『薬屋のひとりごと』の主題歌は、第1期から第3期第1クールまででOP・ED計10曲。第3期はヨルシカ「雲を抜け風下へ私だけ」とEve「AIYOU」です。
「花になって」で猫猫(マオマオ)に引き込まれた人も、「クスシキ」から作品を知った人もいるはず。同じ薬師の物語でも、歌が見つめる相手は少しずつ変わっています。
第19話の「蒼空の炎」、第24話の「想い咲く時」など、場面から探したくなる挿入歌もあります。曲名と歌手に加え、どの話で聴けるかまで押さえたいですね。
オープニングだけのつもりが、舞の一曲まで聴き返したくなる。この作品の曲探し、なかなか一曲で帰してくれません。
※挿入歌の紹介では第1期終盤・第2期第47話・第3期第50話の場面に触れます。第3期は2026年10月23日時点の発表・放送内容が対象です。
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『薬屋のひとりごと』歴代主題歌一覧|1〜3期のOP・ED
第1期・第2期は各2クールで4曲ずつ、第3期は第1クールの2曲が発表されています。放送期とOP・EDの組み合わせが、曲探しの目印です。
| 期・クール | 担当範囲の目安 | OP/歌手 | ED/歌手 |
|---|---|---|---|
| 第1期 第1クール | 第1〜12話 | 花になって/緑黄色社会 | アイコトバ/アイナ・ジ・エンド |
| 第1期 第2クール | 第13〜24話 | アンビバレント/Uru | 愛は薬/wacci |
| 第2期 第1クール | 第25〜36話 | 百花繚乱/幾田りら | 幸せのレシピ/平井大 |
| 第2期 第2クール | 第37〜48話 | クスシキ/Mrs. GREEN APPLE | ひとりごと/Omoinotake |
| 第3期 第1クール | 第49話から | 雲を抜け風下へ私だけ/ヨルシカ | AIYOU/Eve |
「ひとりごと」はOmoinotakeが歌う第2期第2クールのEDです。作品名と同じ言葉なので、期を忘れると紛らわしい。第3期のEDは「AIYOU」です。
EDも含め、10曲それぞれ別のアーティストが参加しています。歌手が替わるたび、猫猫たちへの近づき方も替わるんです。
第1期の主題歌4曲|猫猫の魅力と、近づけない二人の距離
第1期の4曲は、猫猫自身の鮮やかさだけでなく、周囲から向けられる思いにも耳を向けるとつながります。特に「アンビバレント」は、恋の答えを急がない作り方が面白いところです。
OP「花になって」緑黄色社会|目立とうとしない花に光が当たる
最初のOPは緑黄色社会の「花になって」。制作のテーマは、日陰に咲く花でした。華やかな後宮の中心へ、自分から出ていこうとする人ではない猫猫に重なる言葉です。
毒や薬を前にした時の熱量と、普段のそっけなさ。ただ可憐な花では、どちらも取りこぼしてしまう。華やかさの隣に毒々しさもあるのが、第1期の最初の一曲なんです。
表に出たくなさそうな主人公へ、最初のOPから「花になって」。猫猫の希望どおりに目立たせない気は、あまりなさそうです。
ED「アイコトバ」アイナ・ジ・エンド|歌う人と書く人の組み合わせ
第1クールのEDは、アイナ・ジ・エンド「アイコトバ」。作詞・作曲は石崎ひゅーいさんが担当しました。
アイナさんは、尊敬する石崎さんと制作したいと声をかけたそうです。登場人物の揺れる感情との重なりも語っています。事件が解けたあと、気持ちのほうはまだ揺れている。
| 主題歌 | 作り手が注目したもの |
|---|---|
| 花になって | 日陰に咲く花と、華やかさ・毒々しさを持つ作品世界 |
| アイコトバ | アイナ・ジ・エンドと石崎ひゅーいの協働、人物の揺れる感情 |
| アンビバレント | 猫猫と壬氏(ジンシ)の距離感、まだ答えを出さない思い |
| 愛は薬 | 誰かを救いたい気持ちや、猫猫へ向けられる愛情 |
OP「アンビバレント」Uru|壬氏の気持ちにも答えを出し切らない
第2クールのOPはUruさんの「アンビバレント」。猫猫に惹かれた気持ちを、壬氏と重ねながら書いた曲です。猫猫を見ている誰かの側へ、歌の視点が移ります。
Uruさんはオフィシャルインタビューで、二人の距離感を入れてほしいという制作側の依頼と、壬氏の感情に答えを出し切らないことを大切にしたと話しています。
