『薬屋のひとりごと』の最新の人物関係は、猫猫(マオマオ)と壬氏(ジンシ)を中心に、皇族・氏族・仕事仲間・花街をつなぐと見通せます。
猫猫は今も「玉葉(ギョクヨウ)妃の毒見役」だけなのか。壬氏は皇帝の弟なのか、息子なのか。同じ屋敷にいる人を家族だと思うと、そこでまた迷うんですよね。
本記事は原作小説16巻とWeb版の公開最新章までの重大なネタバレを含みます。アニメの登場範囲には合わせていません。
小説とWeb版は、加筆や展開が異なります。「Web版」と付く関係は、なろう掲載本文に基づくもの。昔の肩書と現在の立場にも違いがあります。
| 中心人物 | 読み | 関係を探す場所 |
|---|---|---|
| 猫猫 | マオマオ | 羅の一族/医官の仕事仲間 |
| 壬氏 | ジンシ | 皇族/側近と離宮 |
| 羅漢・羅門 | ラカン・ルォメン | 実父と育ての親 |
| 玉葉・梨花 | ギョクヨウ・リファ | 皇后・後宮と子どもたち |
| 阿多・水蓮 | アードゥオ・スイレン | 壬氏を支える人々 |
| 高順 | ガオシュン | 馬の一族と乳兄弟 |
| 里樹 | リーシュ | 卯の一族と帰還後の関係 |
育ての親を「おやじ」と呼ぶ猫猫と、実母に別の立場で会う壬氏。二人の呼び方からして、血縁の線だけでは追い切れない。
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『薬屋のひとりごと』最新相関図|猫猫と壬氏から全体を見る
全体の軸は、医官付き官女として働く猫猫と、皇弟として政務を担う壬氏です。二人の周囲に、出自・職場・守る相手が異なる人々が集まっています。

| グループ | 猫猫・壬氏とのつながり | 詳しい人物一覧 |
|---|---|---|
| 羅の一族 | 猫猫の実家・養育者。軍と家の仕事も動く | 羅家 |
| 皇族・後宮 | 壬氏の出生、皇后・妃と皇子女 | 皇族/後宮 |
| 馬の一族・巳の一族 | 護衛・政務・侍女・諜報。それぞれの主人がいる | 馬家/巳 |
| 医官・官女 | 猫猫の現在の仕事と、医療を支える仲間 | 医官たち |
| 緑青館・花街 | 猫猫の育った場所と、留守中の薬屋 | 花街 |
| 卯・子・玉の一族 | 元妃の実家、反乱の残した縁、西都の権力 | 卯/子/玉 |
| 安氏(アンシ)の実家・砂欧 | 皇太后の親族と、隣国から続く政治の関係 | 安氏の実家/砂欧 |
「最新」で変わるのは、人数だけでなく立場
玉葉は皇后、猫猫は医官付き官女。序盤の「妃と毒見役」から覚え直すと、今は誰と働き、どこで暮らしているのかも見つけやすくなります。
| 人物 | 序盤からの変化 | 現在の関係を読むポイント |
|---|---|---|
| 猫猫 | 玉葉の毒見役を経て、医官付き官女へ | 後宮の侍女と、現在の医療の同僚を区別 |
| 玉葉 | 貴妃から皇后へ | 息子は東宮。出身家の立場にも関わる |
| 高順 | 壬氏のそばから皇帝の補佐へ | 壬氏との長い縁が切れたわけではない |
| 阿多 | 後宮を出て離宮へ | 皇族の秘密と、人を保護する役割が重なる |
| 里樹 | 後宮を出て出家し、のちに卯の屋敷へ帰還 | Web版「罪人」で帰還が語られる |
この「最新」は、2026年10月24日確認時点。小説はヒーロー文庫16巻、Web版は後始末編「八、牡丹と薔薇 前編」までを対象にしています。
ただし、Web版の展開が、そのまま小説16巻にも当てはまるとは限りません。同じ人物でも、巻・章と媒体をそろえると、別版の関係を混ぜずに追えます。
羅の一族の家系図とキャラ一覧|実父・養育者・養子の違い
猫猫の実父は羅漢、実母は鳳仙(フォンシェン)。育ての親で薬の師匠が羅門です。羅半(ラハン)は実の従兄であり、羅漢の養子でもあります。
| 人物 | 読み | 猫猫・羅家との関係 |
|---|---|---|
| 羅漢 | ラカン | 猫猫の実父。羅家の当主で、軍の太尉 |
| 鳳仙 | フォンシェン | 猫猫の実母。花街で羅漢と出会った元妓女 |
| 羅門 | ルォメン | 猫猫の大叔父。養育者・薬の師匠 |
| 羅紅 | ラコウ | 羅漢の異母弟。羅半兄(ラハンアニ)・羅半の父 |
| 羅半 | ラハン | 猫猫の従兄。羅漢の実の甥で養子 |
| 羅半兄 | ラハンアニ | 羅半の実兄。猫猫の従兄で、農業に秀でる |

