『薬屋のひとりごと』の鈴麗(リンリー)は、皇帝と玉葉(ギョクヨウ)妃の娘です。アニメでは母と同じ種﨑敦美さんが声を担当しています。
序盤では白粉の毒で衰弱しますが、猫猫(マオマオ)の警告によって助かります。玉葉妃の妊娠中に起きた毒殺未遂と、鈴麗が苦しんだ白粉の中毒は別の出来事です。
あの赤ん坊が、自分の足で散歩して子猫に夢中になる。鈴麗の出番には、猫猫が守った命の「その先」があります。かわいい声にひかれたら、ぜひ最初の回復からつないで見てほしい。
※アニメ第2期までの内容と、Web版の成長後の描写に触れます。
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鈴麗公主とは?玉葉妃の娘の読み方・家族と年齢
鈴麗は皇帝の娘で、「公主」はその身分を表す呼び名です。「リンリー姫」「鈴麗公主」は同じ子。玉葉妃からは小鈴(シャオリン)と呼ばれます。
| 項目 | 鈴麗のプロフィール |
|---|---|
| 名前・読み | 鈴麗(リンリー) |
| 身分 | 皇帝の娘、公主(作中の呼び方は「ひめ」) |
| 父・母 | 現皇帝と玉葉妃 |
| 幼い頃の住まい | 玉葉妃の住む翡翠宮 |
| 母からの呼び名 | 小鈴(シャオリン) |
| アニメの声優 | 種﨑敦美さん |
「公主」が名前に見えると、鈴麗との関係で一瞬迷いますよね。名前が鈴麗、皇女としての呼び名が公主。母が小鈴と呼ぶ時は、宮廷の肩書きより家の中の近さが聞こえます。
母の玉葉妃は、皇帝の寵愛を受ける貴妃。娘の鈴麗は、その母と翡翠宮で暮らす公主です。
登場時は生後半年。歩けるようになるまでにも時間が進む
Web版冒頭の「二人の妃」では、玉葉妃の子が生後半年、梨花(リファ)妃の子が生後三か月という時点です。初期の鈴麗は、まだ一歳に満たない赤ん坊なんですね。
Web版の生後半年という記述は、誕生からの月齢の話。後の年齢と比べる時には、いつの場面かと、数え年かどうかを一緒に見たいところです。
- 物語の序盤:原因不明の不調に苦しむ乳児として登場する。
- 猫猫の警告後:体調が回復し、玉葉妃のもとで育つ。
- Web版「李白」の頃:侍女頭に向かって、つかまり立ちをしようとする。
- アニメ第25話:猫猫と散歩へ出かけ、子猫に興味を示す。
抱かれているだけだった子が、次には立ち上がり、外の生き物へ手を伸ばす。大人たちの会話だけを追っていると見落とす時間が、鈴麗の動きには残っています。
Web版で成長した鈴麗はどう描かれる?
※ここからはWeb版「後始末編」四「大猫」の内容に触れます。アニメの幼い鈴麗より先の話です。
Web版「大猫」の鈴麗は数え六歳です。猫猫が年齢を尋ね、壬氏(ジンシ)が肯定します。生後半年という冒頭の月齢とは、数え方も時点も違います。
数え年は生まれた時を一歳とし、年が明けると一つ増える数え方。数え六歳は、現在一般的な満年齢なら四~五歳に当たります。六年間経過したという意味ではありません。
この時の鈴麗は、壬氏の絵を描けるようになっています。一方で、以前は懐いていた猫猫のことを忘れている。猫猫は絵を見ながら、少し悔しさを覚えます。
世話をした側は、赤ん坊だった頃を覚えている。でも子どもの記憶は同じようには残らない。成長はうれしいのに、忘れられた猫猫にはちょっと負けた気分が残るんですね。
鈴麗は暗殺された?白粉による衰弱と、玉葉妃の毒殺未遂は別
序盤の鈴麗は、白粉の毒で衰弱した後に回復します。玉葉妃の妊娠中には食事に毒を盛られた過去もありますが、白粉の件とは時期も毒の入り口も違います。
| 出来事 | 危険にさらされた人 | 何が起きたか |
|---|---|---|
| 鈴麗を身ごもっていた頃の毒殺未遂 | 玉葉妃と胎内の子 | 母の食事に毒が盛られ、毒見の侍女が被害を受けた。 |
| 序盤の白粉による中毒 | 鈴麗、梨花妃とその子 | 日常的に使われていた白粉が、不調の原因になった。 |
| 猫猫が翡翠宮に来た後の毒見 | 玉葉妃・鈴麗・訪問時の皇帝 | 食事や離乳食を、猫猫が先に確かめる役目を担う。 |
鈴麗に触れていた白粉は、母ではなく乳母のもの
玉葉妃はもともと白粉を使っていませんでした。ところが鈴麗は、母乳だけで足りない分を乳母から飲ませてもらっており、その乳母が白さの際立つ白粉を好んでいました。
