる。オカルンの返事は「今さら」。

玉をはめて、宙に浮いて、5人そろって「おおおお」となった後で気づく人目。オカルンの「今さら」に、何も足すことがありません。

ポマードは撃退の呪文じゃなかった|誰も倒せない「カシマレイコ」

76話の大女は、倒せていませんでした。星子によれば、ポマードは悪霊を一時的に次元の間へ飛ばすだけ。あの大女はカシマレイコで、誰も倒せない相手です。

「次会ったら100回」と、ターボババアの「よく生きて帰れたな」

家に帰ると、星子の「バカ野郎!!」。あの廃墟には入るなと言っただろう、と叱られ、モモとバモラは二人そろって「スイヤセン」。

畳の上の招き猫、ターボババアも「よく生きて帰れたな」。74話で「婆ちゃんに禁止されてんだけど」と近道した廃墟は、それほどの場所でした。

怪異の側にいたターボババアが、生きて帰ったことに驚いている。怖さの目盛りが一気に振り切れました。

モモはピースして、口裂け女の撃退の呪文を知っていたからラッキー、10回言ったら撃退できた、と報告します。星子の返事は「次会ったら・・・100回だ」。

比べる点75・76話でのモモの理解77話の星子の説明
ポマードとは口裂け女を消す呪文。10回唱えれば消える悪霊を一時的に次元の間へ飛ばす呪文。撃退用ではない
効き目10回で大女が崩れて消えた一度使うと、効力はどんどん落ちていく
次に会ったら10回で撃退できた、と思っている100回
「撃退できた」は、その場しのぎだった

75話で、モモが口裂け女の弱点として思い出したのが「10回唱えたら消える」でした。76話では透明な着ぐるみの中から、バモラと二人がかりでその10回を唱え切っています。

隠れて二人がかりで、やっと10回。次は一人で100回だとしたら、唱え終わる前に手鏡が出てきます。

コメント欄でも、10から100はひどいインフレだ、と嘆く声が出ています。ポマードが口裂け女以外にも効きそうな「異空間転送呪文」だったことに驚く書き込みも、上位に入っていました。

手鏡に閉じ込められた二人が外へ出て、10回のポマードを唱え切るまでの攻防は9巻で読めます。あの必死の10回が一時的なものだったと知って読み返すと、勝ったはずの場面が少し寒い。

気になる場面を、原作でじっくり読む。

誰も倒せない「カシマレイコ」と、一週間の決まり

そもそも、なぜあの廃墟は放置されているのか。星子の答えは、「カシマレイコ」を誰も倒せないからでした。その言葉に、王冠と手鏡の大女が夜の住宅街に立つ全身のコマが重なります。

モモが口裂け女と呼んだ相手を、星子はカシマレイコと呼ぶ。モモの「口裂け女」に、星子が「口・・・裂け女!?」と驚き返す場面が、その名前の前に置かれています。

そして星子が言い渡す決まりは、具体的で逃げ道がありません。

  • 今日から一週間は、夜の10時以降に絶対に外へ出ない
  • 知っている人間の声で呼ばれても、出てはいけない
  • 窓から外をのぞくのもダメ

最後のコマでは、カシマレイコが家の窓を外からのぞき込んでいます。そこに重なる「カシマレイコに見つかるぞ」で、77話は終わります。

この決まりに、読者はいくつもの怪談を思い出していました。存在を知ると一週間以内に訪ねて来る「カシマさん」の話だ、知っている声で呼ばれても出るなは「八尺様」に似ている、という具合です。

口裂け女と八尺様とカシマさんが混ざって怖すぎる、という声まであります。王冠に手鏡、大きな口の大女は、読者の頭の中でも一つの怪異に収まりません。

窓から外をのぞくなと言われた夜ほど、カーテンの向こうが気になる夜はありません。

77話の読者の反応|いいジャン上位は「化け物いすぎ」と、すっかりレギュラーの金太

ジャンプ+の77話の応援コメントは3,400件を超えます。上位には、カシマレイコの怖さと同じくらい、教室の顔ぶれへの反応が並びました。

書き込みいいジャン
「この町トラウマになるような化け物いすぎ定期」48,554
「もうすっかりオタクくんレギュラーで草」36,176
「70話以上も金玉無いんだったらもう無しでもいいんじゃないですかね」31,918
「カシマレイコ怖すぎじゃね……」26,811
「モモさんの壁ドンかっこよ」15,828
「口裂け女と八尺様とカシマサンが混ざってんの普通にヤバすぎて怖い」14,854
ジャンプ+77話の応援コメント欄より。数字は1件の書き込みへのいいジャン数(2026年11月6日時点)

2位のオタクくんは金太のこと。初登場の頃は嫌だったのに今は好き、洞察力があってコミュ力も高い、と見直す声が上位から下位まで続いています。

3位は、オカルンの金の玉がまだ戻らないことへのぼやき。玉が見つかったと思ったら元々バモラの物らしい、という77話に、この一言です。

一週間の決まりには、夜10時以降にオカルンの声で呼ばれたらバモラは普通に返事するだろ、という予想に1,700件を超えるいいジャン。

覚えたての言葉で、何かとオカルンを「タカクラ!」と呼ぶバモラ。言われてみると、決まりを一番守れなさそうなのは確かにこの子です。

はてなブックマークでは、オカルンが意外とクラスに馴染んでいることを喜ぶ声や、玉を部品にする文明があるのかと面白がる声がありました。

77話は10巻の最初の話。委員長の「もっと誠実な人だと思ってた!」から、夜の窓をのぞくカシマレイコまで、笑いと寒気の落差は10巻のページで確かめられます。

気になる場面を、原作でじっくり読む。

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まとめ|77話は、ポマードの「撃退」がその場しのぎだったと分かる回

『ダンダダン』77話「めんどくせえ奴」は、バモラの転入で騒がしい学校の一日から、星子がカシマレイコの怖さを明かす夜へと冷えていく回でした。

77話で押さえておきたいこと

  • ロボで世界を救ったという金太の話をオカルンが本当だと認め、委員長は幻滅して走り去る
  • オカルンはジジにだけタメ口。モモに頼まれても敬語はやめない
  • 金太の推理では、玉はスーツに合わせて作られた、元々バモラの物
  • ポマードは悪霊を一時的に飛ばすだけ。次に会ったら100回
  • 廃墟の大女はカシマレイコ。一週間、夜10時以降の外出と窓の外をのぞくことが禁じられる。77話は単行本10巻

74話で、モモは玉の確認を「めんどくせぇ」と投げ出しました。77話の題名は「めんどくせえ奴」。

モモから見れば、通せんぼの委員長も、敬語をやめないオカルンも、倒せない大女も、みんなその候補です。

なかでも一番めんどくさいのは、100回唱えるまで待ってくれそうにない、窓の外のあの人でしょうね。

78話のネタバレ感想はこちら

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年11月6日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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