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『アオのハコ』守屋菖蒲が嫌いと言われる理由は?恋愛観と批判される言動を考察

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『アオのハコ』守屋菖蒲が嫌いと言われる理由は?恋愛観と批判される言動を考察。白い余白を生かした、淡くやわらかな日本の少女漫画雑誌風の水彩イラスト。背景は薄桃色と水色を基調とした穏やかな春の空と、やわらかな光が差し込む一般的な学校の廊下。窓辺には無地の小さな花瓶と淡い花を配置する。

『アオのハコ』の守屋菖蒲が嫌いと言われる理由は、大きく3つあります。自由すぎる恋愛観、雛を振った大喜への八つ当たり、匡が気になりながら高砂と付き合ったことです。

中でも反発が強かったのは原作第79話。雛と大喜を二人きりにしたのは菖蒲なのに、振った大喜にわざとぶつかって当たり散らします。

ただ、すぐ次の第80話で失恋した雛を遊びに連れ出したのも菖蒲です。そして約150話後、匡が告白で口にした「尊敬している」理由は、まさにこの「誰かのために動ける」ところでした。

イラッとさせられた行動と、好きになられた理由が、同じ根っこから出ている。菖蒲って、そこがややこしくて面白い子なんですよ。

※この記事は原作最終第250話までのネタバレを含みます。アニメは1期(第25話・原作80話付近)まで放送済みで、Season2は2026年10月4日から放送です。

守屋菖蒲が嫌いと言われる3つの理由

菖蒲への反発は、恋愛観・大喜への態度・高砂との交際の3点に集まります。どれも時期が違い、責められている中身も別物です。

嫌われる理由主な原作話数反発のポイント
恋愛観が軽く見える第64話〜・第75話告白されたら好きでなくても試しに付き合う
大喜への八つ当たり第76〜79話二人きりにしたのは自分なのに、振った大喜に当たる
高砂との交際第162〜203話匡が気になったまま、別の相手の告白を受けた
菖蒲への主な批判と該当話数

千夏を想い続ける大喜、大喜を想い続ける雛。一途な恋が真ん中にある物語へ、この恋愛観の子が飛び込んでくるんです。そりゃ浮きますよね。

二つ目と三つ目は、設定ではなく行動への批判です。他人の恋には全力で口を出すのに、自分の恋では一歩も踏み出せない。このちぐはぐさが、読者のイライラの正体だと思います。

ちなみに2023年に行われた2周年記念のキャラクター人気投票では、菖蒲は3,800票で5位。嫌う声がある一方、登場から半年ほどで上位に入るだけの支持も集めていました。

同じ作品で「嫌い」と言われる千夏の場合は、主人公との関係が中心でした。千夏が嫌いと言われる理由と並べると、菖蒲への反発は「周りの恋への関わり方」に集中しているのが分かります。

登場直後から賛否|遊佐目当ての入部と「好かれる側」の恋愛観

菖蒲は花恋の妹として第64話で初登場し、第68話「女子マネージャー」でバドミントン部へ入ってきます。最初から、周りをかき回す側として描かれた子です。

第68話|目当ては遊佐、しかも他校の選手だった

マネージャーになった理由は、練習試合で見かけた遊佐柊仁でした。毎日会えて、ユニフォームを洗ってあげられる。そんな想像をしていたらしいんです。

ところが遊佐は佐知川高校の選手で、栄明には通っていません。それを知った瞬間に「お世話になりました」と辞めようとするの、潔すぎて笑ってしまいます。

引き止めたのは針生で、練習試合や大会なら会えると説得されて残ります。インターハイを目指す部員の横で、この動機。部活を大事にする読者ほど引っかかるのも分かります。

入部理由は不純。でも、辞めずに残った。

2022年9月の掲載当時、ネットの感想も「見ててイラッとする」と「一番のギャグ回」に割れていました。蜘蛛に驚いて大喜に近づく場面もあり、千夏との恋を見守る読者をざわつかせました。

第75話|「好かれる側が幸せ」と匡に言い切る

秋合宿の第75話「ジェットコースター」では、菖蒲と匡が恋愛観でぶつかります。菖蒲は好かれる側の方が幸せだと考え、匡は自分から好きになる気持ちに目を向けます。

この時点の菖蒲は、片思いの苦しさをまだ知りません。だから雛の恋も、押せばどうにかなるように見えていたのかもしれません。次の騒動の火種は、もうこの会話に入っています。