玉葉妃は壬氏に、乳母が使っていた白粉を見せます。母の化粧だけを見ても、この毒にはたどり着けない。毎日誰が鈴麗に触れていたかが、命を分ける手掛かりでした。
鈴麗自身が化粧をしたわけではないのが怖いところ。幼い子は、世話をする大人が使う物の影響まで受けてしまう。悪意を持った誰かを捕まえれば終わる危険ではありませんでした。
- 鈴麗と梨花妃の子が弱り、後宮では「呪い」という噂が広がる。
- 猫猫は症状と白粉を結びつけ、妃たちへ匿名の警告を残す。
- 玉葉妃が警告を受け入れ、鈴麗は体調を持ち直す。
- 壬氏が警告を書いた猫猫を探し出し、玉葉妃のもとへ連れてくる。
- 猫猫は翡翠宮の侍女となり、毒見を任される。
猫猫が玉葉妃と対面する頃には、鈴麗は健康な寝息を立てています。大きな礼を受ける猫猫のそばで、赤ん坊はただ眠っている。その何でもなさに、まずほっとします。
ただ、同じ不調を抱えた梨花妃の子は助かりませんでした。鈴麗の回復を喜ぶ場面にも、救われなかった命がある。最初の事件は、解けた謎の爽快さだけでは終わらないんですよね。
二度の毒殺未遂は、鈴麗を妊娠していた玉葉妃へのもの
玉葉妃は、鈴麗の懐妊が分かった頃に二回ほど毒を盛られています。毒見をした侍女の一人には、手足が動かなくなる被害も残りました。
さらに猫猫の仕事には、鈴麗の離乳食の毒見も含まれます。命を救った一度きりの恩人から、毎日の食卓を守る人へ。二人の関わりは、事件が解決してからも続いていました。
白粉の警告から、鈴麗が眠る翡翠宮へ迎えられるまで。漫画では、猫猫と玉葉妃の出会いを、赤ん坊の表情と一緒にたどれます。
リンリー姫がかわいいのは何話?第25話の子猫との出会い
歩いて動き回る鈴麗のかわいさを見返すなら、第2期第1話に当たる通算第25話「猫猫と毛毛」です。猫猫との散歩中に子猫を見つけ、夢中になる姿が見られます。
第25話の散歩は、猫猫が毒見役として戻った日常の一場面。鈴麗にとっては外の世界が気になる時間で、猫猫にとっては小さな子から目を離せない時間です。
アニメ公式が第25話の放送中に添えた言葉は「人生初散歩に!」。初めての外歩きで、さっそく子猫に出会うんですね。
- 猫猫と一緒に散歩に出て、鈴麗が子猫に気づく。
- 鈴麗は鳴き声のような声で反応し、子猫へ興味を向ける。
- すぐには子猫に触れさせてもらえず、鈴麗が泣きだす。
- 子猫は猫猫たちに保護され、後宮で暮らす毛毛(マオマオ)へとつながっていく。
子猫を見つけた途端、散歩の目的がそちらへ移る。大人の予定など知ったことではない、という素直さがいい。鈴麗にとっての一大事は、目の前の小さな生き物なんです。
付き添いは猫猫、気になるのも猫。鈴麗の散歩、猫が多くて忙しい。
第25話の公式予告は、猫猫と鈴麗が過ごす回へ戻る入口になります。まず鈴麗の散歩を目当てにすると、謎解き中心の時とは違う日常にも目が向きます。
赤い靴・積木・鞠。小さな持ち物にも成長がある
鈴麗は大きな事件を解決する人物ではありません。その代わり、何で遊び、どこまで動けるようになったかに目を向けると、出番の短い場面にも成長が見つかります。
| 媒体・場面 | 鈴麗の姿 | 目が留まるところ |
|---|---|---|
| Web版「李白」 | 侍女頭につかまり立ちしようとする。 | 誰かの身体を支えに、立つ動きが出てくる。 |
| 旧蛇足編「青薔薇前編」 | 赤い靴で歩き、積木を組んでは壊して遊ぶ。 | 歩くことと、手で物を動かす遊びが並ぶ。 |
| Web版「商隊」 | 絹の鞠を手に入れて、ご満悦の様子。 | 豪華な買い物の中でも、鈴麗の関心は遊び道具。 |
旧蛇足編の鈴麗が遊ぶ積木は、軽い木材で作らせたものです。積んで壊す遊びのそばに、持ち物を用意する大人の気配まである。赤い靴は皇帝からの贈り物でした。
翡翠の首飾りや螺鈿の箱が並ぶ買い物で、鈴麗は絹の鞠にご満悦。大人たちが奮発しすぎたか気にしている横で、姫の楽しみは手の中に収まっています。
散歩で思いどおりにならず泣く姿も、最初の衰弱を知った後ならうれしい。元気に困らせる側になれたんですよ。子猫に触りたいという小さなわがままを、こんなに喜べるとは。
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玉葉妃・皇帝・猫猫は、鈴麗をどう守っている?
