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『ダンダダン』アニメのエンディング曲「TAIDADA」|歌詞のテーマと招き猫のED映像、2期の「どうかしてる」

2024年12月13日

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『ダンダダン』のED曲「TAIDADA」と2期「どうかしてる」を解説する記事のアイキャッチ。淡い水彩のヘッドホンとティーカップ。

『ダンダダン』アニメ1期のエンディング曲は、ずっと真夜中でいいのに。の「TAIDADA」です。作詞・作曲はボーカルのACAねさんが手がけました。

曲名は、歌詞に出てくる「怠惰だ」をローマ字にしたもの。ただ、怠ける歌ではありません。

ACAねさんが曲のきっかけに挙げたのは、「敵であることが助け合い」と「四畳半のしあわせ」。

口げんかしながら離れないモモとオカルンの、だるいのにほっとけない距離を歌った曲です。

曲名で「怠惰だ」と言い切っておいて、中身はほっとけない話。タイトルで油断させるの、ずるくないですか。

2025年7月からの2期は、WurtSさんの「どうかしてる」に替わりました。

※この記事はアニメ第2期までの内容と、原作漫画54話までの場面に触れます。

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『ダンダダン』アニメのエンディング曲一覧|1期「TAIDADA」と2期「どうかしてる」

エンディング曲は期ごとに替わっています。1期は2024年10月から12月、2期は2025年7月から9月にかけての放送でした。

期曲名と歌った人作詞・作曲/編曲配信開始
1期「TAIDADA」ずっと真夜中でいいのに。ACAね/煮ル果実、100回嘔吐、ZTMY2024年10月4日
2期「どうかしてる」WurtSWurtS/WurtS、Singo Kubota[Jazzin'park]2025年7月11日
アニメ『ダンダダン』のエンディング曲(2026年11月2日時点)

ずっと真夜中でいいのに。は、作詞・作曲・ボーカルのACAねさんによる、決まった形を持たない音楽バンドです。

WurtSさんは、作詞・作曲から編曲、映像まで自分で手がけるソロアーティストです。2期の曲は、作品のために書き下ろしました。

1期は「怠惰だ」、2期は「どうかしてる」。曲名がそろって、正気の側にいません。

宇宙人と妖怪が毎週押しかけてくるアニメの締めとしては、たぶんこれで正しい。

オープニングのほうは、主題歌「オトノケ」の歌手と歌詞の元ネタで、Creepy Nutsの曲から2期の「革命道中」までまとめています。

TVアニメ第3期は2027年の放送が決まっています。3期のエンディング曲は、2026年11月2日時点でまだ発表されていません。

「TAIDADA」の歌詞のテーマ|ACAねのコメントにある「四畳半のしあわせ」

歌詞のテーマを解く鍵は、ACAねさん本人のコメントにあります。

続きがまた面白い。オカルンの「朝あいさつの素人」という台詞にハッとして、iCloudにメモしていたそうです。

名曲の種、クラウドに保存されていたんですね。

ACAねのコメント『ダンダダン』で思い当たるもの
「敵であることが助け合い」幽霊派のモモと宇宙人派のオカルンは、口論から始まって、怪異と出会うたびに手を貸し合う
「だるいこともほっとけない」面倒そうな顔をしながら、目の前の怪異や困っている相手を放っておけない二人
「美味しいカレーに弱るような」原作26話(アニメ1期10話)で、手当てとモモのカレーに泣いたシャコ星人
「疲労感で眠れるような」「四畳半のしあわせ」大きな勝利ではなく、くたくたで眠る夜のような、狭くて小さな幸せ
ACAねのED決定コメントと、作中で思い当たる場面(場面との対応は当サイトの読み)

「TAIDADA」のテーマは、敵みたいに張り合う相手と、だるいのに離れられない小さな幸せ。曲名の「怠惰だ」は、その「だるい」の側の言葉です。

カレーの読みは、当たっていてほしい。原作26話では、合体怪物の腕になって殴りかかってきたシャコ星人が、綾瀬家で手当てされ、モモのカレーを前に泣きます。

敵だった相手が、カレーで弱る。コメントの「敵であることが助け合い」と「美味しいカレーに弱る」が、一つの場面に収まっています。

泣いた理由まで知りたくなったら、26話のネタバレ感想と、シャコ星人の声優・関智一さんの記事へどうぞ。息子のために戦っていた事情が分かると、あのカレーがもっと沁みます。