羅門は羅漢の叔父なので、猫猫から見ると祖父の弟に当たる大叔父です。「おやじ」と呼ぶ距離の近さと、血縁上の続柄が重なっています。
羅漢の甥を養子に迎えたことで、羅半は猫猫の義兄という立場も持ちます。実の兄妹ではないのに、家の中では兄妹として扱われるわけです。
誰が誰を生み、誰が育てたのかは、羅の一族の家系と人物関係をたどると、羅門・羅漢・猫猫の距離までつながります。
羅家で働く人々|同じ屋敷にいても血縁とは限らない
| 人物 | 読み | 羅家での役割・つながり |
|---|---|---|
| 三番 | サンファン | 羅半の仕事を支える使用人。商才を持つ女性 |
| 四番・五番・六番 | スウファン・ウーファン・リウファン | 羅漢が拾ってきた子どもたち。家で働く |
| 俊杰 | ジュンジェ | 西都から来た少年。羅漢の小姓を務める |
| 梔子 | ジーズー | 豪(ハオ)の娘。Web版後始末編では子どもたちと畑にいる |
| 音操 | オンソウ | 陸孫(リクソン)の後任として羅漢を支える副官 |
| 陸孫 | リクソン | 以前の副官。西都で別の役目を担う |

俊杰少年は、羅半兄とは別人です。Web版「羅半の日常」では、少年自身が羅漢たちと血縁がないことを話しています。
Web版「兄保育」では、四番たちも皇太后の姪の梔子も、羅半兄と一緒に畑仕事。ここでは身分より、貝殻の粉をまんべんなく撒けるかなんですね。
陸孫が西都へ移った後、羅漢の副官を引き継ぐのが音操です。交代の経緯は、羅漢の部下・陸孫と音操の仕事へ続きます。
皇族の家系図|壬氏は皇帝の弟か、息子か
壬氏は公には皇帝の弟ですが、血縁上は皇帝と阿多の息子です。赤子の入れ替えによって、公的な続柄と本当の親子関係が食い違っています。
| 人物・呼称 | 読み | 公的な関係/実際の血縁 |
|---|---|---|
| 先帝 | センテイ | 前の皇帝。壬氏の公的な父/実の祖父 |
| 現帝(皇帝) | ゲンテイ(コウテイ) | 壬氏の公的な兄/実父 |
| 安氏(皇太后) | アンシ | 壬氏の公的な母/実の祖母 |
| 阿多 | アードゥオ | 現帝の元妃。壬氏の実母 |
| 水蓮 | スイレン | 阿多の実母。壬氏の侍女で、血縁上は祖母 |
| 女帝 | ジョテイ | 先帝の母を指す通称 |
| 大宝 | タイホウ | 先帝との間に翠苓(スイレイ)の母を生んだ女性のアニメでの呼称 |
| 翠苓 | スイレイ | 先帝の孫。壬氏とは血縁上の従姉弟 |