ここ、好きです。歌が二人を近づけても、本編より先に恋の結論を決めない。誰かに惹かれることと、その気持ちの名前を知っていることは、やっぱり別なんですよね。
Uruさんが好きなOPの場面に挙げたのも、二人がすれ違い、互いに振り向く最後のシーン。追うだけでも、向き合うだけでもない距離を、ノンクレジット映像で確かめられます。
ED「愛は薬」wacci|薬師の物語に、薬では測れないものを
第2クールのEDはwacci「愛は薬」。橋口洋平さんは、誰かを治したい、救いたいという思いや、猫猫を取り巻く人たちの愛情も含めて制作したと語っています。
薬の知識が豊富な主人公の物語で、最後に「愛は薬」。成分も効能も並べられないものを、曲名はまっすぐ差し出してくる。猫猫、何と返すだろう。
恋愛だけに絞らず聴けるのも、この曲のいいところ。病人を助けたい人、離れた相手を思う人へ目を移すと、誰かを救うために動く気持ちが、作品全体へ広がって聞こえてきます。
第1期の表情や視線をゆっくり追い直すなら、漫画でも。猫猫が誰を見るかだけでなく、猫猫を見ている側の顔で立ち止まりたくなります。
第2期の主題歌4曲|華やかな日常から、言葉にできない思いへ
第2期は「百花繚乱」「幸せのレシピ」から、「クスシキ」「ひとりごと」へ交代します。猫猫の気まぐれさを描く曲と、誰かへ向かう思いを描く曲。その視点の違いが聴き比べの軸です。
OP「百花繚乱」幾田りら・ED「幸せのレシピ」平井大
幾田りらさんの「百花繚乱」は、猫猫の気まぐれでチャーミングな部分、後宮の華やかさ、そこで起きるミステリーを、音やメロディーへ取り入れた曲です。
幾田さんは、未知の展開へ飛び込む猫猫と、自身の経験を重ねて詩を書いたそうです。猫猫が何を面白がるかへ目を向けると、題名の華やかさだけで終わりません。
ED「幸せのレシピ」は平井大さん。自身の思いと、猫猫と壬氏のもどかしい関係が重なった曲だと語っています。事件が進んでも、二人の距離には足を止めたくなる。
| クール | OPが広げるもの | EDで残るもの |
|---|---|---|
| 第1クール | 「百花繚乱」:猫猫の好奇心と後宮の世界 | 「幸せのレシピ」:猫猫と壬氏のもどかしさ、次を待つ余韻 |
| 第2クール | 「クスシキ」:神秘的な響きと、来世まで届く愛 | 「ひとりごと」:回ごとに向き先が変わる思いと希望 |
OP「クスシキ」Mrs. GREEN APPLE|タイトルの由来も薬につながる
「クスシキ」はMrs. GREEN APPLE。大森元貴さんは、公式コメントで、薬の語源に関わる古語「奇し」から題名を決めたと説明しています。
神秘的、摩訶不思議という意味から、メロディーや歌詞の世界を広げたそうです。人を助ける薬が毒にもなる。作品の題名に入っている一文字から、その危うさまで拾っているのが面白い。
テーマとして挙げたのは、今世を越えて来世でも変わらない愛。薬の語源から、今度は来世まで行くのか。一つの題名を入り口にして、思いの届く先がぐっと遠くなります。
ED「ひとりごと」Omoinotake|誰の思いとして聴くかが動く
Omoinotakeの「ひとりごと」は、作詞が福島智朗さん、作曲が藤井怜央さん。作品名と同じ言葉を持ちますが、こちらは第2期後半のED曲名です。
制作時に考えたのは、毎話変わる思いの向かう先と、そこに似合う歌。物語を追うにつれて、いろいろな聴こえ方になる曲を目指したとコメントしています。
一人のための歌だと思っていても、次の話では別の顔が浮かぶかもしれない。誰の「ひとりごと」なのかを固定せずに聴けるところが、第2期終盤へ進む時の楽しみです。
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第3期の主題歌|ヨルシカ「雲を抜け風下へ私だけ」とEve「AIYOU」
第3期第1クールのOPはヨルシカ、EDはEveです。外へ広がる旅と、近くにいても遠い心。二組の制作コメントを並べると、広がる場所がきれいに分かれます。
OPはヨルシカ|草原と二胡のイメージが「旅」へつながった
「雲を抜け風下へ私だけ」は、作詞・作曲・編曲をn-bunaさんが担当。曲名の一文が先に浮かび、そこから草原と風、二胡の音色のイメージが育っていたそうです。
その後、『薬屋のひとりごと』の打ち合わせで「旅」というテーマを聞き、思い描いていた草原と結び付いたと話しています。音楽の側でも、旅に出る前から景色があったんですね。
EDはEve「AIYOU」|謎解きの近さと、心の遠さ
