『ダンダダン』59話「交響曲第9番」は、音楽室の肖像画との戦いが決着する回。第九の鳴るコンサートホールで、オカルンと白鳥愛羅(アイラ)を合唱団と巨人4体が囲みます。
巨人を一人で引き受けた愛羅は、一撃を受けて倒れかけたところで、邪視に襲われたモモを思い出して踏みとどまります。
その間にオカルンは、ターボババアの「1拍で5拍子」をつかみ、演奏者5人をまとめて頭突きで倒しました。
いちばん効いてくるのは、57話で1拍に2回と言われたオカルンが、2話後には1拍で5人を仕留めているところ。弱点を示した数字を、数字のまま越えていきます。
第6番で田んぼ、第9番でコンサートホールと巨人。巨匠たち、曲の番号が上がるたびに舞台装置まで豪華になってます。
※原作漫画第59話までのネタバレを含みます。第60話以降の展開には触れません。
この記事でわかること
| 人物 | 立場・直前の状況 | 59話での関わり |
|---|---|---|
| オカルン | 本名は高倉健。ターボババアの力で変身して戦う。57話で、1拍に2回しか動きを切り替えられないと言われた | 愛羅に送り出され、演奏者5人を1拍のうちに倒す |
| 白鳥愛羅 | アクさらの力を持つ同級生。55話で、自分の冷たい飲み物がきっかけになり邪視が目覚めた | 巨人4体を一人で引き受け、モモを思い出して踏みとどまる |
| ターボババア | オカルンの力の元になった怪異。招き猫の姿で、夜の学校で特訓をつけている | 上から演奏家の居場所を見つけ、「1拍で5拍子」と教える |
| 音楽室の肖像画 | 57話で動き出した6人の音楽家。58話の最後に、指揮者が愛羅に倒された | 第九を演奏し、合唱団と巨人4体のいるホールで二人を襲う |
『ダンダダン』59話のあらすじ|第九のコンサートホールから、ヘドバン5連撃まで
59話は、58話で愛羅が指揮者を倒した直後から始まり、オカルンが残る演奏者5人を倒すところで終わります。最初から最後まで、戦いっぱなしの一話です。
- 指揮者を失った音楽家たちが、ベートーヴェンの掛け声で交響曲第9番を演奏し始める
- 辺りがコンサートホールに変わり、合唱団と巨人4体がオカルンと愛羅を取り囲む
- 愛羅が髪でターボババアを持ち上げ、巨人の陰に隠れた演奏家たちを見つける
- 愛羅は巨人に髪を巻きつけ、オカルンと頭の上へ。巨人の攻撃が、足場にした巨人に当たる
- 愛羅がオカルンを演奏家たちのほうへ送り出し、一人で巨人4体を引き受ける
- 一撃を受けた愛羅が、邪視に襲われたモモを思い出して踏みとどまり、髪で巨人同士を殴り合わせる
- 「1拍で5拍子」と言われたオカルンが、1拍のうちに演奏者5人へ頭突きを叩き込む
58話のラストは、オカルンに救われた愛羅が指揮者を倒す場面でした。休符に止められたオカルンが、囃子のリズムで弾幕を抜けるまでは58話のネタバレ感想・考察で振り返れます。
第59話「交響曲第9番」は2022年5月31日に少年ジャンプ+で公開された回で、単行本では8巻の最初の一話です。
アニメでは、2025年8月21日に放送された第20話(第2期第8話)「がんばれオカルン」の後半にあたります。
第九のホールと巨人4体|「すべての人は兄弟に」の曲で殴り合う巨人たち
59話の扉は、愛羅の蹴りで、指揮棒を持った音楽家が吹き飛ぶ一枚。添えられたアオリは「打撃音で刻むリズム!!」です。
担当編集の林士平さんは配信日にこの扉をXへ載せ、「第9と言えば……⁉️」と言葉を添えています。
指揮者を失った音楽家たちは、ベートーヴェンの掛け声で全員そろって第九を弾き始めます。
気づけば辺りはコンサートホール。合唱団と、ひときわ大きな巨人4体が二人を囲んでいます。
演奏家たちは巨人の陰に隠れていて、合唱団に囲まれた二人からは見えません。そこから先は、愛羅の髪が何役もこなします。
| 愛羅の髪の使い方 | 何が起きたか |
|---|---|
| ターボババアを高く持ち上げる | 上から見たターボババアが、巨人の陰の演奏家たちを見つける |
| 巨人に巻きつける | オカルンの手をつかんで、巨人の頭の上まで登る |
| 巨人の目をふさぐ | 見えなくなった巨人たちが、互いを殴り合う |