赤子の入れ替えで、続柄がどう変わったのか
- 安氏が先帝の子を、阿多が現帝の子を、同じ時期に出産する。
- 阿多が、自分の赤子と安氏の赤子を入れ替える。
- 阿多が育てる側になった、本来の皇弟である赤子は亡くなる。
- 阿多の実子は、先帝と安氏の子、つまり現帝の弟として育つ。それが壬氏。
Web版では、「阿多の真実」と「告白 裏」で、阿多の側から入れ替えと親子の事情が語られます。
弟としての立場が消えれば済む、という話でもないんですよね。実の息子だと分かること自体が、次の帝位の話につながってしまう。
秘密の血縁と、公に使われる皇弟の立場は別です。血縁図の線が、そのまま宮廷中に共有されているわけではありません。
先帝の母・妃・子どもから出生の事情を追うなら、先帝の相関図・家系図で枝をたどれます。
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後宮のキャラ一覧|皇后・妃・皇子女と侍女たち
玉葉は皇后となり、その息子が東宮です。序盤の四夫人を全員「現在の上級妃」と並べると、後宮を出た阿多や里樹、楼蘭(ロウラン)の立場が混ざります。
| 人物・立場 | 読み | 序盤からの変化・皇子女 |
|---|---|---|
| 玉葉 | ギョクヨウ | 元貴妃→皇后。娘の鈴麗(リンリー)と、東宮となる息子がいる |
| 鈴麗 | リンリー | 皇帝と玉葉の娘。東宮の姉 |
| 梨花 | リファ | 賢妃。序盤の息子を亡くし、のちに別の息子を出産 |
| 阿多 | アードゥオ | 元淑妃。後宮を離れ、離宮で暮らす |
| 里樹 | リーシュ | 元徳妃。出家後、Web版では卯家へ戻る |
| 楼蘭/子翠 | ロウラン/シスイ | 元淑妃・楼蘭が、下女として名乗った名が子翠 |
| 愛凛 | アイリーン | 砂欧の特使として来た後、後宮へ入る |

東宮は皇太子に当たる立場を指す呼称です。玉葉の息子である東宮と、壬氏は別人。皇帝の実子でも、置かれている立場は大きく違います。
玉葉を支える侍女と、猫猫の後宮時代の友人
| 人物 | 読み | 主な関係 |
|---|---|---|
| 紅娘 | ホンニャン | 玉葉の侍女頭。侍女たちの仕事をまとめる |
| 桜花・貴園・愛藍 | インファ・グイエン・アイラン | 玉葉の古参の侍女たち |
| 白羽・黒羽・赤羽 | ハクウ・コクウ・セキウ | 西方から来た三姉妹の侍女。陸孫とも母方の縁がある |
| 小蘭 | シャオラン | 猫猫の後宮時代の友人。仕事の所属と友情は別 |
| やぶ医者 | ヤブイシャ | 後宮の医官。猫猫と茶を飲み、仕事を共にする |
Web版「種まき」では、安氏の姉の孫娘が貴妃となり、玉葉側から大海(ダーハイ)の娘が中級妃に入ります。新しい妃の選定にも、外の家の勢力が入り込んでいます。
玉鶯(ギョクオウ)の養女は、玉葉の侍女として仕えます。大海の娘と同じ「玉家から来た女性」でも、一人は妃、一人は侍女。宮中で担う役目が違います。
玉葉を支える侍女たちにも、西方の親族の縁があります。猫猫の友人小蘭は、後宮を出た後も便りの中で近況が分かります。
壬氏の側近と阿多の離宮|誰が誰を守っている?
壬氏の周囲には、護衛・政務・身の回りの世話を担う人がいます。阿多の離宮は、それとは別に、表へ出られない人たちを守る場所でもあります。
| 人物 | 読み | 壬氏・阿多との関係 |
|---|---|---|
| 馬閃 | バセン | 壬氏付きの護衛。壬氏の乳兄弟でもある |
| 馬良 | バリョウ | 壬氏の政務を支える文官。馬閃の兄 |
| 麻美 | マーメイ | 馬良・馬閃の姉。家と壬氏周辺の仕事を取り仕切る |
| 桃美 | タオメイ | 高順の妻。壬氏の乳母でもあり、馬家を支える |
| 水蓮 | スイレン | 壬氏の侍女・乳母。阿多の実母 |
| 虎狼 | フーラン | 西都から中央へ移り、壬氏の文官の副官となる |
| 雀 | チュエ | 壬氏周辺で働くが、本当の主人は阿多 |

雀を壬氏の侍女としてだけ見ると、その行動の向かう先を見失います。Web版「阿多の真実」では、雀が阿多の指示を優先することがはっきり語られます。
壬氏を世話する顔、猫猫と出かける顔、阿多のために動く顔。雀さん、登場した場所だけで所属を決めると逃げられる。
阿多は、壬氏にとって実母であると同時に、皇族の事情を相談できる相手です。離宮には翠苓や子の一族の子どもたちも置かれています。
壬氏の出生だけでなく、猫猫や里樹との縁も重なるのが阿多の人物関係です。離宮での保護をたどると、その頼られ方も見えてきます。
馬の一族の家系図|高順の妻・三姉弟と乳兄弟
高順と桃美の子は、長女の麻美、長男の馬良、次男の馬閃です。皇帝や壬氏との「乳兄弟」は、この親子関係とは別のつながりになります。
| 人物 | 配偶者・子ども | 家の中での位置 |
|---|---|---|
| 高順と桃美 | 麻美・馬良・馬閃の両親 | 家族と皇族への奉仕を支える |
| 麻美 | 夫は馬琴(バキン)。子どもが二人 | 三姉弟の長女 |
| 馬良 | 妻は雀。二人の間に子どもがいる | 長男。馬閃の兄 |
| 馬閃 | 里樹への思いが物語に関わる | 次男で末っ子 |