「AIYOU」は作詞・作曲がEveさん、編曲がEveさんとNumaさん。制作コメントでは、謎と違って簡単には解けない心、すぐそばにいる二人の距離が語られています。
役割や立場から離れた相手を見てみたい。それでも理屈どおりには近づけない。OPでは旅の距離が広がり、EDでは心の距離が残る。遠くへ行く歌と、そばの人へ届かない歌が並びます。
事件の手掛かりにはあんなに鋭い猫猫が、近くの誰かの気持ちにはすんなり答えを出さない。この作品に、心まで謎解きと同じ速さで解ける曲が来なかったのが、なんだかうれしい。
「AIYOU」収録のEPは2026年11月25日発売予定。10月23日の公式告知では、期間生産限定盤のジャケットが中谷友紀子さん描き下ろしと発表されました。
第3期第2クールは2027年4月放送予定ですが、10月23日時点で後半のOP・EDの曲名・担当者は未発表です。現在の二曲が続くか、交代するかも続報待ちになります。
旅で猫猫たちがどこへ向かうのか。物語の範囲や映画とのつながりは、第3期の内容・原作範囲で追えます。
なお、TVシリーズとは別に、劇場版『亡妃の秘宝』の主題歌は米津玄師さんの「春が灯り」と発表済みです。10月22日の公式発表によるもので、TVの歴代10曲には含めません。
挿入歌一覧|曲名・歌手と、もう一度聴きたい話数
劇中で流れる歌は、OP・EDとは別に探すと見つけやすくなります。第1期の6曲、第2期第47話の1曲に加え、第3期第50話の子守唄も、場面を手掛かりに振り返れます。
| 使用話数 | 曲名 | 歌手・名義の注意 | 場面の目印 |
|---|---|---|---|
| 第1期 第3話 | 想風(おもいかぜ) | 大原ゆい子 | 「幽霊騒動」のラスト |
| 第1期 第9話 | 明日を訪ねて | XAI(サイ) | 生と死に向き合う猫猫 |
| 第1期 第12話 | 雪中花 | きしかな子 | 「宦官と妓女」、雪空の猫猫 |
| 第1期 第19話 | 蒼空の炎 | 竹中だいち | 傷ついた猫猫を壬氏が抱えて歩く |
| 第1期 第23話 | ホトトギス | 公式サントラ曲目では歌唱者名なし | 鳳仙(フォンシェン)が口ずさむ歌 |
| 第1期 第24話 | 想い咲く時 | アオイエマ。 | 城壁の上の見送りの舞 |
| 第2期 第47話 | いのちの灯火 | 三宅りむ | 「子の一族」、楼蘭(ロウラン)の舞 |
「想風」「明日を訪ねて」「雪中花」|ラストに残るものが違う
「想風」は大原ゆい子さんが作詞・歌唱、桶狭間ありささんが作曲・編曲を担当。読みはおもいかぜです。音源を検索する時も、この読みが役立ちます。
第3話は、怪しい出来事を追っていた話の先に、二人の間の温かい風が残ります。そのラストに流れる「想風」は、本編の挿入歌パートも公開中です。
第9話の「明日を訪ねて」はXAIさん。生と死に向き合う猫猫に重なります。謎が解けた喜びだけで、終わらせてくれない一曲です。
第12話の「雪中花」は、きしかな子さんが歌唱しています。雪空の猫猫と一緒に覚えていたなら、この曲です。
温かい別れのあとに、死を思う時間、雪の中の静けさ。三曲を順に追うと、後宮の華やかさだけを思い出してはいられません。
第19話「蒼空の炎」と第24話「想い咲く時」|救出と見送りの歌
第19話の「蒼空の炎」は、負傷した猫猫を壬氏が抱えて歩く場面の曲。歌っているのは竹中だいちさんです。救出の緊張が残る中で響く、男性ボーカルの歌です。
一方、第24話「想い咲く時」の歌唱はアオイエマ。さん。こちらは、猫猫が城壁で見送りの舞を踊る場面です。曲が流れる場所も、猫猫がそこでしていることも違います。
抱えてもらった猫猫が、今度は誰かを送るために踊る。曲名を並べていたはずなのに、守られる猫猫と、送り出す猫猫の両方が浮かんできます。
舞の相手と花街の習わしは、猫猫が第24話で舞った理由で追えます。華やかな姿を眺めるだけでなく、誰をどこから見送る歌なのかまで気になる場面です。
第47話「いのちの灯火」|楼蘭の舞を歌うのは三宅りむ
第2期第47話「子の一族」の挿入歌は「いのちの灯火」。楼蘭の舞に重なりますが、歌唱は三宅りむさんです。
三宅さんの所属事務所の芸歴にも、第47話の挿入歌として掲載されています。第2期サントラではDisc2の最後に収録され、作詞は内田ましろさんです。
第24話にも第47話にも舞がある。けれど、見送る舞と、決着へ向かう舞では、同じ気持ちで聴けません。踊る姿は美しいのに、どうしてここまで苦くなるんだろう。