しかもこの二人、最後は恋人同士になるんですよ。価値観が真逆の言い合いから始まるの、読み返すと顔がにやけます。

初登場からの細かなプロフィールは、守屋菖蒲の読み方・学年・性格の記事にまとめています。

第68話の菖蒲、漫画で読み返すと「辞めます」の即決と、針生に言いくるめられる素直さの落差がたまりません。

第8〜9巻には入部から八つ当たり、雛を連れ出す第80話まで、菖蒲の困ったところも良いところも全部詰まっています。

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第76〜79話|雛の告白を後押しし、振った大喜に当たった

いちばん批判を集めたのはここです。菖蒲は雛と大喜を二人きりにし、雛が振られると大喜に当たり散らしました。

  • 第76話「言うつもり」:秋合宿のキャンプファイヤーで、菖蒲が雛と大喜を二人きりにする
  • 第77話「それでも」:雛が改めて想いを伝え、大喜ははっきり断る
  • 第78話:なぜ振るのか納得できない菖蒲に、匡は「友情と恋愛は違う」と返す
  • 第79話「ジャージ買いに」:菖蒲が大喜にわざとぶつかるなど、露骨に当たる

雛は本来、大喜が好きになってくれるまで返事はいらないと思っていました。そこへ、二人きりで向き合う場を用意したのが菖蒲です。待つつもりだった恋が、ここで一気に動きます。

そして大喜は、中途半端な態度こそ雛を傷つけると考えて断ります。千夏が好きなまま雛の気持ちに甘えるより、よほど誠実な答えですよね。

雛の失恋そのものは、菖蒲のせいではありません。問題は、自分が作った場の結果を大喜の責任にしたことです。

第79話の大喜は、振った翌日から千夏をジャージ選びに誘うほど前を向こうとしています。そこへ無関係のはずの菖蒲が、わざとぶつかってくる。正直、ここは大喜がかわいそうでした。

2022年11月末の掲載当時も「無関係な第三者なのに当たってくるのは不快」という声が目立ちました。一方で、友達のために感情的になるのは高校生らしいと擁護する感想もありました。