| つながる二人 | 関係の種類 | 血縁との違い |
|---|---|---|
| 高順と皇帝 | 乳兄弟 | 実の兄弟という意味ではない |
| 馬閃と壬氏 | 乳兄弟 | 高順の家系に壬氏の実子線は入らない |
| 桃美と壬氏 | 乳母と、育てられた側 | 実母は阿多 |
馬閃が体を張り、馬良が書類を受け持つ。その二人の姉が麻美で、母が桃美です。護衛の家と思っていたら、段取りを握る側も強い。
Web版「後継者」では、馬の男たちが護衛を務める一方、家を残して動かす女性側の役目も説明されます。
高順の子どもと孫のつながりは高順の家族と家系図、皇帝の補佐へ戻る経緯は高順と壬氏の関係で読めます。
護衛と文官を同じ家で育てた桃美が、壬氏の乳母でもある。小説で馬家の会話を追うと、公務の顔に家族の距離がのぞくのも楽しいところです。
卯の一族の家系図|里樹の家族と、後宮を出た後
里樹の父は卯柳(ウリュウ)、母は卯家の当主の一人娘です。Web版では、出家後に卯の屋敷へ戻っています。
| 人物 | 読み | 里樹との関係 |
|---|---|---|
| 母方の祖父 | ― | 卯の一族の当主。里樹の母はその一人娘 |
| 卯柳 | ウリュウ | 里樹の父。母の家へ入った婿 |
| 母 | ― | 里樹を産んだ母。すでに亡くなっている |
| 卯純 | ウジュン | 里樹の異母兄。武官として李白(リハク)の下で働く |
| 夜光 | ヤコウ | 里樹の異母姉 |
| 阿多 | アードゥオ | 里樹の母の友人。里樹を気にかけた保護者のような相手 |

出家したままではない|Web版で屋敷へ戻るまで
- 幼くして先帝の後宮へ入り、先帝の死後に出家する。
- 現帝の後宮へ入り直し、徳妃となる。
- 再び後宮を出て、寺で暮らすようになる。
- 卯家と馬家の間で縁談が持ち出される。ただし、その会合では祖父の承諾を得られない。
- Web版「罪人」で、里樹が卯の屋敷へ戻ったと語られる。

Web版「養子と婚外子」では、祖父は里樹を嫁に出すことに難色を示します。一方、「罪人」での屋敷への帰還は、それより後の変化です。
里樹が帰った時、父と異母姉は屋敷から追い出されています。祖父のいる家へ戻れた。それでも馬閃との縁談がまとまったわけではなく、そこはまだ待たされる。
祖父が守ろうとした家の事情は、里樹の家族と卯の一族に関わります。縁談とは別に育ってきた二人の思いは、馬閃と里樹の関係・結婚の話から追えます。
子の一族の家系図|子翠・楼蘭・翠苓のつながり
子翠と楼蘭は同一人物で、翠苓は父を同じくする異母姉です。さらに翠苓の母方をたどると、先帝につながります。
| 人物 | 読み | 家族・猫猫との関係 |
|---|---|---|
| 子昌 | シショウ | 翠苓と楼蘭の父。子の一族の当主 |
| 神美 | シェンメイ | 楼蘭の母。翠苓の実母とは別人 |
| 楼蘭/子翠 | ロウラン/シスイ | 子昌と神美の娘。子翠として猫猫と親しくなる |
| 翠苓 | スイレイ | 子昌と、先帝の娘との子。楼蘭の異母姉 |
| 翠苓の母 | ― | 先帝と、アニメで大宝と呼ばれる女性の娘 |
| 趙迂 | チョウウ | 子の一族の生き残り。花街で暮らす少年 |