歌詞が誰の気持ちを歌っているのかは、明かされていません。モモの歌にもオカルンの歌にも聞こえる書き方で、そこがまた「敵であることが助け合い」らしいところです。

「怠惰だ」の歌詞の意味|本音の手前で止まる人が、最後は放っておけなくなる

歌詞は、本音を飲み込む毎日から始まり、サビで相手を煽り、最後は疲れていても放っておけないところへたどり着きます。

  • 歌い出し:納得する前に口をつぐみ、傷つく前に笑ってごまかす。本音を出す手前で引いてしまう場面が4つ並ぶ
  • 1回目のサビ:本気を出してそれだけか、見栄を張っていないかと相手を煽り、気持ちのぶつけ合いを一緒に練りたいと言う
  • 2番:関係は壊れるとあっけなく、返事はだんだん素っ気なくなる。握りしめていた小さな共通点も、どこかへ忘れてしまう
  • 最後のサビの前:近づくほど相手が敵に見えてくる。それでも逃げるより、戦うほうを選ぶ
  • 締めくくり:眠りたいほど疲れているのに、目の前のことを放っておけない

この曲の「怠惰」は、寝転がって何もしない怠けとは違います。ぶつかる前に、先に引いてしまう癖のほうです。

サビの煽りは、相手に向けた言葉にも、引いてばかりの自分への言葉にも聞こえます。

歌い出しで黙っていた人が、サビに入ったとたん煽る側に回る。黙っていたぶん、言いたいことが溜まっていたらしい。

サビの最後の一行は、1回目・2回目・3回目で少しずつ言葉が変わります。

気持ちをぶつけ合う話が、感じる力を一緒に育てる話になり、最後は感情が動かない時こそ問いただせ、になる。

同じメロディのまま、言っていることだけが一歩ずつ前へ進む。

お祓いから「ランバダ」へ|音でつなぐ言葉遊びと、作中の言葉

聴きどころは、音の転がし方です。サビの終わりでは、お参り、退治、対談、そして「ランバダ」と似た音の言葉が続いて、「怠惰だ」に着地します。

霊媒師の家のお祓いみたいな言葉から、なぜかラテンのダンスへ。踊り出すまでが早い。

曲の最後の一語は「対駄談」。「たいだだん」と読めて、曲名に「ん」を足すと、ちょっと「ダンダダン」に寄ってきます。

歌詞に出てくるもの『ダンダダン』で思い当たるもの
念力モモの超能力。霊媒師の家系に生まれたモモが、セルポ星人との一件で目覚めた力
お参りと退治霊媒師の祖母・星子と、怪異を相手にするモモたちの日常
語尾の「じゃんか」1期3話「ババアとババアが激突じゃんか」など、「じゃんよ」「じゃんか」で終わる各話サブタイトル
握りしめている小さな共通点モモの理想の男性は高倉健で、オカルンの本名も高倉健
「TAIDADA」の歌詞と作中の言葉(対応は当サイトの読み)

いちばん好きなのは、共通点の読みです。モモが憧れる俳優と、オカルンの本名が同じ。原作1話のラストで分かる、ただそれだけのつながりです。

お守りにするには小さすぎる共通点を、それでも握りしめている。歌詞のいじらしさが、名前ひとつで二人に重なって見えてきます。

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ED映像は招き猫のターボババアの日常|5話で正体が分かる前から毎週踊っていた