57話では口げんかをしていたターボババアを、59話では髪で持ち上げて見張り台に。悪口を言い合った二人が、2話後には偵察の相棒です。
本物の第九も、最後の楽章で4人の独唱者と合唱が加わる交響曲です。巨人がちょうど4体なのを見ると、ソプラノ、アルト、テノール、バスの独唱者に重ねたくなります。
第九の合唱で歌われるのは、シラーの詩による「歓喜の歌」。よく知られた一節が「すべての人は兄弟になる」です。
「すべての人は兄弟になる」の曲の真っ最中に、巨人同士でどつき合い。第九の歌詞、このホールでだけ逆向きに進んでます。
まとめスレには、殴り合う巨人の動きがお笑い芸人のツッコミみたいだ、という声もありました。
アニメ第20話では、この合唱団が巨人の口から滝のようにあふれ出します。原作ではホールに移った時点で合唱団はもう周りにいて、口から出てくるのはアニメで足された見せ方です。
MBS animation公式チャンネルのショートは、この場面を「交響曲第9番にのせて、オカルンとアイラに襲い掛かる…巨人!?」と題して切り出しています。
巨人4体を引き受けた愛羅|55話の冷たい飲み物から、モモを思い出して踏みとどまるまで
巨人の頭の上で、愛羅はオカルンを演奏家たちのほうへ送り出します。自分はその場に残って、巨人4体を一人で相手にする。
巨人の一撃をまともに受けて、意識が飛びかけた愛羅。そこで頭に浮かんだのは、邪視に襲われたモモの姿でした。
邪視がモモを襲った夜、そのきっかけは愛羅の手元にありました。55話から59話までを並べると、この一コマの重さが変わってきます。
- 55話:ジジとぶつかった愛羅の冷たい飲み物がかかり、目覚めた邪視がモモを狙う
- 56話:邪視が出るきっかけを作ったと、愛羅がモモに謝る
- 57話:特訓へ向かうオカルンとターボババアを追い、自分も強くなりたいと加わる
- 59話:巨人の一撃で倒れかけ、モモを思い出して踏みとどまる
56話で謝った相手を、59話では巨人の前で思い出している。謝った夜で終わりにせず、巨人の前まで持ってきていた。
応援コメント欄でも、ふだんの言動とのギャップごとこの場面を推す声が上位に並びました。55話の飲み物の件を、愛羅はずっと気にしていたんだと読む人もいます。
倒れかけた時に浮かぶ顔が、オカルンじゃなくてモモ。愛羅、そこは恋のライバルのはずでは?
役回りも、58話からひっくり返っています。58話はオカルンが弾幕を抜けて愛羅を救い、愛羅が指揮者を倒した。59話は愛羅が巨人を引き受け、オカルンが演奏者を倒しにいく。
道を開ける役と決める役が、2話で一往復。この二人、組むと交代がやたらスムーズです。
冷たい飲み物の夜は55話、愛羅が謝った夜は56話、特訓に飛び込んだ夜は57話のネタバレ感想・考察で追えます。
55話の夜から58話の囃子のリズムまでは、どれも単行本7巻に入っています。愛羅が59話で思い出した夜も、特訓の始まりも、一冊で続けて読めます。
「1拍で5拍子」のヘドバン5連撃|57話の1拍に2回と、パンチを習いに行ったオカルン
残る演奏家は5人。57話で動き出した肖像画は6人で、そのうちの指揮者は58話の最後に愛羅が倒しています。
5人に1発ずつ順番に当てていては間に合わない。だったら、演奏者の人数ぶんを1拍に詰め込めばいい。
ターボババアの答えが「1拍で5拍子」。しかも「ワシなら余裕だがよ」と付け足します。
| 比べる点 | 57話(音楽室のピアノ) | 59話(第九のホール) |
|---|---|---|
| 1拍の中の動き | オカルンは2回、邪視とアクさらの力を持つ愛羅は4回 | 1拍で5つ。演奏者5人に1発ずつ |
| ターボババア | ピアノを鳴らして、動きの数の差を示す | 「1拍で5拍子」「ワシなら余裕だがよ」 |
| オカルン | どう動けばいいのか悩む | 意味をつかみ、5人へ頭突きを叩き込む |
57話の数字で言えば、邪視は1拍に4回。59話のオカルンは、その4を一つ上回る5で決めています。
邪視からモモを助けられなかったことで始まった特訓が、最初に越えたのは邪視の数字でした。
決め技は頭突き。58話で囃子のリズムに乗って振っていた首を、そのまま5人へ叩き込みます。まとめスレで「ヘドバン5連撃」と呼ばれた決着です。