姉妹が共有するのは、父・子昌の枝です。楼蘭の母は神美、翠苓の母は先帝と大宝の娘。先帝へ続くのは、翠苓の母方になります。
反乱の後、生き残った子どもたちは身元を伏せて保護されます。趙迂だけが花街で暮らす事情は、Web版「悪女物語」でも語られています。
猫猫にとっては虫好きの友人だった子翠が、家では一族の計画を背負う楼蘭だった。あの気安い距離を、そのまま家の中へ持ち込めたらよかったのに。
出生の枝は子翠の家系図と異母姉妹の関係、その後まで含む経緯は子翠・楼蘭の最後とその後で追えます。
玉の一族と西都の家系図|玉葉・玉鶯・雀・陸孫
玉葉の出身家は、西都の有力者・玉袁(ギョクエン)の家です。この節の血縁・家族関係と図はWeb版準拠。書籍版との加筆・変更がある部分です。
| 人物 | 読み | 玉家・西都でのつながり |
|---|---|---|
| 玉袁 | ギョクエン | 玉葉たちの父として家を築いた人物 |
| 玉鶯 | ギョクオウ | 玉家の長男(故人)。玉葉の家族上の兄 |
| 大海 | ダーハイ | 玉家の三男。Web版では娘が中級妃となる |
| 鴟梟 | シキョウ | 玉鶯の長男。西都の政治に関わる |
| 銀星 | インシン | 玉鶯の長女。小紅(シャオホン)の母 |
| 飛龍 | フェイロン | 玉鶯の次男 |
| 虎狼 | フーラン | 玉鶯の三男。雀とは母が同じで父が違う |
| 玉隼・小紅 | ギョクジュン・シャオホン | 玉隼は鴟梟の息子、小紅は銀星の娘 |
| 陸孫 | リクソン | 母方に戌の一族の血を引く。玉家の息子ではない |

Web版では、玉袁の子どもたちはいずれも実子ではありません。玉袁を父とする家族として暮らしてきても、実の血のつながりはないのです。
家系の線を、政治と仕事の線へつなぐ
| つながり | 関係の種類 | 物語で効くところ |
|---|---|---|
| 玉葉と東宮 | 母子・皇后と皇太子 | 出身家の力が中央の宮廷へ届く |
| 玉鶯の子どもたちと雀 | 異父きょうだい | 雀の出自と、虎狼の能力・行動が重なる |
| 陸孫と白羽・黒羽・赤羽 | 母同士が姉妹のいとこ | 皇后の侍女側からも西都へ線が伸びる |
| 虎狼と壬氏 | 文官としての主従 | 西都の人物が中央の政務へ加わる |


Web版「種まき」では、西の家の娘が後宮へ送り込まれます。結婚の相手を一人選ぶ話の後ろに、皇后側と皇太后側の勢力が並ぶんです。
同じ家に生まれたから同じ方向を見る、とも限らない。玉家の子世代と、戌の一族の記憶を持つ陸孫がいると、西都の一枚岩ではなさが見えてきます。
玉袁が父として築いた家は、玉葉の家系図で各母親の枝をたどれます。陸孫の正体を知ると、西都を守ろうとする理由も変わって見えてきます。
緑青館・花街のキャラ一覧|三姫と、猫猫の留守を支える薬屋
猫猫の育った花街では、緑青館の人々と薬屋の仕事がつながっています。猫猫が宮廷で働く間、薬屋を任されているのは左膳(サゼン)です。
| 人物 | 読み | 花街・猫猫との関係 |
|---|---|---|
| やり手婆 | ヤリテババア | 緑青館を取り仕切る。猫猫や趙迂の暮らしにも関わる |
| 梅梅 | メイメイ | 三姫の一人。碁・将棋を得意とする猫猫の姉貴分 |
| 白鈴 | パイリン | 三姫の一人。猫猫をかわいがり、李白と縁が深い |
| 女華 | ジョカ | 三姫の一人。詩歌に優れ、天祐(ティンユウ)と血縁がつながる |
| 李白 | リハク | 白鈴の身請けを目指す武官。猫猫の知人 |
| 左膳 | サゼン | 花街の薬屋を担う。猫猫の留守を支える |
| 克用 | コクヨウ | 医師。猫猫に頼まれ、左膳の薬の仕事を助ける |
| 趙迂 | チョウウ | 花街で暮らす子の一族の少年。絵が得意 |
| 右叫 | ウキョウ | 緑青館の男衆をまとめ、薬屋の仕事とも関わる |