雛がどの場面で振られたのかは、雛が振られるのは何話・何巻かで原作とアニメの両方から確認できます。

雛の涙を一番近くで見たのは菖蒲なんですよ。怒りの行き先が大喜しかなかった気持ちは分かる。分かるけど、ぶつかるのはダメだって。

第80話|失恋した雛を連れ出した日、元彼に言われた一言

第80話「それが私なので」では、菖蒲が失恋した雛をゲームセンターへ誘います。大喜に当たった子と、雛を笑わせようとする子は、同じ菖蒲です。

雛が泣いていた夜、菖蒲はうまく声をかけられず、手元にあった大量のティッシュを並べています。不器用すぎる。でも、放っておけなかったのは伝わります。

合宿のあとはプリクラを撮り、ゲームで遊び、見栄を張らずにはしゃぐ二人。失恋の話を無理に掘らない遊び方が、菖蒲なりの励まし方なんでしょう。

元彼の「お姉さんみたいな思いやりがない」に、雛が言い返す

そこへ菖蒲の元彼が現れ、長続きしないのは姉の花恋のような思いやりがないからだと言い放ちます。失恋した友達の前で、これはきつい。

言い返したのは雛でした。自分はまともで相手が悪いと思っていたら楽だよね、と相手の逃げ方を突きます。さっきまで慰められていた側が、今度は菖蒲を守るんです。

雛ちゃん、振られた直後にこれ言えるの強すぎませんか。この二人の友情、ここで一気に好きになりました。

元彼の言葉は、よくできた姉を物差しにした切り捨て方です。その「思いやりがない」子が、まさに失恋した友達のために一日を使っている。この皮肉、効いてますよね。

第78話で菖蒲に反論した匡も、こうした菖蒲の動きを横で見ていました。考え方には反対でも、行動は見ている。この距離感が、あとで大きく効いてくるんです。

失恋の直後から雛がどう立ち直ったかは、雛の失恋後の記事で追えます。

高砂と付き合って別れるまで|第162〜203話のすれ違い

菖蒲への二度目の大きな批判は、匡が気になっていながら高砂の告白を受けたことです。ただ経緯を追うと、菖蒲だけが悪いとは言いにくい、ほろ苦いすれ違いでした。

第14巻|匡への特別なチョコを渡せなかった

その前触れが第14巻のバレンタインです。菖蒲は匡のためだけの特別なチョコを用意しながら、雛が先に匡へチョコを渡す姿を見て、結局渡せませんでした。

あれだけ雛の恋を後押ししていた子が、自分のチョコ一つ渡せない。押す側だった菖蒲が、初めて押せない側に回った瞬間です。

第162〜168話|匡が振り向いた時、菖蒲はもう高砂を選んでいた

  • 第162話「いいかも」:高砂が菖蒲に告白し、返事は文化祭のあとに持ち越される
  • 第167話:文化祭中に倒れた匡の保健室で、咲季が顔を近づける。匡は拒み、今は別に好きな人がいると告げる
  • 第168話「これが私だ」:菖蒲が高砂との交際を決め、匡はそれを人づてに知る

匡が「別に好きな人がいる」と言ったその言葉は、菖蒲には届いていません。菖蒲は匡と咲季の関係を誤解したまま、高砂を選びます。

しかも第168話の匡は、菖蒲に好きだと伝える夢を見て、目覚めたら二人の交際を聞かされるんです。タイミングの残酷さが、ほとんど事故レベル。

ここは本当に「なんで一言確かめなかったの!」と叫びたくなる。でも匡も言わなかったんですよね。二人とも、自分の恋になると急に臆病なんです。

匡が咲季への初恋をどう終わらせていたのかは、匡の幼なじみ・咲季との過去を読むと見え方が変わります。

第199〜203話|修学旅行で「私のまま」を選び、高砂から別れを告げる

修学旅行の京都で、高砂は二人きりで回りたいと望みます。菖蒲は時間を区切って応じますが、恋人に合わせて自分を抑える窮屈さが、少しずつ表に出てきます。

第202話「私のまま」で菖蒲が出した答えは、みんなと、自分のまま楽しく過ごしたいというもの。好かれるために自分を曲げる恋を、菖蒲が初めて手放した場面です。

そして第203話「ジグソーパズル」で、別れを切り出したのは高砂の方でした。互いに気を遣いすぎていたと認め、これからそれぞれの理想の恋をつくろうと、穏やかに終わります。高砂、最後まで誠実なんですよ。

高砂を「匡の代わり」に使ったという批判は分かります。ただ別れは菖蒲からの一方的な乗り換えではなく、高砂自身が出した結論でした。

別れを知った匡が、普段のクールさを失って頬を赤くするオチまで付いてきます。高砂の誠実さを思うと複雑ですが、ここで笑ってしまった読者は多いはず。

交際の始まりから破局までは、菖蒲と高砂はなぜ別れたのかで一話ずつ詳しく追っています。

修学旅行編は、菖蒲の表情を追いながら漫画で読み返すのがおすすめです。高砂に合わせていた菖蒲と、「私のまま」と言えた菖蒲。その違いに気づくと、第23巻の見え方がかなり変わりますよ。

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第231話で匡と交際|好きになった理由は「誰かのために動ける」こと

第231話「人生で一番幸せだ」で、菖蒲と匡は恋人になります。匡が告白で挙げた理由は、菖蒲が誰かのために行動できる人だということでした。

きっかけは第228話。菖蒲が遊園地のチケットを持ってきて、匡が一緒に行こうと誘います。当日は大喜と千夏も一緒の、4人での遊園地でした。

菖蒲が先に言いかけ、匡が止めた告白

なかなか告白してこない匡に、菖蒲は自分から言うと腹を決めます。「私、匡くんのことス…」と言いかけたところで、匡に「ストップ」と止められるんです。

その勇気は自分が出すから、と匡は菖蒲をイルミネーションの前まで連れていきます。チョコ一つ渡せなかった子が、今度は自分から告白しようとした。ここ、泣けます。

第14巻の菖蒲に教えてあげたい。あなた、十数巻後にはちゃんと自分で言えるようになるよって。

「何でも受け入れる人」ではなく「誰かのために動ける人」

匡の告白は、優しい人とは何でも受け入れてくれる人ではなく、誰かのために行動できる人だ、という言葉から始まります。そして菖蒲はそれができる人で、尊敬していると伝えました。