1期のED映像の主役は、招き猫です。曲に乗って、やけに人間くさい日常が続きます。

  • ドライヤーの強すぎる風に吹き飛ばされそうになる
  • 自分の子猫を迎える
  • 音楽に乗ってリズムを刻み、踊る
  • 料理に挑んで、失敗する

元になったのは、単行本の巻末に描かれた招き猫のターボババアのおまけです。本編ではオカルンのタマを奪った妖怪が、巻末ではこの愛嬌を振りまいています。

中身がターボババアだと本編で分かるのは、1期第5話「タマはどこじゃんよ」。視聴者は正体を知らないまま、5話より前から毎週この猫を眺めていたことになります。

ED映像は、1話の放送が終わった2024年10月4日に、MBSの公式チャンネルで公開されました。再生は、2026年11月2日時点で560万回を超えています。

曲が「怠惰だ」と歌っている横で、ドライヤー、子守り、料理。この映像でいちばん怠けていないの、招き猫ですよね。

ババアが招き猫に入るまでの経緯は、招き猫の正体はターボババアで追えます。猫の姿でも声はトンネルの時と同じで、ターボババア役の田中真弓さんです。

「TAIDADA」の反響とMV|ED映像を元にした「公式MAD」と、ライブの定番

「TAIDADA」は、ED映像を土台にした公式MVで一段と広まり、ライブの定番曲にもなりました。

  • 2024年8月20日:ずとまよのED担当と、ACAねさんのコメントが発表される
  • 2024年10月4日:1話の放送後に曲の配信が始まり、ED映像も公開される
  • 2024年10月:Billboard JAPANの総合チャート「JAPAN Hot 100」の10月21日付で、54位に初登場
  • 2024年10月23日:ミニアルバム『虚仮の一念海馬に託す』に収録
  • 2024年12月5日:「ダンダダン MAD」と名乗る公式MVを公開
  • 2026年3月25日:4枚目のフルアルバム『形藻土』にも収録
  • 2026年4月:連載5周年にACAねさんがお祝いのコメント。「TAIDADA」がライブの定番曲になったことにも触れる

中でも目を引くのが、2024年12月のMV。ずとまよ自身が「ダンダダン MAD」と名乗る一本です。

動画の説明には、EDが好きなのでMAD MVを作った、と書かれ、続けて「Respect ターボババア」。公式が、ファンの作るMADの形をわざわざ名乗っています。

MADは、既存の映像や音楽を切り貼りして作る二次創作動画のこと。このMVはED映像の原画素材を一部そのまま使いつつ、新しい話を足しています。

監督とキャラクターデザインは、アニメの原画も担当したゴルさん。中身は、ずとまよのキャラクターのうにぐりくんたちとターボババアが出てくる、オリジナルのオカルト話です。

サビでは、ターボババアとうにぐりくんが並んで走ります。再生は2026年11月2日時点で5,400万回を超え、元のED映像の10倍近くまで来ました。

元ネタより再生されているMAD。ターボババア、本編の外でもよく走ります。

放送中には、ACAねさんがXに弾き語りも上げています。添えた言葉は「今日はダンダダン リアタイできる」。作り手が、ふつうに放送を楽しみにしていました。

ライブでも定番になりました。2026年10月には、奈良・平城京で開かれた野外ライブ「文禍伝雷」でも披露されています。

Xには、サビでみんなで3連ジャンプした、親子連れの子どもが踊っていた、という声。曲をきっかけにアニメを見始めた、という人もいました。

締めの曲が、本編への入口にもなっている。

原作者の龍幸伸さんがお礼を返すと、ACAねさんは、ダンダダンがあってTAIDADAを作れて本当によかった、と応えています。

この気功砲、実は2期のエンディング曲にも出てきます。

2期のエンディング曲「どうかしてる」|WurtSが書いた不器用な恋と、メイドカフェの気功砲

2期のEDは、WurtSさんの「どうかしてる」です。テーマは、気持ちを伝えたいのに不器用で、会いたいのに拗らせてしまう恋。

WurtSさんにとっては、さまざまな生命体が突然現れる作品の世界そのものが「どうかしてる世界」。

比べどころ1期「TAIDADA」2期「どうかしてる」
作り手が挙げた出発点敵であることが助け合い、四畳半のしあわせ伝えたいのに不器用、会いたいのに拗らせる
ED映像招き猫のターボババアの日常文化祭を見下ろすパノラマと、自撮り風のダンス
映像まわりの人MV監督のゴル(アニメの原画も担当)ED映像のこむぎこ2000(ずとまよのMVも制作)
曲の外の映像ED映像を元にした公式MAD MV2期13〜17話のハイライトを使ったコラボMVと、スペシャルMV
1期と2期のエンディングの違い