左膳の調合を助ける克用、店の経費を気にするやり手婆、男衆をまとめる右叫。薬屋は猫猫一人の腕だけで続いている店ではありません。
小説16巻の序話でも、薬屋・緑青館・克用の間で仕事と金が動きます。宮廷で事件を解いている裏で、こっちは毎日の商い。薬だけあっても店は回らない。
三姫の進路|梅梅の身請けと女華の仕事の引継ぎ
書籍版では、梅梅は棋聖の弟子として身請けされ、女華はやり手婆の仕事を継ぐ側へ進みます。白鈴と李白の話とは、それぞれ別の進路です。
三人の変化は三姫の身請けとその後の比較、弟子として迎えられる経緯は梅梅の身請け相手と小説13巻での報告で読めます。
Web版の最新章でも、猫猫は宴会の妓楼を探す仕事で花街へ向かいます。医官たちの用事と、緑青館で育った経験が、こんな形でつながるんですよね。
商いの場としての緑青館の経営と働く人々にも、猫猫の生活は支えられています。留守中の店を任された左膳と克用の関係は、その続きにある話です。
医官・医官付き官女のキャラ一覧|猫猫の現在の仕事仲間
猫猫の現在の同僚は、医官と、その仕事を手伝う官女たちです。姚(ヤオ)・燕燕(エンエン)に加え、妤(ヨ)・長紗(チャンシャ)という後輩もいます。
| 人物 | 読み | 医療の仕事での関係 |
|---|---|---|
| 姚 | ヤオ | 猫猫の同僚。医術を学び、医官の仕事を手伝う |
| 燕燕 | エンエン | 姚の従者で、同じく医官付き官女として働く |
| 妤 | ヨ | 猫猫の後輩。故郷の疱瘡と克用に深く関わる |
| 長紗 | チャンシャ | 後輩の官女。祖母のもとで薬の知識に触れていた |
| 天祐 | ティンユウ | 若い医官。外科の腕があり、女華とは従姉弟 |
| 李医官 | リーイカン(Web版ではリ医官) | 猫猫たちと働く医官。仕事仲間で、筋肉にも熱心 |
| 劉医官 | リュウイカン | 官女たちの勤務にも関わる上司の医官 |
| わんわん先輩 | ワンワンセンパイ | 猫猫がそう呼ぶ医官。薬の実験の仕事でも関わる |
| 老医官 | ロウイカン | 猫猫の上司に当たる年長の医官。克用の療養先にも関わる |
| 羅門・克用 | ルォメン・コクヨウ | 医術の師や外部から協力する医師。官女の同僚とは別枠 |

姚に仕える燕燕も、職場では猫猫の同僚です。姚と燕燕には、主従と同僚という二つの関係が同時にあります。
Web版「女子会」では、故郷から戻った妤に、燕燕・姚・長紗が休息を促します。仕事の仲間が食事の席で支える場面も、医官たちの指示とは別の大切な線です。
猫猫が後輩を教える側になったと思ったら、今度はその仲間たちが後輩を休ませる。薬を渡す以外にも、ここでできることが増えているんだな。
克用は「親切な薬屋の助っ人」だけでは終わらない
克用は左膳の仕事を助け、猫猫の紹介で医療の仕事にも加わります。一方、Web版の疱瘡編では、その人となりを知った猫猫との関係が揺らぎます。
Web版の疱瘡編末「彭侯」では、克用は負傷して老医官の家で療養しています。過去を知った猫猫には、もう気のいい薬屋の助っ人とだけ見ることはできません。
猫猫の同僚姚は、燕燕だけでなく羅半とも縁を深めていきます。職場のもう一人の曲者は、外科に秀でる天祐です。
巳の一族の相関図|血縁・師弟・主人を分ける
巳の一族は、諜報の技を師から弟子へ受け継ぐ複数の系統です。実の親子・異父姉弟もいますが、師弟と仕える主人のつながりが重要になります。
| 人物・組み合わせ | 読み | 関係の種類 |
|---|---|---|
| 魯侍郎と雀 | ルージロウ/チュエ | 師匠と、後継者として育てられた弟子 |
| 雀の母と虎狼 | 母/フーラン | 実の母子で、技を継がせる関係もある |
| 雀と虎狼 | チュエ/フーラン | 母が同じ異父姉弟 |
| 阿多と雀 | アードゥオ/チュエ | 主人と、その指示で動く者 |
| 雀と卯純 | チュエ/ウジュン | Web版疱瘡編で、雀が工作に協力させる関係 |