この言葉で、第78〜80話がまるごと裏返ります。雛の恋に首を突っ込み、大喜に当たり、でも雛を笑わせに行った。匡はその全部を、横で見ていた人なんです。

何でも許す「優しさ」ではない、という前置きがいい。菖蒲のお節介が度を越した時、匡ははっきり反論しました。そのうえで、動かずにいられない性分ごと好きになっている。

菖蒲の返事は「私も!好きっ」、そして「人生で一番幸せだぁ!」。好かれる側が幸せだと言っていた子が、自分から好きになった相手と結ばれて、この台詞です。

嫌われた理由と、愛された理由は、同じ場所にあった。

最終第250話|匡と同じ大学へ

2026年7月13日発売の週刊少年ジャンプ33号で、『アオのハコ』は第250話「このハコに」で完結しました。卒業式の日、菖蒲と匡が同じ大学へ進むことが明かされます。

高校で始まった恋が、卒業で途切れずに次の生活へ続いていく。第75話で恋愛観をぶつけ合っていた二人を思うと、ずいぶん遠くまで来ました。

匡の側から見た恋の流れは匡の恋の行方、完結の詳細はアオのハコの完結時期と最終話で読めます。

アニメ勢が菖蒲を嫌いになりやすい理由|1期は第80話付近まで

アニメだけ見ている人ほど、菖蒲の印象は悪くなりがちです。1期は菖蒲が嫌われやすい場面を描いたところで、ちょうど終わっているからです。

つまり1期で見られるのは、遊佐目当ての入部、雛の後押し、大喜への八つ当たり、元彼との場面まで。匡に告白されるまでの約150話分の変化は、まだ映像になっていません。

菖蒲の声を担当するのは市ノ瀬加那さんです。第2クールの放送前、少し大人びて見えるけれど、等身大の可愛らしさやまっすぐさがある子だと語っていました。

第2クール向けのメインPV第2弾では、菖蒲もボイス付きで登場します。背中合わせの大喜と菖蒲が描かれたキービジュアルも、この時に公開されました。

第24話の放送後、市ノ瀬さんは雛に心が苦しくなる回だったと投稿しています。菖蒲を演じた本人も、あの失恋回の痛さを真正面から受け止めていたんですね。

Season2は2026年10月4日からTBS系で放送されます。1期の続きがどこから始まるかは、アニメ1期は原作どこまでかを見ておくと迷いません。

アニメで菖蒲にモヤッとした人ほど、この先を見てほしい。チョコを渡せない菖蒲を見たら、たぶん少し許せます。

守屋菖蒲についてよくある質問

菖蒲について検索されやすい疑問に、短く答えます。

菖蒲のせいで雛は振られたの?

いいえ。菖蒲は第76話で二人きりになる場を作りましたが、断ったのは大喜自身の判断です。千夏への気持ちがある以上、場があってもなくても答えは変わらなかったはずです。

菖蒲は最終的に誰と付き合う?

笠原匡です。第168話から高砂と交際し、第203話で別れたあと、第231話で匡と恋人になります。最終第250話では二人が同じ大学へ進むことも明かされます。

菖蒲の名前の読み方は?

守屋菖蒲は「もりや あやめ」と読みます。姉は千夏の親友で、針生の彼女でもある守屋花恋です。

まとめ|守屋菖蒲は嫌われた理由と愛された理由が同じ子

菖蒲が嫌いと言われるのは、自由な恋愛観、雛を振った大喜への八つ当たり、匡が気になったまま高砂と付き合ったことが主な理由です。

守屋菖蒲が嫌われる理由とその後

  • 告白されたら試しに付き合う恋愛観が、一途な恋の物語で浮いた
  • 第76〜79話で雛の告白を後押しし、振った大喜に当たって反発を招いた
  • 第80話では失恋した雛を連れ出し、元彼の暴言から雛に守られた
  • 高砂との交際は第203話で高砂から別れを告げ、円満に終わった
  • 第231話で匡と交際し、最終第250話では同じ大学へ進む

大喜への態度も、高砂との交際も、擁護しきれない部分は残ります。ただ、どちらも「放っておけない」「自分のことは言えない」という同じ性分から出た失敗でした。

匡はその性分を、何でも許す優しさではなく「誰かのために動ける強さ」として好きになりました。

第79話でモヤッとした人も、第231話まで読むと、あの八つ当たりの見え方が少し変わるはずです。

押すのは得意、押されるのは苦手、自分の恋は不器用。全部そろって菖蒲なんですよね。最後に「人生で一番幸せ」と叫べて、本当によかった。

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年9月25日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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