「ホトトギス」と第50話の子守唄|声優名と歌唱者の表記を分ける
第23話の「ホトトギス」は、鳳仙が歌う子守唄。第1期サントラにも入っていますが、公式曲目では作詞の柿原優子さんの名があり、歌唱者名は付いていません。
鳳仙役は桑島法子さん。ただし、ABEMAの楽曲解説も歌唱者は推定としています。配役と、音源の歌手名義は別の情報です。
第3期で流れた歌を探しているなら、第50話の猫猫の子守唄も候補です。新たな歌手名義の配信曲としての発表は、10月23日時点では確認できていません。
第50話では、悠木碧さん演じる猫猫が壬氏に頼まれて子守唄を歌います。鳳仙が以前歌っていた歌を、今度は猫猫が歌う場面です。
母の歌だったものが、今度は猫猫から眠れない相手へ渡る。歌の題名を知りたくて来たのに、誰が誰へ歌うかまで気になってしまうんです。
母の声へ戻るなら鳳仙の声優・子守唄へ。眠る前の二人のやり取りまで追うなら、第50話「火鼠の皮衣」で振り返れます。
鳳仙の歌から再会へ進む第1期終盤を、言葉でも追うなら原作小説2巻へ。声が届いたあとに何を選ぶのか、歌の先にある人物の受け止め方を読みたくなります。
主題歌・挿入歌はどこで聴ける?公式映像とサントラの選び方
OP・EDのフル音源を探す時と、劇中の歌を探す時では、入口が違います。主題歌は各アーティストの楽曲、挿入歌は各期のサウンドトラックも手掛かりになります。
| 聴きたいもの | 探す入口 | 分かれるところ |
|---|---|---|
| OP・EDのアニメ映像 | TOHO animationの公式ノンクレジット映像 | アニメ用の長さ。フル音源とは異なる |
| 主題歌を一曲まるごと | アーティスト公式の配信・CD案内 | CD発売日と先行配信日は別の場合がある |
| 劇中の歌と背景音楽 | 第1期・第2期のオリジナル・サウンドトラック | 全収録曲が挿入歌というわけではない |
「アンビバレント」は2024年1月20日先行配信、CDは2月14日発売。CD発売日と、聴けるようになった日は別です。
ノンクレジット映像、歌手のMV、本編の挿入歌パートは、それぞれ別の楽しみ方。曲名が同じでも、映像の長さや見せる場面まで同じとは限りません。
第1期は77曲、第2期は62曲|歌のほかに劇伴も入っている
第1期のサントラは77曲・CD3枚組。神前暁さん、Kevin Penkinさん、桶狭間ありささんの音楽と、「想風」「蒼空の炎」などの歌が収録されています。
第2期は62曲・CD2枚組。「いのちの灯火」のほか、「Dancing Spirit of the Moon(月精の舞)」などの劇伴も収録されています。
第1期サントラには、Chicaさんが歌う「夢のよう」もあります。Disc3の25曲目で、主題歌の10曲とは別に探せるボーカル曲です。
サントラの曲数は、そのまま歌の数ではありません。人物や場所、事件の空気を支える音楽まで入っているから、好きな一曲を見つけた先に、思い出していなかった場面が待っています。
歌を一曲探していたはずが、気づけば「かみ合わない」や「困りごと」まで気になる。曲名だけでも、猫猫の周りは平穏じゃない。
本編をまだ見ていない場合、挿入歌の公式映像でも終盤の展開が分かることがあります。まず曲だけ聴くか、話数を追ってから映像を開くか、今いるところに合わせて選んでください。
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まとめ|『薬屋のひとりごと』の主題歌は、曲名から場面へ戻れる
歴代OP・EDは第3期第1クールまでで10曲。劇中の歌は話数を手掛かりに探すと、猫猫たちがその場で誰と向き合っていたかまで、もう一度たどれます。
外へ向かう旅も、隣の人へ近づけない時間も、同じ作品の歌になる。今ひっかかった一曲を聴き返すなら、次は歌手名だけでなく、歌が向いている相手にも耳を向けてみたいですね。
歌手は10組も替わるのに、猫猫と壬氏の距離はなかなか縮まらない。主題歌の交代より、そっちを一つ進めてほしくなる。
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※本記事の情報は2026年10月23日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。