Web版「後継者」で語られる巳の継承は、血縁に限りません。雀の母も巳ですが、雀を弟子として見いだしたのは魯侍郎です。
「里樹の兄」と覚えた卯純が、今度は雀に頼まれた仕事を猫猫へ隠している。親族を一人覚えたと思ったら、別の秘密が増えた。雀さん、そこも巻き込んでいたのか。
魯侍郎の「侍郎」は官職です。軍の魯(ルー)大将軍とは別人で、姚の叔父に当たるのは魯侍郎のほうです。
家族・師匠・主人がそれぞれ違う雀の歩みは、雀の正体と主人・師匠へ。明るい侍女として見せる顔と、裏で担う仕事の両方がある人物です。
安氏の実家と豪の家族|皇太后の親族は誰?
豪は皇太后・安氏の異母兄で、現帝にとって伯父です。豪の娘である梔子と、安氏の姉の孫娘は別の人物になります。
| 人物・立場 | 安氏との続柄 | 物語上のつながり |
|---|---|---|
| 安氏の姉 | 姉 | かつて後宮へ入り、その後実家へ戻る |
| 豪 | 異母兄 | 実家の当主。現帝の外戚という立場を使う |
| 豪の正妻 | 兄の妻 | 安氏と文を交わす。梔子の扱いにも関わる |
| 豪の妾 | 兄の妾 | 梔子の実母 |
| 梔子 | 姪 | 豪と妾の娘。のちに羅家で過ごす |
| 安氏の姉の孫娘 | 大姪 | Web版「種まき」で貴妃となる |

安氏と豪は、実のきょうだいでも関係が良好とは限りません。Web版「末摘花 前編」では、安氏が兄本人よりも、その妻と文を交わしている事情が語られます。
「皇太后の実家」と聞くと、兄の顔を思い浮かべてしまう。でも手紙の相手は兄嫁。安氏が実家と保つ縁は、まずそちらなんですね。
また、この実家は皇族の外戚でも、字を与えられた名持ちの家ではありません。皇帝の親族であることと、氏族の制度上の立場も別です。
梔子が羅家の子どもたちと畑にいる後の姿を見ると、皇太后の実家の話が、猫猫の実家の日常へつながります。
砂欧の相関図|王・巫女・愛凛・姶良(アイラ)は同じ側?
砂欧(シャオウ)は、王と巫女という二つの権威を持つ国です。特使として来た愛凛と姶良も、それぞれ異なる側の思惑を背負っています。
| 人物・勢力 | 読み | 主な関係・立場 |
|---|---|---|
| 砂欧の王 | シャオウノオウ | 巫女と並ぶ政治の権威 |
| 白い巫女 | シロイミコ | 長く巫女の座にあった人物。のちに表舞台を退く |
| 巫覡 | フゲキ | 巫女に仕え、その言葉や占いを取り次ぐ役 |
| 愛凛 | アイリーン | 元巫女候補。白い巫女をかばう側に立つ |
| 姶良 | アイラ | 王側の思惑を持つ特使 |
| 白娘々 | パイニャンニャン | 姶良側と関わり、茘で暗躍する人物 |
| ジャズグル | ジャズグル | 白い巫女のそばにいた少女。次代の巫女となる |

愛凛は巫女を害した側として扱われますが、実際の立場はその見かけだけでは読めません。巫女の秘密を守ることと、本人を生かすことまでぶつかります。
- 王と巫女の対立を背負い、特使や巫女たちが茘へ来る。
- 事件によって愛凛に罪が向き、猫猫が巫女と向き合う。
- 白い巫女は公には死亡した扱いとなるが、阿多の離宮で保護される。
- 巫女の役目はジャズグルへつながる。
Web版「次代の巫女」では、表舞台を降りた巫女と、阿多の離宮がつながります。「亡くなった」という公的な話と、実際の居場所は違います。
国を動かしていた人が、生きるために「死んだ人」になる。阿多の離宮は、帰る場所を失った人の、その先まで抱えているんですよね。
白い巫女の正体は砂欧の巫女と役目、特使の事情は姶良と愛凛の関係、継ぐ側は次代の巫女ジャズグルで追えます。
女華と天祐の家系図|花街と医官が華佗(カダ)でつながる
女華と天祐は、父親同士が兄弟である従姉弟です。二人の先祖には、元皇族で医官だった華佗がいます。
| 人物・物 | 関係 | つながりが分かるところ |
|---|---|---|
| 華佗 | 二人の先祖に当たる元皇族・医官 | 元の翡翠牌の持ち主 |
| 女華の父 | 天祐の父の兄 | 牌を二つに分け、片方が女華の母へ渡る |
| 天祐の父 | 女華の父の弟 | 実家に牌のもう片方と、華佗の書が残る |
| 女華と天祐 | 従姉弟 | 二つの牌と、父方の話が重なる |