玉葉妃は危険を遠ざけ、皇帝は遊び相手になり、猫猫は食べ物を確かめる。鈴麗が元気に育つ日常には、それぞれ違う大人の手が入っています。
| 人物 | 鈴麗との関わり | その人らしいところ |
|---|---|---|
| 玉葉妃 | 白粉の警告を受け入れ、娘の命を救う。 | 身分の低い相手の言葉でも、必要なら聞く。 |
| 皇帝 | 翡翠宮を訪れ、娘と遊ぶ。 | 政を担う顔と、娘の前での顔が並ぶ。 |
| 猫猫 | 離乳食の毒見や、散歩の付き添いをする。 | お世話と危険を見つける知識が同じ仕事になる。 |
皇帝の髭に触れる娘。翡翠宮では父親の顔も見える
Web版「選」では、皇帝が鈴麗に髭を触られています。臣下が向き合う時とは、ずいぶん違う距離。鈴麗は皇帝の威厳より、目の前の髭が気になるんでしょうね。
大人なら顔色をうかがう相手の髭を、娘は遠慮なく触る。皇帝、その場では頭を下げさせるより、手を離してもらう方が難しそうです。
Web版「縁」では、鈴麗を膝に乗せ、風車で遊ぶ皇帝も描かれます。娘をかわいがる父親と、次の御子の誕生を考える君主が、一つの部屋にいる。
娘への愛情があっても、皇族の家族には政治が入ってくる。猫猫の目には、その両方が映っています。髭や風車で和んだ後に、父親という顔だけでは済まない立場が戻ってくるんです。
鈴麗の命を救った知識が、次の妊娠も守る
玉葉妃が二人目を身ごもった際、妊娠は慎重に伏せられます。一人目の時に毒を盛られた過去があるから、まだ公表しないこと自体が母子を守る手段でした。
皇帝はそれでも訪問回数を減らしません。娘と遊び、玉葉妃と話して帰る。鈴麗と過ごす普段の時間が、後宮の緊張の中でも続きます。
猫猫は、皇帝の娘でも政治の道具となり得る、公主の宿命を考えます。父にかわいがられているだけでは、将来を選べない。幼い鈴麗にも、そんな身分がついてきます。
子猫を見つけて喜んでいる間くらいは、そんな大人の事情を知らずにいてほしい。けれど、その無邪気さを守る側は、後宮の怖さを忘れられないんですね。
玉葉妃の二人目の出産と鈴麗が姉になるまでの経緯は、玉葉妃の出産を話数順に追う記事へ。娘の成長と、母の立場の変化が同じ時期に進みます。
鈴麗と遊ぶ日常のそばで、母の妊娠は秘密にされる。小説3巻は、玉葉妃を守るために後宮へ戻った猫猫から始まり、翡翠宮の穏やかさの外へ疑いが広がっていきます。
鈴麗公主の声優は種﨑敦美!玉葉妃・アーニャと同じ声
鈴麗を演じるのは種﨑敦美さん。母の玉葉妃と娘の鈴麗を、一人二役で担当しています。さらに『SPY×FAMILY』のアーニャ・フォージャーも演じています。
| 作品 | 役 | 鈴麗とのつながり |
|---|---|---|
| 薬屋のひとりごと | 鈴麗 | 幼い公主本人。 |
| 薬屋のひとりごと | 玉葉妃 | 鈴麗の母。同じ作品内での兼役。 |
| SPY×FAMILY | アーニャ・フォージャー | 別作品の役。声優が共通している。 |
アーニャ役は『SPY×FAMILY』公式でも種﨑敦美さんと発表されています。「鈴麗の声、アーニャに似ている?」という気づきには、ちゃんと配役の共通点があるわけです。
『薬屋』第25話の鈴麗は、言葉より声や動きで気持ちを伝える年頃。子猫を見つけた時の声と、触れなくて泣く声。その切り替わりを追うと、小さな姫の欲しいものがすぐ分かります。
兼役はAnimeJapan 2024のステージでも明かされた
2024年3月23日のAnimeJapanのステージで、種﨑さんが鈴麗も担当していることが話題に。第2期が始まるより前に、母娘の兼役は明かされていました。
種﨑さんが玉葉妃の演技で意識したのは「母性」。娘を守る声も、子猫に触りたくて泣く声も、種﨑さんなんです。
このステージでは、悠木碧さんからも、よその子の成長は早い、という反応が出ました。鈴麗の成長を話すうちに、登壇者まで親戚のようになる。
玉葉妃としての役作りやドラマCDとの配役の違いは、玉葉妃の声優と種﨑敦美さんのコメントで詳しく扱っています。鈴麗から気になった声を、今度は母の側から追えます。
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まとめ|鈴麗の成長は、猫猫が救った命の続き
鈴麗は皇帝と玉葉妃の娘で、白粉による中毒から回復して育つ公主です。母と同じ種﨑敦美さんの声で、子猫に夢中になる第25話まで元気な姿を見せてくれます。
最初は抱かれていた鈴麗が、今度は猫猫と散歩に出る。第1話から第25話へ見返す時には、大人たちの謎解きと一緒に、小さな足取りにも目を向けたいですね。
猫猫が救った赤ん坊に、今度は猫猫が子猫をねだられる。恩人への注文が増えるのも、無事に育った証拠です。
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