1期EDは招き猫が主役の日常、2期EDはみんなで踊る文化祭。映像に出てくる顔ぶれが、一気に増えました。

歌詞では、気になり出した相手に向けて気功砲を撃ち、バイトをほったらかして想いを撃ちます。

原作54話で、壊れた家の修理代のためにモモが始めたのが、メイドカフェのバイトでした。最後の記念写真は、店のおまじない「モエモエ気功砲」。

アニメでは2期18話の後半から19話の冒頭。ACAねさんが5周年で習いたがっていたのも、モモのバイト先のこの気功砲です。

1期と2期のED担当が、そろってメイドカフェの気功砲に食いついている。モモのバイト先、音楽家に人気すぎませんか。

もう一つ、歌詞には自分は不器用だと名乗る一節があります。オカルンの本名は高倉健で、WurtSさんのコメントにも「不器用」が入っている。

高倉健さんの「不器用ですから―」は、日本生命のCMの台詞として知られ、のちに本人の代名詞になりました。

狙ったのかどうかは分かりませんが、偶然にしては出来すぎです。

メイド服のモモの接客から気功砲の記念写真までは、54話のネタバレ感想で細かく追っています。曲を聴いてから読むと、おまじないの場面に勝手に音が付いてきます。

54話は単行本7巻に入っています。モモが顔を赤くしながら接客する、あのコマから気功砲までをどうぞ。

気になる場面を、原作でじっくり読む。

3期のエンディング曲を待つあいだに|2期の続きは原作9巻の72話から

3期のEDは、まだ誰が担当するのか分かっていません。放送は2027年です。

第2期の続きは原作9巻の72話「だれか翻訳してくれ」から。9巻は68話から始まるので、巻の頭から読むと68〜71話はアニメ2期23・24話と重なります。

2期の最終話は、オカルンへのキスをモモが目撃したところで幕。72話はその直後から始まるので、あのあとのモモを2027年まで待てない人は9巻からどうぞ。

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まとめ|「TAIDADA」は、だるいのにほっとけない二人のエンディング曲

『ダンダダン』1期のエンディング曲は、ずっと真夜中でいいのに。の「TAIDADA」。曲名は「怠惰だ」で、張り合いながら離れない二人の小さな幸せを歌った曲です。

『ダンダダン』のエンディング曲のポイント

  • 1期EDは「TAIDADA」(ずっと真夜中でいいのに。)、2期EDは「どうかしてる」(WurtS)
  • ACAねさんが挙げた出発点は「敵であることが助け合い」と「四畳半のしあわせ」
  • 歌詞の「怠惰」は、本音の手前で引いてしまう癖。最後は疲れていても放っておけなくなる
  • 1期のED映像は招き猫のターボババアの日常で、正体は1期5話で分かる
  • 2期の「どうかしてる」には、メイドカフェの気功砲を思わせる言葉が出てくる

だるいと言いながら、相手のことは最後まで放っておけない。そう聞くと、曲名の「怠惰だ」がちょっとした照れ隠しに聞こえてきます。

1期が「怠惰だ」、2期が「どうかしてる」。3期のED曲も、ぜひ正気じゃない側の名前でお願いします。

※当サイトで使用しているイラストは、記事内容を補足するイメージです。特定の著作物・キャラクター・場面の再現を目的としたものではありません。本記事は作品公式および関係各社とは関係のない非公式記事であり、感想・考察には当サイトの見解を含みます。
※本記事の情報は2026年11月2日時点で確認しています。放送・配信状況、料金、特典、キャンペーン、商品情報などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイト・販売ページをご確認ください。

  • この記事を書いた人
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アキラ

アニメ歴20年以上。年間100本以上を視聴し、原作との違いや感情の動きを大切にレビューを執筆。 作品の背景や演出意図にも目を向け、「観た人の心に残る言葉」で作品の魅力を深掘りします。 「作品がもっと好きになる」体験を届けたくて、本ブログを運営しています。

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