Web版「呼び出し」では、女華から預かった牌と、天祐側の牌が一つに合わさります。天祐が猫猫と同じ部屋にいる理由まで、そこで別の意味になります。
花街と医務室、猫猫が行き来しているから近いと思っていたら、女華と天祐は親戚だった。猫猫抜きでもつながっていたのか。
ただ、皇族に由来する血が流れることと、今の皇族として公に扱われることは同じではありません。華佗は処刑され、除籍された人物です。
牌を預けた女華の側の事情は女華の正体と父親、その後に選ぶ仕事は女華の引退とやり手婆の後継へつながります。
小説16巻でも、天祐は外科を得意とする医官として登場します。猫猫の知識と、医官たちの腕がどうかみ合うか。医療の現場のやり取りにも引かれます。
恋愛・婚姻の最新関係|交際、片想い、縁談を混ぜない
猫猫と壬氏は、壬氏からの一方通行だけではない関係へ進んでいます。一方、周囲の好意や縁談まで、すべて両思い・夫婦として結ぶことはできません。
| 二人・組み合わせ | 関係を表す言葉 | 現在の段階・補足 |
|---|---|---|
| 猫猫と壬氏 | 交際を受け入れる段階へ進んだ二人 | 交際と、妃になること・婚姻は別 |
| 馬良と雀 | 子どものいる夫婦 | 政略結婚から始まるが、仕事だけの関係でもない |
| 麻美と馬琴 | 子どものいる夫婦 | 壬氏の周囲の仕事と、家庭での関係を区別 |
| 高順と桃美 | 三姉弟の両親である夫婦 | 皇族との乳縁を実子の線にしない |
| 馬閃と里樹 | 思い合う二人と、家が関わる縁談 | 縁談の打診や里樹の帰還を、婚姻成立と扱わない |
| 李白と白鈴 | 李白が身請けを目指す相手 | 身請けを目指すことと、成立した婚姻は別 |
| 三番と羅半 | 三番が羅半へ好意を向ける | 羅半も同じ思いと決めつけない |
| 姚と羅半 | 姚が羅半を気にしている | 小説16巻の人物紹介は、恋か好奇心かに含みを残す |
| 羅半兄と燕燕 | 羅半兄が燕燕を意識する | 燕燕から同じ強さの好意が返るとは限らない |

馬閃の強さでどうにかなるなら話は早いんですけどね。縁談を持ちかけるのは家族で、返事をするのは里樹の祖父。護衛の腕とは別のところで、また足止めされている。
壬氏が猫猫を「妃」にしたくない理由
壬氏は、猫猫と一緒にいたいからこそ、後宮で一人を寵愛する形をためらいます。守れば済む話ではなく、向けられる恨みや、猫猫の生き方が変わることも考えているからです。
Web版「告白 表」で、壬氏は猫猫を妃にして閉じ込めることへの懸念を口にします。恋が進んでも、身分の問題は一緒に消えてくれません。
好きな相手と一緒にいたい。それだけの願いに、次の帝位と後宮の人事までついてくる。壬氏、二人きりの話に戻すのが大仕事だ。
姚の「気になる」を、確定した恋へ急がない
小説16巻の人物紹介は、姚が羅半を気にしていても、それが恋なのか好奇心なのかには含みを残しています。気にしている事実と、気持ちの名前を分けて読む余地があります。
羅半の周りは、三番、姚、その姚を見ている燕燕までいて落ち着かない。それでも、全員の矢印を両向きにしたら別の物語になってしまう。
壬氏と猫猫の結婚・求婚には、二人の返事だけでは越えられない身分の問題があります。周囲の好意も含めてたどるなら、燕燕・姚・天祐・羅半兄の関係もつながる話です。
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まとめ|家系と今の関係を分けると、人物相関が見えてくる
『薬屋のひとりごと』の最新相関は、猫猫と壬氏を中心に、血縁・養育・仕事・恋愛を分けるとつながります。原作小説とWeb版では、媒体と時点をそろえることも大切です。
実の親子が遠くにいて、血縁のない人が食事や仕事を支える。相関をたどった先に残るのは、誰がそばにいたかという話でもあります。
宮廷では難しい謎を解く猫猫も、羅半兄から鍬を渡されれば畑の働き手が一人増える。氏族も身分も入り組んだ話の先に、こんな一日があるのが好きです。
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