| 話数 | オカルンの手 | 結果 |
|---|---|---|
| 15話 | 攻撃の用意もないまま、スピードで体ごと突っ込む | アクさらを倒す |
| 56話 | シャコ星人に、パンチの打ち方を習いに行く | 暴力はよくないと断られる |
| 59話 | 1拍のうちに、演奏者5人へ頭突きを5発 | 音楽家たちを倒す |
パンチを習いに行って断られた男が、修行明けに選んだのは頭突き5連発。結局、体のいちばん固そうなところで殴ってる。
5発のあいだ、オカルンの頭には招き猫のターボババアがしがみついています。
読者が気づいたのは、その顔が1発ごとに違うこと。振り回され、呆然として、最後はオカルンと一緒に首を振っている。
コメント欄には音楽に詳しい人から、1拍に5つの音を詰めるなら「5拍子」より「5連符」と呼ぶほうが近い、という指摘も出ています。
アニメ第20話のこの決着の手前は、公式ショートが「目覚めたオカルン!圧倒的なスピードで作曲家たちに迫る」と題して切り出しています。
攻撃の用意もないまま体ごと突っ込んだ決着は、15話のネタバレ感想・考察で追えます。
15話は単行本3巻の最初の一話。ヘドバン5連撃を読んだ後に戻ると、あの体当たりがオカルンの戦い方の始まりに見えてきます。
応援コメント欄の59話|「倒し方はひとつも理解できないけど激アツ」と、偉人の扱いへのツッコミ
59話の応援コメントは3,800件を超えます。最も多くの「いいジャン」を集めたのは、倒し方はひとつも理解できないけど激アツなのは確か、という書き込みでした。
| 書き込みの中身 | 1件への「いいジャン」 |
|---|---|
| 倒し方はひとつも理解できないけど、激アツなのは確か | 5万800件超 |
| モモのピンチを思い出して持ち直す愛羅、大変友情していて良い | 3万7,000件超 |
| 偉人たちのことをなんだと思ってるんだ | 2万7,000件超 |
| 偉人に怒られろ | 2万2,000件超 |
| え、これ1週間? 作者がいい意味で怖い | 1万6,000件超 |
| お辞儀で倒すことで、偉人への敬意が表現されている(適当) | 1万件超 |
| オカルン「そういう事かよ」、ページをめくった自分「どういう事だよ」 | 9,200件超 |
| 合唱の人たちの無機質な目が怖い | 7,300件超 |
上位に並ぶのは、決着への熱、愛羅への推し、巨匠たちの扱いへのツッコミ、そして週刊連載の作画への驚き。なかでも1位は、読み終えた直後の顔をそのまま文字にしたような一言です。
「どういう事だよ」に答えるなら、演奏者5人に、1拍で5発。理屈は意外と算数です。
アニメから原作に来た人の書き込みにも、アニメで倒し方が分からず原作を見に来たら、やっぱり分からなかったという一言が。3年越しの「どういう事だよ」です。
当時のコメント欄には、合唱の中心の4人が、佐渡裕さん指揮の一万人の第九に似ていると気づいた人もいました。
アニメ第20話のクレジットには、協力として「サントリー1万人の第九」の名前が入っています。1983年から、1万人が大阪城ホールで第九を合唱してきた公演です。
2022年のコメント欄の連想に、3年後のアニメがクレジットで並んできた。偶然だとしても、ちょっと出来すぎです。
59話は単行本8巻の最初の一話。7巻の最後で囃子のリズムを思い出したオカルンが、8巻の1話目で、その拍を決着まで持っていきます。
まとめ|59話は、愛羅が巨人を止め、オカルンが1拍で5人を倒す回
『ダンダダン』59話「交響曲第9番」は、第九のホールで巨人4体を引き受けた愛羅がモモを思い出して踏みとどまり、オカルンが「1拍で5拍子」で演奏者5人を倒す回でした。
「ワシなら余裕だがよ」と言った師匠が、弟子の5拍子には頭の上で振り回される。特訓の成果をいちばん体で味わったの、たぶんターボババアです。
※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年11月2日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。
